企業の経理業務に必要な会計ソフトの操作スキルを証明する資格試験です。経理・会計業務に携わる人や、会計ソフトを使った実務スキルを習得したい人向けの試験となっています。
この試験では、実際の会計ソフトを使用し、仕訳入力や決算処理を行う実務能力が問われます。
目次
受験資格と難易度
受験資格
- 受験資格は特になし(誰でも受験可能)
- 簿記資格がなくても受験できる
- 経理初心者でも2級から挑戦可能
難易度
試験の難易度は2級 → 1級の順で高くなる。
特に1級は決算処理や税務処理の知識が必要なため、難易度が高め。
試験の難易度比較
試験区分 | 難易度 | 合格率(目安) | 試験内容 |
---|---|---|---|
1級 | ★★★★☆(やや難関) | 約50% | 決算処理、財務諸表作成、消費税・法人税の処理 |
2級 | ★★☆☆☆(普通) | 約70% | 仕訳入力、試算表作成、消費税の基本処理 |
各級の難易度の詳細
【2級】(基礎レベル)
- 簿記3級程度の知識があれば十分合格可能
- 会計ソフトの基本操作を覚えれば合格しやすい
- 実務経験なしでも学習しやすい
【1級】(上級レベル)
- 簿記2級レベルの知識が推奨(特に決算仕訳や税務処理)
- 会計ソフトの実務経験があると有利
- 時間内に正確な仕訳や財務諸表を作成する必要があり、操作スピードも求められる
試験内容
2級(基礎レベル)と1級(上級レベル)に分かれており、1級は決算処理まで対応できる実務レベルのスキルが必要です。
試験形式と基本情報
試験区分 | 試験方式 | 試験時間 | 合格基準 |
---|---|---|---|
1級 | 実技試験(PC上で会計ソフトを操作) | 90分 | 70%以上 |
2級 | 実技試験(PC上で会計ソフトを操作) | 60分 | 70%以上 |
- 試験方式: 実技試験のみ(筆記試験なし)
- 会計ソフト: 試験会場によって異なるが、主に「弥生会計」「勘定奉行」などを使用
- 試験内容: 企業の経理業務の流れに沿った仕訳入力や帳票作成
① 2級(基礎レベル)
試験の目的:
- 会計ソフトを使った基本的な経理業務の習得
- 日常の取引処理(仕訳入力)を正しく行う能力を証明する
試験内容
1. 仕訳入力(基本的な経理処理)
- 現金・預金取引の入力
- 現金売上、銀行振込、振替取引など
- 売掛金・買掛金の処理
- 取引先への売上、仕入れの仕訳
- 経費処理
- 交通費、通信費、水道光熱費の入力
2. 試算表の作成
- 入力された仕訳データをもとに試算表を作成
- 月次試算表の確認・修正(エラー処理含む)
3. 消費税の基本処理
- 取引ごとに適切な税区分(課税・非課税・免税)を設定
- 簡単な消費税の計算
4. 帳票の作成とデータ出力
- 総勘定元帳の確認・修正
- 各種帳票(試算表・補助元帳など)の印刷・データ出力
② 1級(上級レベル)
試験の目的:
- 決算処理や財務諸表の作成ができるスキルを証明
- 経理実務で必要な高度な会計ソフトの操作を習得する
試験内容
1. 仕訳入力(高度な会計処理)
- 決算整理仕訳の入力
- 減価償却費の計算と仕訳
- 貸倒引当金の設定と修正
- 役員報酬、給与・社会保険の処理
- 振替伝票の作成・修正
- 仕訳の訂正や複雑な振替取引の処理
2. 財務諸表の作成
- 損益計算書(PL)の作成・修正
- 貸借対照表(BS)の作成・修正
- 試算表から財務諸表への変換
3. 消費税・法人税の処理
- 消費税の計算と申告処理
- 税区分の設定と修正(課税・非課税・免税)
- 消費税額の計算と仕訳処理
- 法人税の計算と仕訳入力
- 税効果会計の考慮(法人税等の計上)
4. 月次・年次決算処理
- 期末処理(繰越処理・精算表の作成)
- 決算仕訳の確認・修正
- 財務データの分析(財務諸表のチェック)
試験対策
2級(基礎レベル)の試験対策
- 会計ソフトの基本操作を習得する
- 簿記3級レベルの仕訳処理を理解する
- 時間内に正確にデータを入力できるように練習する
具体的な学習方法
1. 会計ソフトの基本操作を学ぶ
- 「弥生会計」「勘定奉行」「Freee」などの無料体験版を活用し、実際の操作に慣れる
- 仕訳入力、試算表作成、帳票出力の操作を繰り返し練習する
2. 簿記の基礎を学ぶ
- 簿記3級のテキストを活用し、仕訳のルール(借方・貸方)を理解する
- 頻出の勘定科目(売掛金・買掛金・現金・預金など)を覚える
- 消費税の計算方法を学び、税区分の選び方を理解する
3. 過去問や模擬問題を解く
- 試験と同じ形式の問題を繰り返し解き、入力ミスを減らす
- 時間を計りながら模擬試験を実施し、本番のペースを意識する
2級は「操作の正確さ」と「簿記の基礎知識」をしっかり押さえれば合格しやすい。
1級(上級レベル)の試験対策
- 会計ソフトをスムーズに操作できることが前提
- 簿記2級レベルの知識(決算整理仕訳、税務処理)が必要
- 決算処理(試算表 → 財務諸表作成)の流れを理解する
具体的な学習方法
1. 決算整理仕訳をマスターする
- 減価償却、貸倒引当金、売上原価の計算などを学ぶ
- 法人税や消費税の計算と仕訳処理を理解する
- 繰越処理や精算表の作成を練習する
2. 財務諸表の作成練習
- 試算表をもとに、貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)を作成できるようにする
- 財務データの確認・修正ができるようになることが重要
3. 実務レベルのスピードで処理する
- 会計ソフトの操作を繰り返し練習し、決算処理を短時間でこなせるようにする
- 時間内に入力が終わるように模擬試験を実施する
1級は「会計知識+実務経験」が求められるため、経理業務を実際に行うつもりで学習すると効果的。
共通の試験対策
1. 公式テキスト・過去問題集を活用する
- 試験主催団体の公式テキストを使用し、出題傾向を把握する
- 過去問題を繰り返し解き、試験の形式に慣れる
2. 会計ソフトを使った実践練習
- 無料体験版の会計ソフトを活用し、実際の操作を練習する
- 経理業務の流れを意識して、データ入力・帳票作成を行う
3. 簿記の基礎を学ぶ
- 簿記3級~2級レベルのテキストを使い、基本を理解する
- 実際の取引を仕訳する練習を行い、勘定科目を覚える
4. 試験の時間配分を意識する
- 時間内に全ての作業を完了できるように、模擬試験を繰り返し解く
「簿記知識」と「ソフトの操作スキル」の両方をバランスよく学ぶことが合格への近道。
取得後に出来ること
仕事・転職での活用
(1)経理・会計職への就職・転職が有利になる
- 企業の経理・会計部門で即戦力として働ける
- 会計ソフトを使った実務スキルがあることを証明できる
- 経理未経験でも、2級を取得していれば基礎スキルをアピールできる
活かせる職種
職種 | 求められる資格レベル |
---|---|
経理事務 | 2級以上 |
会計事務所スタッフ | 1級が有利 |
財務担当者 | 1級が推奨 |
総務・管理部門 | 2級以上 |
特に中小企業では簿記資格よりも会計ソフトの操作スキルを重視する企業も多いため、資格があると採用時の評価が高くなります。
(2)キャリアアップ・昇進に活かせる
- 1級を取得すると、決算業務や財務管理を任される可能性が高くなる
- 企業の経理部門でのキャリアアップに有利
- 会計事務所や税理士事務所での実務経験を積む足がかりになる
特に、経理職で年収を上げたい場合は1級を取得し、財務管理業務まで対応できるようにするのが有効です。
フリーランス・副業での活用
(1)クラウド会計を活用した在宅ワークが可能
- クラウド会計ソフト(Freee・マネーフォワード)を活用し、在宅で経理業務を請け負える
- 個人事業主や小規模企業の記帳代行を担当できる
- クラウドソーシング(ランサーズ・クラウドワークス)で経理関連の案件を受注可能
副業として経理業務を行う場合、会計ソフトの操作スキルが必須になるため、資格を取得しておくと信頼度が向上します。
(2)個人事業主・フリーランスの確定申告をサポート
- 個人事業主の記帳代行や確定申告のサポート業務ができる
- 会計ソフトを使った青色申告のアドバイスが可能
- 小規模な企業の経理業務を代行することで、継続的な収入につながる
特に、クラウド会計ソフトの利用者が増えているため、会計ソフトの操作スキルを活かしてサポート業務を行うニーズが高まっています。
実務でのスキル向上
(1)会計ソフトの操作スキルが向上
- 「弥生会計」「勘定奉行」「Freee」などのソフトを実務レベルで扱えるようになる
- 仕訳入力・帳簿管理・決算処理のスピードと正確性が向上
- 税区分の設定や消費税計算などの実務スキルが身につく
特に、1級を取得すると決算処理や法人税・消費税の申告まで対応できるようになるため、企業内での評価が高くなる。
(2)財務諸表の作成・分析ができる
- 試算表、損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)の作成・修正ができる
- 会社の財務状況を分析し、経営判断に役立てることができる
- 中小企業の経理担当者として、経営者への財務アドバイスが可能
財務諸表を作成できるスキルは、経理職だけでなく、管理職や経営者にも求められるため、資格取得がキャリアの幅を広げることにつながる。
(3)税務知識の向上
- 消費税・法人税の計算方法を理解できる
- 税制改正への対応力がつく
- 税理士とのやり取りがスムーズになる
1級を取得すると、税理士や会計士と協力して業務を進める際に、専門的な知識を持っていることを証明できるため、企業内での評価が向上する。
さらなるスキルアップ・資格取得
(1)上位資格の取得を目指せる
- 日商簿記2級・1級や税理士試験へのステップアップに活かせる
- 会計ソフトの実務スキルを証明できるため、FP(ファイナンシャルプランナー)や中小企業診断士の学習にも役立つ
特に、経理・財務の専門職を目指すなら、簿記や税務関連の資格と組み合わせることで、より高い評価を得られる。
(2)管理職・経営層へのステップアップ
- 経理・財務の専門知識を持つことで、管理職としてのキャリアを築きやすくなる
- 中小企業の経営者として、財務管理をしっかり行えるスキルが身につく
特に、企業経営者やスタートアップのCFO(最高財務責任者)を目指す人にとって、財務管理の知識は必須。
コンピューター系資格一覧
応用情報技術者試験
基本情報技術者
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
システム監査技術者
ITサービスマネージャ試験
ITパスポート試験
ネットワークスペシャリスト試験
プロジェクトマネージャ
情報処理安全確保支援士試験(RISS)
データベーススペシャリスト試験
Accessビジネスデータベース技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
Javaプログラミング能力認定試験
COBOLプログラミング能力認定試験
パソコン検定(P検)
C言語プログラミング能力認定試験
情報処理技術者能力認定試験
VisualBasicプログラミング能力認定試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
VBAエキスパート
IC3
ワードプロセッサ技能認定試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験
EC(電子商取引)実践能力検定
OracleApplication認定コンサルタント
CAD利用技術者試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
会計ソフト実務能力試験
Server+
A+
コンピュータサービス技能評価試験
J検(情報検定)
Linux+
Network+
UBA能力検定
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)
マイクロソフト認定資格プログラム
Linux技術者認定試験
情報セキュリティ検定試験
UMLモデリング技能認定試験
Oracle Certified Java Programmer(OCJP)
CGエンジニア検定
画像処理エンジニア検定
シスコ技術者認定
インターネット検定 .com Master
Cisco技術者認定資格(CCIE)
Turbo-CE/Pro/CI
CIW
RHCE(Red Hat認定エンジニア)
Oracle Solaris 11 System Administrator
PostgreSQL CE
情報ネットワーク施工プロフェッショナル(INIP)
Zend PHP 5 Certification
商PC検定試験