ライフセーバー

ライフセーバー

水辺(海、川、プールなど)での事故や溺水を未然に防ぎ、救助活動を行うための専門的な知識と技術を備えた人材を養成する資格です。

主催
日本ライフセービング協会

受験資格と難易度

ライフセーバー資格(ベーシック)の受験資格

  • 年齢:15歳以上(中学校卒業程度)
  • 健康状態:心身ともに健康で、屋外活動に支障がないこと
  • 水泳能力:以下の泳力が推奨される(地域により条件が異なる)

推奨される泳力の目安

  • 100メートル以上の連続遊泳ができる
  • 潜水や浮き身など、基本的な水中行動が可能

※泳力に自信がなくても、事前練習やサポートがある講習会もあります。

難易度

ベーシック・ライフセーバー資格は初級者向けの資格ですが、実技中心の内容で体力や判断力も必要なため、事前準備があると安心です。

難易度のポイント

  • 講習時間が長く(2〜3日間)、実技は体力を要する
  • 筆記テストもあり、知識の復習が必要
  • 泳法・救助法・心肺蘇生(CPR)などを習得する必要がある

合格率の目安

  • 公式な発表はないが、講習に真剣に取り組めば8割以上が合格しているとされる
  • 体力や水泳技術に不安がある場合は、事前に練習することをおすすめ

試験内容

この資格では、2〜3日間の講習を通じて知識と技術を習得し、最終的に筆記および実技の試験で評価されます。

講習の主な内容

1. 理論講習(座学)

  • 水辺の事故の現状と原因
  • ライフセービングの理念と倫理
  • 安全管理と監視の基本
  • 救助活動の流れとチーム行動
  • 心肺蘇生法(CPR)とAEDの基礎知識

2. 実技講習(プールまたは海)

  • 水中での救助法(クロール・背泳ぎなど)
  • アプローチ・接近・確保・曳航の手順
  • レスキューチューブやレスキューボードの使用
  • 意識のある/ない溺者への対応
  • 心肺蘇生(CPR)、人工呼吸、AEDの実技

試験内容(最終評価)

筆記試験

  • 選択式+記述式(20~30問程度)
  • 講習で学んだ安全管理・救助法・CPRの知識から出題

実技試験

  • 水中救助(50m〜100mの泳力確認+溺者救助)
  • CPR/AEDの一連の流れを実演
  • レスキューツールの使用方法の確認

評価方法

  • 筆記試験での合格点到達(目安:70%以上)
  • 実技は正しい手順・安全意識・冷静な対応が評価基準
  • 講師による態度・協調性の総合評価も含まれる

合格後の認定

  • 合格者にはベーシック・ライフセーバー認定証とバッジが発行される
  • 有効期間は2年間。更新講習で継続可能

出典:日本ライフセービング協会「資格講習要項2024」より

試験対策

1. 筆記試験対策

  • 講習資料を復習し、用語や手順を正確に理解する
  • 過去問題や模擬問題に取り組んでおく
  • 「なぜその行動が必要なのか」を理解することが重要

2. 実技試験対策

  • 100m以上を落ち着いて泳げる泳力をつける
  • 背泳ぎや平泳ぎなど、救助向けの泳法を練習
  • 溺者役を家族や友人にお願いして救助のロールプレイを行う
  • CPR(心肺蘇生)とAEDの手順を繰り返し練習

実技試験で評価されるポイント

  • 冷静な判断と行動(慌てず、声かけができているか)
  • 溺者への安全な接近と確保
  • 胸骨圧迫の正確性と継続力(深さ・テンポ)
  • AEDの正しい使用手順と安全確認

3. 心構えと当日のポイント

  • 遅刻や欠席は失格につながるため、余裕を持って集合
  • 体調管理をしっかり行う(前日の無理な運動や飲酒はNG)
  • 「安全第一」を常に意識した行動が評価される

取得後に出来ること

水辺の安全監視・救助活動

  • 海水浴場やプールでの監視員・ライフセーバーとしての活動
  • 海の家や自治体主催の安全管理スタッフとしての勤務
  • マリンスポーツイベントでのレスキューサポート

教育・普及活動

  • 学校や地域イベントでの水難事故防止講座の実施
  • ジュニアライフセーバー講座(子ども向け)での指導補助
  • CPR/AEDの啓発活動(心肺蘇生の体験指導など)

上位資格へのステップアップ

  • アドバンスド・ライフセーバー:リーダーとしてのスキルを習得
  • CPRインストラクター:応急手当の指導者を目指せる
  • スノーライフセーバー:雪山や湖など、特殊環境下での安全管理に対応

アウトドア・観光業での活用

  • マリンスポーツインストラクターとしての信頼度向上
  • 海岸キャンプ場・観光施設での安全担当者
  • アウトドアガイドとしての安全スキルの証明

認定証の効力と活用方法

  • 全国で通用する日本ライフセービング協会認定資格
  • 有効期間:2年間(更新講習を受けることで継続可能)
  • 資格取得者リストに登録され、活動機会が案内される

取得後のサポート

  • 協会や地域支部からの活動募集情報を受け取れる
  • 全国大会や研修会、フォローアップ講習に参加可能
  • ライフセービングを通じたコミュニティ参加(交流会・SNS)

その他資格一覧

準備中

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)