装飾やディスプレイの専門技術を証明する国家資格です。主に店舗や商業施設のディスプレイ、ウィンドウ装飾、イベント装飾などのスキルを評価する検定で、販売促進や空間演出に関わる職業に役立ちます。
■主催
日本デコレーター協会
目次
受験資格と難易度
受験資格
デコレーター技能検定は 1級・2級・3級の3段階 に分かれており、それぞれ受験資格が異なります。
1級(上級レベル)
受験資格:以下のいずれかを満たすこと
- 実務経験7年以上
- 2級合格後、実務経験2年以上
2級(中級レベル)
受験資格:以下のいずれかを満たすこと
- 実務経験2年以上
- 3級合格者(実務経験不要)
3級(初級レベル)
受験資格:誰でも受験可能(学歴・経験不問)
難易度
1級(難易度:高)
- 合格率:約30~40%
- 試験内容が高度で、実務経験が豊富な人向け
- 商業施設やイベントでの実践的な装飾スキルが必要
- 実技試験では、大規模なディスプレイ設営を限られた時間内で行う必要がある
2級(難易度:中)
- 合格率:約50~60%
- 基本的なディスプレイ理論や技術を理解していれば合格しやすい
- 筆記試験は過去問対策をしっかり行えばクリア可能
- 実技試験では、色彩やレイアウトのセンスが問われる
3級(難易度:低~中)
- 合格率:約70%以上
- ディスプレイの基礎を学べば、初心者でも合格可能
- 筆記試験は基本的な知識を問われるため、対策をすれば難しくない
- 実技試験では、簡単な装飾設営を時間内に完成させることが求められる
試験の合格基準
等級 | 筆記試験 | 実技試験 |
---|---|---|
1級 | 正答率60%以上 | 指定されたディスプレイを制限時間内に完成させる(高度な装飾技術が必要) |
2級 | 正答率60%以上 | 中規模のディスプレイを設営し、デザインのバランスを評価 |
3級 | 正答率60%以上 | 小規模の装飾作業を行い、基本技術を習得しているかを評価 |
試験内容
筆記試験(理論)と実技試験(装飾作業) の2部構成で行われ、ディスプレイデザインの知識と実践的な装飾技術が求められます。
試験形式と概要
等級 | 試験内容 | 出題範囲 | 難易度 |
---|---|---|---|
1級(上級者向け) | 筆記(選択+記述)+実技 | 高度なディスプレイ設営・装飾技術、マーケティング | 難しい(合格率30~40%) |
2級(中級者向け) | 筆記(選択)+実技 | 基本的なディスプレイ設営、色彩理論 | 普通(合格率50~60%) |
3級(初心者向け) | 筆記(選択)+実技 | ディスプレイの基礎、装飾資材の取り扱い | 易しい(合格率70%以上) |
- 筆記試験:制限時間 約60~90分
- 実技試験:制限時間 約2~4時間(級によって異なる)
筆記試験の内容
ディスプレイデザイン理論
- ディスプレイの目的と役割(販売促進、ブランディング)
- 視線誘導の原則(お客様の目を引くデザインの作り方)
- ディスプレイのバランス(対称・非対称、配置方法)
- ディスプレイの種類(ウィンドウディスプレイ、フロアディスプレイ、イベントディスプレイ)
色彩学・配色理論
- 色の基本(色相、明度、彩度)
- カラーコーディネート(補色・類似色・トーンの活用)
- シーズンごとの色使い(クリスマス、バレンタインなど)
- 色が与える心理的効果(赤は情熱、青は冷静など)
素材・資材の知識
- ディスプレイに使われる素材の種類と特性(布・ガラス・木材・プラスチックなど)
- ディスプレイ用什器(マネキン、ハンガーラック、照明)の選び方
- 照明の使い方(間接照明、スポットライト、LEDの効果)
販売促進・マーケティング(※1級のみ)
- 顧客の購買行動とディスプレイの関係
- ターゲット層に合わせたディスプレイ戦略
- 売上向上を目的としたレイアウト設計
実技試験の内容
実技試験では、制限時間内にディスプレイを完成させる能力が求められます。
等級 | 実技試験の内容 | 制限時間 |
---|---|---|
1級 | 大規模なディスプレイを設営(商業施設・イベント向け) | 4時間 |
2級 | 中規模のディスプレイを設営(ウィンドウディスプレイ) | 3時間 |
3級 | 小規模のディスプレイを設営(卓上ディスプレイ) | 2時間 |
1級の実技試験(高度なディスプレイ制作)
- 大型ウィンドウディスプレイの設営(ショッピングモール・百貨店向け)
- イベントブースの装飾(展示会・ポップアップストア)
- シーズンイベントの装飾(クリスマス、ハロウィンなど)
- 指定されたテーマに沿ったディスプレイを作成する
評価基準
- 装飾の完成度(デザインの一貫性、クオリティ)
- 時間内に設営できたか(作業スピード・効率)
- 販売促進効果(商品の魅力を引き出せているか)
2級の実技試験(中規模ディスプレイの設営)
- 店舗のウィンドウディスプレイを制作
- ブランドのコンセプトに合わせた装飾を行う
- テーマに基づいたディスプレイレイアウトを考案
評価基準
- ディスプレイのテーマ性・統一感
- 色彩とデザインの調和
- 什器や装飾素材の適切な使用
3級の実技試験(小規模ディスプレイの設営)
- 卓上ディスプレイや小型の展示を作成
- シーズンイベントや商品のプロモーション装飾
- 基本的な什器の配置とバランス調整
評価基準
- 基礎技術の習得(什器の組み立て、装飾設営)
- 配色やレイアウトの基礎理解
- 作業の正確さと時間内での完成度
試験の合格基準
試験 | 合格基準 |
---|---|
筆記試験 | 正答率60%以上 |
実技試験 | 時間内にディスプレイを完成させ、デザインや技術面での基準を満たすこと |
試験対策
筆記試験の対策
試験範囲を整理する
筆記試験は ディスプレイ理論・色彩学・素材の知識・販売促進(1級のみ) について出題されます。
試験範囲 | 学習ポイント |
---|---|
ディスプレイデザイン理論 | 視線誘導、バランス、レイアウトの基本 |
色彩学・配色理論 | 色相・明度・彩度、補色、トーン |
素材・資材の知識 | 什器(マネキン、ラック)、装飾素材(布・木材・金属) |
販売促進・マーケティング(1級のみ) | 顧客心理、売上向上のためのディスプレイ戦略 |
公式テキストと参考書を活用する
- 「デコレーター技能検定 公式テキスト」 を熟読し、出題範囲を網羅する。
- 「色彩検定」の教材 を活用し、色彩理論を強化する。
- 「商業施設士」関連の書籍 で、店舗設計や販促ディスプレイの知識を深める。
過去問や模擬試験を解く
- 過去の出題傾向を分析し、繰り返し問題を解く。
- 模擬試験を時間を計って実施し、本番を想定した練習を行う。
- 選択問題だけでなく、記述問題の対策も行う(1級では記述問題あり)。
実技試験の対策
試験で出題されるディスプレイ技術を習得する
実技試験では、制限時間内にディスプレイを完成させるスピードとクオリティが求められます。
等級 | 実技試験の内容 | 練習ポイント |
---|---|---|
1級 | 大規模ディスプレイの設営 | 商業施設・イベント向けディスプレイ、什器の使い方 |
2級 | ウィンドウディスプレイの設営 | バランス、配色、空間レイアウトの工夫 |
3級 | 卓上ディスプレイの設営 | 小規模装飾の基礎技術、什器・小物の配置 |
制限時間内にディスプレイを完成させる練習をする
- 試験本番と同じ時間内で、テーマに沿ったディスプレイを作る練習を行う。
- 手際よく装飾を設営するための作業手順を確立する。
- 什器の組み立て、ポスターの配置、布やリボンの装飾を素早く行えるようにする。
バランス・配色の調整力を鍛える
- 「黄金比」や「三分割法」を意識し、視覚的に美しいディスプレイを作成する。
- 補色・類似色の組み合わせを実践し、配色のセンスを磨く。
- 試験前に、さまざまなディスプレイの実例を分析し、デザインの参考にする。
取得後に出来ること
1. ディスプレイデザイナーとして活躍
商業施設・店舗のディスプレイ装飾
- 百貨店やショッピングモールのウィンドウディスプレイを企画・設営
- ブランドショップのディスプレイデザインを担当
- 売上向上を目的とした商品陳列・装飾を行う
季節ごとのイベント装飾
- クリスマス・バレンタイン・ハロウィンなどのシーズンイベント装飾
- 新商品プロモーション用の特設ディスプレイ作成
- ポップアップストアや展示会でのブース設営
活躍できる職場
- 百貨店、ショッピングモール、アパレルショップ
- インテリア・ライフスタイル雑貨店
- 商業施設の装飾・デザイン会社
2. イベント・ブライダル業界で活躍
イベント装飾のプランニング
- 展示会・見本市・フェスティバルの会場装飾
- スポーツイベントやコンサートのステージデザイン
- 企業プロモーションイベントの空間演出
ブライダル・パーティー装飾
- 結婚式場の装飾デザイン(バージンロード、テーブルコーディネート)
- 披露宴会場の演出(照明、フラワーアレンジメント、フォトブース)
- 個人向けオーダーメイドの装飾プランニング
活躍できる職場
- イベント企画会社
- ブライダルコーディネーター
- ホテル・レストランのパーティー部門
3. 商業施設の空間デザイン・イルミネーション装飾
大型商業施設の装飾プロジェクト
- 駅ビル・空港・ショッピングモールの装飾デザイン
- 企業のショールーム・オフィス空間の演出
- レストラン・カフェのインテリア装飾企画
イルミネーション・ライトアップ演出
- クリスマスや年末年始のイルミネーション装飾
- 街全体のナイトイベント向けライトアップ企画
- LEDやプロジェクションマッピングを活用した演出
活躍できる職場
- 空間デザイン会社
- イルミネーション装飾企業
- 建築・インテリアデザイン事務所
4. 独立・フリーランスとして活動
ディスプレイ装飾の個人事業
- 自分のデザイン事務所を立ち上げ、企業や店舗の装飾プロジェクトを受注
- イベント装飾のフリーランスデザイナーとして活動
- 個人向けにオーダーメイドのインテリア装飾を提供
オンラインショップ・SNSでの発信
- SNSやECサイトを活用して、オリジナル装飾アイテムを販売
- YouTubeやブログでディスプレイデザインのノウハウを発信
- オンライン講座を開講し、ディスプレイ技術を指導
活躍できるフィールド
- 個人経営のデザイン事務所
- ハンドメイドマーケット(minne、Creema)
- オンラインショップ・Instagram販売
5. ディスプレイ・装飾の講師として活動
専門学校・スクールの講師
- ディスプレイデザインの専門学校で講師として指導
- 商業施設のスタッフ向けにディスプレイ技術の研修を実施
- イベント会社向けに空間演出のトレーニングを提供
ワークショップ・セミナーの開催
- 一般向けにディスプレイ装飾のワークショップを開催
- 企業や店舗向けに、売上向上を目的としたディスプレイ講座を開講
- オンライン講座で、初心者向けのディスプレイ基礎講座を提供
活躍できる職場
- デザイン系専門学校・スクール
- 商業施設の研修講師
- オンライン教育プラットフォーム(Udemyなど)
6. 海外での活躍も可能
海外ブランドのディスプレイデザイナー
- 海外のアパレルブランドや高級ジュエリーブランドのディスプレイを担当
- 世界的なイベント・展示会でディスプレイデザインを手掛ける
- インターナショナルな商業施設で装飾ディレクターとして活躍
国際的なディスプレイデザインコンペに挑戦
- 海外のデザインアワードやコンペティションに応募
- 世界的な空間デザインのプロジェクトに参加
活躍できる職場
- 海外の百貨店・ブランドショップ
- グローバルなデザイン事務所
- 国際展示会・イベント企画会社
デザイン系資格一覧
POP広告クリエイター
レタリング技能検定
色彩検定
カラーコーディネーター検定試験
DTP検定
クロスメディアエキスパート
マルチメディア検定
DTPエキスパート
IIIustratorクリエイター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験
アドビ認定エキスパート(ACE)
アドビ認定プロフェッショナル(ACP)
映像音響処理技術者資格認定
CGクリエイター
インテリアプランナー
キッチンスペシャリスト
インテリアコーディネーター
インテリア設計士
家具検定
照明コンサルタント
商業施設士
エクステリアプランナー
ハウスクリーニング士
整理・収納・清掃コーディネーター
ライフスタイルプランナー
DIYアドバイザー
ボーカルインストラクター資格
美術検定
ラッピング・ディレクター
シューフィッター
靴デザイナー認定資格
椅子張り技能者
ジュエリーコーディネーター
GG(Graduate Gemologist)
デコレーター技能検定