情報処理技術者試験の高度区分(レベル4) に分類される国家資格です。
ITプロジェクトの計画・進行管理・リスク管理・品質管理などのスキルが問われる ため、プロジェクトマネージャ・ITコンサルタント・PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)担当者 に適した資格です。
【プロジェクトマネージャ試験の概要】
項目 | 詳細 |
---|---|
試験名 | プロジェクトマネージャ試験(PM) |
試験区分 | 高度情報処理技術者試験(レベル4) |
実施時期 | 年1回(4月の第3日曜日) |
試験時間 | 午前Ⅰ(50分)、午前Ⅱ(40分)、午後Ⅰ(90分)、午後Ⅱ(120分) |
受験資格 | なし(誰でも受験可能) |
合格率 | 約13%(高度試験の中でも難関) |
主な出題範囲 | PMBOK・プロジェクト計画・進捗管理・品質管理・リスク管理・コスト管理 |
試験の特徴
- プロジェクトの成功に必要な知識とマネジメントスキルが問われる
- 午後Ⅱ(論述式)が難関で、PMBOKの知識+文章力が求められる
- ITプロジェクト管理に関する実務経験があると有利
目次
受験資格と難易度
1. 受験資格
プロジェクトマネージャ試験(PM)は、受験資格の制限がなく、誰でも受験可能 な国家試験です。
- 学歴・職歴・年齢の制限なし
- 他の情報処理技術者試験(基本情報・応用情報)の合格がなくても受験可能
- プロジェクトマネージャ・PMO・ITコンサルタントを目指す人向けの試験
2. 試験の難易度と合格率
プロジェクトマネージャ試験の合格率は約13%前後 で、高度情報処理試験(レベル4)の中でも難関 とされています。
年度 | 受験者数 | 合格率 | 合格者数 |
---|---|---|---|
2023年 | 約7,500人 | 13.5% | 約1,000人 |
2022年 | 約7,300人 | 12.8% | 約900人 |
2021年 | 約7,100人 | 12.0% | 約850人 |
試験の難易度のポイント
- 午前Ⅰ(選択式)は過去問対策で対応しやすい
- 午前Ⅱ(選択式)はプロジェクト管理の知識が問われる
- 午後Ⅰ(記述式)はプロジェクト計画・リスク管理・品質管理の知識が必要
- 午後Ⅱ(論述式)は1,200字の論文を作成する必要があり、文章構成力が求められる
試験内容
1. 試験の概要
試験区分 | 試験時間 | 出題形式 | 配点 |
---|---|---|---|
午前Ⅰ | 50分 | 多肢選択式(四肢択一) | 100点満点(基準点60%) |
午前Ⅱ | 40分 | 多肢選択式(四肢択一) | 100点満点(基準点60%) |
午後Ⅰ | 90分 | 記述式(2問解答) | 100点満点(基準点60%) |
午後Ⅱ | 120分 | 論述式(1問解答) | 100点満点(基準点60%) |
合格基準
- 各試験区分ごとに60%以上の得点が必要(1つでも60%未満だと不合格)
- 全体で60%以上の得点を獲得する必要がある
2. 午前試験(選択式)
午前試験は「午前Ⅰ」と「午前Ⅱ」に分かれ、それぞれ多肢選択式(マークシート方式)です。
午前Ⅰ(IT基礎知識:四肢択一 30問 50分)
午前Ⅰは、他の高度試験と共通問題のため、プロジェクト管理以外のIT知識も問われます。
出題範囲
- 情報セキュリティ(暗号技術・アクセス制御・認証)
- ネットワーク(TCP/IP・VPN・ファイアウォール)
- データベース(SQL・正規化・トランザクション管理)
- システム開発(ウォーターフォール・アジャイル・DevOps)
午前Ⅱ(プロジェクト管理専門知識:四肢択一 25問 40分)
午前Ⅱはプロジェクト管理に特化した専門問題が出題されます。
出題範囲
- プロジェクト計画(スケジュール・WBS・マイルストーン管理)
- コスト管理(EVM・ROI・予算計画)
- 品質管理(QC7つ道具・PDCA・ISO9001)
- リスク管理(リスク特定・リスク回避・BCP)
- コミュニケーション管理(ステークホルダー分析・報告フロー)
3. 午後Ⅰ試験(記述式:90分)
午後Ⅰ試験は事例をもとに、プロジェクトの計画・管理・リスク対策の対応策を記述する問題が出題されます。
出題範囲
- プロジェクトの計画(WBS・スケジュール管理・コスト管理)
- リスク管理(リスク特定・対応計画・変更管理)
- 品質管理(QC7つ道具・テスト計画・品質保証)
- プロジェクトの進捗管理(クリティカルパス・EVM)
4. 午後Ⅱ試験(論述式:120分)
午後Ⅱ試験はプロジェクトマネジメントに関するテーマについて、1,200字の論文を書く問題です。
出題範囲
- プロジェクトマネジメントの成功要因
- プロジェクトのリスク管理と対応策
- チームマネジメントとリーダーシップ
- トラブル対応とプロジェクトの立て直し
論述の流れ(テンプレート)
- 序論(プロジェクトの背景・課題を説明)
- 本論(PMBOKのフレームワークを活用し、対応策を提示)
- 結論(プロジェクト成功のポイントをまとめる)
試験対策
1. 科目別の試験対策
午前Ⅰ(IT基礎知識)対策
午前Ⅰは、他の高度試験と共通 であり、過去問演習が有効です。
対策方法
- 過去5年分の問題を解き、頻出分野を重点的に学習
- 応用情報技術者試験の参考書を活用し、基礎を復習
午前Ⅱ(プロジェクト管理専門知識)対策
午前Ⅱはプロジェクト管理に特化した専門問題 が出題されます。
対策方法
- PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)の基本概念を学ぶ
- 過去問の類似問題が多いため、午前Ⅱの過去問演習を徹底
- 品質管理・リスク管理・コスト管理の基礎を理解する
午後Ⅰ(記述式)対策
午後Ⅰは事例をもとに、プロジェクトの計画・管理・リスク対策の対応策を記述する問題 が出題されます。
対策方法
- 過去3年分の記述問題を解き、プロジェクト計画・管理の視点を身につける
- WBS・EVM・リスク管理計画の考え方を理解する
- 実際のプロジェクト事例をもとに、管理手法を説明できるようにする
午後Ⅱ(論述式)対策
午後Ⅱはプロジェクトマネジメントに関するテーマについて、1,200字の論文を書く問題 です。
論述の流れ(テンプレート)
- 序論(プロジェクトの背景・課題を説明)
- 本論(PMBOKのフレームワークを活用し、対応策を提示)
- 結論(プロジェクト成功のポイントをまとめる)
対策方法
- 論述のテンプレートを作成し、実際に1,200字の文章を書く練習をする
- プロジェクトの失敗例・成功例を整理し、論理的に説明できるようにする
- 過去問の論述例を分析し、高評価の答案の書き方を学ぶ
2. 試験直前の対策ポイント
- 最新の出題傾向をチェック(シラバス改訂がある場合は注意)
- 過去問を解きながら、プロジェクト管理の重要なポイントを復習
- EVM・リスク管理・品質管理の数値計算問題に慣れる
- 論述の型を作り、時間内に論文を書けるように練習する
取得後に出来ること
1. プロジェクトマネージャとしての主な業務
プロジェクトの計画・管理
- WBS(Work Breakdown Structure)を活用したスケジュール管理
- クリティカルパス法(CPM)を用いた進捗管理
- ガントチャートを用いた作業計画の立案
コスト管理・予算管理
- EVM(Earned Value Management)を用いたコスト管理
- 予算計画の策定とリソース最適化
- ROI(Return on Investment)の評価
リスク管理・トラブル対応
- FMEA(Failure Mode and Effect Analysis)によるリスク評価
- BCP(Business Continuity Plan)の策定
- トラブル発生時の対応策(変更管理・コンティンジェンシープラン)
品質管理・納期管理
- QC7つ道具を活用した品質向上施策
- ISO9001に準拠した品質管理プロセスの導入
- 品質保証(QA)・テスト管理(UAT・結合テスト)
チームマネジメント・コミュニケーション管理
- ステークホルダー管理(顧客・社内チーム・外部パートナーとの連携)
- コミュニケーション計画の策定(報告・会議・進捗確認)
- チームメンバーのモチベーション管理と育成
2. 活躍できる職種・業界
IT業界(システム開発・ソフトウェア開発)
- ITプロジェクトマネージャ(PM)
- PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)担当者
- システム開発のプロジェクトリーダー
コンサルティング業界
- ITコンサルタント(IT戦略・DX推進)
- プロジェクト管理の専門家(PMBOK活用)
- ERP導入・基幹システム刷新プロジェクトのリード
メーカー・金融・流通などの社内IT部門
- 情報システム部門のPM(社内システム開発・ITインフラ構築)
- SIerやベンダーとの調整・プロジェクト進行管理
- DX(デジタルトランスフォーメーション)推進リーダー
官公庁・公共事業
- 官公庁のITプロジェクトの管理(入札案件・情報システム構築)
- 公共システム開発のプロジェクト推進
- 大規模プロジェクトのリスク管理・品質保証
3. 取得後のメリット
プロジェクトマネージャとしての専門性を証明できる
- ITプロジェクトマネジメントの知識・スキルを持つことを証明
- 企業のプロジェクトマネジメント職の採用・昇進で有利
- IT業界のプロジェクト管理に関わる職種で高評価
転職・キャリアアップで有利
- 大手企業・SIer・コンサルティングファームでのPM職に有利
- 「PMP(Project Management Professional)」などの国際資格との相乗効果
- PMO・ITコンサルタント・DX推進リーダーなどの職種にステップアップ可能
報酬・年収アップの可能性が高い
- PM職は一般的に高収入のポジション(年収700万円~1,200万円が相場)
- プロジェクト成功時の評価が高く、ボーナス・昇給のチャンスが大きい
- フリーランスPMとして独立し、高単価案件を獲得可能(時給5,000円以上もあり)
4. キャリアアップの可能性(関連資格との組み合わせ)
プロジェクトマネージャ試験の取得後、以下の資格を取得するとさらに市場価値が高まります。
資格 | 難易度 | 主な対象者 |
---|---|---|
PMP(Project Management Professional) | ★★★★★ | グローバルPM |
ITストラテジスト(ST) | ★★★★★ | ITコンサルタント・DX推進担当 |
AWS Certified Solutions Architect – Professional | ★★★★☆ | クラウドアーキテクト・PM |
中小企業診断士 | ★★★★★ | 経営コンサルタント |
キャリアパスの例
- プロジェクトマネージャ(PM) → シニアPM → プログラムマネージャ → CIO(最高情報責任者)
- PMO担当 → プロジェクトマネジメントコンサルタント → 独立コンサルタント
- システムエンジニア → プロジェクトリーダー → プロジェクトマネージャ → ITストラテジスト
5. 取得後の具体的な活用例
ITプロジェクトの管理・推進
- 大規模システム開発(金融・官公庁・製造業向け)のプロジェクト管理
- ERP(SAP・Oracle ERP Cloud)導入プロジェクトの進行管理
- DX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトの推進
プロジェクト管理の改善・最適化
- プロジェクトの成功率向上(失敗プロジェクトの原因分析・改善策提案)
- アジャイル開発・ウォーターフォール開発の適切な適用方法の検討
- PMBOKベースのプロジェクト管理標準化の導入
コンサルタント・PMO業務
- クライアント企業のITプロジェクトマネジメント支援
- PMOとして、複数プロジェクトの横断的な進捗管理
- プロジェクトリスク評価・プロセス改善コンサルティング
コンピューター系資格一覧
応用情報技術者試験
基本情報技術者
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
システム監査技術者
ITサービスマネージャ試験
ITパスポート試験
ネットワークスペシャリスト試験
プロジェクトマネージャ
情報処理安全確保支援士試験(RISS)
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Excel表計算処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
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COBOLプログラミング能力認定試験
パソコン検定(P検)
C言語プログラミング能力認定試験
情報処理技術者能力認定試験
VisualBasicプログラミング能力認定試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
VBAエキスパート
IC3
ワードプロセッサ技能認定試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験
EC(電子商取引)実践能力検定
OracleApplication認定コンサルタント
CAD利用技術者試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
会計ソフト実務能力試験
Server+
A+
コンピュータサービス技能評価試験
J検(情報検定)
Linux+
Network+
UBA能力検定
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)
マイクロソフト認定資格プログラム
Linux技術者認定試験
情報セキュリティ検定試験
UMLモデリング技能認定試験
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