インテリアコーディネーター

住まいやオフィスなどの空間を美しく、機能的に整えるプロフェッショナルです。この資格は、一般財団法人 「インテリア産業協会」 が認定する民間資格で、インテリア業界でのキャリアアップに役立ちます。

■主催
（社）インテリア産業協会

受験資格と難易度

受験資格

インテリアコーディネーター資格は、誰でも受験可能な民間資格です。

• 年齢・学歴・職歴に関係なく受験可能（未経験でもOK）
• 特別な受験資格なし（建築やデザインの知識がなくても挑戦できる）
• 独学でも受験可能（市販のテキストや通信講座を利用すれば学習できる）

難易度

インテリアコーディネーター試験は、しっかりとした対策が必要ですが、合格は十分可能なレベル です。

一次試験（学科）の難易度

• 合格率：約30～40%（例年）
• 試験形式：マークシート（択一式）
• 出題範囲が広い（インテリアの歴史、色彩、建築基礎、法規など）

難易度のポイント

• 建築や設備の知識が必要なため、未経験者は勉強量が多くなる
• 暗記量が多い（家具や照明の特徴、歴史、法律など）
• 過去問をしっかり対策すれば合格しやすい

二次試験（実技）の難易度

• 合格率：約50～60%（一次試験合格者のみ受験可能）
• 試験内容：プレゼンテーション（図面作成）＋論文

難易度のポイント

• 製図があるため、事前の練習が必須
• 論文は記述式（インテリア提案の理由をしっかり書けるようにする）
• 一次試験より合格率が高いため、しっかり準備すれば通過しやすい

試験内容

一次試験（学科）

一次試験では、インテリアに関する幅広い知識 が問われます。

• 試験方式：マークシート（択一式）
• 試験時間：120分
• 合格基準：総得点の約70％以上が目安（年度によって変動）
• 合格率：30～40％

出題範囲

インテリアの歴史とデザイン

• 日本・海外のインテリアの変遷
• 代表的なインテリアスタイル（和風、北欧、モダンなど）

インテリア計画とコーディネート

• 住宅や商業施設の空間設計
• 家具・照明・カーテン・壁紙などの選び方

色彩とインテリアエレメント

• カラースキームの基本（暖色・寒色・中性色）
• 色の心理的効果と組み合わせ方

建築・設備の基礎知識

• 住宅構造（木造・RC造・鉄骨造など）
• 住宅設備（電気・給排水・換気・空調）

インテリア関連の法規と規格

• 建築基準法・消防法・JIS規格
• バリアフリー・省エネルギー関連の法令

環境とエコデザイン

• サステナブルデザインとエコ建材
• 省エネ・再生可能エネルギーの活用

インテリア販売とマーケティング

• 販売技法・顧客対応の基本
• 市場トレンドと消費者ニーズの把握

二次試験（実技）

二次試験では、図面作成やプレゼンテーションの実技、論文による提案力 が評価されます。

• 試験方式：記述式（製図＋論文）
• 試験時間：150分
• 合格基準：審査員による総合評価
• 合格率：50～60％（一次試験合格者のみ受験可能）

試験内容

プレゼンテーション（製図・パース作成）

• 与えられた課題に対し、間取り図やインテリアデザインを手描きで作成
• アイソメトリック図（立体図）や家具配置図の作成

インテリア提案に関する論文

• 課題に対して、適切なインテリアコーディネートを提案し、その理由を論述
• 文章の論理性、専門用語の正しい使用、説得力が評価対象

採点のポイント

• 製図の正確さ・見やすさ（比率・スケールの正確性）
• デザイン提案の適切さ（クライアントのニーズに合っているか）
• 論理的な説明力（提案の理由が明確か）

試験対策

一次試験（学科）の対策

一次試験は出題範囲が広く、暗記が必要な科目が多い ため、計画的に学習することが重要です。

効率的な勉強方法

過去問を活用する

• 過去3〜5年分の問題を解く（出題傾向を把握できる）
• 間違えた問題を重点的に復習 し、苦手分野をなくす

参考書と問題集を併用する

• 公式テキスト（インテリア産業協会発行）を中心に学習
• 市販の問題集も活用し、知識を定着させる

インテリアの基本知識を深める

• 建築基準法や住宅設備の基礎を理解する（特にバリアフリーや環境問題）
• 色彩・デザインの基礎知識を覚える（色の組み合わせやスタイルの特徴）

学習スケジュールを立てる

• 試験の3〜6ヶ月前から学習開始
• 1日1時間でもコツコツ勉強する（試験直前に詰め込まない）

二次試験（実技）の対策

二次試験は製図のスキルと論理的な提案力が問われるため、実践的な練習が必須 です。

製図対策

基本的な図面の描き方を身につける

• 間取り図・家具配置図を正確に描く練習をする
• 縮尺（1/50や1/100）に慣れる

清書の技術を高める

• 線をまっすぐ描く練習をする（定規を使い、丁寧に）
• 見やすい文字・記号を意識する（採点者に伝わりやすい図面にする）

時間を計って本番と同じ条件で練習する

• 試験時間150分以内で仕上げる練習をする
• 制限時間内に完成させるスピード感を養う

論文対策

論理的な文章を書く練習をする

• 「誰に」「何を」「なぜ提案するのか」を明確にする
• 簡潔で分かりやすい文章を心がける

過去問の論文テーマをチェックする

• 近年の出題傾向を分析し、よく出るテーマをまとめる
• 自分の意見を整理し、論理的に書けるようにする

添削指導を受けるのも有効

• スクールや通信講座で専門家の指導を受けると効率的
• 独学の場合でも、自分で書いた文章を見直し、改善点を探す

取得後に出来ること

住宅・インテリア業界での活躍

住宅メーカー・工務店・設計事務所での業務

• 住宅のインテリアプランニング（家具・照明・カーテン・壁紙の選定）
• 新築・リフォームのコーディネート業務（建築士や工務店との連携）
• お客様へのインテリア提案・プレゼンテーション

インテリアショップ・家具メーカーでの業務

• インテリア商品の販売・提案（家具・照明・カーテンなど）
• ショールームでの接客・コーディネート相談
• 店舗のディスプレイ・レイアウト企画

商業施設・オフィスのコーディネート

店舗やオフィスの空間デザイン

• 飲食店やホテルのインテリアデザイン（コンセプトに合った空間づくり）
• オフィスのレイアウト・快適な空間設計（働きやすい環境づくり）

モデルルーム・ショールームの設計・演出

• 住宅展示場やマンションのモデルルームのコーディネート
• ショールームのディスプレイ・インテリア提案

独立・フリーランスとしての活動

個人でインテリアコーディネートの仕事を受注

• 住宅や店舗のインテリア提案（個人顧客向けのデザイン提案）
• オンラインでのインテリア相談サービス（SNS・ブログを活用した集客）
• インテリア関連の講師やライターとしての活動

インテリア雑貨・家具のプロデュース

• オリジナル家具や雑貨の企画・販売
• ECサイトを活用したインテリアビジネス

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