ドリンク作成技術、酒類の知識、接客マナー、店舗管理まで幅広くカバーし単なる技術職ではなく、「おもてなしのプロ」としての育成が目標とされています・
受験資格と難易度
3級(入門・初級レベル)
受験資格
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誰でも受験可能
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年齢・経験不問(飲食業未経験者でも可)
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バーテンダーを目指す初心者や学生にも開かれている
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難易度
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難易度:★☆☆☆☆(やさしい)
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合格率:80〜90%前後
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テキストやカクテルレシピを一通り学べば十分合格可能
2級(中級レベル)
受験資格
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実務経験1年以上が望ましい
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明確な制限はないが、現場経験があると有利
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3級取得者が受験するケースが多い
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難易度
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難易度:★★★☆☆(やや難しい)
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合格率:60〜70%程度
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筆記に加えて**実技(カクテル制作)**があり、技術と接客力が問われる
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覚えるカクテル数や酒類の知識も増えるため、反復学習と実習が必須
1級(上級・プロフェッショナルレベル)
受験資格
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2級取得者であることが基本
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実務経験3年以上が望ましい
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試験前に書類選考・面接(口頭試問)などを実施
難易度
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難易度:★★★★☆〜★★★★★(難関)
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合格率:30〜40%程度(非公開)
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高度な技術・創作力・接客対応の総合力が問われる
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カクテル制作だけでなく、店舗マネジメント・教育者としての資質も重視される
試験内容
3級(初級レベル)
試験形式
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筆記試験のみ
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時間:約60分
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会場:全国の指定会場
出題内容
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酒類の基礎知識
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ビール、ワイン、ウイスキー、ジン、リキュールなどの分類・特徴
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カクテルの基本
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有名カクテルの名前・材料・分類(ショート/ロングなど)
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グラスの種類と用途
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オールドファッションド、カクテルグラス、タンブラーなど
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バーテンダーのマナー・接客基礎
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立ち居振る舞い、サービス用語、注文の取り方など
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酒類に関する法令と衛生管理
合格基準
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正答率70%前後が目安(選択式中心)
2級(中級レベル)
試験形式
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筆記試験+実技試験
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各地域支部や指定会場で実施
筆記試験の内容
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酒類に関する専門知識
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原料・製法・熟成法・原産地などの詳細知識
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カクテルレシピと応用
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指定カクテルの組み合わせ・アルコール度数の計算
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酒税法・提供ルール
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年齢確認、営業時間、提供制限など
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サービスマナー・店舗運営の基礎
実技試験の内容
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指定カクテルの制作
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ジントニック、マティーニなどのスタンダードカクテルを実際に作成
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技術・所作の確認
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シェーク、ステア、ビルドの正確さと美しさ
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接客の再現
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お客様役への対応を想定した動作(オーダー取り、提供の所作)
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合格基準
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筆記+実技の総合評価(実技の比重が高め)
1級(上級レベル)
試験形式
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筆記試験+創作カクテル実技+面接(口頭試問)
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試験官との対話・プレゼンテーション能力も評価対象
筆記試験の内容
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酒類の深い専門知識
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ブランデーやクラフトジン、日本酒、焼酎など多岐にわたる
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カクテル文化・歴史
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起源、著名バーテンダー、国際的トレンドなど
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店舗運営・原価計算・在庫管理
実技試験の内容
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創作カクテルの制作・プレゼン
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自分で考案したオリジナルカクテルを、ストーリーと共に制作・説明
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所作・流れの完成度
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動作の美しさ、作業の無駄のなさ、顧客対応を含めた総合的表現
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面接(口頭試問)
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出題例:
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「開業時に必要な許可・届出は?」
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「ノンアルコールカクテルの需要と今後の展望は?」
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サービス哲学やプロ意識も含めて問われる
合格基準
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各パートで高い専門性とプロ意識が求められる
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審査員の総合評価により決定
試験対策
3級(初級・筆記中心)
対策のポイント
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カクテルや酒類の基礎知識をまんべんなく学ぶこと
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初学者でも理解しやすい内容なので、テキスト学習がメイン
学習方法
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公式テキスト・用語集の熟読
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酒類の種類・グラスの名前・カクテルの構成などを理解
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語呂合わせや図解を使って暗記
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ウイスキーの原料=大麦、ワインはブドウ、など特徴ごとに整理
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過去問・模擬問題で練習
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出題傾向をつかみ、スピードと正確さを意識する
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学習期間の目安
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約1〜2週間(1日30〜60分の学習で合格可能)
2級(中級・実技+筆記)
対策のポイント
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技術(実技)と知識(筆記)のバランスが重要
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シェーカーの使い方や接客所作は“慣れ”が合否を分ける
実技対策
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スタンダードカクテルを実際に何度も作る
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マティーニ、ジントニック、モスコミュールなど代表的なものを重点練習
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動作の正確さと美しさを意識
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無駄な動きは減らし、丁寧な所作で魅せる
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接客のロールプレイを練習
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注文の取り方、アイコンタクト、提供時の言葉遣いを繰り返し練習
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筆記対策
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酒類の製法・分類・原産地を覚える
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ビール→上面/下面発酵、ウイスキー→スコッチ/バーボンなど
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衛生管理や法令問題も要チェック
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酒税法、年齢確認、提供禁止事項など
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学習期間の目安
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約1〜2か月(実技練習の頻度がカギ)
1級(上級・創作カクテル+面接)
対策のポイント
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創作力・表現力・サービス哲学を含めた“プロとしての総合力”が問われる
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論理的に説明できるプレゼンと、実践的な接客スキルが求められる
実技(創作カクテル)対策
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テーマ性のあるカクテルを自分で設計
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色・味・香り・季節感・ストーリー性のある構成を考える
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完成度を高めるために試作を重ねる
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同業者や講師のフィードバックを受けて改善
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プレゼン・面接対策
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自作カクテルの説明練習(3分以内)
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名前の意味、材料の理由、ターゲット層などを論理的に伝える
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想定問答を準備
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「あなたにとってバーテンダーとは?」など哲学的な質問にも備える
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筆記対策
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店舗運営・原価管理の基礎
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売価設定、仕入れ原価、在庫ロスの計算など
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学習期間の目安
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約2〜3か月以上(業務と並行して準備するケースが多い)
共通の対策ツール・学習素材
使用教材
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日本バーテンダー協会の公式テキスト・DVD教材
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カクテルブック・洋酒辞典(酒類メーカー発行の資料も役立つ)
実技練習の場
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バーテンダースクールや現場の先輩から指導を受ける
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自宅練習でも、動画でフォームチェックを行うと効果的
模擬試験・リハーサル
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仲間と模擬試験形式で実技練習
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プレゼンや面接練習は録音・録画して改善点を確認
取得後に出来ること
飲食業界での信頼と実力の証明になる
プロバーテンダーとしてのスキルが認定される
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正しい知識と技術を持つ「プロの証」として業界で通用
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採用・昇格・店舗配属の判断材料として評価されやすい
接客力・カクテル技術・衛生管理の実力をアピールできる
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サービスレベルやおもてなしの姿勢が標準化されたレベルで評価される
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店舗責任者やリーダー職に推薦されやすくなる
カクテルコンペや大会出場の資格が得られる
NBA主催・共催のコンペにエントリー可能に
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資格取得者は全国大会・国際大会などの出場条件を満たせる
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自分の技術や創作力を業界に発信できる機会が増える
創作カクテルや技術を磨く場として活用
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コンペに向けた創作・トレーニングで自身のレベルアップが可能
独立開業やキャリアアップに活かせる
自分のバーや飲食店の開業時に信頼を得られる
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名刺や店舗紹介に「日本バーテンダー協会認定〇級」と表記でき、信用度が高まる
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顧客・取引先・酒類メーカーからの信頼を得やすい
店長・マネージャー・教育担当としての登用に有利
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店舗運営・後進指導・スタッフ育成に対応できる力を持つ人材として評価される
講師・研修トレーナーとしても活躍できる(1級取得者)
バーテンダースクール・専門学校での講師活動
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技術と知識の両面で教えることができる上級資格者は講師登用されやすい
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将来的に後進を育てる立場としてのキャリア形成が可能
企業研修や酒類メーカーのイベント講師として活動
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酒の知識と接客の専門性を活かし、プロモーションや商品説明の場で活躍
海外・ホテル・専門業態でも通用する
インターナショナルホテル・バーラウンジでの勤務に有利
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海外客対応が必要な場でも「資格取得者=信頼できる技術者」として採用・抜擢されやすい
ワインバー、カクテルバー、クラフト蒸留所との連携も
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酒類知識と提供技術を持った人材として、酒造・飲料メーカーとも連携可能
副業・個人活動としての展開も可能
カクテルイベントやオンライン講座の開催
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SNSや動画を活用して、自分のオリジナルカクテルや知識を発信
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カクテル教室・体験講座などの副業展開も可能
ブランディング・自己表現に活かせる
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「プロフェッショナル資格」という肩書きで、自分の価値を明確に伝えられる
その他食品系資格一覧
食品衛生責任者
ふぐ調理師
すしエンターティナー
家庭料理技能検定
フードコーディネーター
カフェプランナー
雑貨カフェクリエイター
フードアナリスト
デザートクリエイター
惣菜管理士
ソムリエ
バーテンダー
ワインエキスパート
チーズプロフェッショナル
コーヒーコーディネーター
ティーインストラクター
ビアテイスター
紅茶コーディネーター
きき酒師
焼酎アドバイザー
日本茶インストラクター
中国茶認定初級インストラクター