犬との暮らしに関する総合アドバイザー資格で飼い主が愛犬とより良い関係を築けるよう、しつけ・健康・法律・生活マナーなどの幅広い知識を持って、アドバイスやサポートを行えることを認定します。
目次
受験資格と難易度
受験資格
誰でも受講・受験できる民間資格
この資格は、一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC)が認定する民間資格で、以下のように特別な条件なく、どなたでも受講・受験可能です。
受験資格の詳細
項目 | 内容 |
---|---|
年齢制限 | なし(※未成年も可。ただし保護者の同意が必要な場合あり) |
学歴・職歴 | 不問(ペット業界未経験者でも可) |
犬の飼育経験 | 必須ではない(愛犬家でなくてもOK) |
国籍・地域 | 日本国内在住者が対象(JKC主催の講習に参加できること) |
受講対象のおすすめタイプ
- 一般の愛犬家
- トリマー・ペットショップスタッフ・動物看護師
- 愛護団体スタッフ・しつけインストラクター志望者
- 地域でのマナー啓発活動やペットボランティアに興味のある方
試験の難易度
難易度の目安
項目 | 内容 |
---|---|
難易度 | ★☆☆☆☆ ~ ★★☆☆☆(初学者向け) |
合格率 | 約80〜90%(講習内容を理解すれば合格可能) |
試験形式 | 筆記(選択式中心) |
試験時間 | 約60分程度 |
合格基準 | 非公開(全体の理解度が重視される) |
試験内容
主催の講習会を受講後に行われる修了試験に合格することで取得できます。試験は、講義内容を正しく理解しているかを確認するレベルで、犬の飼育経験がない方でも合格できる構成になっています。
試験形式
試験概要
項目 | 内容 |
---|---|
試験方法 | 筆記試験(会場にて実施) |
出題形式 | 選択式(四肢択一・○×形式など)中心 |
試験時間 | 約60分程度 |
合格基準 | 正答率70%前後(非公開) |
合格率 | 約80〜90%(例年の実績) |
※試験は、講習会の最終日に実施されます。
出題範囲(講義内容と連動)
試験問題は、講習会で扱った内容から出題されます。以下は出題される主なテーマです。
犬の習性・行動学
- 犬の祖先・群れでの行動パターン
- しつけと社会化の違い
- 問題行動の原因と対応方法
- 成長段階ごとの性格や行動の特徴
犬の健康・栄養・日常ケア
- 食事と栄養管理の基礎
- 皮膚・耳・口腔などのケア方法
- 予防接種・フィラリア・ノミダニ対策
- 年齢に応じた運動量と生活管理
法律・飼育マナー
- 動物愛護管理法の基本
- 吠え・糞尿・放し飼いなどに関するトラブルと対策
- 災害時のペット同行避難と備え
- 地域社会での共生マナー
飼い主へのアドバイス技術
- 初心者飼い主への接し方
- 飼い主が抱えやすい悩みと対処法
- カウンセリングの心得
- ペットロス・高齢犬介護の理解
試験対策
効果的な学習の進め方
講習会当日は積極的に参加する
- 試験は講習直後に行われるため、当日の集中が重要
- 資料に載っていない口頭での説明・注意点が試験に出ることも
- 重要ポイントは講師が繰り返す傾向があるため、必ずメモ
講習資料を試験前に見直す
- 配布されたテキスト・レジュメを章ごとに要点チェック
- 用語・数字・法律名など、「出題されやすい部分」を優先して暗記
- 特に法律・災害・マナー関連は重点分野
出題分野別の対策ポイント
犬の行動・しつけ
- 「社会化期」や「問題行動の原因と対処法」などの基礎知識
- 行動学に出てくる専門用語(例:回避行動、社会化、テリトリー)は整理しておく
健康・栄養管理
- 食事の注意点(年齢別・犬種別)
- ワクチン接種・ノミダニ対策・日常ケア(耳・爪・歯)の頻度などを表にして整理
法律・飼育マナー
- 動物愛護管理法の基本(罰則・登録・適正飼養義務など)
- 公共の場でのマナー、飼育に関する条例内容の要点(リード着用義務など)
災害対策
- ペット同行避難に必要な物品や準備項目
- 避難所でのトラブル防止策、事前にやるべきしつけなど
模擬問題がない場合の対策法
自作チェックリストを活用
-
「○×で答えられるような簡単な問題」を自分で作る
家族や友人とクイズ形式で学習
- 声に出して人に説明することで理解が深まる
- 説明できないところ=理解が浅い部分なので重点復習
取得後に出来ること
ペット業界・接客業での活用
飼い主への相談対応・アドバイス業務
- ペットショップやトリミングサロンなどで、しつけ・健康・飼育マナーに関する相談窓口として活躍
- 初めて犬を飼う方へのフード・ケア用品・生活習慣のアドバイスが可能
名刺やPOPで専門性をアピール
- 「JKC認定 ドッグライフカウンセラー」と表記でき、店舗・個人の信頼度アップ
- 商品提案やカウンセリングの際に、資格を持っていることが差別化に
動物病院・しつけ・福祉分野での活用
飼い主支援スタッフとして
- 動物病院でのしつけ・生活指導の補助スタッフ
- 飼い主の不安に寄り添い、獣医師と連携したケア提案ができる
ペット防災やシニア犬ケアのアドバイザーに
-
高齢犬の介護、災害時のペット避難、ペットロス対応など、専門的な生活支援にも対応可能
教育・地域活動での活用
マナー啓発・飼育指導の担い手として
- 地域のマナー教室や動物愛護週間イベントでの講師・アドバイザーとして活動
- 小学校・中学校などでの動物愛護教育のサポートや出張授業の支援
愛護団体・ボランティアでの信頼確保
- 保護犬譲渡会や啓発活動において、専門的立場から飼育指導・面談などを担当
- 飼育希望者へのしつけ・生活指導に活かせる
個人での活動・副業にも活用可能
飼い主向けセミナーやカウンセリング
- 自宅やオンラインでの飼い主相談・犬との暮らし講座の開催
- SNSやブログでの情報発信にも、「資格保持者」としての信頼がプラス
他資格と組み合わせて幅を広げる
-
トリマー・動物看護師・ペットシッター・ドッグトレーナーなどの資格と併用することで、総合的なサービス提供が可能
活用の具体例
活動分野 | 活用内容 |
---|---|
ペットショップ | 初心者飼い主への用品提案やしつけアドバイス |
動物病院 | 生活習慣・健康相談窓口としての補助 |
保護団体 | 飼い主希望者への飼育マナー説明・譲渡面談 |
セミナー活動 | 飼い主向け講座(災害対策、高齢犬ケアなど) |
個人活動 | SNS発信、相談サービス、ブログ運営など |
その他動物系資格一覧
トリマー(JKC公認)
トリマー(全国ペット協会公認)
ドッグセラピスト
愛玩動物飼養管理士
愛犬家住宅コーディネーター
初生ヒナ鑑別師
ドッグライフカウンセラー