ビジネスシーンで必要な文書作成能力を評価する資格試験です。
企業や官公庁などで日常的に使用される文書(報告書、通知書、社内文書、メールなど)を正しく作成し、適切に伝えるスキルを測ることを目的としています。
ビジネス文書検定の級と試験内容
ビジネス文書検定には、3級・2級・1級の3つの級があります。
級が上がるにつれて、文書の作成スキルや高度な表現力が求められます。
級ごとの特徴とレベル
級 | 試験の特徴 | 対象者 |
---|---|---|
3級 | – 基本的な文書作成ルールを理解する – 社内文書や簡単なメール作成ができる |
学生・社会人初心者 |
2級 | – 実務で使用する社内・社外文書を正しく作成できる – 丁寧な表現、正しい敬語を使った文書作成ができる |
事務職・秘書・ビジネスパーソン |
1級 | – 経営レベルの高度なビジネス文書作成ができる – 社外文書(報告書・契約書・通知書など)の高度な表現が求められる |
企業の管理職・秘書・総務担当者 |
■主催
(財)実務技能検定協会
目次
受験資格と難易度
受験資格
ビジネス文書検定には受験資格の制限がなく、誰でも受験可能です。
年齢・学歴・職歴に関係なく、希望する級を自由に受験できます。
また、どの級からでも受験可能なため、初めての受験でも2級や1級から挑戦できます。
おすすめの受験級
受験者の状況 | おすすめの級 |
---|---|
学生や社会人初心者 | 3級 |
事務職・秘書・総務を目指す | 2級 |
ビジネス文書作成の専門スキルを高めたい | 1級 |
難易度と合格率
級 | 合格率(目安) | 難易度 | 試験の特徴 |
---|---|---|---|
3級 | 約80% | 初級(やさしい) | 基本的な敬語・ビジネスマナー・社内文書作成の基礎 |
2級 | 約50~60% | 中級(標準レベル) | 社内・社外文書の適切な表現力と実務スキルが必要 |
1級 | 約20~30% | 上級(難しい) | 経営レベルの文書作成力が求められ、長文記述が中心 |
級別の難易度詳細
3級(基礎レベル)
- 初学者でも取り組みやすく、合格率が高い(80%程度)
- 基本的な暗記で対応可能
2級(実務レベル)
- 実務経験がないとやや難しく感じるが、勉強すれば合格可能
- 合格率は約50~60%
1級(高度レベル)
- 高度な表現力と文書作成スキルが必要
- 合格率は約20~30%と低め
試験内容
「理論問題(筆記試験)」と「実技問題(文書作成)」**の2つの分野に分かれています。
特に2級以上では、実際にビジネス文書を作成する力が求められるため、単なる知識だけでなく、実践的なスキルが必要になります。
試験の出題範囲
試験の出題は、以下の2つの分野で構成されています。
① 理論問題(筆記試験)
ビジネス文書に関する基本的なルールやマナーについて、選択問題と記述問題で出題されます。
出題分野 | 内容 |
---|---|
ビジネス文書の基本ルール | 文書の構成(件名・本文・結び)、正しい表記 |
敬語・言葉遣い | 尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分け |
文書の種類と用途 | 社内文書、社外文書、報告書、通知書の違い |
文書作成の原則 | 簡潔で明確な文章の書き方 |
マナー・ビジネス倫理 | 社交文書(お礼状・挨拶状)、ビジネスマナー |
法的知識(1級のみ) | 契約書や機密保持に関する基本的な知識 |
② 実技問題(文書作成)
誤字脱字の修正や、ビジネスシーンに応じた文書作成が出題されます。
出題分野 | 内容 |
---|---|
誤字・脱字の訂正 | 誤った表現を適切な日本語に直す |
適切な表現の選択 | 敬語の誤用を修正する |
ビジネス文書の作成 | 報告書・通知書・依頼書などを作成する |
社外向け文書の作成(2級以上) | 取引先への依頼・クレーム対応の文書 |
契約書・提案書の作成(1級のみ) | 法的知識を活用した文書作成 |
級別の試験形式
試験の形式は、級ごとに異なります。
級 | 選択問題(マーク式) | 記述問題 | 文書作成(実技) |
---|---|---|---|
3級 | 〇(○×、適切な表現を選ぶ) | ×(なし) | ×(なし) |
2級 | 〇(4択問題) | 〇(短文記述) | 〇(簡単な文書作成) |
1級 | 〇(4択問題) | 〇(長文記述) | 〇(実務レベルの文書作成) |
級別の具体的な試験内容
① 3級(基礎レベル)
試験の特徴
- ビジネスマナーと基本的な文章作成の知識を問う
- 選択問題が中心で、記述問題や実技試験はない
- 敬語の基本や社内文書のルールを学ぶ
② 2級(実務レベル)
試験の特徴
- 社内・社外文書の適切な表現力と実務スキルが必要
- 選択問題に加えて、短文記述・実技問題が出題
- ビジネスメールや報告書の適切な表現が求められる
③ 1級(高度レベル)
試験の特徴
- 経営レベルの高度なビジネス文書作成力が求められる
- 契約書・提案書・通知書などの正確な文書作成が必須
- 長文記述問題が中心で、論理的な文章構成が求められる
試験対策
試験対策の基本方針
- 過去問や公式テキストを活用し、出題傾向を把握する
- 敬語やビジネスマナーを正しく理解し、表現力を高める
- 2級以上は、実際にビジネス文書を作成する練習をする
- 1級受験者は、論理的で明確な文書作成の訓練を積む
級別の試験対策
① 3級(基礎レベル)
試験の特徴
- 選択問題(マークシート)が中心で、記述問題や実技試験はなし
- 敬語やビジネスマナー、基本的な文書作成ルールを問う
- 基本的な暗記と過去問演習で合格可能
対策ポイント
-
敬語・ビジネスマナーの基礎を暗記
- 尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けを学ぶ
- 「お世話になっております」「恐れ入りますが」などのクッション言葉を覚える
-
文書の基本ルールを理解
- 社内文書(報告書、指示書、通知書)の構成を学ぶ
- 書式(件名・宛名・本文・結び)のパターンを把握する
-
過去問を繰り返し解く
- 3級はパターン問題が多いため、過去問演習を繰り返せば合格率が上がる
おすすめ勉強法
- 公式問題集の過去問を3回以上解く
- 敬語の一覧表を作り、毎日復習する
② 2級(実務レベル)
試験の特徴
- 社内・社外文書の作成能力を問われる
- 短文記述問題・実技問題(簡単な文書作成)が出題される
- 正しい敬語と適切な文章表現が求められる
対策ポイント
-
文書の種類ごとの書き方を学ぶ
- 社内文書(指示書・報告書・議事録)
- 社外文書(依頼書・通知書・お礼状)
-
敬語・表現力を強化
- 「~していただきたく存じます」「ご査収のほどよろしくお願いいたします」など、フォーマルな表現を使えるようにする
-
実際にビジネス文書を書く練習
- 過去問の「文書作成問題」を解き、添削する
おすすめ勉強法
- 公式テキストを読んだ後、実際に文書を手書きで作成する
- 「よく使われるビジネスメールの例文集」を活用して書き写す
- 短文記述問題の解答例を暗記し、素早く回答できるようにする
③ 1級(高度レベル)
試験の特徴
- 経営レベルの高度なビジネス文書作成能力が求められる
- 長文記述問題が多く、論理的な構成力が必要
- 契約書・提案書・社外通知など、実務的な文書を作成する
対策ポイント
-
論理的な文章構成を意識する
- 文章の流れを明確にし、簡潔で正確な表現を使う
- 結論→理由→具体例の順に書く
-
高度な敬語・フォーマル表現を習得
- 「ご高配賜りますようお願い申し上げます」など、格式の高い言い回しを覚える
-
実践的なビジネス文書を作成する
- 例:「重要な取引先に対する正式な通知書を作成する」
- 「新規取引の提案書を作成し、相手に納得させる内容にする」
おすすめ勉強法
- 過去問の記述問題を何度も解き、添削してもらう
- 社外向け文書の「定型表現」を暗記し、即座に書けるようにする
- ビジネスニュースや経済誌を読み、ビジネス用語を習得する
取得後に出来ること
取得すると、正しい文書作成スキルや適切なビジネスマナーが身についていることの証明になります。
特に2級以上を取得すると、就職・転職活動で有利になり、事務職・秘書・総務・営業職・公務員などの職種で高く評価されるようになります。
就職・転職で有利になる
① 事務職・秘書職・総務職の採用で評価される
- 正確な文書作成能力があることをアピールできる
- ビジネスマナーが身についている証明になる
- 上司や取引先とのやり取りに適した文章が書ける
活かせる職種
- 一般事務・営業事務(企業のオフィスワーク全般)
- 秘書・役員秘書(上司のサポートやスケジュール管理)
- 総務・人事職(社内文書・社外通知・契約書作成)
- 公務員(行政職・議員秘書)(公的文書・報告書作成)
② 公務員試験の加点対象になることがある
- 一部の自治体や官公庁では、ビジネス文書検定2級以上を持っていると加点対象になることがある
- 公務員の仕事は文書作成が多いため、文書作成スキルがあると評価される
実務で役立つスキルが身につく
① 社内文書の作成がスムーズになる
- 報告書・通知書・議事録を正しく作成できる
- 社内外のコミュニケーションが円滑になる
② 取引先との文書・メール対応がスムーズになる
- 適切な敬語を使った文書が書ける
- クレーム対応・交渉文書の作成スキルが向上する
③ 業務の信頼性が向上する
- 誤字脱字のない、正確な文書を作成できる
- 社内外に送る文書の質が向上し、信頼性が上がる
キャリアアップ・昇進のチャンスが増える
① 管理職補佐・上司のサポートができる
- 秘書検定と組み合わせると、管理職のサポート業務に役立つ
- 経営陣への報告書や業務計画書の作成ができる
② 1級取得でエグゼクティブレベルの業務ができる
- 経営陣向けのプレゼン資料や報告書を作成できる
- 重要な契約書や提案書を作成するスキルが身につく
他の資格と組み合わせるとさらに有利
ビジネス文書検定は、他の資格と組み合わせることで、より実務に強いスキルを証明できます。
資格名 | 組み合わせのメリット |
---|---|
秘書技能検定 | 正しいビジネスマナーと文書作成能力を両方証明できる |
日商簿記 | 企業の財務・経理業務にも対応できる |
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS) | Word・Excelでの文書作成スキルを強化できる |
TOEIC(600点以上) | 外資系企業や国際的なビジネスシーンで活かせる |
取得後の具体的な活用例
シチュエーション | 取得後にできること |
---|---|
社内業務 | ・正確な報告書、議事録、通知書を作成できる ・誤字脱字のない分かりやすい文書を作れる |
取引先対応 | ・適切な敬語を使ったビジネスメールを送れる ・クレーム対応や交渉文書を適切に作成できる |
キャリアアップ | ・秘書業務や管理職補佐のスキルとして活かせる ・企業の重要な契約書や提案書を作成できる |
公務員・官公庁 | ・行政文書や公的な報告書の作成に活かせる |
事務系資格一覧
秘書技能検定
ビジネス文書検定
日本漢字能力検定
ビジネス・キャリア検定
日本語コミュニケーション能力認定試験
速記技能検定
校正技能検定
校正士
書道
レタリング技能検定
賞状技法士
硬筆書写検定
文部科学省後援毛筆書写技能検定
ファイリング・デザイナー
米国秘書検定(CPS)
テープライター
電子化ファイリング検定
日商珠算能力検定試験
珠算検定
実用マナー検定
計算実務能力検定
電卓技能検定
ビジネス能力検定
ビジネス実務マナー検定
文書処理能力検定
日本語検定
トレース技能検定