コンピュータサービス技能評価試験

実務でのコンピュータ操作スキルを証明する国家試験です。主に、ワープロ・表計算・データベースの操作能力を評価する試験で、事務職やIT関連の業務に必要なスキルの証明として活用できます。

この試験は、職業能力開発促進法に基づく公的資格であり、中央職業能力開発協会(JAVADA)が実施しています。

主催
中央職業能力開発協会と各都道府県職業能力開発協会

受験資格と難易度

受験資格

  • 特に制限なし(誰でも受験可能)
  • 年齢・学歴・職歴の制限なし
  • 初心者でも3級から挑戦可能

試験は3級から受験できるため、PC初心者でも基礎を学びながら資格取得が可能です。

難易度

試験は1級・2級・3級の3段階に分かれており、級が上がるにつれて難易度が高くなります。

難易度 合格率(推定) 試験内容のレベル
1級 ★★★★☆(難関) 約50~60% 実務レベルの操作能力(高度な関数・データ分析・SQL活用など)
2級 ★★★☆☆(中程度) 約65~75% 応用的な操作(関数・マクロ・データ管理など)
3級 ★★☆☆☆(易しい) 80%以上 基本的なPC操作(入力・書式設定・簡単な計算など)

3級はPCの基本操作を学ぶ試験で、比較的簡単に取得可能ですが、1級は業務レベルのスキルが必要なため、十分な実技練習が必要です。

試験内容

実技試験と知識試験の2つで構成され、実務でのPC操作スキルが問われる試験となっています。

試験形式

試験内容 形式 試験時間 合格基準
実技試験 PC上での操作(ワープロ・表計算・データベース) 60~90分 70%以上
知識試験 筆記試験または選択式(PCに関する基本知識) 60分 70%以上
  • 実技試験は、**Microsoft Office(Word、Excel、Access)**などのソフトを使用し、指定された課題を実際に操作して解答。
  • 知識試験は、PCの基本知識やソフトの操作に関する問題が出題される。

実技試験と知識試験の両方で70%以上の得点が必要であり、どちらかが70%未満だと不合格になります。

ワープロ部門(文書作成)

試験概要

ワープロソフトを使用し、ビジネス文書の作成スキルを評価する試験です。

使用ソフト例

  • Microsoft Word
  • 一太郎

試験内容

1級(上級)
  • 長文のビジネス文書作成(契約書、報告書、企画書など)
  • 段落スタイルの活用(見出し、インデント、行間設定)
  • 表の作成とデザイン調整
  • マクロやフィールド機能の活用
  • 差し込み印刷、アウトライン機能の使用
2級(中級)
  • 一般的なビジネス文書作成(案内状、報告書、指示書など)
  • 文字の装飾・段落設定・タブの活用
  • 表の挿入・編集(罫線、セルの結合)
  • ヘッダー・フッターの設定
  • 画像や図形の挿入・編集
3級(初級)
  • 基本的な文章入力・編集(改行、削除、コピー&ペースト)
  • フォントや文字サイズの変更
  • 基本的な書式設定(太字、斜体、下線、箇条書き)
  • 印刷設定・ページ設定の変更

表計算部門(Excel・スプレッドシート)

試験概要

表計算ソフトを使用し、データ入力・関数・グラフ作成・データ分析スキルを評価する試験です。

使用ソフト例

  • Microsoft Excel
  • Google スプレッドシート

試験内容

1級(上級)
  • 高度な関数の活用(IF、VLOOKUP、HLOOKUP、INDEX、MATCHなど)
  • ピボットテーブルを使用したデータ分析
  • マクロの作成と自動化(VBAの基礎)
  • 条件付き書式の設定(動的なデータ表示)
  • データベース機能の活用(並べ替え・フィルター・データの統合)
2級(中級)
  • 基本的な関数(SUM、AVERAGE、COUNT、IF)
  • グラフの作成・編集(折れ線グラフ、円グラフ、棒グラフ)
  • データの並べ替え・フィルタリング
  • セルの書式設定(罫線、背景色、フォント変更)
  • 印刷範囲の設定とレイアウト調整
3級(初級)
  • 基本的なデータ入力(セルへの入力・修正)
  • 簡単な計算式(+、-、*、/ を使用した計算)
  • セルの結合・罫線の設定
  • 簡単な表作成とレイアウト変更

データベース部門(Access・SQL)

試験概要

データベースソフトを使用し、データ管理・クエリ作成・レポート作成のスキルを評価する試験です。

使用ソフト例

  • Microsoft Access
  • FileMaker

試験内容

1級(上級)
  • SQLを使ったデータ抽出・更新・結合(JOIN)
  • リレーション設定によるデータ管理
  • 高度なクエリ作成(クロス集計クエリ、パラメータクエリ)
  • レポート作成(集計関数の利用)
  • フォームの作成・カスタマイズ(ボタン・マクロ設定)
2級(中級)
  • 基本的なクエリ作成(SELECT、WHERE、ORDER BY)
  • テーブル作成・リレーション設定(主キー・外部キーの設定)
  • フォーム・レポートの作成と編集
  • データ入力・検索・並べ替え
3級(初級)
  • テーブルの作成(フィールド名の設定、データ型の選択)
  • データ入力・編集(レコードの追加・削除・更新)
  • 簡単なクエリ(データ検索・抽出)
  • レポートの作成(印刷レイアウトの調整)

試験対策

試験対策の基本ポイント

① 公式教材・過去問題集を活用

  • JAVADA(中央職業能力開発協会)公式のテキスト・問題集を使用
  • 過去問を解いて出題傾向を把握する

② 実技試験の練習を重視

  • 実際のソフト(Word、Excel、Accessなど)を使用して操作を練習
  • 試験時間内に課題を完成できるようにスピードを意識

③ 知識試験の基礎を固める

  • PCの基本操作やソフトの機能を理解する
  • 公式テキストの確認問題を繰り返し解く

ワープロ部門(文書作成)

① 3級対策(基礎レベル)

  • タイピング練習を行い、入力スピードを向上
  • 基本的な書式設定(太字、斜体、フォントサイズ変更)を覚える
  • ページ設定(余白、段組み、インデント)の操作を練習

② 2級対策(応用レベル)

  • ビジネス文書(報告書、案内文、議事録)の作成練習
  • 表の挿入・編集、段落設定、タブ機能の活用
  • ヘッダー・フッター、ページ番号の設定を練習

③ 1級対策(実務レベル)

  • 長文文書の作成と編集を練習(契約書・企画書など)
  • マクロやフィールド機能を活用した文書作成
  • 差し込み印刷やアウトライン機能の使い方をマスター

表計算部門(Excel・スプレッドシート)

① 3級対策(基礎レベル)

  • データ入力と簡単な計算式(四則演算)の練習
  • セルの書式設定(罫線、背景色、フォント変更)
  • 基本的な関数(SUM、AVERAGE)の使い方を習得

② 2級対策(応用レベル)

  • 関数(IF、VLOOKUP、HLOOKUP、COUNTIFなど)を活用
  • データの並べ替えやフィルタリングの方法を覚える
  • グラフ(折れ線グラフ、円グラフ、棒グラフ)の作成・編集

③ 1級対策(実務レベル)

  • ピボットテーブルを使ったデータ分析を学ぶ
  • マクロ(VBA)の基本を理解し、簡単な自動処理を作成
  • 条件付き書式を活用し、視覚的にデータを整理

データベース部門(Access・SQL)

① 3級対策(基礎レベル)

  • テーブル作成(フィールドの設定、データ型の選択)
  • データ入力・編集(レコードの追加・削除・更新)
  • 基本的な検索・フィルタの使い方を習得

② 2級対策(応用レベル)

  • 簡単なクエリ(SELECT、WHERE、ORDER BY)の作成
  • リレーション設定(主キー・外部キーの設定)の理解
  • フォーム・レポートの作成と編集

③ 1級対策(実務レベル)

  • 高度なSQLクエリ(JOIN、GROUP BY、HAVING)を使ったデータ操作
  • リレーショナルデータベースの設計・最適化を学ぶ
  • マクロを活用し、フォームやレポートの自動化を試す

知識試験の対策

① ワープロ・表計算・データベースの基本を学ぶ

  • ソフトウェアの基本機能と使い方を理解する
  • データ管理や情報処理の基礎を押さえる

② 公式テキストの確認問題を解く

  • 選択肢問題のパターンを把握する
  • 間違えた問題を復習し、理解を深める

取得後に出来ること

事務職・IT関連職の就職・転職に有利

① 事務職への就職・転職

CS試験を取得すると、企業の一般事務・経理・総務などの職種でPCスキルを証明できるため、採用時の評価が高まります。

特に表計算部門の2級以上を取得すると、Excelの実務スキルを持っていることを証明できるため、企業での即戦力として評価されます。

活かせる職種

職種 求められる資格レベル
一般事務・営業事務 2級以上(ワープロ・表計算)
経理・財務 2級以上(表計算)
総務・人事 2級以上(ワープロ・表計算)
ITサポート・ヘルプデスク 2級以上(ワープロ・表計算・データベース)

② IT関連職へのキャリアアップ

  • データベース部門の1級・2級を取得すると、ITエンジニアやデータ管理の業務に活かせる
  • 表計算部門の1級を取得すると、データ分析業務にも対応できる

IT関連職での活用例

職種 求められる資格レベル
システム管理者 1級(データベース)
データアナリスト 1級(表計算)
ITサポートエンジニア 2級以上(ワープロ・表計算・データベース)

キャリアアップ・スキルアップ

① 仕事の効率化

  • Excelの関数やピボットテーブルを活用してデータ集計・分析ができるようになる
  • Wordを使ったビジネス文書作成がスムーズになり、資料作成の効率が上がる
  • データベースを活用し、業務の自動化やデータ管理の最適化ができる

② 業務改善提案ができる

  • 表計算・データベースを活用し、業務のデジタル化を推進できる
  • ExcelのマクロやAccessのクエリを活用し、手作業の業務を自動化できる

例:Excelの業務効率化

スキル 活用例
IF関数・VLOOKUP 売上データの自動集計
ピボットテーブル 経理データの分析
マクロ(VBA) データ入力の自動化

フリーランス・副業での活用

① データ入力・事務代行の仕事

  • クラウドソーシング(ランサーズ、クラウドワークス)でデータ入力や事務代行の案件を受注
  • ExcelやWordを活用した資料作成の仕事を請け負う

② Webライター・ブログ運営

  • ワープロ部門のスキルを活かし、ライティング業務に活用
  • 資料作成やマニュアル作成の仕事に応募できる

他の資格取得へのステップアップ

① 上位のIT資格に挑戦

CS試験で習得したスキルを活かして、より高度なIT資格の取得に進むことが可能です。

資格名 内容
MOS(Microsoft Office Specialist) Word・Excel・Accessの公式資格
日商PC検定 ビジネス向けPCスキルを証明
ITパスポート IT基礎知識を証明(国家資格)
基本情報技術者試験 ITエンジニア向けの国家資格

特に、MOSやITパスポートと組み合わせると、事務職・IT職のキャリアアップに役立つため、CS試験取得後にさらにステップアップすることが可能です。

取得後の年収・給与アップ

① 事務職・IT職の給与の目安

職種 年収目安
一般事務(CS試験2級) 約300万~400万円
経理・総務(CS試験2級以上) 約350万~500万円
システム管理者(CS試験1級) 約400万~600万円

② 資格手当・昇進のチャンス

  • 資格取得を評価する企業では、資格手当が支給されることがある
  • 業務のIT化・デジタル化に貢献できる人材として昇進の可能性が高まる

コンピューター系資格一覧

応用情報技術者試験
基本情報技術者
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
システム監査技術者
ITサービスマネージャ試験
ITパスポート試験
ネットワークスペシャリスト試験
プロジェクトマネージャ
情報処理安全確保支援士試験(RISS)
データベーススペシャリスト試験
Accessビジネスデータベース技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
Javaプログラミング能力認定試験
COBOLプログラミング能力認定試験
パソコン検定(P検)
C言語プログラミング能力認定試験
情報処理技術者能力認定試験
VisualBasicプログラミング能力認定試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
VBAエキスパート
IC3
ワードプロセッサ技能認定試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験
EC(電子商取引)実践能力検定
OracleApplication認定コンサルタント
CAD利用技術者試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
会計ソフト実務能力試験
Server+
A+
コンピュータサービス技能評価試験
J検(情報検定)
Linux+
Network+
UBA能力検定
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)
マイクロソフト認定資格プログラム
Linux技術者認定試験
情報セキュリティ検定試験
UMLモデリング技能認定試験
Oracle Certified Java Programmer(OCJP)
CGエンジニア検定
画像処理エンジニア検定
シスコ技術者認定
インターネット検定 .com Master
Cisco技術者認定資格(CCIE)
Turbo-CE/Pro/CI
CIW
RHCE(Red Hat認定エンジニア)
Oracle Solaris 11 System Administrator
PostgreSQL CE
情報ネットワーク施工プロフェッショナル(INIP)
Zend PHP 5 Certification
商PC検定試験

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)