レタリング技能検定

美しい文字デザイン(レタリング)の技術を測る検定試験です。手書きの文字を正しく、美しく描く能力を評価し、デザイン業界や印刷業界、広告制作などで活用できます。

この資格は、ロゴデザイン・看板デザイン・広告デザイン・手書きPOP作成などのスキルを証明するもので、特にデザイン系の職種を目指す人に適した資格です。

レタリング技能検定の特徴

  • 文字の形やバランスを正しく表現する能力を評価
  • 手書きのロゴやPOP広告、ポスターなどの制作に活かせる
  • デザイン業界や印刷業界でのスキル証明に有効
  • 国家資格ではなく民間資格だが、実務での評価が高い

検定の級位とレベル

レタリング技能検定には、1級・2級・3級・4級・5級の5段階があります。

級位 レベル・求められる技術 主な活用範囲
1級(最上位) 高度なレタリング技術+デザイン力 プロのレタリングデザイナー、広告・印刷業界
2級 実務レベルのレタリング技術 グラフィックデザイナー、広告制作
3級 基礎的なレタリング技術 手書きPOP・趣味・デザイン入門
4級 初級レベルのレタリング技術 手書き文字の基本
5級(入門) 文字デザインの基礎 趣味・学習目的

主催
(財)実務技能検定協会

受験資格と難易度

受験資格

レタリング技能検定には受験資格の制限はありません。年齢・学歴・職業を問わず、誰でも受験可能です。

ただし、1級を受験するには、2級合格が必須(飛び級不可)。そのため、初心者は3級・4級から受験するのが一般的です。

級位 受験資格
1級 2級合格者のみ受験可能(飛び級不可)
2級 誰でも受験可能(推奨:3級合格者)
3級 誰でも受験可能(初心者OK)
4級 誰でも受験可能(基礎レベル)
5級 誰でも受験可能(入門レベル)

難易度と合格率

レタリング技能検定の難易度は、級が上がるほど高くなり、特に1級は最難関です。
試験では、書体の再現力・デザイン力・レイアウトのバランス感覚が厳しく評価されます。

級位 合格率 難易度(★5段階) 求められるスキル
1級(最難関) 10〜15% ★★★★★(最難関) プロレベルのレタリング技術+デザイン力
2級(実務レベル) 30〜40% ★★★★☆(やや難関) 実務で通用するレタリング技術
3級(基礎レベル) 50〜60% ★★★☆☆(普通) 基本的なレタリング技術
4級(初級レベル) 60〜70% ★★☆☆☆(やや簡単) 初心者向けのレタリング基礎
5級(入門) 70〜80% ★☆☆☆☆(簡単) レタリングの入門レベル

級別の難易度詳細

1級(最難関:プロのレタリングデザイナー向け)

  • 合格率:10〜15%(非常に低い)
  • 難易度のポイント
    • 商業デザインレベルの作品を制作する必要がある
    • フォントの正確な再現が求められ、バランスが少しでも崩れると減点
    • 実技試験の時間内に完成度の高いデザインを仕上げる能力が必要

2級(実務レベル)

  • 合格率:30〜40%
  • 難易度のポイント
    • 基本書体(明朝体・ゴシック体・楷書体)の完全再現が必須
    • 視認性・可読性を考慮したデザイン能力が問われる
    • 1級ほどの高度な創作力は求められないが、正確なレタリングが必要

3級(基礎レベル)

  • 合格率:50〜60%
  • 難易度のポイント
    • お手本を忠実に再現できれば合格可能
    • デザイン的な工夫よりも、文字の正確性が評価される
    • 時間内にバランスよく仕上げる練習が必要

4級(初級レベル)

  • 合格率:60〜70%
  • 難易度のポイント
    • 初心者向けで、基本を学べば合格しやすい
    • 文字の形を正しく整えることが重視される

5級(入門レベル)

  • 合格率:70〜80%
  • 難易度のポイント
    • 初心者向けで、基礎的な練習をすればほぼ合格できる
    • デザイン性よりも、正しい書き方を身につけることが重要

試験の難しさと対策のポイント

級位 難しさのポイント 対策方法
1級 レタリングの完成度+オリジナルデザイン力 高度なレタリング練習+作品制作
2級 文字のバランス・視認性・正確なフォント再現 基本書体を正確に描く練習+デザイン基礎
3級 書体の模写・バランスの調整 お手本をなぞる+文字の形を整える練習
4級 文字の形を正しく描く 基礎的なレタリングの練習
5級 筆順・バランスの基本 初心者向けの練習をすれば合格可能

試験内容

実技試験(レタリング制作)と理論試験(レタリングの知識)の2つで構成されています。

特に上級(1級・2級)では、フォントの正確な再現力やオリジナルレタリングのデザイン能力が問われるため、技術的な完成度が求められます。

1級(最難関:プロのレタリングデザイナー向け)

① 実技試験

試験項目 内容
(1)指定書体の再現(明朝体・ゴシック体・行書体) 指定されたフォントを完全に手書きで再現
(2)オリジナルロゴデザイン 企業ロゴやタイトルデザインを、独自のレタリングで制作
(3)POP・ポスターのレタリング 商業広告向けの視認性の高い文字デザインを制作
(4)レイアウトの調整 文字の配置・間隔・行間を適切に整える

② 理論試験

試験項目 内容
(1)フォントの特徴と分類 明朝体・ゴシック体・楷書体・行書体などの違いを説明
(2)可読性・視認性の理論 文字の配置やデザインが視認性に与える影響
(3)レタリングの歴史 書体の発展やデザインの変遷

2級(実務レベル:デザイン業界向け)

① 実技試験

試験項目 内容
(1)指定書体の再現(明朝体・ゴシック体・楷書体) 基本的なフォントを正確に描く
(2)ポスター・広告向けレタリング 指定されたフレーズを、POPや広告向けにレイアウトして描く
(3)レタリングのバランス調整 文字の間隔・大きさを整え、視認性を高める

② 理論試験

試験項目 内容
(1)フォントの基本知識 代表的な書体の分類と特徴を理解
(2)レタリングの基礎理論 文字のバランス・間隔の調整
(3)広告・商業デザインの基礎 目を引くレタリングの工夫

3級(基礎レベル:デザイン入門向け)

① 実技試験

試験項目 内容
(1)基本書体の模写(明朝体・ゴシック体) お手本通りに正確に書く
(2)シンプルなレタリングデザイン 短いフレーズを手書きでデザイン
(3)簡単なレイアウト作成 文字の配置や間隔を整える

② 理論試験

試験項目 内容
(1)書体の基本知識 主要な書体の特徴を覚える
(2)レタリングの基本ルール 文字のバランスと間隔調整
(3)視認性・可読性のポイント 見やすいレイアウトの考え方

4級(初級レベル:初心者向け)

① 実技試験

試験項目 内容
(1)基本書体の練習(ひらがな・カタカナ・簡単な漢字) お手本をなぞりながら正しく書く
(2)簡単な文字デザイン 短い単語をレタリング

② 理論試験

試験項目 内容
(1)筆順・書体の基礎 基本的なレタリング知識
(2)視認性・可読性の基本 文字の大きさやバランス

5級(入門レベル:基礎の基礎)

① 実技試験

試験項目 内容
(1)ひらがな・カタカナの書写 お手本を参考に正しく書く
(2)簡単なレタリング練習 短いフレーズをデザイン

② 理論試験

試験項目 内容
(1)書体の超基礎知識 レタリングの基本

級別試験内容まとめ

級位 実技試験 理論試験 求められるレベル
1級 書体再現+オリジナルデザイン+広告レイアウト 書体の特徴・可読性理論・歴史 商業レタリングレベル(最難関)
2級 基本書体再現+広告・POPレタリング 書体の基礎・視認性・デザイン理論 実務レベル(広告・デザイン業界向け)
3級 明朝体・ゴシック体の模写+シンプルなレタリング 基礎理論・視認性・バランス 基礎レベル(デザイン入門向け)
4級 ひらがな・カタカナ+簡単なレタリング 筆順・書体の基礎 初心者向け(初級)
5級 文字の書写+基本デザイン 超基礎レタリング 入門レベル(学習用)

試験対策

実技試験対策(書体再現・レタリングデザイン)

① 書体の正確な再現練習

  • 基本書体(明朝体・ゴシック体・楷書体・行書体)を正確に描く
  • お手本をなぞる→見本を見ながら描く→見本なしで描く
  • 文字のバランス・プロポーションを整える

② レタリングのレイアウト練習

  • 文字の配置を考えてデザインする
    • 中央揃え・左右揃え・斜め配置のバランスを意識
  • 行間・字間を均等にする
    • 1級・2級では視認性の高いレイアウトが求められる
  • POP・ポスターの手書きデザインを模写
    • 実際の広告や看板デザインを参考にしながら書く

③ オリジナルレタリングの制作練習(1級・2級向け)

  • テーマを決めてオリジナルロゴやタイトルを手書きで制作
  • デザイン性を意識し、インパクトのあるフォントを作る
  • 手書きでデジタルフォントのような美しい形を作る練習

速書き(1級・2級向け)

  • 試験では時間内に仕上げる必要があるため、制限時間を意識した練習が必須
  • スピードと正確性のバランスを取る
  • レタリングガイドライン(補助線)を使って練習する

理論試験対策(書体・レタリング知識)

① 書体の特徴と分類を覚える

  • 明朝体・ゴシック体・楷書体・行書体・隷書体の違い
  • 各書体の視認性・可読性の特徴
  • 商業デザインに適した書体の選び方

② 視認性・可読性の基礎を学ぶ

  • 広告・看板のデザインにおける「見やすさ」の理論
  • 適切な文字サイズ・行間・字間の取り方

③ 過去問を解いて、出題傾向を把握

  • 過去の理論試験の問題を解きながら、知識を定着させる
  • レタリングの基礎用語を暗記(例:カーニング・トラッキング・ボールドなど)

級別試験対策のポイント

級位 試験の特徴 対策ポイント
1級(最難関) 指定書体再現+オリジナルデザイン+広告レタリング 高度なレタリング練習+視認性を意識したデザイン制作
2級(実務レベル) 基本書体再現+POP・広告レタリング 基本書体を正確に描く練習+レイアウトスキル向上
3級(基礎レベル) 明朝体・ゴシック体の模写+簡単なレタリング お手本をなぞる+バランス感覚を養う
4級(初級) ひらがな・カタカナ+基本レタリング 筆順を正しく覚える+書体の特徴を理解
5級(入門) 文字の書写+超基礎レタリング 基本の書き方を身につける

取得後に出来ること

取得すると、デザイン業界・広告業界・販促業務などでのスキル証明として活用できます。特に1級・2級は、商業デザインや看板・POP制作の分野で即戦力として活躍可能です。副業やフリーランスの仕事にもつながりやすい資格です。

デザイン・広告業界での活用

ロゴ・タイトルデザインの制作

  • 企業ロゴや商品ロゴの手書きデザイン
  • 雑誌やポスターのタイトルデザイン
  • 看板やサインデザインの文字制作
  • 手書き風フォントのデザイン制作

POP広告・ポスターデザイン

  • 店舗の手書きPOP制作
  • ショッピングモール・飲食店向けの販促ポスター作成
  • イベント用の広告デザイン
  • 百貨店・スーパーの店内販促用レタリング

印刷業界・パッケージデザイン

  • 商品ラベルやパッケージの文字デザイン
  • 本の表紙・チラシ・パンフレットの手書きデザイン
  • Web広告用のレタリングデザイン

筆耕・手書き業務

宛名書き・賞状作成

  • 結婚式の招待状や賞状の筆耕
  • 企業や官公庁向けの手書き文書制作
  • 高級レターセットの手書き宛名制作
  • 飲食店・ホテルのメニュー表手書き作成

筆耕士としての仕事

  • オーダーメイドの手書き作品制作
  • 命名書・ポエム作品の制作
  • 手書きレターアートの販売

フリーランス・副業で活用

クラウドソーシングでの仕事受注

  • 「ココナラ」「クラウドワークス」などでロゴデザインの案件を受注
  • 筆文字アートやオリジナルフォントの制作
  • POP・看板デザインの手書き案件
  • 広告バナー・SNS用画像のレタリング作成

ネット販売・ハンドメイドマーケット

  • 手書きデザインのポスター・アート販売(minne・Creemaなど)
  • オーダーメイドのレタリング作品制作
  • 筆文字デザインを活かしたTシャツ・雑貨制作

YouTube・SNSでレタリング技術を発信

  • レタリング技術の動画チュートリアル
  • Instagram・TikTokでレタリング動画を投稿し、フォロワーを増やす
  • YouTubeで手書きレタリング講座を開講し、収益化

教育・指導者として活動

カルチャースクール・デザインスクール講師

  • レタリングデザインの講師として活躍
  • POP広告の書き方や文字デザインの指導
  • 学生・社会人向けのレタリング講座開設

オンライン講座の開講

  • ZoomやUdemyでレタリング講座を提供
  • 添削指導や動画レッスンを販売
  • レタリング技術を活かした教材制作

書道・ペン習字と組み合わせた指導

  • 美文字レッスンとレタリング技術を組み合わせた独自カリキュラム
  • 硬筆書写技能検定や書道指導と連携した教育プログラム

職業別の活用例

職業・分野 レタリング技能検定の活用方法
グラフィックデザイナー ロゴ・広告・パッケージの手書きデザイン
POPクリエイター 店舗販促POP・手書きポスター制作
印刷業界(DTPオペレーター) 書体デザイン・手書きレタリング作成
筆耕士 宛名書き・賞状・招待状の手書き業務
書道・デザイン講師 レタリング・筆文字デザインの指導
フリーランスデザイナー クラウドソーシングでロゴ・筆文字受注
YouTuber・インフルエンサー SNSでレタリング技術を発信し収益化

級別の活用レベル

級位 活用できる分野 主な職種・活動
1級(最上位) プロのレタリングデザイナー・広告業界 グラフィックデザイナー・ロゴ制作・筆文字アート
2級 企業・広告業界・POP制作 POPデザイナー・印刷業・DTPオペレーター
3級 手書きPOP・趣味・デザイン入門 店舗POP作成・書道講師・副業向け
4級 趣味・小規模なレタリング作業 手書きデザインの基礎学習
5級(入門) レタリングの基礎習得 趣味・学習目的

レタリング技能検定と他の資格の違い

資格名 対象スキル 活用分野
レタリング技能検定 手書きレタリング・デザイン POP・広告・筆耕・ロゴ制作
硬筆書写技能検定 美しい字を書く技術 履歴書・事務職・筆耕・書道指導
賞状技法士資格 賞状・筆耕技術の専門資格 官公庁・企業の筆耕業務・講師
書道師範資格 毛筆の専門技術 書道教室の開業・書作品制作
  • デザイン・広告業界で活躍するなら「レタリング技能検定」が最適
  • 書道・筆耕業務に関わるなら「賞状技法士」や「硬筆書写技能検定」
  • 書道作品や指導をしたいなら「書道師範資格」

事務系資格一覧

秘書技能検定
ビジネス文書検定
日本漢字能力検定
ビジネス・キャリア検定
日本語コミュニケーション能力認定試験
速記技能検定
校正技能検定
校正士
書道
レタリング技能検定
賞状技法士
硬筆書写検定
文部科学省後援毛筆書写技能検定
ファイリング・デザイナー
米国秘書検定(CPS)
テープライター
電子化ファイリング検定
日商珠算能力検定試験
珠算検定
実用マナー検定
計算実務能力検定
電卓技能検定
ビジネス能力検定
ビジネス実務マナー検定
文書処理能力検定
日本語検定
トレース技能検定

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