マイクロソフト認定資格プログラム

Microsoftの製品や技術に関するスキルを証明する公式認定資格制度でクラウド、データ、開発、IT管理などの分野ごとに資格が用意されており、キャリアアップやスキル向上に役立ちます

Microsoftの認定資格は、ロールベース認定資格スペシャリティ認定資格に大きく分けられます。

ロールベース認定資格(クラウド中心の資格体系)

ロール(職種)ごとに必要なスキルを証明する資格です。

① 基本レベル(Fundamentals)

  • 対象者:初心者、基礎知識を学びたい人
  • 試験内容:Microsoftの各技術分野の基本概念
  • 代表的な資格
    • Microsoft Certified: Azure Fundamentals(AZ-900)
    • Microsoft 365 Certified: Fundamentals(MS-900)
    • Microsoft Certified: Power Platform Fundamentals(PL-900)

② 中級レベル(Associate)

  • 対象者:実務でMicrosoft技術を扱うエンジニア・管理者
  • 試験内容:実際の運用・管理スキル
  • 代表的な資格
    • Microsoft Certified: Azure Administrator Associate(AZ-104)
    • Microsoft Certified: Microsoft 365 Administrator Associate(MS-102)
    • Microsoft Certified: Power Platform App Maker Associate(PL-100)

③ 上級レベル(Expert)

  • 対象者:高度な設計・運用・開発を行うプロフェッショナル
  • 試験内容:アーキテクチャ設計、戦略的なシステム運用
  • 代表的な資格
    • Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert(AZ-305)
    • Microsoft 365 Certified: Enterprise Administrator Expert(MS-102)
    • Microsoft Certified: DevOps Engineer Expert(AZ-400)

スペシャリティ認定資格(特定分野に特化)

特定の技術領域に関する専門スキルを証明する資格です。

  • Microsoft Certified: Azure Virtual Desktop Specialty(AZ-140)
  • Microsoft Certified: Security, Compliance, and Identity Fundamentals(SC-900)
  • Microsoft Certified: Windows Server Hybrid Administrator Associate(AZ-800, AZ-801)

主催
マイクロソフト(株)認定プログラム事務局

受験資格と難易度

受験資格(Prerequisites)

1. Fundamentals(基礎レベル)資格の受験資格

  • 受験資格なし(誰でも受験可能)
  • IT初心者や非エンジニアでも受験できる
  • 推奨:ITの基本知識があると有利

代表的な資格

  • AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals(Azureの基礎知識)
  • MS-900: Microsoft 365 Fundamentals(Microsoft 365の基礎知識)
  • PL-900: Microsoft Power Platform Fundamentals(Power Platformの基礎知識)

難易度:★☆☆☆☆(易しい)
初心者向けの試験で、基本概念を問う問題が多い。実務経験は不要だが、Microsoft Learnの無料学習で十分に対策可能。

2. Associate(中級レベル)資格の受験資格

  • 受験資格なし(前提資格は不要)
  • 推奨:6か月~1年程度の実務経験
  • 基礎レベル(Fundamentals)の資格を先に取得すると学習がスムーズ

代表的な資格

  • AZ-104: Microsoft Azure Administrator Associate(Azure管理者向け)
  • MS-102: Microsoft 365 Administrator Associate(Microsoft 365の管理者向け)
  • PL-100: Power Platform App Maker Associate(Power Appsの開発者向け)

難易度:★★★☆☆(中程度)
実務経験があると有利だが、Microsoft Learnや模擬試験で十分に対策できる。試験範囲は広く、AzureやMicrosoft 365の操作経験が求められる。

3. Expert(上級レベル)資格の受験資格

  • 受験資格なし(ただし、特定のAssociate資格の取得が推奨される)
  • 推奨:2年以上の実務経験
  • 試験範囲が広く、設計や戦略的な視点が問われる

代表的な資格

  • AZ-305: Microsoft Azure Solutions Architect Expert(Azureアーキテクト向け)
    • 推奨:AZ-104(Azure Administrator Associate)を先に取得
  • MS-102: Microsoft 365 Enterprise Administrator Expert(Microsoft 365のエキスパート向け)
    • 推奨:MS-102(Microsoft 365 Administrator Associate)の取得
  • AZ-400: DevOps Engineer Expert(DevOpsエンジニア向け)
    • 推奨:AZ-104またはAZ-204(Azure Developer Associate)の取得

難易度:★★★★☆(やや難しい)
設計や戦略的なスキルが求められるため、実務経験が重要。模擬試験や実機演習を活用しないと合格が難しい。

4. Specialty(専門資格)の受験資格

  • 受験資格なし(ただし、特定の技術領域の経験が推奨される)
  • 推奨:1年以上の実務経験と、関連するAssociate資格の取得

代表的な資格

  • AZ-140: Configuring and Operating Microsoft Azure Virtual Desktop(Azure Virtual Desktopの専門資格)
    • 推奨:AZ-104(Azure Administrator Associate)の取得
  • SC-300: Microsoft Certified: Identity and Access Administrator(セキュリティ関連)
    • 推奨:SC-900(Security, Compliance, and Identity Fundamentals)の取得

難易度:★★★☆☆~★★★★☆(中~やや難しい)
専門分野に特化した試験であり、特定の業務経験があると有利。試験範囲は狭いが、実践的な知識が求められる。

Microsoft認定資格の難易度一覧

資格レベル 代表的な資格 推奨実務経験 難易度(★)
Fundamentals(基礎) AZ-900, MS-900, PL-900 なし(初心者OK) ★☆☆☆☆(易しい)
Associate(中級) AZ-104, MS-102, PL-100 6か月~1年 ★★★☆☆(中程度)
Expert(上級) AZ-305, MS-102, AZ-400 2年以上 ★★★★☆(やや難しい)
Specialty(専門) AZ-140, SC-300 1年以上(特定分野の経験) ★★★☆☆~★★★★☆(中~やや難しい)

試験内容

1. Fundamentals(基礎レベル)の試験内容

AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals(Azureの基礎知識)

  • クラウドコンピューティングの概念(IaaS, PaaS, SaaS)
  • Azureの主要サービス(仮想マシン、ストレージ、ネットワーク)
  • Azureのセキュリティとコンプライアンス
  • Azureの料金モデルとコスト管理

MS-900: Microsoft 365 Fundamentals(Microsoft 365の基礎知識)

  • Microsoft 365の主要サービス(Exchange, SharePoint, Teams)
  • クラウドとオンプレミスの違い
  • Microsoft 365のセキュリティとコンプライアンス
  • サブスクリプションとライセンスの概要

PL-900: Microsoft Power Platform Fundamentals(Power Platformの基礎知識)

  • Power Platformの主要コンポーネント(Power Apps, Power Automate, Power BI)
  • ローコード開発の基本概念
  • データコネクタとコモンデータサービス(Dataverse)

難易度:★☆☆☆☆(初心者向け)
初心者でも学びやすく、Microsoft Learnの無料コースで十分に対策可能。

2. Associate(中級レベル)の試験内容

AZ-104: Microsoft Azure Administrator Associate(Azure管理者向け)

  • Azure仮想マシン(VM)の管理
  • Azureストレージの設定(Blob、File、Table)
  • Azureネットワーク(VNet、VPN、NSG)の構成
  • Azure Active Directory(Azure AD)の管理
  • バックアップと監視(Azure Monitor, Log Analytics)

MS-102: Microsoft 365 Administrator Associate(Microsoft 365の管理者向け)

  • ユーザーとグループ管理(Azure AD連携)
  • Exchange Online、SharePoint Online、Teamsの設定
  • セキュリティとコンプライアンス(Microsoft Defender、DLP)
  • デバイス管理(Intune、Windows Autopilot)

PL-100: Microsoft Power Platform App Maker Associate(Power Apps開発者向け)

  • Power Appsでのアプリ開発
  • Power Automateによる業務プロセスの自動化
  • Power BIのデータ可視化
  • コネクタを活用したデータ統合

難易度:★★★☆☆(中級レベル)
実際の管理画面やPower Platformを操作しながら学習すると、合格しやすい。

3. Expert(上級レベル)の試験内容

AZ-305: Microsoft Azure Solutions Architect Expert(Azureアーキテクト向け)

  • Azureの設計(コンピューティング、ネットワーク、ストレージ)
  • セキュリティとコンプライアンスの設計
  • 高可用性(HA)と災害復旧(DR)の戦略
  • コスト管理と最適化(Azure Cost Management)

MS-102: Microsoft 365 Enterprise Administrator Expert(Microsoft 365の上級管理者向け)

  • Microsoft 365のアーキテクチャ設計
  • ハイブリッド環境(オンプレミスADとAzure ADの統合)
  • エンドポイント管理(IntuneとAutopilot)
  • 高度なセキュリティ管理(Azure AD Identity Protection、MFA)

AZ-400: Microsoft Certified: DevOps Engineer Expert(DevOpsエンジニア向け)

  • Azure DevOpsの基本概念(CI/CDパイプラインの設計)
  • Infrastructure as Code(IaC)を使用した環境管理(Terraform, ARM Templates)
  • アプリケーションの監視(Application Insights, Log Analytics)
  • セキュリティとコンプライアンス(DevSecOpsの実装)

難易度:★★★★☆(上級レベル)
実務経験が必須レベル。Azureの実機環境で演習を行いながら学習するのがベスト。

4. Specialty(専門資格)の試験内容

AZ-140: Configuring and Operating Microsoft Azure Virtual Desktop(Azure Virtual Desktopの専門資格)

  • Azure Virtual Desktop(AVD)の設計と展開
  • マルチセッションのWindows環境の最適化
  • ストレージとアプリのプロファイル管理
  • セキュリティとコンプライアンスの設定

SC-300: Microsoft Certified: Identity and Access Administrator(セキュリティ専門)

  • Azure ADの管理(ユーザー、グループ、RBAC)
  • MFA、パスワードレス認証の導入
  • セキュリティログと監査ポリシーの設定
  • アクセス管理の自動化(Privileged Identity Management, PIM)

難易度:★★★☆☆~★★★★☆(専門的)
特定の分野に特化した試験なので、実際のシステム管理経験があると有利。

試験対策

Microsoft公式の試験ガイドを確認

試験対策の第一歩は、Microsoft公式の試験ガイド(Skills Outline)を確認することです。
試験の出題範囲や学習リソースが詳しく記載されているため、必ずチェックしましょう。

ポイント

  • 出題比率の高い分野を重点的に学習する
  • 技術の最新アップデートに注意(試験範囲が変更されることがある)

Microsoft Learnで無料学習

Microsoft Learnは、Microsoft公式の無料学習プラットフォームです。
試験ごとに学習パスが用意されており、基礎から応用まで体系的に学べます。

ポイント

  • 無料で公式教材を学べるので活用必須
  • 実機環境がなくても、インタラクティブな演習ができる

実機演習でスキルを習得

試験では、実際のシステム管理や設定に関する問題が出題されるため、実機での演習が不可欠です。

AzureやMicrosoft 365の資格を受験する場合は、無料のクラウド環境を活用して、実際に操作しながら学習しましょう。

ポイント

  • 手を動かして学ぶことで、問題の意図を理解しやすくなる
  • 試験本番でシナリオベースの問題が出ても対応しやすい

模擬試験で試験形式に慣れる

試験対策として、模擬試験を受けて試験の形式や時間配分に慣れることが重要です。

  •  

ポイント

  • シナリオベースの問題に慣れておく
  • 時間配分を意識し、本番で焦らないようにする

5. 動画学習を活用する

Microsoft認定試験の対策講座は、YouTubeやUdemyで多数公開されています。
特にUdemyの有料講座は試験範囲を体系的に学べるため、効率的に学習したい人におすすめです。

ポイント

  • 日本語の講座も多いので、英語が苦手な人でも学びやすい
  • 視覚的に学習できるため、理解が深まりやすい

取得後に出来ること

IT業界でのキャリアアップや転職に有利

Microsoft認定資格は、企業の採用や昇進の際に評価されやすい資格です。
特に、クラウドエンジニア・システム管理者・開発者・セキュリティエンジニアなどの職種で高く評価されます。

取得後のキャリアパス例

資格 活かせる職種 期待できる年収アップ
AZ-104(Azure Administrator) クラウドエンジニア / システム管理者 年収+50万~100万円(目安)
AZ-305(Azure Solutions Architect) クラウドアーキテクト / ITコンサルタント 年収+100万円以上
MS-102(Microsoft 365 Administrator) IT管理者 / ヘルプデスクリーダー 年収+30万~70万円
SC-300(Identity and Access Administrator) セキュリティエンジニア / IAM管理者 年収+80万円以上

ポイント

  • 特にAzure資格は、クラウドエンジニアとしてのキャリアアップに直結
  • Microsoft 365資格は、企業のIT管理者や社内SEに有利
  • セキュリティ関連資格(SCシリーズ)は、需要が高く給与水準も上がる傾向

Microsoft公式のデジタルバッジを取得し、スキルを証明できる

資格取得後、Microsoftからデジタルバッジが発行されます。
このバッジをLinkedInや履歴書、名刺などに掲載することで、スキルをアピールできます。

デジタルバッジの活用方法

  • LinkedInのプロフィールに追加(企業の採用担当者がチェックしやすい)
  • 履歴書や職務経歴書に記載(スキル証明として有効)
  • 社内で昇進・評価のアピール材料に

ポイント

  • 「認定バッジ付き」で求人応募すると、企業の目に留まりやすくなる
  • クラウド資格(Azure)やセキュリティ資格は特に評価が高い

フリーランスや副業として活動できる

Microsoft認定資格があれば、フリーランスのITエンジニアやコンサルタントとして独立する道も開けます。

フリーランスとして活かせる仕事

資格 可能な仕事 案件単価(目安)
AZ-104(Azure管理者) Azure環境の構築・運用 月50~80万円
MS-102(Microsoft 365管理者) Microsoft 365の導入・サポート 月40~70万円
AZ-305(Azureアーキテクト) クラウド設計・コンサルティング 月80~120万円
SC-300(セキュリティ管理者) Azure AD・IAMの設計・運用 月70~100万円

ポイント

  • クラウドやセキュリティ系の資格は、フリーランス市場でも案件が豊富
  • 企業のIT導入支援やコンサルティング業務で高収入を狙える
  • UdemyやYouTubeで講座を作成し、IT講師としての活動も可能

Microsoft認定トレーナー(MCT)として指導者になれる

Microsoft認定資格を取得し、一定の指導スキルがあると、Microsoft Certified Trainer(MCT) になることも可能です。
MCTになると、企業研修や教育機関でMicrosoft公式のトレーニングを提供できます。

MCTでできること

  • 企業向けのMicrosoft技術研修の講師として活動
  • Microsoft公式のトレーニング教材(MOC)を使用可能
  • ITスクールや大学の講師として登壇

ポイント

  • Microsoft公式の認定トレーナーとしての価値が高い
  • IT教育分野にキャリアを広げたい人におすすめ
  • Azure、Microsoft 365、Power Platformの資格があるとMCTとして活躍しやすい

企業内での評価アップ・昇進のチャンスが増える

Microsoft認定資格を取得すると、社内での昇進や評価アップに直結することもあります。
特に、クラウド移行やセキュリティ強化を進める企業では、AzureやMicrosoft 365の資格が高く評価されます。

社内評価の向上につながる資格

資格 評価される職種 社内での活用例
AZ-104(Azure Administrator) IT管理者 / インフラエンジニア クラウド移行プロジェクトの担当
MS-102(Microsoft 365 Administrator) 情報システム担当 Microsoft 365の導入・運用管理
SC-300(Identity and Access Administrator) セキュリティ担当者 Azure ADのセキュリティ強化

ポイント

  • 社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に貢献できる
  • 昇進や評価の際に「スキルの裏付け」として有利になる
  • Microsoft認定資格は、社内研修の講師としての役割も担える  

コンピューター系資格一覧

応用情報技術者試験
基本情報技術者
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
システム監査技術者
ITサービスマネージャ試験
ITパスポート試験
ネットワークスペシャリスト試験
プロジェクトマネージャ
情報処理安全確保支援士試験(RISS)
データベーススペシャリスト試験
Accessビジネスデータベース技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
Javaプログラミング能力認定試験
COBOLプログラミング能力認定試験
パソコン検定(P検)
C言語プログラミング能力認定試験
情報処理技術者能力認定試験
VisualBasicプログラミング能力認定試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
VBAエキスパート
IC3
ワードプロセッサ技能認定試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験
EC(電子商取引)実践能力検定
OracleApplication認定コンサルタント
CAD利用技術者試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
会計ソフト実務能力試験
Server+
A+
コンピュータサービス技能評価試験
J検(情報検定)
Linux+
Network+
UBA能力検定
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)
マイクロソフト認定資格プログラム
Linux技術者認定試験
情報セキュリティ検定試験
UMLモデリング技能認定試験
Oracle Certified Java Programmer(OCJP)
CGエンジニア検定
画像処理エンジニア検定
シスコ技術者認定
インターネット検定 .com Master
Cisco技術者認定資格(CCIE)
Turbo-CE/Pro/CI
CIW
RHCE(Red Hat認定エンジニア)
Oracle Solaris 11 System Administrator
PostgreSQL CE
情報ネットワーク施工プロフェッショナル(INIP)
Zend PHP 5 Certification
商PC検定試験

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