ロシア語能力検定

日本ロシア語検定委員会が実施する、日本国内のロシア語学習者向けの検定試験です。ロシア語の語彙・文法・読解・リスニングなどの総合的な力を測る試験で、日本国内でロシア語能力を証明するのに役立ちます。

試験の概要

レベルの目安 内容
4級 初級(ロシア語学習1年程度) 簡単な文法・基礎単語・短文読解
3級 中級(ロシア語学習2~3年) より長い文章・基本的な会話能力
2級 上級(ロシア語学習4~5年) 実用的な読解・作文・会話能力
1級 最難関(ネイティブに近いレベル) 高度な文法・専門的な内容・ディスカッション能力

主催
ロシア語能力検定委員会

受験資格と難易度

受験資格

  • 誰でも受験可能(年齢・学歴・国籍などの制限なし)
  • 特定の級から受験する必要なし(4級から順番に受けなくてもOK)
  • 複数の級を同時に受験可能(例:3級と2級を同日に受験)

つまり、ロシア語の学習経験があれば、自分のレベルに合った級を自由に選んで受験できます。

難易度の目安(各級のレベル)

ロシア語の習熟度に応じて、4級(初級)から1級(最難関)までの4段階があります。

難易度(目安) 要求されるロシア語レベル
4級(初級) ロシア語学習1年程度 簡単な単語・挨拶・基本文法を理解し、短い文章を読める
3級(中級) ロシア語学習2~3年 日常会話の基礎、簡単な長文読解、基本的な作文ができる
2級(上級) ロシア語学習4~5年 実務レベルの読解・作文・リスニングができる
1級(最難関) ロシア語学習5年以上 or ネイティブ並み 複雑な文章の理解・専門的な会話・高度な作文ができる

難易度の詳細

  • 4級(初級): アルファベット、基本文法、簡単な日常会話。英語のTOEICで言えば300~400点レベル。
  • 3級(中級): 基礎文法をマスターし、日常会話や簡単なビジネス会話が可能。TOEIC500~600点相当。
  • 2級(上級): ロシア語の文献を読んだり、仕事で使えるレベル。TOEIC700~800点相当。
  • 1級(最難関): ロシア語での議論や専門的な内容が扱える。TOEIC900点以上レベル。

※ 日本国内のロシア語学習者向けの検定なので、ロシアの公認試験(TORFL)に比べるとやや易しめ。

試験内容

4級(初級)~1級(最難関)の4段階があり、それぞれ出題内容が異なります。

級が上がるほど、文法・語彙・読解・作文・リスニング・口頭試験(1級のみ)の難易度が高くなります。

試験構成(級別の詳細)

試験科目 4級(初級) 3級(中級) 2級(上級) 1級(最難関)
文法・語彙 基本的な単語・文法(動詞の活用・格変化) 中級レベルの文法(不完了体・完了体など) 高度な文法・熟語 複雑な文法・語法
読解 短い文章の理解 ある程度長い文章の読解 仕事や新聞記事レベルの読解 文学・専門的な内容の読解
作文 簡単な自己紹介や短文 日常会話レベルの作文 ビジネスや社会問題に関する作文 高度な論述問題
リスニング 基本的な挨拶・簡単な会話 やや長めの会話 実務レベルの会話やニュース 速い会話・専門的な議論
口頭試験 なし なし なし あり(ロシア語での会話能力を試す)

科目別の詳細

文法・語彙問題

  • 4級: ロシア語の基本単語(約500語)、名詞の性・数・格、動詞の活用(現在・過去・未来)
  • 3級: 動詞の完了体・不完了体、比較級、関係代名詞など
  • 2級: 仮定法、複雑な関係詞、イディオム・慣用表現
  • 1級: 高度な語彙、新聞や文学作品に見られる難解な文法・構文

読解問題

  • 4級: 簡単な会話文・短文(自己紹介・買い物・道案内など)
  • 3級: 短めの新聞記事や日常会話文
  • 2級: 難易度の高い新聞記事・ビジネス文書
  • 1級: 文学作品の抜粋・学術論文の一部

作文問題

  • 4級: 50~100字程度の短文(自己紹介、好きな食べ物など)
  • 3級: 150~200字程度(旅行の感想、趣味の説明など)
  • 2級: 300字程度(ニュースの要約、社会問題についての意見など)
  • 1級: 500字以上の論述問題(政治・経済・文化についての意見を述べる)

リスニング問題

  • 4級: ゆっくりした会話(自己紹介・注文・買い物など)
  • 3級: 一般的な会話や短いニュース(天気予報・簡単なインタビューなど)
  • 2級: 長めの会話、ビジネスシーンの会話、ラジオニュース
  • 1級: 速い会話、討論番組、専門的な講義

口頭試験(1級のみ)

  • 試験官とロシア語で会話(テーマに沿って3~5分)
  • ディスカッション(社会問題や文化についての意見を述べる)
  • 朗読・要約(短い文章を読み、その内容を説明する)

試験の合格基準(目安)

各科目の点数を合計し、一定の割合を超えると合格。

  • 4級・3級:60%以上
  • 2級:65%以上
  • 1級:70%以上(口頭試験も含む)

試験対策

文法・語彙対策

出題のポイント

  • 名詞の格変化(主格・生格・与格・対格・造格・前置格)
  • 動詞の活用(完了体・不完了体、現在・過去・未来)
  • 形容詞・副詞・数詞の活用
  • 比較級・最上級の表現
  • 接続詞や前置詞の使い方

対策方法

  • 基本文法を徹底的に復習(特に格変化と動詞の完了体・不完了体)
  • 語彙を増やす(試験レベルに応じた単語帳を活用)
  • 文法問題集を解く(繰り返し演習して定着させる)

読解対策

出題のポイント

  • 4級・3級:短い会話文、簡単な説明文
  • 2級:新聞記事やビジネス文書
  • 1級:文学作品や学術論文

対策方法

  • 短い文章から始め、徐々に長い文章に慣れる
  • 知らない単語は文脈から推測する練習をする
  • ロシアのニュースサイトを読む(2級以上向け)

作文対策

出題のポイント

  • 4級:簡単な自己紹介や日常生活について
  • 3級:旅行の感想や趣味について
  • 2級:社会問題やニュースの要約
  • 1級:政治・経済・文化に関する論述

対策方法

  • 短文から練習し、徐々に長文を書く習慣をつける
  • 基本的な表現(接続詞、頻出フレーズ)を暗記する
  • 過去問を活用して、制限時間内に書く練習をする
  • ロシア語ネイティブに添削してもらうと効果的

リスニング対策

出題のポイント

  • 4級・3級:ゆっくりした日常会話
  • 2級:ニュースやビジネス会話
  • 1級:速い会話やディスカッション

対策方法

  • 毎日ロシア語の音声を聞く習慣をつける
  • 短い音声から始め、徐々に長い音声に挑戦する
  • ディクテーション(聞いた内容を書き取る)を実践する
  • シャドーイング(音声に続いて発音する)でリスニング力を強化

口頭試験対策(1級のみ)

出題のポイント

  • 試験官と3~5分間のロシア語会話
  • 社会問題や文化についてのディスカッション
  • 文章の朗読と要約

対策方法

  • 日常的にロシア語を話す機会を作る(言語交換・オンラインレッスン)
  • スピーチの練習をする(自分の意見をロシア語でまとめる)
  • 過去の試験問題を使って即興で話す練習をする

過去問・模試を活用する

試験対策の最も効果的な方法は、実際の問題を解くこと。

  • 日本ロシア語検定委員会の過去問を入手して解く
  • 制限時間を設定し、本番と同じ環境で模試を行う
  • 間違えた問題は必ず復習し、次回同じミスをしないようにする

取得後に出来ること

就職・キャリアアップに活用

ロシア語ができる人材は、日本国内では比較的少ないため、特定の業界での強みになります。

活かせる業界・職種

  • 商社・貿易(ロシアとの取引を行う企業)
  • メーカー(自動車、機械、化学などのロシア向け輸出関連)
  • 旅行・観光業(ロシア人観光客向けのツアーガイド、ホテル業務)
  • 外資系企業(ロシアに拠点を持つ企業での勤務)
  • 報道・メディア(ロシア関連のニュースリサーチ、翻訳業務)
  • IT業界(ロシア市場向けのマーケティング・カスタマーサポート)

実際の活用例

  • 貿易会社でロシア企業との商談を担当(ロシア語でのメールや電話対応)
  • 旅行代理店でロシア語通訳・ツアー企画を担当
  • 日本企業の海外拠点(ロシア・旧ソ連諸国)に駐在

ロシア留学・研究に活用

ロシアの大学や研究機関への留学・進学を希望する場合、ロシア語検定の資格が有利に働くことがあります。

活用できる場面

  • ロシアの大学への留学申請(ロシア語能力の証明として提出可能)
  • 日本の大学でのロシア語専攻・研究(ロシア語能力の証明として有利)
  • ロシア文学・歴史・経済の専門研究

関連する大学・機関

  • モスクワ大学(МГУ)
  • サンクトペテルブルク大学
  • 極東連邦大学(ウラジオストク)

ロシア語を活かした資格試験の受験

ロシア語検定を取得することで、さらに上級のロシア語資格に挑戦できます。

ТРКИ(TORFL:ロシア政府公認のロシア語能力試験)

  • ロシア留学や移住に必要な国際的な資格
  • 日本国内でも受験可能

ロシア語検定2級以上を持っていると、ТРКИ B1レベル(中級)程度に相当するため、スムーズにステップアップが可能

翻訳・通訳の仕事ができる

ロシア語の資格を持っていると、翻訳・通訳の仕事にもつながります。

可能な仕事の例

  • 文書翻訳(ロシア語のニュース記事、契約書、マニュアルの翻訳)
  • 映像翻訳(ロシアの映画やドラマの字幕翻訳)
  • 通訳業務(ロシアからのビジネス訪問客の対応)

フリーランスの仕事としても活用可能

趣味や文化活動でロシア語を活かす

  • ロシア語の文学作品を原書で読む(ドストエフスキー、トルストイなど)
  • ロシア映画・ドラマを字幕なしで楽しむ
  • ロシアの音楽・オペラ・バレエをより深く理解する
  • ロシア語でSNSを活用し、ロシア人と交流する

ロシア旅行で役立つ

  • ロシア国内での移動・買い物・観光がスムーズに
  • ロシア語での会話ができると、現地の人との交流が深まる
  • 英語が通じにくい地域(地方都市など)でも対応可能

語学系資格一覧

通訳案内士
翻訳実務士資格
JTFほんやく検定
知的財産翻訳検定
TOEIC Bridge
TOEIC
TOEIC Speaking & Writing
ケンブリッジESOL英語検定試験
TOPEC
工業英語能力検定試験
SST(スタンダードスピーキングテスト)
TSST
TEP TEST
TOEFL
ACT
SAT
GRE
GMAT
IELTS
全養協日本語教師検定
J-SHINE(小学校英語指導者資格)
日本語教育能力検定試験
中国語検定
ビジネス中国語検定
スコア式ビジネス中国語検定試験
新HSK(漢語水平考試)
世界韓国語認証試験(KLPT)
インドネシア語技能検定試験
タイ語検定試験(TAEC)
ハングル能力検定
実用タイ語検定試験
実用イタリア語検定
スペイン語技能検定
DELE(スペイン文部省認定証)
ドイツ語技能検定試験
フランス語能力認定試験(TEF)
実用フランス語技能検定
ロシア語能力検定
観光英語検定試験

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