事務系職種に必要な専門知識と実務能力を評価する公的資格試験です。
事務系職種における専門知識と実務能力を評価する公的資格試験であり、キャリアアップや人材育成に有効なツールです。受験制限がなく、全国で受験可能なため、自己啓発やスキルアップを目指す方に適しています。
概要
- 運営主体:中央職業能力開発協会(JAVADA)
- 対象分野:人事・労務管理、経理・財務管理、営業・マーケティング、生産管理、企業法務・総務、ロジスティクス、経営情報システム、経営戦略の8分野
- 試験区分:各分野ごとに1級からBASIC級までの等級が設定されています。
■主催
中央職業能力開発協会
目次
受験資格と難易度
受験資格
受験資格に制限なし
- 年齢・学歴・職歴不問
- どの級からでも受験可能
- 特定の分野に限らず、複数の分野を受験可能
おすすめの受験級
対象者 | おすすめの級 |
---|---|
学生・就職活動中の人 | BASIC級 |
新入社員・若手社員 | 3級 |
中堅社員・リーダー職 | 2級 |
管理職・マネージャー | 1級 |
難易度と合格率
等級ごとに求められる知識のレベルが異なるため、難易度にも差があります。
等級 | 対象レベル | 合格率(目安) | 難易度 |
---|---|---|---|
BASIC級 | 学生・内定者向け | 70〜80% | 初級(基礎知識レベル) |
3級 | 新入社員・若手社員 | 60〜70% | 中級(実務基礎レベル) |
2級 | 中堅社員・リーダー職 | 40〜60% | やや難しい(実務応用レベル) |
1級 | 管理職・マネージャー | 20〜40% | 難しい(経営レベル) |
合格基準
- BASIC級:正答率70%以上で合格
- 3級・2級:正答率60%以上で合格
- 1級:論述試験のため、評価基準が異なる(概ね60%以上が合格ライン)
試験内容
試験は8つの分野に分かれ、各分野で等級ごとに試験内容が異なります。
試験分野
-
人事・人材開発・労務管理
- 人事・人材開発:人事企画、雇用管理、賃金管理、人材育成など
- 労務管理:労使関係、就業管理、安全衛生、福利厚生など
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経理・財務管理
- 経理:会計伝票処理、納税申告、決算業務など
- 財務管理:資金調達、経営分析など
-
営業・マーケティング
- 営業:営業活動計画の管理、営業実務、営業法務など
- マーケティング:マーケティング戦略、リサーチ、製品・価格政策、流通経路政策など
-
生産管理
- 生産管理プランニング:生産システムの設計・計画業務など
- 生産管理オペレーション:生産システムの統制・運用業務など
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企業法務・総務
- 企業法務:会社の設立・運営、契約、債権管理、知的財産管理、紛争処理など
- 総務:オフィス環境整備、資産管理、社内外広報、会社行事の運営、リスクマネジメントなど
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ロジスティクス
- ロジスティクス管理:ロジスティクス企画、生産・販売計画・在庫状況等の調整、注文状況等の把握など
- ロジスティクス・オペレーション:荷役・保管、流通加工・包装、輸配送管理業務など
-
経営情報システム
- 情報化企画:ITの活用、システム化計画と設計、システムの運用・管理など
- 情報化活用:業務アプリケーションの選定・活用、情報活用など
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経営戦略
- 経営戦略の役割や必要性、策定プロセス、実行・評価、イノベーションなど
等級別の試験内容
等級 | 出題形式 | 出題数 | 試験時間 | 合否基準 |
---|---|---|---|---|
1級 | 論述式 | 2問 | 150分 | 試験全体で概ね60%以上 |
2級 | 5肢択一の多肢選択問題 | 40問 | 110分 | 出題数の概ね60%以上の正答 |
3級 | 4肢択一の多肢選択問題 | 40問 | 110分 | 出題数の概ね60%以上の正答 |
BASIC級 | 真偽法(○×形式)の問題 | 70問 | 60分 | 出題数の概ね70%以上の正答 |
試験の特徴
-
1級:論述式試験で、専門分野の高度な知識と応用力が求められます。実務経験10年以上の部門長やディレクター相当職を目指す方が対象です。
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2級:5肢択一の多肢選択問題で、専門知識の応用力が問われます。実務経験5年程度の課長やマネージャー相当職を目指す方が対象です。
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3級:4肢択一の多肢選択問題で、専門知識の基礎が問われます。実務経験3年程度の係長やリーダー相当職を目指す方が対象です。
-
BASIC級:真偽法(○×形式)の問題で、基礎的な知識が問われます。学生、就職希望者、内定者、入社して間もない方など、これから専門知識を学ぶ方が対象です。
試験対策
試験対策の基本方針
-
公式テキストを活用する
- ビジネス・キャリア検定では、公式の標準テキストが提供されており、これが試験問題の基本になります。
- 試験範囲を網羅しているため、まずはテキストをしっかり読み込む。
-
過去問を繰り返し解く
- 試験は過去問と類似した問題が出題されることが多いため、必ず過去問を解く。
- 過去問を3回以上解いて、出題パターンを把握。
-
実務経験と結びつけて学習する
- 仕事での経験を活かして学ぶと、知識の定着が早くなる。
- 特に2級・1級は実践的な応用問題が多いため、実務との関連を考えながら学ぶことが重要。
等級別の試験対策
① BASIC級(基礎レベル)
- 公式テキストを読み、基礎用語を暗記する
- 過去問を解き、出題パターンに慣れる
- 職場でよく使う単語を整理し、実際の業務に結びつける
おすすめ勉強法
- 「重要用語集」を作り、毎日10~20個ずつ暗記する。
- 問題集を繰り返し解き、正答率を上げる。
② 3級(実務基礎レベル)
- 公式テキストを通読し、重要ポイントをまとめる
- 問題集を3回以上解き、間違えた問題を復習する
- 業務での実例と結びつけながら学ぶ
おすすめ勉強法
- 1日30分の学習を2ヶ月続ける(短期間で詰め込まない)
- 業務の中で習った知識を意識して使う(例:「この契約は労務管理で重要なポイントになる」)
③ 2級(実務応用レベル)
- 公式テキストの内容をすべて理解する
- 実務経験があれば、それと結びつけて知識を定着させる
- 過去問を5回以上解き、出題パターンを分析する
- 業務マニュアルや実際の職場の事例と合わせて勉強する
おすすめ勉強法
- 公式テキストの内容を要約し、ノートにまとめる
- 業務で経験したことをメモし、試験の知識と関連付ける
- 業界ニュースや実務書を読む(営業なら「マーケティングの成功事例」など)
④ 1級(管理職・経営レベル)
- 企業経営や戦略に関する実務書・事例研究を読む
- 論述問題の練習をし、論理的に説明できるようにする
- 過去問の論述問題を解き、模範解答と比較する
- 経営に関する実例を分析し、自分の意見をまとめる
おすすめ勉強法
- 「経営戦略」や「組織論」の書籍を読み、知識を深める
- 論述式問題を5回以上練習し、文章の書き方を鍛える
- 事例分析(企業の成功・失敗事例)を行い、論述のネタを増やす
試験直前対策
試験前にやるべきことは、「知識の最終確認」と「時間内に解く練習」です。
過去問を3回以上解く
- 間違えた問題を復習し、正しい解答を暗記する
苦手分野を集中的に復習
- 「マーケティング用語」「労務管理の法規」「財務分析の指標」など、自分の弱点をチェックする
試験時間の配分を確認
- 2級以上は時間が足りなくなることがあるため、問題を解くスピードを意識する
1級は論述問題の構成を決めておく
- 序論→本論→結論の流れを意識し、論理的な文章を書く練習をする
取得後に出来ること
取得することで、事務系職種の専門知識と実務能力を証明でき、キャリアアップや転職に活かせるようになります。
特に、2級以上の取得は企業の昇進・昇格基準として活用されることも多く、管理職を目指す人には有利です。
就職・転職で有利になる
企業の評価基準として活用
- 事務職・営業職・管理職などの職種で高く評価される
- 専門知識があることを証明でき、即戦力としてのアピールになる
活かせる職種
- 人事・総務(労務管理・給与計算・人材育成)
- 経理・財務(決算業務・税務処理・経営分析)
- 営業・マーケティング(市場調査・販売戦略・営業活動計画)
- 生産管理・ロジスティクス(製造業の工程管理・物流管理)
- 企業法務(契約書作成・コンプライアンス管理)
昇進・昇格の条件として活用
- 2級以上の取得で、管理職・リーダー職への昇進が有利に
- 企業の人材評価基準として採用されることが多い
企業での活用事例
- 企業によっては、2級以上の取得を管理職昇進の要件としている場合がある
- 人事評価制度に組み込まれており、給与や役職に影響を与えることもある
業務での専門知識の向上
実務能力の向上
- 業務に直結する知識を体系的に学べる
- 業界の最新動向やビジネススキルを身につけられる
他の資格との組み合わせでさらなるキャリアアップ
ビジネス・キャリア検定を他の資格と組み合わせることで、より実務に強いスキルを証明できる
資格名 | 組み合わせのメリット |
---|---|
日商簿記 | 財務・会計スキルを強化し、経理・財務職で活躍できる |
社会保険労務士(社労士) | 人事・労務管理の専門家としての信頼度が高まる |
中小企業診断士 | 経営戦略やマーケティングスキルを強化し、経営コンサルタントとしての道が開ける |
秘書技能検定 | ビジネスマナーと実務スキルを組み合わせ、総務・秘書職での評価が向上 |
ITパスポート | 経営情報システム分野の知識を補完し、DX(デジタルトランスフォーメーション)対応スキルを証明 |
資格取得後の具体的なキャリアパス
等級 | 取得後にできること |
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BASIC級 | 事務職・営業職の基礎スキルとして活用できる |
3級 | 実務の基本を理解し、社内業務をスムーズにこなせる |
2級 | 専門知識を活かし、リーダー・管理職への昇進が狙える |
1級 | 経営・マネジメントに関する知識を活用し、部門長・役員クラスを目指せる |
事務系資格一覧
秘書技能検定
ビジネス文書検定
日本漢字能力検定
ビジネス・キャリア検定
日本語コミュニケーション能力認定試験
速記技能検定
校正技能検定
校正士
書道
レタリング技能検定
賞状技法士
硬筆書写検定
文部科学省後援毛筆書写技能検定
ファイリング・デザイナー
米国秘書検定(CPS)
テープライター
電子化ファイリング検定
日商珠算能力検定試験
珠算検定
実用マナー検定
計算実務能力検定
電卓技能検定
ビジネス能力検定
ビジネス実務マナー検定
文書処理能力検定
日本語検定
トレース技能検定