背骨や骨格の歪みを調整し、神経系や筋肉のバランスを整える施術法です。主に手技を用いて、身体の自然治癒力を高めることを目的としています。
日本では、カイロプラクティックは国家資格ではなく、民間資格として扱われています。そのため、資格を取得すればすぐに施術ができるわけではなく、法律の範囲内で活動する必要があります。
■主催
JAC(日本カイロプラクティック連合会)
JCCE(日本カイロプラクティック教育諮問委員会)
JCA(日本カイロプラクティック協会)
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受験資格と難易度
受験資格や難易度は、どの認定団体やスクールで学ぶかによって異なります。ここでは、日本で取得できる代表的なカイロプラクティック資格の受験資格と難易度について説明します。
受験資格
カイロプラクターの資格には、大きく分けて「民間資格」と「WHO基準の国際資格」があります。それぞれの受験資格は以下の通りです。
(1) 国内の民間資格(日本のカイロプラクティック団体認定)
受験資格
- 学歴・職歴の制限なし(未経験者でも受験可能)
- 民間のカイロプラクティックスクールを修了することが条件(通信講座や短期講座もあり)
- 医療・整体・リラクゼーション分野の経験は不要
代表的な認定団体
- 日本カイロプラクティック連合会(JAC)
- 日本カイロプラクティック教育諮問委員会(JCCE)
- 日本カイロプラクティック協会(JCA)
民間資格の特徴
- 初心者でも学びやすく、比較的短期間(数ヶ月~1年)で取得可能
- スクールによっては通学・通信講座を選べる
- 受験資格のハードルは低め
(2) WHO基準の国際資格(WHOガイドライン準拠)
受験資格
- 大学または専門学校のカイロプラクティック学科を卒業(4年以上の教育)
- 解剖学・生理学・病理学などの基礎医学を学ぶ必要あり
- 臨床実習(1,000時間以上)を修了する必要がある
日本でWHO基準の教育を受けられる学校
- 東京カレッジ・オブ・カイロプラクティック(TCC/旧RMIT大学日本校)
- 国際カイロプラクティックカレッジ(ICC)
WHO基準の資格の特徴
- 医学的な専門知識が求められ、受験資格のハードルは高め
- 学費・学習期間が長く(4年以上)、専門職レベルの教育が必要
- 海外(アメリカ・カナダ・オーストラリアなど)でのカイロプラクター国家資格取得の道も開ける
難易度
カイロプラクター資格の難易度は、取得を目指す資格の種類によって大きく異なります。
(1) 国内の民間資格の難易度(易しい~中程度)
- スクールで学んだ内容をしっかり復習すれば、合格は比較的容易
- 短期間(3ヶ月~1年程度)で取得可能な講座も多い
- 試験内容は筆記試験+実技試験(手技の評価)
- 医学的知識が求められるが、基礎レベルの範囲が多い
取得しやすいが、活動範囲には制限がある
- 医療行為(診断・治療)はできない
- 国家資格(柔道整復師・理学療法士)とは異なり、就職先は整体院・リラクゼーション業界が中心
(2) WHO基準の国際資格の難易度(高い)
- 4年以上の専門教育が必要(大学レベルの学習)
- 解剖学・生理学・病理学などの医学的知識が求められる
- 臨床実習(1,000時間以上)が必要なため、実践的な能力も必要
- 国家資格と同等のレベルの試験が課される(海外では医療資格と認められる場合もあり)
取得は難しいが、キャリアの幅が広がる
- 海外での活動(アメリカ・カナダ・オーストラリアなどの国家資格取得)が可能
- 高度なカイロプラクティック技術を学び、専門職として働くことができる
試験内容
受験する団体やスクールによって内容が異なります。日本では国家資格ではないため、民間資格の試験内容が中心になります。
一方、WHO基準の国際資格は、より高度な医学知識と臨床実習が求められるため、試験の難易度が高くなります。
日本の民間カイロプラクター資格の試験内容
日本のカイロプラクティック資格は、スクールや団体が独自に認定する試験を実施しています。一般的に、以下のような試験が行われます。
筆記試験(理論・知識の確認)
解剖学・生理学(基礎医学)
- 骨格系(脊椎・関節・骨の名称と構造)
- 筋肉系(主要な筋肉の名称・役割・付着部)
- 神経系(中枢神経・末梢神経の働き)
- 循環器系(血液の流れ、心臓の機能)
- 呼吸器系(肺の構造と役割)
カイロプラクティック理論
- カイロプラクティックの歴史(創始者D.D.パーマー、B.J.パーマー)
- 神経系と脊椎の関係(サブラクセーション理論)
- 施術の目的と適応症・禁忌事項
施術の安全性と倫理
- クライアントの安全管理(施術時の注意点)
- 医療法や関連法規(違法にならない施術範囲)
- 守秘義務とカウンセリング技法
実技試験(施術技術の評価)
触診技術(身体の状態を正確に把握できるか)
- 脊椎のアライメント(配列)を手で確認する
- 筋肉の緊張や可動域のチェック
アジャストメント(矯正技術)
- 脊椎の矯正(カイロプラクティック特有の手技)
- 骨盤矯正(仙腸関節の調整)
- 頸椎・胸椎・腰椎の調整
ソフトテクニック(補助的な施術)
- ストレッチ・筋膜リリース
- 姿勢改善のためのアドバイス
クライアント対応(カウンセリング技術)
- 初回の問診(症状や生活習慣のヒアリング)
- 施術計画の提案(どのように施術を進めるか)
- 施術後のアドバイス(姿勢指導・セルフケア)
ケーススタディ・レポート(必要な場合)
一部のスクールでは、受験者が実際にクライアントを施術し、その経過をレポートとして提出することが求められる場合があります。
- 施術前の評価(クライアントの症状・姿勢分析)
- 施術の流れ(どの技術を用いたか)
- 施術後の変化(痛みの軽減、可動域の変化など)
WHO基準のカイロプラクター資格の試験内容
WHO基準のカイロプラクティック教育を受けるには、大学レベルの専門課程(4,200時間以上の学習+1,000時間以上の臨床実習)を修了する必要があります。そのため、試験内容も高度であり、医学的な知識と臨床経験が問われる試験が行われます。
筆記試験(高度な医学知識)
基礎医学
- 解剖学(詳細な骨格・筋肉・神経の構造)
- 生理学(神経系・内分泌系・循環器系の働き)
- 病理学(疾患の種類、症状、原因)
臨床医学
- 運動器疾患(ヘルニア・関節炎・姿勢不良の影響)
- 神経疾患(坐骨神経痛・頚椎症・自律神経失調症)
- 内科系疾患(カイロプラクティック適応外の疾患)
カイロプラクティック専門知識
- サブラクセーション理論(脊椎の歪みが神経系に与える影響)
- カイロプラクティックの禁忌(施術を行ってはいけないケース)
実技試験(高い施術技術が求められる)
高度なアジャストメント技術
- カイロプラクティック特有の矯正技術(ダイバーシファイドテクニックなど)
- トルクリリーステクニック(神経圧迫を解放する施術)
臨床実習試験
- 実際のクライアントを診断し、施術計画を立てる
- 診断技術(X線・MRIの読影能力を含む)
クライアントマネジメント
- 施術計画の立案・施術記録の作成
- 長期的な健康指導(エクササイズ・生活習慣改善のアドバイス)
試験対策
日本の民間カイロプラクター資格の試験対策
日本のカイロプラクティック団体が実施する民間資格試験は、基礎的な医学知識と施術技術をしっかり学べば合格可能なレベルです。
筆記試験対策(基礎知識の習得)
(1) 解剖学・生理学をしっかり学ぶ
-
骨格系(脊椎・関節の名称と機能)
- 頸椎・胸椎・腰椎の構造と役割
- 主要な関節の可動範囲
-
筋肉系(主要な筋肉の名称と役割)
- 脊柱起立筋、広背筋、大腿四頭筋など
-
神経系(自律神経と脊椎の関係)
- 交感神経・副交感神経の働き
(2) カイロプラクティック理論を理解する
- サブラクセーション理論(脊椎の歪みと神経の関係)
- 適応症・禁忌事項の整理(施術ができるケース・できないケース)
- カイロプラクティックの歴史(創始者D.D.パーマーの理論)
(3) 試験対策問題を解く
- スクールの過去問や模擬試験を活用する
- 一問一答形式で知識を確認する
実技試験対策(施術技術の向上)
(1) 基本的な触診技術を身につける
- 骨格・関節の位置を正確に把握する練習をする
- 脊椎の歪みをチェックする感覚を養う(触診練習を繰り返す)
(2) アジャストメント(矯正技術)を正しく行う
- 頸椎・胸椎・腰椎の調整方法を反復練習する
- 力の入れ方やクライアントの体勢を意識する
(3) 施術の流れをシミュレーションする
- 問診 → 評価 → 施術 → 施術後の説明 の流れを習慣化する
- 実際に他の受験者とペアになり、施術の練習をする
WHO基準のカイロプラクター資格の試験対策
WHO基準の試験は、解剖学・生理学・病理学の知識が高度に求められ、実技試験も専門的な技術が必要です。
筆記試験対策(高度な医学知識の習得)
(1) 大学レベルの解剖学・生理学を徹底的に学ぶ
- 骨格系、筋肉系、神経系、循環器系、消化器系、内分泌系の詳細な知識
- X線・MRIの画像診断の基礎知識
(2) 臨床医学の基礎を理解する
- 運動器疾患(ヘルニア、変形性関節症)
- 神経疾患(坐骨神経痛、頚椎症)
(3) 施術の適応範囲と禁忌を明確にする
- カイロプラクティックの適応症(筋骨格系の問題)
- 禁忌症(骨折、感染症、重篤な疾患)
実技試験対策(高度な施術技術の習得)
(1) 触診技術の精度を高める
- X線・MRIの結果をもとに、骨格の歪みを特定する訓練を行う
- 触診技術を何度も練習し、微細な違いを感じ取る力を養う
(2) 高度なアジャストメント技術の習得
- ダイバーシファイドテクニック(脊椎矯正法)の正確な習得
- トルクリリーステクニック(神経圧迫の調整方法)
(3) 実際の臨床経験を積む
- 指導者の下で1000時間以上の臨床実習を経験する
- 実際の患者の施術計画を立て、適切な対応を学ぶ
取得後に出来ること
日本の民間カイロプラクター資格取得後にできること
日本のカイロプラクター資格は、整体・リラクゼーション業界や健康指導の分野で活用可能ですが、医療行為は認められていません。
(1) カイロプラクティック施術の提供
-
整体院・カイロプラクティック院での施術
- 姿勢矯正や骨盤調整を行い、クライアントの体の不調を改善する。
- 首・肩こり、腰痛、猫背などのケアが可能。
- ただし、診断行為や病気の治療はできない。
-
リラクゼーションサロンでの施術
- リラクゼーション目的でカイロプラクティックの技術を活用できる。
- ストレッチやマッサージと組み合わせて施術することも可能。
(2) 独立・開業(施術院・サロン経営)
- 整体院やカイロプラクティック院を開業できる(医療機関としてではなく、リラクゼーション目的の店舗として)。
- 自宅サロンを開いて施術を行うことも可能。
- ただし、「治療」や「診断」といった表現は法律で禁止されているため、広告表現には注意が必要。
(3) 健康アドバイザーとして活動
- 姿勢矯正、運動指導、ストレッチ指導などを行い、クライアントの健康管理をサポート。
- セミナー講師やオンライン講座の運営も可能。
(4) スポーツ・美容業界での活用
- スポーツトレーナーとして、アスリートのコンディショニングをサポート。
- 美容カイロプラクターとして、骨盤矯正や小顔矯正を提供(エステ業界との組み合わせ)。
WHO基準の国際カイロプラクター資格取得後にできること
WHO基準のカイロプラクター資格を取得すると、より専門的な施術が可能になり、海外での活動の選択肢も広がる。
(1) 海外でのカイロプラクターとしての活動
- アメリカ・カナダ・オーストラリアなどでは、カイロプラクティックは国家資格として認められており、医療従事者として活動可能。
- WHO基準のカイロプラクター資格を持っていると、海外での国家資格取得の道が開ける。
(2) 日本国内での専門的な施術提供
- 日本国内では、WHO基準の資格を持っていても国家資格がないため、医療行為はできないが、高度な技術を活かした施術が可能。
- 他の整体師・カイロプラクターと差別化し、より専門的な施術を提供できる。
(3) 教育機関での講師活動
- カイロプラクティックスクールや専門学校での講師として指導ができる。
- 日本国内のカイロプラクティック教育の発展に貢献できる。
できないこと(法律上の制限)
カイロプラクター資格を取得しても、日本国内では医療行為が禁止されているため、活動範囲には制限がある。
(1) 診断行為はできない
- 病気の診断(例:「椎間板ヘルニアです」と確定すること)は違法。
- 施術前に「病院で診断を受けてから来てください」と伝える必要がある。
(2) 医療行為としての治療は不可
- 「腰痛を治す」「ヘルニアを治療する」といった表現は使用できない。
- あくまで「体のバランスを整える」「姿勢を改善する」という表現にする必要がある。
(3) 医療機関での勤務は難しい
- 日本では、病院や整形外科でカイロプラクターとして働くことはできない。
- 医療系の国家資格(柔道整復師・理学療法士)を持っていないと、公的機関での勤務は不可。
取得後のキャリアアップ・おすすめの資格
(1) 国家資格と組み合わせて活動の幅を広げる
カイロプラクター資格だけでは活動範囲が限られるため、他の国家資格と組み合わせることで、より多くの仕事が可能になる。
- 柔道整復師(接骨院・整骨院の開業が可能)
- 理学療法士(病院やリハビリ施設で働ける)
- あん摩マッサージ指圧師(医療機関でのリハビリが可能)
(2) 民間資格を取得して付加価値をつける
- 整体師資格(整体と組み合わせて施術の幅を広げる)
- アロマセラピスト(リラクゼーションとの相乗効果)
- ヨガ・ピラティスインストラクター(運動療法の提供)
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