コンディショニングコーチ

「身体と心のコンディション」を整える専門家

コンディショニングコーチとは、運動・ストレッチ・リカバリー・メンタル調整などを通じて、 アスリートや一般の方が「ベストな状態」で活動できるようにサポートする専門職です。

資格としては、民間団体が認定するものが複数あり、以下が代表的です:

  • JHCA(日本ホリスティックコンディショニング協会)認定資格
  • JCCA(日本コアコンディショニング協会)の関連資格
  • 民間スクール・団体が発行する独自の認定資格

主催
アスレチックコンディショニングコーチズ協会

受験資格と難易度

受験資格

基本的に「誰でも受験可能」な民間資格

コンディショニングコーチは民間団体が認定する資格であり、年齢・学歴・スポーツ経験などの制限はありません。 初心者でも基礎から学べるカリキュラムが用意されているのが特徴です。

主な受験条件(団体により異なる)

団体 受験資格
JHCA(日本ホリスティックコンディショニング協会) 指定講座の受講が必須(誰でも受講可)
JCCA(日本コアコンディショニング協会) ベーシックセブンなど初級講座の修了が必要
民間スクール系 講座受講者であればOK(未経験者歓迎)

難易度

初級〜中級レベルで、実技中心のやさしめの資格

基本的に、受講した講座の内容をしっかり理解・実践すれば、合格率は高め(80〜90%以上)です。 ただし、実技や体の動きの理解が求められるため、座学のみよりは少し実践的な難しさがあります。

主な試験内容(例)

  • 筆記試験(選択式/身体の構造や機能、ストレッチ理論など)
  • 実技試験(指導ロールプレイ、評価実演、動作確認など)

合格するためのポイント

  • 講座内の実技練習をしっかりこなす
  • 基礎解剖学・筋肉名・動きの仕組みをおさえる
  • 指導の流れ(安全確認・声かけ・動作指導)を反復練習する

試験内容

試験の全体像

項目 内容
試験形式 筆記試験+実技試験(団体によりオンライン対応あり)
受験条件 指定講座の修了(eラーニングや通学形式など)
出題範囲 解剖学/運動生理学/姿勢評価/ストレッチ技法/指導実技など
合格基準 各試験の正答率+実技の評価で判定(おおむね70%以上)

筆記試験の内容(学科)

試験形式:

  • 選択式(4択または○×)+一部記述問題
  • 制限時間:60分前後(団体により異なる)

主な出題分野:

  • 筋肉の名称と作用(例:大胸筋・広背筋・腸腰筋 など)
  • 関節の動き・可動域(屈曲・伸展・回旋など)
  • ストレッチやトレーニングの原理
  • 疲労回復・リカバリーに関する基礎知識
  • 姿勢評価と動作分析の基本

実技試験の内容

試験形式:

  • 講座内での実技チェック or 試験日に対面実施
  • 近年は録画提出による審査(オンライン)にも対応

評価されるポイント:

  1. 姿勢・動作の評価が正しくできるか(例:骨盤の傾き、体幹の安定)
  2. 適切なストレッチ・体操を安全に指導できるか
  3. 声かけ・言葉の選び方・表現力(コミュニケーション力)
  4. 指導の流れ(準備→実施→確認)がスムーズか

よく出る実技項目:

  • 体幹ストレッチ(例:ツイスト・ニートゥチェスト)
  • コアスタビリティの基本エクササイズ
  • ペアストレッチの誘導
  • 筋肉ごとのリリース方法(フォームローラー等)

合格のポイント

筆記対策: テキストの太字・図解をしっかり確認 運動の効果や安全性に関する知識を理解する 実技対策: 動きの「見本」を真似るだけでなく、「理由」を理解する 自分の言葉で説明・声かけできるように練習する 動画提出の場合は「明るく・丁寧に・はっきり指導」を意識

補足:団体別の傾向

団体名 試験形式 特徴 JHCA 筆記+実技 トレーナー要素が強く、現場指導力重視 JCCA 実技中心(講座内評価) コアコンディショニングに特化、姿勢改善中心 民間スクール系 講座修了で資格付与 or 簡易試験 初心者向け、取得しやすいが実践力の幅は団体次第

試験対策

試験対策の基本方針

実践力+基礎知識が評価される試験

コンディショニングコーチ資格の試験は、「机上の知識」と「現場での指導力」の両方が求められます。 「人に伝えられる知識」として身につけることが、合格のカギです。

筆記試験(学科)対策

1. テキストの太字・図解を中心に学習

  • 筋肉名、関節の動き、運動の目的などを図で理解
  • 暗記よりも「機能」と「動きの関連性」を意識

2. よく出る内容(頻出ポイント)

分野 具体例
解剖学 ハムストリングス・大臀筋・広背筋の役割
運動生理学 ストレッチの効果・筋収縮の種類(等尺性・等張性)
評価方法 アライメント(骨盤・肩・膝の位置)
安全管理 高齢者・初心者への配慮事項

3. 模擬問題で実践演習

  • テキスト巻末や公式模試を活用
  • 間違えた問題は「なぜ違うのか」まで確認

実技試験対策

1. 基本動作を「自分でできる」→「人に教えられる」へ

  • ストレッチ・体幹エクササイズを毎日実践
  • 筋肉名・目的・注意点を口に出しながら練習

2. よく出る実技テーマ

  • ペアストレッチの誘導(例:ハムストリング)
  • コアスタビリティトレーニングの指導(例:プランク)
  • 姿勢のビフォーアフター確認(骨盤・肩甲骨)

3. 指導ロールプレイの練習

練習のポイント: 姿勢を見る→問題を指摘→改善指導→再確認 の流れを意識 声かけは「やさしく」「具体的に」「安全に」 動画を撮影して、自分の説明を見直すと効果的

取得後に出来ること

1. アスリートや一般の方への「身体ケア指導」ができる

資格を取得すると、姿勢・柔軟性・筋肉バランスの評価や、 ストレッチ・体幹トレーニング・リカバリー法の個別指導が行えるようになります。

主なサポート内容:

  • 可動域・姿勢チェック → 改善プログラム作成
  • ケガ予防のためのストレッチ・筋膜リリース指導
  • 試合・運動前後のコンディショニング調整

2. 現場での活動(就職・副業・フリーランス)

コンディショニングコーチのスキルは、以下のような場面で活かされます。

活躍の場 具体的な活動内容
スポーツ現場 チーム帯同・部活動のサポート・ジュニアアスリートへのケア
フィットネスクラブ 姿勢改善・ストレッチ専門指導・ボディメンテナンスプログラム
整骨院・整体院 リハビリ後の再発予防・運動機能向上のサポート
フリーランス 出張ストレッチ・パーソナル指導・オンラインレッスン

3. 他の専門資格と組み合わせてスキルアップ

コンディショニングは「身体ケアの基礎スキル」なので、 他資格との組み合わせで活用の幅がさらに広がります。

相性の良い資格:

  • NSCA-CPT・NESTA-PFT(パーソナルトレーナー資格)
  • ヨガインストラクター・ピラティス指導者
  • メンタルトレーナー・アスリートカウンセラー
  • 整体師・柔道整復師・理学療法士(補助スキルとして)

4. 副業・独立にも向いている

ストレッチやコンディショニングの需要は年々高まっており、 副業で「出張指導」「オンラインレッスン」などを始める方も多いです。

活動例:

  • InstagramやLINEで集客 → 自宅サロンで施術
  • スポーツ少年団や高齢者施設に出張
  • 動画配信で「自宅セルフケア講座」を展開

こんな人に特におすすめ

  • スポーツ・健康・運動指導に関わっている方
  • トレーニングだけでなく「体の回復・ケア」にも携わりたい方
  • ジム・整骨院などで差別化を図りたい方
  • 将来、フリーランスで活動したい方

注意点

  • 国家資格ではなく民間資格(団体によって信頼性に差あり)
  • 医療行為・診断・施術はできない(柔道整復師・PTなどとは区別)
  • 継続学習・スキルアップを前提とした資格

その他資格一覧

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