本で最も権威のあるフィットネス指導者の養成・認定団体です。 JAFAが認定する「エアロビックダンスエクササイズ」の資格は、主に次の2段階の構成になっています。
主な資格の種類
資格名 | 内容 |
---|---|
GFI(グループエクササイズフィットネスインストラクター) | グループレッスンの基礎となる総合的な指導資格。すべてのスタジオ系インストラクターの共通基礎。 |
ADI(エアロビックダンスエクササイズインストラクター) | GFIの上位資格。エアロビクス(有酸素運動)特化型の専門指導資格。 |
受験資格と難易度
受験資格
① GFI(グループエクササイズフィットネスインストラクター)
- 年齢制限:18歳以上
- 学歴・職歴:不問
- 特別な運動歴は不要(運動経験があれば理解がスムーズ)
- フィットネス指導に関心があれば初心者でも受講可能
② ADI(エアロビックダンスエクササイズインストラクター)
- GFI資格の取得が必須
- エアロビクス指導に必要な実技・指導の基礎があること
- JAFAの講習を経て受験可(直接試験は不可)
難易度
GFI:初級〜中級レベル|初心者でも習得可能
GFI資格はフィットネスインストラクターの基礎資格であり、 しっかり講習を受けていればほとんどの方が合格できます。
項目 | 内容 |
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試験形式 | 筆記試験(選択+記述) |
合格率 | 約80〜90% |
試験範囲 | 解剖学・運動生理学・安全指導・インストラクション基礎 |
ADI:中級レベル|実技・指導力が求められる
ADIは、実技を中心とした専門的な指導力が問われる資格です。 動きの正確さ・音楽のリズム感・キューイング(声かけ)などが評価されます。
項目 | 内容 |
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試験形式 | 実技審査(指導デモ・動作評価)+課題提出 |
合格率 | 約60〜75% |
評価ポイント | 安全な動作・効果的な指導・音楽に合わせた展開力 |
試験内容
GFI(グループエクササイズフィットネスインストラクター)
試験の目的:
フィットネス指導の基本知識・理解度を確認する筆記試験です。 グループエクササイズ全般の指導者として必要な理論・安全管理・運動科学が問われます。
試験形式:
項目 | 内容 |
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形式 | 筆記試験(選択式・記述式) |
時間 | 60分〜90分 |
問題数 | 30〜40問程度(年度により変動) |
出題範囲:
- 解剖学(骨・筋肉・関節の基本構造)
- 運動生理学(エネルギー供給・心肺機能)
- インストラクションの基本(声かけ・ポジショニング)
- プログラム構成(ウォームアップ・メイン・クールダウン)
- 安全管理(事故予防・対象者への配慮)
合格基準:
- 7割以上の正答が目安
- 講習修了者のほとんどが合格しています(合格率80〜90%)
ADI(エアロビックダンスエクササイズインストラクター)
試験の目的:
エアロビックダンス特有の音楽に合わせた動き・構成力・指導技術を実技中心で審査します。
試験形式:
項目 | 内容 |
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形式 | 実技試験+課題提出 |
時間 | 実技15〜20分程度(模擬指導含む) |
その他 | 事前にレッスンプラン・構成表を提出 |
評価ポイント:
- 動作の正確性・キューイング(指示)の適切さ
- 音楽との一体感(8カウントの把握・テンポ管理)
- クラス展開の構成力(導入→メイン→クールダウン)
- 参加者への安全配慮・代替動作の提示
課題例:
- 「60分のレッスンプラン作成(レベル別・目的別)」
- 「動作の名称と目的を整理した構成表」
合格基準:
- 採点者による実技評価で一定以上のスコアを獲得
- 合格率は約60〜75%(GFIよりやや難しめ)
試験対策
GFI(グループエクササイズフィットネスインストラクター)試験対策
1. 筆記試験対策
試験はテキスト中心に構成されているため、以下の学習法が効果的です。
- JAFA講習で配布される公式テキストを熟読
- 分野ごとにまとめノートを作成(例:筋肉の名称、運動原理など)
- 図解で覚える(骨格・筋の動きなどはビジュアルが効果的)
- 練習問題や小テストを何度も解く
出題頻度の高い分野:
- 運動生理学(心拍数・代謝系)
- 解剖学(大筋群・関節の可動域)
- 安全管理(事故の予防・熱中症対策など)
- プログラム構成(ウォームアップ→メイン→クールダウン)
学習スケジュール例(2週間前〜)
期間 | 内容 |
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〜10日前 | テキスト通読+基礎用語の暗記 |
7〜3日前 | 出題予想分野の集中学習+練習問題 |
前日 | 要点まとめ確認+睡眠をしっかり |
ADI(エアロビックダンスエクササイズインストラクター)試験対策
1. 実技試験対策
ADI試験は実際にレッスンを構成し、指導する力が求められます。以下のような練習が効果的です。
模擬レッスン練習のポイント:
- レッスンプランを自分で作成し、60分の流れを明確に
- 8カウントの音楽に合わせた動きのつなぎ方を反復
- キューイング(声かけ)は「明確・簡潔・早め」が基本
- 鏡の前またはスマホ動画で自分の動作をチェック
構成案の例:
- ウォームアップ(関節可動域拡大・軽いリズム)
- メイン(3~4ブロックで構成)
- クールダウン(心拍数を下げ、ストレッチ)
実技で見られるポイント:
- 動作の正確性・安全性
- 音楽との一体感(8カウント×テンポ)
- 参加者への配慮(代替動作の提示など)
共通課題対策(構成表・レッスンプラン)
- 使用する音楽の拍数・テンポを正確に把握
- レッスン中の狙い(脂肪燃焼・心肺強化など)を明示
- 対象者(初心者・高齢者など)に応じた構成にする
取得後に出来ること
1. フィットネスクラブやジムでのレッスン担当
GFI・ADIの資格を取得すると、全国のスポーツクラブ・ジム・カルチャーセンターなどで、正式なフィットネスインストラクターとして活動することができます。
- 初心者向けのエアロビクスクラス
- 脂肪燃焼・心肺機能向上などの目的別クラス
- シニア層・女性向けなど対象者に応じた指導
2. 専門インストラクターとしての信頼性アップ
JAFAのGFI/ADI資格は、業界標準の指導者認定として認知されており、 求人応募・契約更新・講師オーディションなどでも高い評価を受けます。
特にADI資格を保有していると「専門指導者」として見なされ、より高度なクラスや特別プログラムも担当しやすくなります。
3. 独立・フリーランスでの活動が可能に
資格取得後は、ジムに勤務せず自宅・レンタルスペース・オンラインなどで自由に活動できます。
- 地域イベントや公民館でのエアロビ指導
- Zoomなどを活用したオンラインフィットネス
- YouTubeやSNSでの動画配信・講座販売
4. 高齢者・地域向け運動指導にも活かせる
ローインパクトエアロビクスや椅子エクササイズなど、シニア・介護予防運動にも応用できます。 地域包括支援センターや健康教室などでの運動指導員としての活動実績も豊富です。
5. 上位資格・他分野へのステップアップが可能
GFI/ADIを基礎に、さらに指導の幅を広げるためのステップアップもおすすめです。
- JAFA認定の上位資格(MEI:メディカルエクササイズ指導者 など)
- ZUMBA、ラテンエアロ、ダンスフィットネス資格
- 健康運動実践指導者・健康運動指導士(公的資格)
6. スキルとして履歴書・プロフィールに記載可能
JAFA認定の資格は履歴書や名刺に明記することで、運動指導の信頼性をアピールできます。 特にフィットネス業界・教育・福祉系の職場で重宝されます。
その他資格一覧
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