フラワーデザインの基礎から応用・実践レベルまでを段階的に学べる資格制度です。レベルに応じて、3級 → 2級 → 1級 → 講師資格(インストラクター)とステップアップしていきます。
■主催
フラワーデコレーター協会
目次
受験資格と難易度
受験資格
3級(初級)
- 特に制限はありません。
- 誰でも受験可能ですが、FDA認定教室で所定のカリキュラムを修了することが前提となります。
2級(中級)
- 3級合格者であることが必須。
- 3級取得後、FDA教室で中級カリキュラムを学ぶ必要があります。
1級(上級)
- 2級合格者であることが条件。
- 上級レベルの技術・表現力・デザイン力が求められます。
講師資格(インストラクター)
- 1級合格者であること。
- FDAが主催する「指導者講習会」を受講し、認定されることで取得可能です。
難易度
3級(初級)
- 難易度:★★☆☆☆
- 実技中心で、丁寧に取り組めば合格率は高いです。
2級(中級)
- 難易度:★★★☆☆
- 実技試験の完成度に加え、基礎知識の理解も求められます。
1級(上級)
- 難易度:★★★★☆
- ブライダル装花なども含まれ、プロレベルの完成度が必要。
講師資格(インストラクター)
- 難易度:★★★★★
- 教室運営やレッスン計画の立て方なども含まれます。
試験内容
基本的に実技試験が中心で、一部級では筆記試験も行われます。各級で求められるスキルや評価基準が明確に定められています。3級(初級)の試験内容
実技試験
- 基本のラウンド型アレンジメント
- フローラルフォームの正しい使い方
- ワイヤリングとテーピングの基礎
- 花材の配置バランス、色の調和、仕上がりの清潔感
筆記試験(実施される場合もあり)
- 花材の名前や道具の名称
- 基本的な花の扱い方や保存方法
- 用語や基本的なデザイン理論
2級(中級)の試験内容
実技試験
- トライアンギュラー型(三角構成)やホリゾンタル型(横長)など複雑なアレンジ
- ブーケ(ラウンド・キャスケードなど)
- 配色理論に基づいた作品制作
- 技術面だけでなく、創造性や構成力も評価対象
筆記試験
- フラワーデザインの基本理論(色彩、構図など)
- 花の名称、季節、保存法などの応用知識
- 用語の理解度チェック
1級(上級)の試験内容
実技試験
- テーマに沿った自由表現のアレンジ(空間装飾、ブライダル装花など)
- シーンに応じた演出力と構成力(例:結婚式、パーティー装飾)
- 花材選びから配置、色・質感の調和などトータルな完成度が重視
- 制限時間内での正確な作業と表現力
筆記試験(または事前提出書類)
- デザインコンセプトの説明(作品の意図を文章で表現)
- デザイン理論や花の文化的背景
- 自由テーマの企画・構成に関する理解力
講師資格(インストラクター)の試験内容
実技・講義試験(協会主催の講習会内で実施)
- 指導者としての教え方、説明力
- 模擬授業(生徒に対して教える実演)
- 教室運営に関する知識(カリキュラム管理・教材の使い方)
- 1級レベル以上の技術確認
書類審査・レポート
- 教育方針・目標の提出
- 自身の作品集や指導経験の有無の提出が必要な場合もあります
試験対策
試験対策の基本
認定教室でのカリキュラム修了が最優先
FDA資格は独学では受験できず、認定教室で所定のカリキュラムを修了することが必須です。教室では実技の反復練習と筆記対策が組み込まれているため、学ぶ環境がそのまま試験対策になります。
実技力の強化が鍵
- 試験は実技中心。技術・スピード・美しさが評価されます。
- 毎回のレッスンで「時間内に完成」「清潔感ある仕上がり」を意識することが重要です。
筆記試験の対策も忘れずに
- 教室では筆記対策プリントや模擬問題が配布されることがあります。
- 花材名、デザイン理論、色彩の基本などをまとめて覚えると安心です。
級別の試験対策
3級(初級)
- アレンジメントの「基本型(ラウンド型)」を何度も練習
- 花のカット、吸水スポンジの扱い、ワイヤリングなどの手順を正確に
- 花材名や基本用語をカードやノートで繰り返し暗記
2級(中級)
- トライアンギュラー型やホリゾンタル型など、複数のアレンジ形をパターン化して練習
- ブーケ制作では、構成→組み立て→まとめ方を段階的に意識
- 色彩理論やデザインバランスの復習を行い、自分の作品を客観的に評価する力をつける
1級(上級)
- 与えられたテーマに合わせた表現力を意識
- 空間装飾などの大きな作品は、事前にラフスケッチを描いて構成を確認
- 審査員がどこを見るか(仕上がりの完成度・構成・創意工夫)を意識した訓練
- 作品の意図やコンセプトを説明する練習もしておく
講師資格(インストラクター)対策
- 模擬授業や指導法のロールプレイを教室内で実施
- 教える力、伝える力が重要となるため、自分の言葉で説明する練習が効果的
- 教材の使い方や指導計画の立案も試験に含まれるため、事前に準備が必要
取得後に出来ること
資格取得後にできること(共通)
「フラワーデコレーター®」の称号を名乗れる
- FDA認定資格を取得すると、公式に「フラワーデコレーター®」という肩書を使用することができます。
- 名刺や履歴書、ウェブサイトなどに記載可能です。
フラワー業界での活動に活かせる
- ブライダル装花、イベント装飾、ショップディスプレイなど、花に関わる仕事でスキルと信頼性の証明になります。
- フラワーショップ、ホテル装花、結婚式場などでの就職・転職に有利です。
趣味を超えて副業や独立も目指せる
- 自宅でのフラワーアレンジメント教室開講
- オンラインショップでのアレンジ販売
- ワークショップ開催や地域イベントでの講師活動
級別にできること
3級取得後
- フラワーアレンジメントの基本を習得していることの証明
- 趣味の延長として作品制作やプレゼントアレンジなどが可能
- より上級資格へのステップアップも視野に入れられる
2級取得後
- 応用的なアレンジや装飾ができるレベル
- 店舗ディスプレイやイベント装花の補助スタッフとして活動可能
- 知人や地域でのミニレッスンや体験教室も開催できる
1級取得後
- 本格的なプロとして活動可能
- ブライダル・空間デコレーション・店舗装飾などに携われる
- 自分の作品を商品化したり、デザイン提案ができる
- 講師資格への挑戦が可能
講師資格取得後(インストラクター)
- FDA認定教室の開講が可能
- 生徒を育成し、資格取得まで導くことができる
- 各種イベントや出張講座の講師としても活躍可能
- 自分のブランドやサロンを持って独立開業する方も多くいます
資格を活かした実際の活動例
- 自宅サロンで月謝制のアレンジ教室を運営
- ブライダル業者と契約して装花を担当
- 地元のカルチャースクールや公民館で講師を担当
- 季節ごとのワークショップをSNSやブログで発信し集客
キャリアアップ・ビジネスへの広がり
- FDA資格は全国的に認知されており、信頼性が高い
- 花業界だけでなく、インテリアやギフト、ウェディング業界とも連携可能
- 資格と技術を活かして、**「自分らしい働き方」**を実現している方が多いです
その他自然環境系資格
フラワーデコレーター
NACS-J 自然観察指導員
フラワーデザイナー資格検定試験
環境社会検定試験
環境プランナー
森林インストラクター
グリーンセイバー
樹医
樹木医師
樹木医
ビオトープ管理士
天気検定
ネイチャ―ゲームトレーナー
オリエンテーリングインストラクタ
フィッシング海上安全指導員
パラグライダー教員
スクーバダイビング・インストラクター
自然ガイド
ライフセーバー
キャンプインストラクター