国内・海外旅行地理検定試験

日本旅行業協会(JATA)が主催している検定試験で、旅行業界に関心のある人や、地理知識を深めたい人を対象としています。試験は「国内」と「海外」に分かれており、それぞれの地理に関する知識を問われます。

主催
(財)日本旅行業協会

受験資格と難易度

受験資格

この検定には、年齢・学歴・職歴などの制限は一切ありません
誰でも自由に受験することができます。

難易度の目安

検定は3つのレベルがあり、級によって出題の深さや範囲が異なります。

【3級】
難易度:★☆☆☆☆(初級)
観光地名や都道府県、世界の有名都市など、基本的な地理知識が問われます。
地図帳やガイドブックに目を通しておけば十分対応できます。

【2級】
難易度:★★★☆☆(中級)
実務に近い知識や、アクセス情報、文化・通貨・気候なども含まれます。
旅行業界で働きたい人、添乗員を目指す人などにおすすめのレベルです。

【1級】
難易度:★★★★★(上級)
旅行業務の現場で必要とされる知識に加え、マニアックな地域や時事的な話題も出題。
旅行会社勤務の方や、観光に関する専門職の方でもしっかりとした対策が必要です。

合格率の目安(公式発表はないが参考値)

合格率(目安)
3級 約70〜80%
2級 約50〜60%
1級 約30〜40%

試験内容

国内地理検定の試験内容

【主な出題分野】

  • 都道府県の位置と県庁所在地
  • 観光地(温泉地、国立公園、景勝地など)
  • 日本の世界遺産(自然遺産・文化遺産)
  • 伝統行事・祭り・郷土料理
  • 交通アクセス(主要空港、鉄道、新幹線、道路)
  • 地形・気候(山脈、湖、島、気候の違い)

海外地理検定の試験内容

【主な出題分野】

  • 世界の国と都市の位置関係
  • 有名観光地(自由の女神、グレートバリアリーフ、ピラミッドなど)
  • 世界遺産(歴史的建造物や自然景観)
  • 文化・宗教・食べ物・習慣
  • 通貨・時差・言語
  • 航空路線・フライト情報・ビザ情報など

級別の特徴と出題傾向

【3級】
・基礎的な地理知識が中心
・地図を見ながら答えられるような問題
・中学生〜高校生レベルの内容も含む

【2級】
・応用問題が増える
・旅行日程を組み立てるような実務的な知識も出る
・アクセス情報や文化的背景の知識が問われる

【1級】
・専門的かつ実務的な深い知識が必要
・マニアックな観光地や時事に関する設問あり
・「この都市にはどんな交通手段で行けるか?」などの業務レベル問題

問題形式

  • すべて選択式(4択が多い)
  • コンピュータ(CBT方式)での受験
  • 一部では画像や地図が表示される視覚問題もあり
  • 問題数:約40〜50問(級により異なる)
  • 試験時間:60分

試験対策

公式教材での学習

検定の主催である**日本旅行業協会(JATA)**が、以下の教材を販売しています。

  • 公式テキスト(国内編・海外編)
  • 問題集(過去問題に近い形式)
  • 模擬試験問題

【ポイント】
試験範囲に沿った内容なので、これを中心に勉強するのが一番確実です。
特に2級以上は公式問題集での演習が合格の鍵になります。

市販の参考書や地図帳を活用

以下のような市販資料も非常に役立ちます。

  • 『地球の歩き方』『るるぶ』『ことりっぷ』などの旅行ガイドブック
    → 実際の旅行にも役立つリアルな情報が多く、写真も豊富で記憶に残りやすいです。

  • 小学生〜高校生用の地図帳・地理参考書
    → 地形・気候・位置関係の基本をおさらいするのに最適です。

アプリやWebサービスの活用

最近は、地理のクイズ形式アプリや模擬試験サイトも充実しています。

【おすすめ例】

  • 「ことりっぷ地理クイズ」系アプリ
  • Web上の無料模擬試験(「旅行地理検定 模擬試験」で検索)
  • Google Earth やストリートビューで実際の景観を確認する学習法

【学習法のポイント】
通勤時間やスキマ時間を活用できるので、反復練習に向いています。
毎日10〜15分でも継続すれば、自然と力がつきます。

過去問・模擬試験の演習

  • 公式問題集や市販の予想問題を繰り返し解く
  • 回答の正誤だけでなく、「なぜそうなるか?」を理解することが大切
  • 間違えた問題をノートにまとめておくと、復習に役立ちます

取得後に出来ること

旅行業界への就職・転職に有利

旅行地理検定は、旅行業界を目指す方にとって地理知識を証明する資格となります。

  • 旅行会社(JTB、HIS、日本旅行など)への就職で評価される
  • ツアープランナーやカウンター業務での知識力アピールに
  • 添乗員(ツアーコンダクター)や観光ガイドへのステップアップに有利

特に2級以上を取得していると、実務的な地理知識がある証明になり、履歴書に書ける資格として評価されます。

観光ガイド・地域案内のスキルアップに

地元や観光地を訪れる旅行者に対して、より正確で魅力的な説明ができるようになります。

  • 地域ボランティアガイド
  • 通訳案内士の補助知識として
  • 観光地のパンフレット作成や観光企画にも活用可能

知識があることで、説明や提案の説得力が上がります。

旅行好きな人の「旅の質」が向上する

知識を持って旅に出ることで、より深く、より面白く旅を楽しむことができます。

  • 現地の文化や歴史への理解が深まり、観光が楽しくなる
  • 移動ルートや滞在先の選び方がスムーズに
  • 家族や友人との旅行でも、頼れるナビゲーターになれる

「旅の達人」として、周囲から頼られる存在になること間違いなしです!

教育・学習の場での活用

  • 学校の地理・社会の授業補助として
  • 子どもに地理や世界を教える際の教材・話題に
  • 地域の文化講座や学習イベントでの講師活動にもつながることがあります

自己啓発・資格マニアにもおすすめ

  • 地理の知識を体系的に学べる
  • 難関資格ではないので、取り組みやすく達成感もある
  • 旅行・世界への関心がさらに広がるきっかけになる

その他観光系資格一覧

ホテル実務技能認定試験
国内・海外旅行地理検定試験
京都・観光文化検定試験
ジャパニーズコーディネーター

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)