日本和裁士会が実施する和裁検定試験は、和裁士としての技術レベルを測るための試験です。これは国家資格(和裁技能検定)とは異なり、民間資格ですが、和裁士としてのスキルを証明する手段として有効です。
■主催
日本和裁士会
目次
受験資格と難易度
受験資格
和裁検定試験には 初級・中級・上級 などの級があり、それぞれ受験資格が異なります。
初級(基礎レベル)
受験資格:
- 特に制限なし(初心者でも受験可能)
- 和裁の基礎を学んでいる人なら誰でも挑戦できる
難易度:★☆☆☆☆(初心者向け)
- 和裁を勉強し始めたばかりの人向け
- 独学でも合格可能だが、和裁教室などで学ぶと有利
中級(実務レベル)
受験資格:
- 初級を取得している、または一定期間の和裁経験がある人
- 和裁教室や専門学校である程度学んでいる人が対象
難易度:★★★☆☆(中級者向け)
- 基本技術をしっかり身につけていないと難しい
- 和裁の仕事をする人にとっては必須レベル
上級(専門家レベル)
受験資格:
- 中級合格者、または和裁の実務経験者
- 和裁の仕事をしている人、または和裁の指導者レベル
難易度:★★★★★(上級者向け)
- 実務経験者でもしっかり準備しないと合格が難しい
- 高い精度の仕立て技術とスピードが求められる
試験内容
実技試験 と 学科試験 の2つで構成されています。級ごとに試験内容が異なり、上級になるほど高度な技術が求められます。
実技試験
実技試験では、指定された和服を時間内に仕立てる能力が求められます。級が上がるにつれて、より複雑な着物の仕立てや仕上げの精度が問われます。
初級(基礎レベル)
課題: 浴衣や長襦袢などの基本的な和服の仕立て
試験内容:
- 縫い方の基本(本ぐけ縫い、まつり縫い、折り伏せ縫い など)
- 直線裁ちと布の扱い方
- 簡単なアイロン処理と仕上げ
- 指定時間内に丁寧に仕上げることが求められる
ポイント: 基本的な和裁技術が身についているかが評価される
中級(実務レベル)
課題: 訪問着・小紋・長襦袢などの仕立て
試験内容:
- 衿付け、袖付け、裾処理など、より高度な縫製技術
- 和服の形を整えるための仕立て方
- 着心地を考慮した細かい縫製(衿の始末や袖の丸み など)
- 制限時間内での正確な仕立て
ポイント: 仕立ての精度やスピードが求められる
上級(専門家レベル)
課題: 留袖・振袖・訪問着などの仕立て
試験内容:
- 高度な仕立て技術(比翼仕立て・重ね衿の処理 など)
- 着物の模様や柄合わせを考慮した裁断と仕立て
- お客様の体型に合わせた補正技術
- 仕上がりの美しさ(縫い目の整い、シワのない仕立て)
ポイント: 実際の着物仕立ての現場と同じレベルの技術が要求される
学科試験
学科試験では、和裁に関する知識を問われます。級が上がるごとに、より専門的な内容が出題されます。
初級(基礎レベル)
試験範囲:
- 和裁の基本用語
- 道具の名称と使い方(針、糸、裁ちばさみ、アイロン など)
- 生地の種類(木綿、絹 など)と特徴
- 和服の名称と基本構造
出題形式: 選択問題・簡単な記述問題
中級(実務レベル)
試験範囲:
- 着物の種類と仕立て方の違い(訪問着・小紋・留袖 など)
- 生地の扱い方(洗い張り、湯のし など)
- 裁断と柄合わせの技術
- 和服の寸法の測り方と補正方法
出題形式: 選択問題・記述問題・計算問題
上級(専門家レベル)
試験範囲:
- 高度な和服の仕立て技法(比翼仕立て・振袖の特殊仕立て など)
- お客様の体型に合わせた採寸と補正技術
- 生地の特性と加工技術(染色・紋入れ など)
- 和裁の歴史や伝統技術
出題形式: 記述問題・実技に関する理論問題
試験時間と合格基準
級 | 実技試験時間 | 学科試験時間 | 合格基準 |
---|---|---|---|
初級 | 約3~4時間 | 約60分 | 60%以上 |
中級 | 約5~6時間 | 約90分 | 70%以上 |
上級 | 約8時間以上 | 約120分 | 80%以上 |
※実技試験は、課題によって若干の時間変更がある場合があります。
試験対策
実技試験の対策
1. 制限時間を意識した練習
- 本番では 時間内に仕上げることが重要 です。
- 自宅や教室で 本番と同じ時間を設定し、通しで仕立てる練習 を行いましょう。
- 初めのうちはゆっくり丁寧に、慣れてきたらスピードを意識して練習するのがポイントです。
2. 仕上がりの精度を向上させる
- 縫い目が均等で美しいか を常にチェックしましょう。
- アイロンを適切に使い、シワを防ぐこと も大切です。
- 特に 衿や袖の仕上がりの美しさ は採点のポイントになるので、何度も練習しましょう。
3. 和服の基本構造を理解する
- 仕立ての基本構造を理解すると、 どこをどう縫えばよいかを判断しやすくなります。
- 教本や和裁の参考書を見ながら、 実際に仕立てた着物の構造を確認 すると効果的です。
4. よく出る課題を重点的に練習
級 | 出題されやすい実技課題 |
---|---|
初級 | 浴衣、長襦袢の仕立て |
中級 | 訪問着、小紋の仕立て |
上級 | 留袖、振袖、比翼仕立て |
自分の受験する級の課題を事前に確認し、それに特化した練習を行いましょう。
学科試験の対策
1. 和裁の基本知識を整理する
学科試験では、 和裁の基礎知識・技術・道具・生地の特性 について問われます。
- 和裁道具の名称と使い方(針、糸、裁ちばさみ、へら など)
- 着物の種類と特徴(訪問着、小紋、留袖 など)
- 生地の種類と特徴(絹、木綿、化繊 など)
これらを ノートにまとめて整理し、繰り返し見直す のが効果的です。
2. 過去問題や模擬問題を解く
- 過去問題が入手できる場合は、 実際に解いて出題傾向を把握 しましょう。
- 模擬問題を使って 時間を計りながら解く のもおすすめです。
3. 記述問題の対策を行う
- 上級の試験では、 記述式の問題が増えるため、用語の説明や技術の手順を文章で書く練習 をしましょう。
- 和裁に関する用語を 自分の言葉で説明できるようにする ことが大切です。
取得後に出来ること
1. 和裁士としての就職・転職が有利になる
和裁技能を必要とする職場では、資格を持っていると 技術力の証明 となり、採用されやすくなります。
活躍できる職場
- 和裁専門店(仕立て・直しを行う和裁工房など)
- 呉服店(お客様の寸法調整や仕立て相談を担当)
- 着物レンタル・リメイク業(レンタル用着物のメンテナンスや古着のリメイク)
- 和裁教室の講師(初心者向けの和裁指導)
- 劇場・舞台衣装関連(歌舞伎や舞台衣装の仕立て・直し)
特に 中級以上の資格があると就職・転職で有利 になります。
2. 着物の仕立てやお直しの仕事ができる
和裁の資格を持っていると、お客様からの依頼で 着物の仕立てやお直し の仕事を請け負うことができます。
主な仕事の内容
- 新しい着物の仕立て(訪問着、小紋、振袖、留袖など)
- サイズ直し(袖丈・裾丈の調整、身幅直し など)
- 仕立て直し(親から子へ受け継ぐ着物のリサイズ)
- 和服リメイク(着物を洋服や小物に作り替える)
上級資格を持っていると、より高度な仕立てや特別な着物の制作が可能 になります。
3. 独立・開業して仕事ができる
和裁士としてのスキルがあれば、自宅で仕立ての仕事を受けたり、独立して工房を開いたりすることも可能です。
独立後の主な仕事の形態
- 自宅でオーダーメイドの着物を仕立てる
- 呉服店や個人から仕立ての依頼を受ける
- ネットショップで和裁リメイク商品の販売
- 和裁教室を開いて指導する
上級資格を持っていると、 信頼度が高まりお客様の獲得がしやすくなる のがメリットです。
4. 和裁教室の講師として活躍できる
和裁の資格を持っていると、初心者向けの和裁教室やカルチャースクールの講師として指導することができます。
教室の種類
- 文化センターの和裁教室(初心者向けの講座)
- 個人で開く和裁教室(自宅やレンタルスペースで指導)
- オンライン和裁講座(動画やライブ配信で和裁を教える)
上級資格を持っていると、より専門的な指導が可能 になります。
5. 国家資格「和裁技能士」へのステップアップができる
和裁検定試験に合格すると、 さらに上位の国家資格「和裁技能士(1級・2級・3級)」に挑戦しやすくなります。
和裁技能士とは?
- 国家資格で、和裁士としての正式な技能を証明するもの
- 1級(最上位)、2級、中級(3級)に分かれる
- 和裁検定で得た知識・技術が国家資格取得に役立つ
和裁技能士の資格があると、より高収入の仕事を受けやすくなり、キャリアアップにもつながります。
美容・ファッション系資格一覧
和裁技能士
美容師
理容師
きものコンサルタント一般認定試験
きものプロスペシャリスト
和裁検定試験
洋裁技術検定
パターンメーキング技術検定試験
毛糸編物技能検定
ファッションビジネス能力検定
ネイリスト技能検定試験
メイクアップ検定試験
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験
調香技術士
ネイルスぺシャリスト技能検定試験
パーソナルカラー検定
色彩技能パーソナルカラー検定
グランビューティセラビスト
エステティシャン(AEA)
トータルビューティーセラピスト資格
エステティシャン(日本エステティック協会)
IBC検定
ABC協会認定ブライダルプランナー検定
美肌セラピスト
認定ウエディングスペシャリスト(CWS)
カットフラワーアドバイザー
ヨーロピアンフラワーデザイン
色彩心理額療法士
マインド・ボディ・セラピスト
箱庭心理セラピスト
整体療法士
カイロプラクター
療術師
整体セラピスト検定
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日本MTC療術師協会認定資格 整体師
整体セラピスト
JREC認定リフレクソロジスト認定試験
IFR認定リフレクソロジスト資格
JHRS認定リフレクソロジスト資格
JHRS認定フットセラピスト
IAI認定インテグレーターライセンス資格
台湾式リフレクソロジスト
フーレセラピスト
アロマビューティーセラピスト
漢方養生指導士
環境セラピージュニアセラピスト認定資格
ベビーセラピスト
ベビーマッサージインストラクター
ハーブ検定
ハーブコーディネーター
ロミロミセラピスト
アロマテラピー検定
アロマコーディネーター認定試験