ヨガインストラクターとは、ヨガのポーズ(アーサナ)、呼吸法(プラーナーヤーマ)、瞑想、哲学を通して、受講者に心身の健康・リラックス・集中力を提供する指導者です。
特に近年は「健康志向」「ストレスケア」「マインドフルネス」の広がりとともに、ヨガの社会的ニーズが大きく高まっています。
■主催
日本予防医学療術協会
受験資格と難易度
受験資格
特別な制限なし|誰でも受講・受験可能
ヨガインストラクター資格(特にRYT200)は、年齢・学歴・運動経験などの制限は一切ありません。 ヨガ未経験者でも受講可能で、主婦・会社員・学生・シニア層まで幅広い方がチャレンジしています。
主な条件:
- 年齢:基本的に18歳以上(高校卒業程度)
- ヨガ経験:初心者でもOK(受講前に体験レッスン推奨)
- 語学力:英語力は不要(日本語対応スクール多数)
※RYT500などの上級資格は、RYT200の修了が前提となります。
難易度
「合格率は高め」だが「学びの量と質」はしっかり求められる
ヨガインストラクター資格は資格試験というより“トレーニング修了型”です。 講義・実習・課題をきちんと修了すれば、合格率は90%以上とも言われています。
学ぶ内容は本格的:
- アーサナ(ポーズ)の理解と実践
- 解剖学・生理学の基礎
- ヨガ哲学(ヨーガスートラ・八支則など)
- クラス構成・インストラクションの練習
- マインドフルネス・瞑想・呼吸法
初心者でも受講可能ですが、心身の集中・継続的な学び・実技の練習が不可欠です。
試験内容
試験の形式と評価方法
RYT200(全米ヨガアライアンス登録資格)は「試験合格」ではなく、200時間のトレーニング課程を修了することで取得可能です。 ただし、養成スクールによっては筆記・実技の確認テストが設けられています。
試験の種類 | 内容 |
---|---|
筆記試験 | ヨガ哲学、解剖学、アーサナの理論、指導法などの理解を問う(選択・記述式) |
実技試験 | ポーズのデモンストレーション+模擬レッスンの指導(アーサナの正確性・言葉かけ・安全配慮など) |
課題提出 | レッスンプラン作成、日々の練習記録、哲学レポートなど |
筆記試験の出題例(想定)
- 「ヨガの8支則(アシュタンガ)の順番と意味を簡潔に説明しなさい」
- 「下向きの犬のポーズで意識すべき筋肉はどこか?」
- 「呼吸法(プラーナーヤーマ)の種類と効果を2つ挙げよ」
実技試験の評価ポイント
- アーサナの正しい姿勢・動作の流れ
- 呼吸と動きの連動性
- 言葉でのわかりやすい指導(キューイング)
- 生徒への安全配慮(代替ポーズの提案など)
課題提出の内容(スクールにより異なる)
- 毎日の練習記録(ヨガ日誌)
- レッスンプラン(60分構成案)
- ヨガ哲学の感想レポート(スートラや八支則など)
- ポーズの解剖学的分析シート
合格の条件
- トレーニング200時間をすべて修了(出席必須)
- 課題の提出・評価をクリア
- 最終の筆記・実技の内容に一定の理解が認められること
多くのスクールでは「試験」よりも「プロセス重視」で、真面目に参加し続ければ合格は十分可能です。
試験対策
試験対策の基本方針
RYT200は「試験合格型」ではなくトレーニング修了型の資格ですが、 多くのスクールでは筆記テストや実技評価が実施されます。 毎日の積み重ねと講義内容の理解が合格の鍵です。
筆記対策
STEP 1:哲学・理論の用語整理
- アシュタンガ(八支則)の各要素を理解・暗記
- プラーナ、チャクラ、サンスクリット語の基本語彙
- スートラの一部や哲学的背景を「なぜ大切か」で説明できるように
STEP 2:解剖学・生理学の基礎理解
- 代表的な筋肉・関節・骨格の名称と機能
- 姿勢とアーサナに関係する筋の動き(例:コア、股関節まわり)
- 体への負担や怪我予防の基礎知識
STEP 3:過去問や小テストの反復
- スクールで配布される問題集・資料は徹底的にやり込む
- 記述対策には「結論→理由→例」の簡潔な型で書く練習を
実技対策
STEP 1:アーサナの理解と体得
- 基本アーサナ(30〜50種類)を毎日練習
- 目的、使用筋肉、禁忌を簡単に言えるようにする
- 自分のフォームをスマホで撮影して改善点を確認
STEP 2:模擬指導練習
- クラスメイト・家族を相手に「誘導の練習」
- キューイング(声かけ)は「短く・わかりやすく・リズムよく」
- 一人一人の柔軟性や特性に合わせた代替ポーズの提案力も大事
評価されるポイント:
- アーサナの安定感・美しさ
- 呼吸と動きの調和
- 相手に伝える言葉の正確さと優しさ
課題・レポートの対策
- ヨガ日記(練習記録)は毎日こまめに書く
- レッスンプラン作成では「テーマ→流れ→締め方」を明確に
- ヨガ哲学のレポートは、体験と結びつけて書くと説得力が出る
取得後に出来ること
1. ヨガの指導者として活動できる
RYT200などのインストラクター資格を取得すると、正式にヨガの指導ができるようになります。 主に以下のようなクラスを担当できます。
- マットヨガのグループレッスン(初心者〜中級者向け)
- プライベートセッション(個別指導)
- 呼吸法・瞑想・マインドフルネスのガイド
2. ヨガスタジオ・ジム・カルチャーセンターで勤務
インストラクターとしての基本的な働き方は以下の通りです。
勤務先 | 内容 |
---|---|
ヨガスタジオ | 常勤・非常勤でレッスンを担当。シフト制が多い |
スポーツジム・フィットネスクラブ | ヨガクラスを週1〜複数回担当 |
カルチャー教室 | 高齢者向け・女性向けヨガなど地域特化型 |
3. フリーランス・副業・在宅でも活躍可能
ヨガは個人活動がしやすい分野でもあり、以下のような働き方が増えています。
- 自宅やレンタルスタジオでのプライベートクラス開講
- Zoom・YouTubeなどを活用したオンラインヨガ
- 企業の福利厚生ヨガ講師(出張型)
- 週末や平日夜だけの副業スタイル
4. 海外でも通用する(RYTは国際資格)
RYT200は全米ヨガアライアンス認定の国際資格のため、海外のスタジオ・リトリートでも認知されています。 海外移住や旅行先でのインストラクター活動にも活かせます。
5. 自己成長・セルフケアにも効果大
インストラクター資格は、人に教える力だけでなく、自分自身の心身のバランス調整にも大いに役立ちます。
- ストレスケア・呼吸法・姿勢改善を日常に活用
- 自分や家族の健康管理に活かせる
- マインドフルネスや瞑想の習慣が身につく
6. 上位資格や専門分野へステップアップも可能
取得後はさらに学びを深めることで、活動の幅を広げられます。
- RYT500(上級資格)でスキルを高める
- 産後ヨガ・シニアヨガ・キッズヨガの専門資格
- 解剖学・心理学・アーユルヴェーダとの融合
こんな方におすすめのキャリア
- 副業・自由な働き方を目指す方
- 人の役に立ちながら自分も成長したい方
- 健康・美容・心のケア分野に関心がある方
その他資格一覧
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