ジャパニーズコーディネーター

日本の文化・礼儀作法・伝統を体系的に学び、他者に伝えるスキルを証明する資格です。観光業、教育、接遇・マナー業界などで注目されています。

■主催
一般社団法人日本カルチャー協会

受験資格と難易度

受験資格

基本条件

• 年齢・学歴・職業制限はなし
• 誰でも受講・受験可能
• 日本文化に興味があり、一定の学習意欲があればOK

その他条件（団体によって異なる）

• 多くの場合、講座の受講修了が受験条件
  （通信講座またはスクール形式）

難易度

難易度の目安

試験内容

試験の概要

試験の目的

• 日本文化の基本的な知識（年中行事・和の作法・伝統芸術など）を体系的に理解する
• 「日本を外国人に伝える力」や「美しい立ち居振る舞い・敬語の使い方」など、実践的な表現力・接遇マナーを身につけているかを評価

出題内容（分野別）

日本の年中行事・四季文化

• ひな祭り、端午の節句、お盆、お月見、大晦日などの意味・由来・作法
• 季節ごとの行事と食文化（おせち、七草粥、節分の恵方巻など）

礼儀作法・マナー

• 美しい挨拶の仕方、座礼・立礼、訪問時のマナー
• 正しい敬語・謙譲語・尊敬語の使い分け
• 和室での立ち振る舞い、贈り物の渡し方

日本の伝統文化・芸術

• 茶道・華道・書道などの概要と道具の名称・意味
• 着物の種類（振袖、留袖、訪問着など）とTPOに応じた着用
• 和装時の所作（立ち方、座り方、歩き方）

食文化と和食マナー

• 懐石料理の基本構成、箸づかい、料理のいただき方
• お茶の出し方と受け方、お椀の扱い、懐紙の使い方

外国人への文化伝達・異文化理解

• 日本文化をわかりやすく伝える英語やフレーズ（日本語中心）
• 文化の違いを理解し、丁寧に説明するマナー
• 異文化トラブルへの柔軟な対応力

評価基準

• 知識の正確さ
• 実際の行動や所作として再現できる力（所作・話し方）
• 他者への伝え方・表現力
• おもてなしの心がにじむかどうか（マインド面）

試験対策

使用教材と学習環境の整え方

推奨教材

• 講座で配布される公式テキスト（最重要）
• 日本文化・礼儀作法の書籍（副教材として）
• 動画教材（茶道・所作の視覚的理解に有効）

学習環境づくり

• 静かな場所で繰り返し練習できる空間を確保
• 鏡の前での立ち居振る舞いチェックを行う
• ノートや付箋を使って覚えるポイントを整理

分野別の学習ポイント

日本の年中行事と四季文化

• 季節ごとの伝統行事（節分、雛祭り、七夕など）を、日付・由来・風習まで押さえる
• 行事と関係する料理や装飾にも注目する

礼儀作法・立ち居振る舞い

• お辞儀、座礼、挨拶、訪問時のマナーなど、日常的な所作を正しく学ぶ
• 動画や実演を見て、自分でも繰り返し実践する

和装・伝統文化

• 着物の種類（振袖、留袖、訪問着など）と着用場面を理解する
• 茶道、華道、書道の基本的な流れと道具名を覚える

和食のマナー

• 箸の使い方、懐石料理の順序、器の扱い方を体系的に学ぶ
• お茶の出し方、受け方など、細かい動作もチェック

異文化対応と説明力

• 日本文化を外国人に説明する練習をする
• 文化の背景を「なぜそうするのか」と理由を含めて伝えられるようにする

記述・レポート対策

よく出るテーマ

• 日本文化の魅力についての意見文
• 行事や習慣の由来と意義に関する説明
• 日本らしいおもてなしの心とは何か

対策方法

• 200〜300字程度で意見を書く練習をする
• 丁寧語・敬語の正しい使い方を意識する
• 書く順番は「結論→理由→具体例→まとめ」が効果的

取得後に出来ること

観光・接客業での活用

外国人観光客への日本文化の案内

• 着物、茶道、和食など、日本特有の文化について正確かつ丁寧に説明できる人材として重宝されます。
• 観光案内所、旅館、ホテル、着付け体験施設などで、「おもてなし力」の高いスタッフとして活躍できます。

通訳案内士や文化体験ガイドのサポート資格として

• 国家資格（全国通訳案内士）や地域通訳案内士と組み合わせることで、文化知識に強いガイドとしての信頼性が高まります。

教育・講師活動への展開

日本文化講師としての活動

• 地域のカルチャー教室や公民館講座で、和文化や作法を教える講師として活動可能です。
• 小学校〜高齢者向け講座まで幅広く対応できます。

外国人向け日本文化教室の運営

• 着物の着方、和室での所作、茶道体験などを英語またはやさしい日本語で教える教室を開くことも可能です。
• 留学生や訪日観光客向けイベントでの文化体験指導に活かせます。

接遇・サービス業でのスキルアップ

ワンランク上の接客を実現

• ホテル、百貨店、空港、旅館などで、一歩上の「和のおもてなし」ができるスタッフとして評価されます。
• 特に「訪日客対応」「VIP接客」などで信頼を得やすくなります。

マナー講師や企業研修講師の土台に

• マナーやビジネスマナー講師を目指す方にとって、「日本文化の素養」があることは強い武器になります。

趣味・教養としての楽しみ方

日本文化の理解が深まり、人生が豊かに

• 年中行事や所作、言葉づかいを学ぶことで、日常生活の中に和の美しさを取り入れることができます。
• 自分の子どもや家族に正しいマナーや文化を伝える力が身につきます。

京都検定や和文化コーディネーターなどへのステップアップ

• ジャパニーズコーディネーター資格をきっかけに、他の文化系資格（京都検定、和食文化検定など）にも挑戦しやすくなります。

活かせる職業・活動例

その他資格一覧

準備中