Adobeが提供する公式認定資格で、特定のAdobe製品に関するスキルを証明するものです。
かつて存在していた Adobe Certified Associate(ACA) の後継資格として位置づけられています。
この資格を取得すると、Adobe製品の操作スキルを持っていることを証明でき、クリエイティブ業界での就職やスキルアップに役立ちます。
ACPの特徴とメリット
① Adobe公式の認定資格
Adobeが公式に認定する資格なので、履歴書やポートフォリオに記載することで、スキルの証明になる。
② 各Adobe製品ごとに取得可能
ACPは、ソフトウェアごとに個別の試験 があるため、以下のように特定の製品に特化して認定を受けることができる。
Adobe Certified Professional(ACP)試験の対象製品 |
---|
Photoshop |
Illustrator |
Premiere Pro |
After Effects |
InDesign |
Animate |
③ グローバルで認知される資格
世界中で通用する資格なので、国内外のクリエイティブ業界での就職や仕事の受注にも有利。
④ ACI(Adobe Certified Instructor)の前提資格
ACI(アドビ認定インストラクター) になるためには、ACPまたはACE(Adobe Certified Expert)の資格が必要。
■主催
アドビシステムズ(株)
受験資格と難易度
受験資格
特に制限はなく、誰でも受験可能 です。
年齢や学歴、職歴に関係なく、Adobe製品のスキルを証明したい人なら誰でも挑戦できます。
ただし、試験に合格するには、対象のAdobeソフトの基本操作をしっかり理解していることが重要です。
特に 実技問題 があるため、実際にAdobe製品を操作できることが前提 になります。
難易度
ACP試験の難易度は「中級レベル」
試験の難易度は、初心者にはやや難しく、中級者以上なら合格可能 というレベルです。
Adobeソフトを実務で使ったことがある人なら、適切な対策をすれば十分に合格できる でしょう。
-
基礎知識だけでは不十分
- 単なる理論知識だけではなく、実際に操作できること が求められる。
- 「このツールのアイコンはどれか?」ではなく、「この画像をこう編集するにはどうするか?」のような実践的な問題が多い。
-
実技問題が含まれる
- 選択問題だけでなく、実際のソフトの操作を伴う問題 が出題される。
- 例えばPhotoshopの試験なら、「画像の色調補正をして、特定の形式で保存せよ」といった問題が出ることがある。
-
試験は英語が基本(日本語版もあり)
- 試験は 英語が基本 ですが、日本語版も提供されています。
- ただし、英語のUIを見慣れていないと戸惑う可能性がある。
-
合格基準は700~750点以上(1000点満点)
- 1000点満点中、約70~75%の正答率が必要。
- 一般的な資格試験と比べても、やや高めの基準。
試験内容
試験の基本情報
① 試験形式
- 試験方式:CBT(Computer-Based Testing)
- 試験時間:50~60分
- 問題数:30~50問(製品による)
- 出題形式:
- 選択問題(Multiple Choice):単一選択・複数選択
- ドラッグ&ドロップ問題
- 実技ベースの問題(ライブ環境での操作)
② 合格基準
- 1000点満点中、700~750点以上で合格
- 試験後すぐに結果が表示される
試験内容(製品ごと)
各Adobe製品ごとに試験内容が異なりますが、共通するのは 基本操作・編集スキル・書き出し設定 などの実務に役立つスキルが問われることです。
① Photoshop ACP 試験内容
カテゴリ | 主な出題内容 |
---|---|
Photoshopの基本 | ワークスペースのカスタマイズ、ファイル形式(PSD、JPEG、PNG) |
画像補正・調整 | 明るさ・コントラスト、トーンカーブ、カラーバランスの調整 |
選択範囲とマスク | クイック選択ツール、レイヤーマスク、選択範囲の調整 |
レイヤーと合成 | ブレンドモード、スマートオブジェクト、レイヤー効果 |
書き出し | Web用・印刷用の書き出し設定、解像度の変更 |
② Illustrator ACP 試験内容
カテゴリ | 主な出題内容 |
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Illustratorの基本 | ワークスペースのカスタマイズ、アートボードの設定 |
パスとシェイプ | ペンツール、シェイプツール、アンカーポイント編集 |
テキストの操作 | 文字ツール、アウトライン化、カーニング |
カラーと塗り | グラデーション、スウォッチ、パターンの適用 |
書き出し | 印刷用(CMYK)・Web用(RGB)の設定 |
③ Premiere Pro ACP 試験内容
カテゴリ | 主な出題内容 |
---|---|
タイムライン編集 | クリップのトリミング、マルチカメラ編集 |
エフェクト | トランジションの適用、エフェクトコントロールパネルの操作 |
オーディオ編集 | 音量調整、ノイズ除去、BGMの挿入 |
カラーグレーディング | ルミトリカラーの調整、カラーマッチ |
書き出し設定 | H.264、ProRes、YouTube用設定 |
④ After Effects ACP 試験内容
カテゴリ | 主な出題内容 |
---|---|
キーフレームアニメーション | 位置・スケール・回転のアニメーション作成 |
エフェクト | グロー、ぼかし、色補正の適用 |
マスクとトラッキング | 追跡マスク、モーショントラッキング |
3Dレイヤー | カメラツール、ライトの適用 |
書き出し | MP4、MOV、Adobe Media Encoderの活用 |
⑤ InDesign ACP 試験内容
カテゴリ | 主な出題内容 |
---|---|
ドキュメント設定 | ページサイズ、マージン、ガイドの設定 |
テキストの操作 | フレームのリンク、段落スタイルの適用 |
画像配置 | 画像のリンク管理、クロッピング |
カラーとスウォッチ | スウォッチパネル、グラデーション適用 |
印刷用データの作成 | PDF/X-1a、PDF/X-4の書き出し設定 |
試験対策
① 効率的な学習スケジュール(初心者向け)
期間 | 学習内容 |
---|---|
1週目~2週目 | 基本操作の習得(Adobe公式チュートリアル・YouTube) |
3週目~4週目 | 応用スキルの習得(レイヤー、エフェクト、カラー調整など) |
5週目~6週目 | 実技練習+模擬試験で試験形式に慣れる |
7週目~8週目 | 仕上げ(苦手分野の克服+模擬試験) |
経験者なら、1か月程度の対策 で十分合格を狙えます。
② 公式教材・チュートリアルを活用する
Adobe公式チュートリアル(無料)
Adobeの公式サイトでは、各製品の基本操作から応用までを学べる無料のチュートリアルが提供されています。
Certiportの公式教材(有料)
ACP試験を提供するCertiportでは、試験に特化した公式学習教材を販売しています。
「GMetrix」というプラットフォームで模擬試験も受けられるため、本番対策に最適。
YouTubeの無料学習動画
Adobe製品の使い方を解説しているYouTube動画も多数あるので、視覚的に学ぶのに便利です。
【おすすめのYouTubeチャンネル】
- Adobe Creative Cloud Japan(公式)
- チュートリアル系クリエイター(Adobe製品解説動画)
③ 模擬試験で本番形式に慣れる
試験は選択問題+実技問題なので、模擬試験を受けて試験形式に慣れることが重要です。
公式の模擬試験を受ける(GMetrix)
GMetrixは、Certiportが提供する公式模擬試験ツールで、実際の試験と同じ環境で練習できるためおすすめ。
無料の練習問題を活用する
インターネット上には、無料で受けられる練習問題もあります。
「ACP試験 無料模擬試験」と検索すると、いくつかのサイトが見つかります。
④ 実技スキルを強化する
ACP試験は「実際にAdobeソフトを操作できるか」がポイント なので、実技スキルの強化が必須です。
よく出る実技スキル(例:Photoshop)
- 画像補正(明るさ・コントラスト調整、トーンカーブ)
- 選択範囲の作成(クイック選択ツール、ペンツール)
- レイヤー操作(レイヤーマスク、スマートオブジェクト)
- 書き出し設定(PNG、JPEG、TIFF)
【対策方法】
- Adobe公式チュートリアルを実際に操作しながら学習
- YouTubeの実践動画を見て、同じ作業を再現する
- 無料のPSDデータやAIデータをダウンロードして練習
⑤ 試験直前対策(試験1週間前~当日)
最終確認リスト
- 各機能のショートカットキーを覚えているか
- 主要なツールの使い方をスムーズに説明できるか
- 模擬試験で合格ライン(700~750点以上)を取れているか
- 実技問題で時間内に正確な操作ができるか
取得後に出来ること
① 就職・転職で有利になる
クリエイティブ業界での評価が向上
- ACPはAdobe公式の認定資格のため、履歴書や職務経歴書に記載するとスキルの証明になる。
- グラフィックデザイン、動画編集、DTP、Web制作などの職種で有利。
- 未経験者や独学でスキルを身につけた人にとって、実力の証明手段として効果的。
企業やフリーランスの案件獲得に役立つ
- デザイン・映像制作・広告業界の企業では、Adobe製品を扱えることが必須スキルのため、採用時に評価されやすい。
- フリーランスとして活動する場合も、クラウドソーシングサイトやポートフォリオで「ACP取得済み」とアピールできるため、クライアントからの信頼度が上がる。
② フリーランス・副業で活かせる
仕事の幅が広がる
ACP資格を取得すれば、以下のようなスキルを活かした副業やフリーランス案件に挑戦できる。
ACP取得ソフト | 活かせる仕事 |
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Photoshop | 画像編集、写真補正、バナー作成 |
Illustrator | ロゴデザイン、イラスト作成、チラシ・ポスター制作 |
Premiere Pro | YouTube動画編集、広告動画制作 |
After Effects | モーショングラフィックス制作、アニメーション動画作成 |
InDesign | DTPデザイン(雑誌・パンフレット・カタログ制作) |
- クラウドソーシングサイト(ランサーズ、ココナラ、クラウドワークスなど)で案件を受注しやすくなる。
- YouTubeの動画編集やSNS広告制作などの副業にも活かせる。
③ Adobe Certified Instructor(ACI)を目指せる
ACP取得はACI(アドビ認定インストラクター)の前提条件
- ACPまたはACE資格を取得していれば、Adobe Certified Instructor(ACI) に挑戦できる。
- ACIは、Adobe製品の指導ができることを証明する上級資格で、専門学校や企業研修の講師として活躍できる。
④ 社内評価・キャリアアップに活かせる
社内での昇進や評価アップにつながる
- 企業内でデザインやマーケティング部門に所属している場合、ACP資格を取得することでスキルを客観的に証明でき、昇進や評価にプラス になる。
- 研修講師として社内のトレーナー役を担う機会も増える可能性がある。
Adobe製品を活用する企業でのスキルアップに有効
- 広告代理店、出版社、映像制作会社、Web制作会社など、Adobe製品を活用する企業では、社員のスキル認定としてACPを推奨している場合もある。
⑤ 海外での就職・案件獲得にも有利
グローバルで認知されている資格
- ACPは世界共通の資格のため、海外就職やリモートワーク案件の受注にも役立つ。
- 英語の履歴書やLinkedInのプロフィールに記載すれば、海外クライアントとの仕事の機会を増やせる。
Adobe公式のデジタル認定証を活用
- ACP取得者にはデジタル認定証(バッジ)が発行され、オンラインで共有可能。
- LinkedInやポートフォリオサイトでACPのバッジを公開すれば、海外企業やクライアントに対するアピールになる。
⑥ ポートフォリオの強化
- ACP資格があることで、ポートフォリオに「公式に認められたスキルを持っている」ことを明記できる。
- 企業採用担当者やクライアントに対して、実績とスキルの信頼性を向上させることができる。
デザイン系資格一覧
POP広告クリエイター
レタリング技能検定
色彩検定
カラーコーディネーター検定試験
DTP検定
クロスメディアエキスパート
マルチメディア検定
DTPエキスパート
IIIustratorクリエイター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験
アドビ認定エキスパート(ACE)
アドビ認定プロフェッショナル(ACP)
映像音響処理技術者資格認定
CGクリエイター
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美術検定
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