実用イタリア語検定

日本イタリア語検定協会が主催するイタリア語の技能試験です。
入門者から上級者まで受験できる6つのレベル(5級~1級) があり、日本国内でのイタリア語能力証明 として活用できます。

特徴

  • 5級~1級の6段階の試験 があり、初心者から上級者まで対応。
  • リスニング・筆記試験が全級で実施される。
  • 1級・準1級はスピーキング(口頭試験)も実施。
  • CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠) に基づいた試験内容。

主催
イタリア語検定協会

受験資格と難易度

受験資格

伊検には受験資格の制限はなく、誰でも受験可能です。
学歴・年齢・職歴などの制限はなく、初心者から上級者まで自由に受験 できます。

また、どの級からでも受験できるため、必ず5級から受ける必要はありません。
自分のイタリア語レベルや目的に合わせて受験級を選択できます。

難易度(各級のレベルと目安)

伊検は 5級~1級の6段階 に分かれており、級が上がるほど難易度が高くなります。
1級・準1級はスピーキング試験(口頭試験)もあり、特に難易度が高い です。

伊検の難易度とCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)対応表

CEFRレベル 想定されるイタリア語力 合格率(目安) 受験対象者
1級 C1~C2 高度なイタリア語運用能力(ビジネス・学術レベル) 約10~15%(最難関) 通訳者、翻訳者、イタリア語を日常的に使う人
準1級 B2~C1 実務レベルのイタリア語運用能力(流暢な会話・作文が可能) 約20~30% イタリア語圏での留学・仕事を考えている人
2級 B1~B2 旅行・仕事で使える実用レベルのイタリア語 約40~50% イタリア語学習者(中級)、仕事でイタリア語を使いたい人
3級 A2~B1 日常会話の基本レベル、簡単なコミュニケーションが可能 約50~60% イタリア語学習を1年以上続けた人
4級 A1 簡単な日常会話・基礎文法を理解 約70~80% 初学者向け(イタリア語の基本を学んだ人)
5級 A1未満 ごく簡単な単語やフレーズを理解 約80~90%(初学者向け) イタリア語を初めて学ぶ人
  • 1級は最難関 で、ビジネスや大学の学術論文を扱えるレベル。
  • 準1級は日常業務・留学レベルのイタリア語力 が求められる。
  • 2級はイタリア語での実務対応が可能なレベル
  • 3級以下は日常会話や旅行に役立つイタリア語力

試験内容

試験の構成

伊検は リスニング・筆記(読解・文法・作文)・面接(1級・準1級のみ) の3つのセクションで構成されており、級が上がるほど、リスニング速度や語彙・文法の難易度が高くなります。

1級・準1級はスピーキング試験(口頭試験)があり、特に難易度が高い です。

各級の試験詳細

リスニング 筆記(読解・文法・作文) 面接(口頭試験)
1級 高度なイタリア語ニュースや講演を聞き取る 仏作文・要約・長文読解 イタリア語での自由ディスカッション
準1級 長めの会話・ニュースの聞き取り 仏作文・複雑な読解問題 質問に対する応答(テーマ指定)
2級 旅行・ビジネスレベルのリスニング 文章読解・基礎的な作文 なし
3級 簡単な会話・アナウンスの聞き取り 短文読解・基本文法 なし
4級 短い日常会話・買い物などのやり取り 基礎的な読解・動詞活用 なし
5級 単語や簡単なフレーズの聞き取り 基礎的な単語・挨拶表現 なし

各級の試験内容(詳細)

1級(最難関)

想定レベル: CEFR C1~C2 / CILS C1相当
対象: 通訳・翻訳者、イタリア語を日常的に使う人

試験内容
  1. リスニング(約40分)

    • イタリア語ニュース・講演・ディスカッションを聞き、要点を理解する
    • 高速で流れる音声を聞き、長文の選択問題に回答する
  2. 筆記(約90分)

    • 長文読解:
      • イタリアの新聞・雑誌記事、学術論文の読解。
      • 内容理解や要点把握問題。
    • 作文:
      • 200語以上のエッセイを書く(例:「イタリアの観光業の発展について述べなさい」)。
    • 要約問題:
      • 長文を要約し、短いイタリア語の文章にまとめる。
  3. 面接(口頭試験)

    • 試験官と自由なディスカッション(例:「AI技術の発展についてどう思いますか?」)
    • 試験官の質問に対して論理的に答える能力が求められる。

特徴

  • 日本国内のイタリア語試験で最も難しいレベル
  • 高度な語彙・文法・論理的思考力が必要
  • CILSやPLIDA C1レベルの難易度

準1級(上級レベル)

想定レベル: CEFR B2~C1 / CILS B2相当
対象: イタリア語を仕事や留学で使いたい人

試験内容
  1. リスニング(約30分)

    • 長めの会話・ニュース・ビジネス会話を聞いて内容を把握。
    • 話者の意図やニュアンスを読み取る問題あり。
  2. 筆記(約90分)

    • 長文読解:
      • 新聞・時事問題の記事を読んで質問に答える。
    • 作文:
      • 150語程度のエッセイを書く(例:「あなたが最近読んだ本について説明しなさい」)。
  3. 面接(口頭試験)

    • テーマに関する短いスピーチ
    • 試験官からの質問に答える(例:「イタリアの食文化についてどう思いますか?」)

特徴

  • 仕事・ビジネスでのイタリア語を活用できるレベル
  • 論理的に意見を述べるスピーキング能力が求められる
  • イタリアの社会・文化・歴史に関する知識が問われる

2級(中級レベル)

想定レベル: CEFR B1~B2 / CILS B1相当
対象: 実用的なイタリア語を身につけたい人

試験内容
  1. リスニング(約25分)

    • 旅行や日常会話レベルのリスニング。
    • インタビューや短いニュースの内容理解。
  2. 筆記(約70分)

    • 短文読解:
      • 観光案内、レストランのメニューなどの簡単な文書を読む。
    • 作文:
      • 100語程度の短文を書く(例:「自己紹介を書きなさい」)。

特徴

  • 日常会話がスムーズにできるレベル
  • ビジネスイタリア語の基礎が身につく
  • イタリア旅行・短期留学に役立つ

3級(初級レベル)

想定レベル: CEFR A2~B1 / CILS A2相当
対象: イタリア語の基礎ができている人

試験内容
  1. リスニング(約20分)

    • 短い日常会話・買い物などのやり取りを聞く。
  2. 筆記(約60分)

    • 短文読解:
      • 観光案内、レストランメニュー、メールの文章を読む。
    • 文法問題:
      • 基本的な動詞活用(現在形・過去形)を問う。

4級(入門レベル)

想定レベル: CEFR A1 / CILS A1相当
対象: イタリア語の基本を学んだ人

試験内容
  1. リスニング(約15分)

    • 単語や簡単なフレーズの聞き取り。
  2. 筆記(約50分)

    • 短文問題:
      • 基礎的なイタリア語の読解。

5級(超入門レベル)

想定レベル: CEFR A1未満
対象: イタリア語初心者

試験内容
  1. リスニング(約10分)

    • ごく簡単な単語の聞き取り。
  2. 筆記(約40分)

    • アルファベット・基本単語・簡単な文法問題。

試験対策

試験対策の基本方針

伊検は リスニング・筆記(読解・文法・作文)・面接(1級・準1級のみ) の3つの要素で構成されています。特に 2級以上では作文力、1級・準1級ではスピーキング能力 が求められます。

そのため、各技能(リスニング・読解・文法・作文・スピーキング)に特化した学習方法を組み合わせることが重要 です。

受験級別の学習計画

リスニング対策 読解・文法対策 スピーキング・作文対策
1級 イタリア語ニュース・講演の聞き取り 専門的な文献・新聞記事の読解、作文(200語以上) 口頭試験対策(ディスカッション練習)
準1級 長めの会話・ニュースの聞き取り 新聞・時事問題の記事の読解、作文(150語程度) 口頭試験対策(スピーチ練習)
2級 旅行・ビジネスレベルのリスニング 文章読解・基礎的な作文(100語程度) 短文作成練習
3級 簡単な会話・アナウンスの聞き取り 短文読解・基本文法 なし
4級 基礎的なリスニング 初歩的な文法・短文問題 なし
5級 ごく簡単な単語の聞き取り 基礎単語・挨拶表現 なし

試験対策(分野別)

(1) リスニング対策

共通の対策

  • ディクテーション(書き取り練習)

    • 短いフレーズを聞いて書き取ることで、リスニング力が向上。
    • 初心者: 簡単な会話文から
    • 中級以上: ニュース記事を活用
  • シャドーイング(音声を真似る)

    • イタリア語の音声を聞きながら、少し遅れて発話。
    • アクセント・リズムを習得するのに効果的。

級別の具体的な練習方法

対策教材・方法
1級 RAI(イタリア国営放送)、La Repubblica(新聞)のニュースを聞く
準1級 Euronews、Corriere della Sera(イタリアのニュースサイト)で長めの会話を聞く
2級 イタリアの観光案内・ビジネス会話を聞く
3級以下 基礎的なイタリア語教材(「伊検対策リスニングCD」)を使用

(2) 読解・文法対策

共通の対策

  • 基本的なイタリア語の構造を理解する

    • 主語+動詞+目的語(SVO) の基本構造を意識。
    • 文法ルールを整理し、例文を使って理解を深める。
  • 読解練習(長文・短文)

    • 初心者: 簡単な記事やパンフレットを読む。
    • 上級者: イタリアの新聞・文学作品を読む。

級別の具体的な練習方法

対策教材・方法
1級 La Repubblica(イタリア新聞)を読む
準1級 Corriere della Sera(イタリアの週刊新聞)やエッセイを読む
2級 イタリア語の観光パンフレットやニュース記事を読む
3級以下 短いダイアログを繰り返し読む(例:「伊検公式問題集」)

(3) スピーキング・作文対策(1級・準1級・2級)

共通の対策

  • イタリア語日記を書く

    • 毎日1つのトピックについて 100語程度 の文章を書く。
    • 例:「今日の出来事」「好きな食べ物について」「旅行の思い出」
  • オンラインイタリア語レッスンを受講

    • ItalkiやHelloTalkでイタリア語ネイティブと会話練習。

級別の具体的な練習方法

対策教材・方法
1級 イタリア語でディスカッション練習(政治・社会問題など)
準1級 指定テーマに関するスピーチ練習
2級 イタリア語で簡単な日常会話を練習
準2級以下 イタリア語で自己紹介・簡単な表現を練習

取得後に出来ること

イタリア語を活かしたキャリアアップ

伊検は 日本国内で最も認知度の高いイタリア語検定 であり、特に2級以上の取得 は就職・転職においてイタリア語能力の証明として有効です。

活用できる職種

職種 具体的な業務内容 有利な級
通訳・翻訳 イタリア語文書の翻訳、会議や商談の通訳 1級・準1級
旅行会社スタッフ イタリア語圏の旅行企画、ツアー手配、ガイド 2級以上
ホテル・宿泊業 海外ゲストの接客・案内、予約対応 2級以上
航空業界(CA・グランドスタッフ) 空港でのイタリア語対応、機内アナウンス 2級以上
外資系企業(商社・メーカー) イタリア語圏の取引先対応、交渉、契約書作成 1級・準1級
貿易・物流 イタリア語での輸出入手続き、書類作成 2級以上
在日イタリア大使館・文化機関 文化交流イベントの運営、イタリア企業との折衝 1級・準1級
教育関係(イタリア語講師) イタリア語の指導、教材作成 1級・準1級
イタリア企業での就職 イタリア企業の日本支社やイタリア現地採用 2級以上

イタリア留学・移住での活用

イタリア語圏の大学・専門学校に留学する場合、伊検はイタリア語能力の証明として役立ちます。

留学での活用

活用シーン 必要な級
イタリアの大学に進学 1級・準1級
イタリアの専門学校に入学 2級以上
語学留学 3級以上
イタリアのワーキングホリデー申請 2級以上

多くのイタリアの大学では CILS(シエナ外国人大学)や PLIDA(ダンテ・アリギエーリ協会)のB2以上 のスコアが求められますが、伊検2級以上を持っていると、イタリア語学習歴の証明として役立つ場合があります。

外資系・イタリア系企業への就職

イタリア語を公用語とする企業や外資系企業では、伊検取得が評価される場合があります。

求められるイタリア語レベル

業界・業種 必要な伊検レベル
外資系商社・メーカー 準1級以上
在日イタリア企業(フェラーリ、グッチ、プラダなど) 2級以上
イタリア企業の日本支社(フィアット、フェラガモなど) 2級以上
イタリア語を使うカスタマーサポート 2級以上
国際機関(ユネスコ、FAOなど) 1級

通訳案内士(イタリア語)の受験

伊検1級・準1級を取得していると、「全国通訳案内士(イタリア語)」の試験対策 に役立ちます。

通訳案内士とは?

  • 国家資格 を持ち、外国人観光客向けに有償で観光案内ができる。
  • イタリア語での歴史・文化の知識が必要。
  • 1級レベルのイタリア語力が求められる。

観光・ホテル業界での活用

観光業界では、伊検2級以上を持っていると、イタリア語圏の観光客対応がスムーズになるため、ホテルや旅行会社での採用に有利 になります。

具体的な活用シーン

シチュエーション 活用できるイタリア語スキル
ホテルのフロント業務 「Benvenuti all’hotel.(ようこそホテルへ)」
空港での対応 「Ha bisogno di aiuto?(お手伝いしましょうか?)」
ツアーガイド 「Oggi visitiamo il Colosseo.(今日はコロッセオを訪れます)」

イタリア語教育・講師業務

伊検1級・準1級を取得すると、イタリア語教師・講師 としての仕事ができるようになります。

イタリア語教育の活用

業種・職種 必要な級
イタリア語講師(大学・専門学校) 1級・準1級
イタリア語スクールの講師 2級以上
家庭教師・個人レッスン 2級以上

日本国内のイタリア語学校やオンラインレッスンで講師の求人があり、伊検の資格を持っていると採用されやすくなります。

イタリア語圏でのボランティア活動

イタリア語が話せると、国際イベント・文化交流のボランティア に参加する機会が増えます。
特に 2級以上を取得 していると、イタリア語を話す観光客への案内などが可能になります。

ボランティア活動の例

活動 必要な伊検レベル
イタリア語での観光案内 2級以上
国際イベントの案内スタッフ(万博・オリンピック) 2級以上
留学生支援・イタリア人向け日本文化紹介 準2級以上

海外旅行での活用

伊検3級以上を取得すると、海外旅行時のイタリア語でのコミュニケーションがスムーズ になります。
特にイタリア、スイス(ティチーノ州)などのイタリア語圏では、現地の人と直接会話ができると、より充実した旅行が楽しめます。

旅行先で役立つフレーズ

シチュエーション 使えるフレーズ
レストランでの注文 「Vorrei un caffè, per favore.(コーヒーをください)」
道を尋ねる 「Dov’è la fermata dell’autobus più vicina?(最寄りのバス停はどこですか?)」
ホテルでのチェックイン 「Ho una prenotazione a nome di Tanaka.(田中という名前で予約しています)」

イタリア語の文化・趣味を深める

伊検の学習を通じて、イタリアの映画・文学・音楽などをイタリア語の原文で楽しむことが可能 になります。

  • 映画: イタリア映画を字幕なしで鑑賞
  • 文学: イタリアの小説や新聞を読めるようになる
  • 音楽: イタリア語の歌詞を理解できる

語学系資格一覧

通訳案内士
翻訳実務士資格
JTFほんやく検定
知的財産翻訳検定
TOEIC Bridge
TOEIC
TOEIC Speaking & Writing
ケンブリッジESOL英語検定試験
TOPEC
工業英語能力検定試験
SST(スタンダードスピーキングテスト)
TSST
TEP TEST
TOEFL
ACT
SAT
GRE
GMAT
IELTS
全養協日本語教師検定
J-SHINE(小学校英語指導者資格)
日本語教育能力検定試験
中国語検定
ビジネス中国語検定
スコア式ビジネス中国語検定試験
新HSK(漢語水平考試)
世界韓国語認証試験(KLPT)
インドネシア語技能検定試験
タイ語検定試験(TAEC)
ハングル能力検定
実用タイ語検定試験
実用イタリア語検定
スペイン語技能検定
DELE(スペイン文部省認定証)
ドイツ語技能検定試験
フランス語能力認定試験(TEF)
実用フランス語技能検定
ロシア語能力検定
観光英語検定試験

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