日本国内におけるプロジェクトマネジメントの普及と発展を目的とする団体であるPMAJが提供するプロジェクトマネジメント資格は、日本独自の視点で体系化されており、プロジェクト管理能力の向上を目指す人に適しています。
主なプロジェクトマネジメント資格
PMAJでは、プロジェクトマネジメント能力を証明するための資格として、以下の3つを認定しています。
1. プロジェクトマネジメント・コーディネータ(PMC)
概要
- プロジェクトマネジメントの基礎を学び、プロジェクトのサポートができるレベルの資格
- PMの補佐的な立場で、計画・進捗管理などの業務に関わることが可能
対象者
- プロジェクトマネジメント初心者
- これからプロジェクトマネージャーを目指す人
2. プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)
概要
- 実務でプロジェクトマネジメントを遂行できるスキルを持つことを証明する資格
- PMの役割を担い、プロジェクトをリードできる人材向け
対象者
- プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指す人
- プロジェクト経験を積んでいる人
3. プロジェクトマネジメント・レジスタード・アソシエイト(PMR)
概要
- プロジェクトマネジメントに関する高度な専門知識を持ち、組織全体でPMの推進ができるレベルの資格
- 企業や組織の中でプロジェクトマネジメントの専門家として活動できる
対象者
- 経験豊富なプロジェクトマネージャー
- 企業のプロジェクト管理部門で活躍する人
受験資格と難易度
受験資格
プロジェクトマネジメント・コーディネータ(PMC)
受験資格:なし(誰でも受験可能)
- プロジェクトマネジメントの基礎を学びたい人向け
- これからPMスキルを身につけたい初心者向け
プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)
受験資格:実務経験が推奨されるが、受験自体に制限なし
- プロジェクトのリーダーやPMとしての経験があると望ましい
- プロジェクトの計画・管理・実行に関わったことがある人向け
プロジェクトマネジメント・レジスタード・アソシエイト(PMR)
受験資格:PMS合格者または同等の実務経験者
- 経験豊富なプロジェクトマネージャー向け
- 企業のプロジェクト管理部門で働く専門家向け
- 高度なプロジェクトマネジメント知識が必要
難易度
プロジェクトマネジメント・コーディネータ(PMC)
難易度:易しい(初心者向け)
- 基礎的なプロジェクトマネジメントの知識が問われる
- PMの概念を理解していれば合格可能
- 合格率は比較的高い(60~80%程度)
プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)
難易度:中程度(実務経験者向け)
- 実際のプロジェクト管理経験があると有利
- 理論だけでなく、実務での応用力が問われる
- 合格率は50%前後とされ、しっかりとした準備が必要
プロジェクトマネジメント・レジスタード・アソシエイト(PMR)
難易度:難しい(上級者向け)
- 高度なPM手法や組織的なプロジェクト管理の知識が求められる
- 実務経験に基づく応用力や分析力が必要
- 合格率は40%以下とされ、十分な実務経験と学習が求められる
試験内容
1. PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネータ)の試験内容
試験概要
PMCは、プロジェクトマネジメントの基礎知識を持ち、プロジェクトの補佐的な役割を担うことができることを証明する資格です。
出題範囲
プロジェクトマネジメントの基礎知識
- プロジェクトとは何か
- プロジェクトマネジメントの目的と重要性
- PMBOK(Project Management Body of Knowledge)との関係
プロジェクトの計画と管理
- WBS(Work Breakdown Structure)の作成
- スケジュール作成と進捗管理(ガントチャート、クリティカルパス)
- コスト管理の基本(予算策定、コスト見積もり)
リスクマネジメント
- リスクの識別・評価・対策
- リスク対応計画の策定
コミュニケーションとチームマネジメント
- チームビルディングの基本
- プロジェクトチームの役割と責任
- ステークホルダーとの関係管理
試験形式
- 試験時間:90分
- 問題数:50問(択一式)
- 合格基準:概ね70%以上の正答率
2. PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)の試験内容
試験概要
PMSは、プロジェクトをリードする役割を担う人向けの資格で、プロジェクトの計画・実行・監視・終結までの知識が問われます。
出題範囲
プロジェクトの立ち上げと計画
- プロジェクトチャーター(基本計画書)の作成
- スコープ定義とスコープマネジメント
- WBSの詳細作成とタスク管理
スケジュールとコスト管理
- スケジュール作成とクリティカルパス分析
- EVM(Earned Value Management)の理解
- コスト管理と予算策定
リスクと品質管理
- リスク識別、定量・定性分析
- 品質管理計画とQC手法(PDCAサイクルなど)
- 変更管理とプロジェクト統制
チームマネジメントとコミュニケーション
- リーダーシップとチームのモチベーション管理
- ステークホルダー分析と関係管理
- コミュニケーション計画と会議の進め方
契約と調達管理
- 契約形態(固定価格契約、コストプラス契約など)
- 調達計画とベンダーマネジメント
試験形式
- 試験時間:120分
- 問題数:100問(択一式)
- 合格基準:概ね65~70%以上の正答率
3. PMR(プロジェクトマネジメント・レジスタード・アソシエイト)の試験内容
試験概要
PMRは、企業や組織全体のプロジェクトマネジメントを戦略的に推進できる人材向けの資格です。プロジェクトの高度な管理手法や組織全体でのPM導入に関する知識が求められます。
出題範囲
戦略的プロジェクトマネジメント
- プロジェクトポートフォリオマネジメント(PPM)
- 組織全体のプロジェクト管理体制の構築
- ビジネスケース作成とROI(投資対効果)分析
高度なリスク管理
- 組織レベルでのリスクアセスメント
- リスク対応戦略と危機管理計画
リーダーシップと組織マネジメント
- 大規模プロジェクトのステークホルダー管理
- プロジェクト成功のためのリーダーシップ手法
- チェンジマネジメントと組織変革
ファイナンスと法務知識
- プロジェクト財務管理(キャッシュフロー、収益管理)
- プロジェクト契約の法的リスクとコンプライアンス
試験形式
- 試験時間:180分
- 問題数:150問(択一式+記述式)
- 合格基準:概ね60~65%以上の正答率
試験対策
共通の試験対策ポイント
試験の出題範囲を理解する
試験はPMAJの公式教材「P2M(プロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイド)」に基づいて出題されます。試験範囲を正確に理解し、重点的に学習することが大切です。
重要な学習分野:
- プロジェクトの立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結
- リスクマネジメント
- コスト管理、スケジュール管理
- コミュニケーション管理とチームビルディング
公式教材や参考書を活用する
- 「P2M標準ガイド」(日本プロジェクトマネジメント協会発行)
- 「PMAJ公式過去問題集」(試験形式に慣れるために必須)
- 「プロジェクトマネジメント実践書」(応用力を高めるための参考書)
過去問題を解いて試験形式に慣れる
過去問題や模擬問題を繰り返し解くことで、試験の形式に慣れ、出題傾向を把握することができます。特に、択一式問題の対策としては、キーワードと定義を暗記することが有効です。
実務経験と照らし合わせて理解を深める
試験の多くは理論だけでなく、実際のプロジェクトでの適用方法を問われるため、自分の業務経験と結びつけながら学ぶと理解が深まります。
試験ごとの具体的な対策
プロジェクトマネジメント・コーディネータ(PMC)対策
試験対策ポイント
- 基礎知識の暗記:プロジェクトマネジメントの基本概念を押さえる
- P2Mの概要を理解:特に「プロジェクトの計画」と「リスク管理」の章を重点的に学習
- 過去問演習:基本的な知識を問う問題が中心なので、過去問を繰り返し解く
おすすめ学習期間:1~2か月
目標学習時間:30~50時間
勉強方法
- P2M標準ガイドの「プロジェクトの基本概念」部分を熟読
- 公式過去問題を解き、間違えた部分を復習
- キーワードを覚えるために、用語カードを作成して反復学習
プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)対策
試験対策ポイント
- 実務レベルの知識を深める:プロジェクトの計画・実行・監視・終結までの詳細なプロセスを理解する
- スケジュール管理・コスト管理を重点学習:クリティカルパス法やEVM(アーンド・バリュー・マネジメント)などの計算問題に慣れる
- ケーススタディ問題の対策:実際のプロジェクト事例をもとに分析する問題が出るため、業務経験と照らし合わせながら学ぶ
おすすめ学習期間:2~3か月
目標学習時間:50~80時間
勉強方法
- P2Mの「プロジェクトマネジメントのプロセス」部分を重点的に学習
- 計算問題(EVM、クリティカルパス、コスト管理)を繰り返し解く
- 過去問を解いて、苦手分野を洗い出し、補強する
- 模擬試験を実施し、時間配分を意識しながら問題を解く
プロジェクトマネジメント・レジスタード・アソシエイト(PMR)対策
試験対策ポイント
- 組織全体のプロジェクト管理に関する知識を強化
- リスク管理・ステークホルダー管理の深掘り
- 財務管理や契約管理の理解を深める
- 記述式問題対策を行う:自分の考えを整理し、論理的に説明できるようにする
おすすめ学習期間:3~6か月
目標学習時間:100~150時間
勉強方法
- P2Mの全体を熟読し、特に組織レベルのプロジェクト管理手法を重点的に学習
- 記述式問題の練習:模範解答を参考にしながら、論理的に説明する力を養う
- 業務経験を活かしてケーススタディを考察し、プロジェクト成功・失敗要因を分析
- ファイナンス・法務の基礎知識を学ぶ(企業経営の視点を持つことが求められる)
試験直前の対策(全資格共通)
1~2週間前にやるべきこと
- 過去問を繰り返し解く(試験形式に慣れる)
- 間違えた問題を重点的に復習(弱点を克服)
- 用語や公式を暗記(特にPMS・PMRは計算問題もあるため、公式を覚える)
- 時間配分のシミュレーション(試験本番で焦らないように、模試を実施)
取得後に出来ること
プロジェクトマネジメント・コーディネータ(PMC)取得後にできること
企業内でのプロジェクトサポート
- プロジェクトの進捗管理をサポートできる
- プロジェクト計画の作成補助(WBS作成、スケジュール管理)
- リスク管理の基本対応(リスクの特定と簡単な対策立案)
プロジェクトチームの一員として活躍
- プロジェクトマネージャー(PM)の補佐として業務を遂行
- チームメンバーとの調整や会議のファシリテーションができる
キャリアの基盤を築く
- プロジェクトマネジメントの基礎を理解した人材として評価される
- PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)へのステップアップが可能
プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)取得後にできること
プロジェクトマネージャーとして活躍
- 中規模~大規模プロジェクトのPMを担当できる
- プロジェクトの立ち上げから終結までを主導し、全体を管理できる
- プロジェクトチームを率い、成果を出すための戦略を立案できる
リスク・コスト・スケジュールの管理が可能
- クリティカルパスを考慮したスケジュール作成
- EVM(アーンド・バリュー・マネジメント)を活用したコスト管理
- プロジェクトのリスク評価と対応策の策定
社内外での信頼度が向上
- プロジェクトマネジメントの専門知識を持つ人材として評価される
- 社内での昇進やマネジメント職への道が開ける
- 他のプロジェクトマネジメント資格(PMP、PRINCE2)との組み合わせで市場価値を高める
プロジェクトマネジメント・レジスタード・アソシエイト(PMR)取得後にできること
組織レベルのプロジェクト管理が可能
- 企業全体のプロジェクトマネジメント戦略を策定できる
- 複数のプロジェクトを統合し、ポートフォリオマネジメントを実践できる
- プロジェクトガバナンスの強化と品質向上の取り組みを主導
高度なリスク・ファイナンス管理
- 大規模プロジェクトの財務計画とROI(投資対効果)分析を実施できる
- プロジェクトの法的リスクや契約リスクを適切に管理できる
経営層・PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)としての活躍
- 企業のPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)リーダーとして活動できる
- 経営層と連携し、プロジェクトのビジネス価値を最大化する戦略を立案
- 国際的なプロジェクトマネジメント資格(PMP、PgMP)への挑戦が可能
PMAJ資格取得後のキャリアパス
資格 | 取得後の主な役割 | 活かせる業界 | キャリアパス |
---|---|---|---|
PMC | プロジェクト補佐、PMのサポート | IT、製造、建設、サービス業など | PMSへステップアップ |
PMS | プロジェクトマネージャー、中規模プロジェクトのPM | IT、建設、製造、研究開発など | PMRや国際資格(PMP)取得へ |
PMR | PMOリーダー、経営層、組織全体のプロジェクト統括 | 大企業、コンサルティング、官公庁 | 戦略PM、CIO、CTOなどの上級職 |
財務・経営系資格一覧
公認会計士
税理士
中小企業診断士
簿記検定
ファイナンシャル・プランニング技能士
証券アナリスト
簿記能力検定
建設業経理検定
経営士
ファイナンシャル・プランナー
実用数学技能検定
DCプランナー
DCアドバイザー
マーケティング・ビジネス実務検定
MBA
不動産証券化協会認定マスター
モーゲージプランナー
銀行業務検定試験
BATIC(国際会計検定)
CPA(米国公認会計士)
米国公認管理会計士
米国税理士(EA)
PMP試験
CISA(公認情報システム監査人)
CIRP(サーティファイド・IRプランナー)
シニアリスクコンサルタント
ITコーディネータ資格認定制度
ファイナンシャル・リスクマネージャ
アクチュアリー資格試験
二種外務員資格試験
CIA(公認内部監査人)
CFA(CFA協会認定証券アナリスト)
ホスピタリティ検定試験
イベント業務管理者
ファシリティマネージャー
PRプランナー資格認定制度
プロジェクトマネジメント資格
VEリーダー認定試験
販売士検定
セールススキル検定試験
セールスレップ資格認定制度
販路コーディネータ資格認定制度
交渉アナリスト
CISM(公認情報セキュリティマネージャー)