ビジネス能力検定

公益財団法人 実務技能検定協会が主催する資格で、社会人や学生がビジネスに必要な知識やスキルを身につけることを目的とした検定です。

企業で求められるビジネスマナー、コミュニケーション能力、文書作成、問題解決力、マーケティングなどの基礎知識を評価します。

この検定は、主に社会人の基礎力を証明するために活用され、特に新社会人や就職を目指す学生に適した資格です。

主催
(財)実務技能検定協会

受験資格と難易度

受験資格

受験資格
1級 2級合格者のみ受験可能
2級・3級 誰でも受験可能(受験資格なし)
  • 1級を受験するためには、事前に2級に合格している必要がある
  • 2級・3級は誰でも受験可能であり、高校生・大学生・社会人初心者でも挑戦できる

難易度と合格率

ビジネス能力検定は、級が上がるにつれて試験範囲が広がり、より実践的な内容が求められるため、難易度も上がります。

難易度 試験形式 合格率(目安)
1級 ★★★★★(難しい) 筆記試験(記述式 & 選択式)・実務的ケーススタディ 約30%
2級 ★★★★☆(やや難しい) 筆記試験(マークシート & 記述式) 約60%
3級 ★★★☆☆(普通) 筆記試験(マークシート式) 約70%
  • 1級は難関であり、企業のマネジメントや問題解決能力が求められるため、社会人経験がある人向け。
  • 2級は実務レベルの試験で、社会人として必要なスキルを持っているかを判断するため、対策が必要。
  • 3級は比較的合格しやすく、基本的なビジネスマナーとコミュニケーション能力を問う内容

試験内容

試験内容は、ビジネスマナー、コミュニケーション、文書作成、問題解決、マーケティング、経営戦略などの幅広い分野をカバーしています。

試験範囲(共通)

すべての級に共通する試験範囲は以下の通りです。

  1. ビジネス基礎

    • 企業の仕組み・経済の基本
    • 企業と社会の関係(コンプライアンス・CSRなど)
    • 労働法や就業規則の基礎知識
  2. ビジネスマナー

    • 挨拶・礼儀作法・身だしなみ
    • 名刺交換の方法
    • 電話応対・来客対応
  3. コミュニケーションスキル

    • 報連相(報告・連絡・相談)の基本
    • 上司・同僚・取引先との適切な対応
    • クレーム対応・交渉術
  4. ビジネス文書

    • 社内文書・社外文書の書き方
    • ビジネスメールの適切な表現
    • 議事録・報告書の作成方法
  5. 問題解決力

    • PDCAサイクルの活用
    • 業務改善の考え方
    • 効率的な時間管理・優先順位付け
  6. マーケティング・経営戦略

    • 市場調査・マーケット分析
    • 販売促進・広告の基礎
    • 経営戦略と組織マネジメント(1級のみ)

級別の試験内容詳細

試験の難易度が上がるにつれて、より実践的な内容が問われます。

1級(最上級)

試験形式

  • 筆記試験(記述式 & 選択式)
  • 実務的なケーススタディ問題

試験内容

  • ビジネス戦略の理解
    • 企業の経営戦略、マーケティングの基礎
    • 競争戦略・差別化戦略
  • 組織運営とマネジメント
    • 人事・労務管理、リーダーシップ、チームマネジメント
    • 経営者視点での企業運営
  • 高度なビジネスコミュニケーション
    • 社内外の交渉・プレゼンテーション
    • 取引先との折衝・契約交渉
  • 問題解決能力
    • 企業が抱える課題に対する適切な対応方法
    • クレーム対応・リスク管理

2級(中級)

試験形式

  • 筆記試験(マークシート & 記述式)

試験内容

  • ビジネス基礎知識
    • 企業の仕組み、組織の構成、経済の基本
    • 企業と社会の関係(コンプライアンス・CSRなど)
  • ビジネスマナーと文書作成
    • 電話応対、来客対応、報告書・ビジネスメールの書き方
  • コミュニケーション能力
    • 報連相(報告・連絡・相談)、上司・同僚・取引先との適切な対応
    • プレゼンテーションの基礎
  • 業務効率化
    • タイムマネジメント、優先順位の付け方
    • PDCAサイクルの活用

3級(初級)

試験形式

  • 筆記試験(マークシート式)

試験内容

  • 基本的なビジネスマナー
    • 身だしなみ、挨拶、敬語の使い方
    • 社内での基本的なマナー
  • 職場の基本ルール
    • 遅刻・欠勤時の対応、労働時間の管理
    • 社内規則の理解
  • 電話応対・名刺交換
    • 電話の受け方・かけ方、名刺の渡し方
  • チームワークとコミュニケーション
    • 上司・同僚との報連相
    • 仕事の進め方、指示の受け方

試験対策

共通の試験対策

1. 公式テキストと過去問を活用する

  • 公益財団法人 実務技能検定協会が発行する公式テキストを使用し、出題範囲を網羅する。
  • 過去問を繰り返し解き、出題傾向を把握する。特に、2級・3級はマークシート形式のため、試験形式に慣れることが重要。

2. 敬語とビジネスマナーの習得

  • 尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けを理解する
  • 間違いやすい敬語の例を覚え、適切な表現に言い換えられるようにする
  • ビジネスシーンでの適切な敬語を例文とともに暗記する

3. ロールプレイングで実践練習

  • 電話応対や来客対応を模擬練習する。特に2級・1級では、正しい敬語や対応の流れが試験で問われる。
  • 名刺交換の手順を正しく覚え、実際にやってみる

4. ビジネス文書の書き方を習得

  • 社内文書(報告書・稟議書)と社外文書(通知書・お礼状)の違いを理解する
  • 適切なフォーマットと敬語を用いた文書を作成する練習を行う
  • 特に2級以上では、適切な文章構成が求められるため、模範解答を参考に書く練習をする

級別の試験対策

1級試験対策

  1. ケーススタディを用いた論述対策を行う

    • 企業内の問題に対する適切なマナー指導の方法を考える。
    • クレーム対応や部下指導の場面を想定し、正しい言葉遣いと行動を整理する。
    • 経営視点を取り入れた回答が求められるため、基本的な企業運営の知識も身につける。
  2. マネジメント・経営戦略の基礎を学ぶ

    • マーケティング・組織管理・人材育成の基本知識を習得する
    • 経営に関する基本的な理論(PDCA・SWOT分析など)を理解する
    • 模擬問題を解いて、実際のケースにどう対応するかを考える

2級試験対策

  1. 敬語の誤用問題を重点的に学習する

    • 間違いやすい敬語の使い方をまとめ、暗記する
    • 尊敬語と謙譲語の使い分けを正しく理解する
    • 「させていただく」「~でございます」など、適切な表現に言い換える練習をする
  2. 電話応対と来客対応の流れを暗記する

    • 電話の受け方、取次ぎ、かけ方をスムーズにできるようにする
    • 「どのようなご用件でしょうか?」など、適切なフレーズを暗記し、すぐに使えるようにする
    • 名刺交換の正しい手順を覚え、動作を確認しながら実践する
  3. ビジネス文書の記述問題対策を行う

    • お礼状や通知文の書き方を練習する
    • 誤字脱字をなくし、正確で分かりやすい文章を書くように意識する

3級試験対策

  1. 挨拶・礼儀作法を正しく覚える

    • お辞儀の角度(会釈・敬礼・最敬礼)を理解し、使い分けられるようにする
    • 基本の挨拶(おはようございます、よろしくお願いいたします)の正しい使い方を身につける
  2. 電話応対の基本フレーズを暗記する

    • 電話の第一声「お電話ありがとうございます」などをスムーズに言えるようにする
    • クッション言葉(恐れ入りますが、少々お待ちくださいなど)の使い方を覚える
  3. 敬語の基礎を理解する

    • 「です・ます」調を適切に使えるようにする
    • よくある間違いをまとめたリストを作成し、適切な表現に言い換える練習をする

取得後に出来ること

取得すると、職場で求められる基本的なビジネススキルを証明でき、就職・転職・キャリアアップに活かせます

特に、事務職・営業職・管理職を目指す人にとって有利な資格です。取得後にできることを級別に詳しく説明します。

就職・転職活動で有利になる

活用できる場面

  • 履歴書に記載することで、ビジネス基礎力があることを証明できる
  • 就職面接で、敬語や適切なコミュニケーションができることをアピールできる
  • 事務職・営業職・販売職などの職種を目指す際に評価される
  • 企業研修での基礎教育が不要になるため、採用担当者にとって魅力的

特に役立つ職種

職種 検定が活かせるポイント
事務職・秘書 正しいビジネス文書作成・電話応対・来客対応
営業職 商談マナー、名刺交換、報連相の適切な実施
接客・販売業 敬語の使い方、クレーム対応、接客マナー
管理職・リーダー チームマネジメント、人材育成、問題解決能力

特に2級以上を取得すると、実務に活かせるレベルのビジネスマナーを身につけていることを証明できるため、企業側からの評価が高まる

企業内での評価が向上し、昇進・昇給につながる

職場での活用例

  • 上司や同僚との適切なコミュニケーションができる
  • 新人教育でビジネスマナーを指導する立場になれる
  • 社内外の対応スキルが向上し、リーダー候補として評価される
  • クレーム対応やトラブル時に冷静で適切な対応ができる
  • 業務効率化ができるため、仕事の生産性が向上する

特に1級取得者は、企業の教育担当者や管理職候補としてのキャリアアップが期待される

実務で役立つスキルを身につける

ビジネスの基本スキルが向上

ビジネス能力検定で学んだスキルは、日常業務で直接活用できる実践的な内容が多い。

分野 検定で学んだこと 実務での活用例
敬語の使い方 尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分け 上司・取引先との会話で適切な言葉遣いができる
電話応対 正しい電話の受け方・かけ方 クレーム対応や取次ぎの場面でスムーズな対応ができる
名刺交換 正しい渡し方・受け取り方 初対面のビジネスシーンで相手に好印象を与えられる
来客対応 受付対応・案内の仕方 取引先や訪問者を適切に迎えられる
ビジネス文書 社内・社外文書の書き方 メールや報告書を正しい形式で作成できる
問題解決力 PDCAサイクルの活用 業務改善や効率化の施策を立てられる

2級以上の取得者は、職場での実務能力が高いと評価され、即戦力として期待される

接客・サービス業での顧客満足度向上

特に役立つ業界

  • ホテル・航空業界(接遇マナーが重要)
  • 百貨店・販売業(お客様対応が求められる)
  • 飲食業(丁寧な接客が必要)
  • 医療・福祉(患者・利用者とのコミュニケーションが重要)

接客業では、お客様に好印象を与える立ち居振る舞いが求められるため、正しいお辞儀・言葉遣い・笑顔などのスキルが直接役立つ
特に1級・2級の取得者は、接客指導や研修担当として活躍することも可能

企業内の教育担当や管理職として活躍できる(1級取得者)

1級取得者ができること

  • 企業内のマナー研修の講師として指導ができる
  • 新人研修でビジネスマナーを教える立場になれる
  • 部下や後輩の教育・指導を担当できる
  • 企業の人事・教育部門で社員研修の企画・運営を担う

1級取得者は、ビジネスマナーや組織運営の知識を持ち、企業の教育担当者として活躍できるレベルのスキルを証明できる

級別の活用例

活用できる場面
1級 企業のマナー研修・社員教育を担当できる。管理職・リーダー職に有利
2級 事務職・営業職・接客業などの実務で活用できる。履歴書でアピール可能
3級 就職・転職活動で基本的なビジネスマナーの知識を証明できる

事務系資格一覧

秘書技能検定
ビジネス文書検定
日本漢字能力検定
ビジネス・キャリア検定
日本語コミュニケーション能力認定試験
速記技能検定
校正技能検定
校正士
書道
レタリング技能検定
賞状技法士
硬筆書写検定
文部科学省後援毛筆書写技能検定
ファイリング・デザイナー
米国秘書検定(CPS)
テープライター
電子化ファイリング検定
日商珠算能力検定試験
珠算検定
実用マナー検定
計算実務能力検定
電卓技能検定
ビジネス能力検定
ビジネス実務マナー検定
文書処理能力検定
日本語検定
トレース技能検定

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