実用タイ語検定試験

日本人のタイ語習得度を測る唯一の検定試験であり、日本タイ語検定協会が主催しています。

主催
特定非営利活動法人 日本タイ語検定協会

受験資格と難易度

受験資格

実用タイ語検定試験(タイ検)は、受験資格に制限がなく、誰でも受験可能です。
年齢・学歴・職歴・国籍に関係なく、初心者から上級者まで自由に受験できます。

また、どの級からでも受験できるため、必ず5級から受ける必要はありません。
自分のタイ語レベルや目的に合わせて、5級~1級の中から自由に選択できます。

難易度(各級のレベルと目安)

タイ検は 5級~1級の6段階 に分かれており、級が上がるほど難易度が高くなります。
1級・2級はスピーキング試験(口頭試験)もあり、特に難易度が高い です。

タイ検の難易度とCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)対応表

CEFRレベル 想定されるタイ語力 合格率(目安) 受験対象者
1級 C1~C2 高度なタイ語運用能力(ビジネス・学術レベル) 約10~15%(最難関) 通訳者、翻訳者、タイ語を日常的に使う人
2級 B2~C1 実務レベルのタイ語運用能力(流暢な会話・作文が可能) 約20~30% タイ語圏での留学・仕事を考えている人
準2級 B1~B2 旅行・仕事で使える実用レベルのタイ語 約40~50% タイ語学習者(中級)、仕事でタイ語を使いたい人
3級 A2~B1 日常会話の基本レベル、簡単なコミュニケーションが可能 約50~60% タイ語学習を1年以上続けた人
4級 A1 簡単な日常会話・基礎文法を理解 約70~80% 初学者向け(タイ語の基本を学んだ人)
5級 A1未満 ごく簡単な単語やフレーズを理解 約80~90%(初学者向け) タイ語を初めて学ぶ人
  • 1級は最難関 で、ビジネスや大学の学術論文を扱えるレベル。
  • 2級は日常業務・留学レベルのタイ語力 が求められる。
  • 準2級はタイ語での実務対応が可能なレベル
  • 3級以下は日常会話や旅行に役立つタイ語力

試験内容

試験の構成

タイ検は リスニング・筆記(読解・文法・作文)・面接(1級・2級のみ) の3つのセクションで構成されています。
級が上がるほど、リスニングの速度や語彙・文法の難易度が高くなります。
1級・2級はスピーキング試験(口頭試験)があり、特に難易度が高い です。

各級の試験詳細

リスニング 筆記(読解・文法・作文) 面接(口頭試験)
1級 高度なタイ語ニュースや講演を聞き取る タイ語作文・要約・長文読解 タイ語での自由ディスカッション
2級 長めの会話・ニュースの聞き取り タイ語作文・複雑な読解問題 質問に対する応答(テーマ指定)
準2級 旅行・ビジネスレベルのリスニング 文章読解・基礎的な作文 なし
3級 簡単な会話・アナウンスの聞き取り 短文読解・基本文法 なし
4級 短い日常会話・買い物などのやり取り 基礎的な読解・動詞活用 なし
5級 単語や簡単なフレーズの聞き取り 基礎的な単語・挨拶表現 なし

各級の試験内容(詳細)

1級(最難関)

想定レベル: CEFR C1~C2
対象: 通訳・翻訳者、タイ語を日常的に使う人

試験内容
  1. リスニング(約40分)

    • タイ語ニュース・講演・ディスカッションを聞き、要点を理解する
    • 高速で流れる音声を聞き、長文の選択問題に回答する
  2. 筆記(約90分)

    • 長文読解:
      • タイの新聞・雑誌記事、学術論文の読解。
      • 内容理解や要点把握問題。
    • 作文:
      • 200語以上のエッセイを書く(例:「タイの経済発展について述べなさい」)。
    • 要約問題:
      • 長文を要約し、短いタイ語の文章にまとめる。
  3. 面接(口頭試験)

    • 試験官と自由なディスカッション(例:「タイの文化と日本の文化の違いについてどう思いますか?」)
    • 試験官の質問に対して論理的に答える能力が求められる。

2級(上級レベル)

想定レベル: CEFR B2~C1
対象: タイ語を仕事や留学で使いたい人

試験内容
  1. リスニング(約30分)

    • 長めの会話・ニュース・ビジネス会話を聞いて内容を把握。
    • 話者の意図やニュアンスを読み取る問題あり。
  2. 筆記(約90分)

    • 長文読解:
      • 新聞・時事問題の記事を読んで質問に答える。
    • 作文:
      • 150語程度のエッセイを書く(例:「タイの観光業の発展について述べなさい」)。
  3. 面接(口頭試験)

    • テーマに関する短いスピーチ
    • 試験官からの質問に答える(例:「タイの食文化についてどう思いますか?」)

準2級(中級レベル)

想定レベル: CEFR B1~B2
対象: 実用的なタイ語を身につけたい人

試験内容
  1. リスニング(約25分)

    • 旅行や日常会話レベルのリスニング。
    • インタビューや短いニュースの内容理解。
  2. 筆記(約70分)

    • 短文読解:
      • 観光案内、レストランのメニューなどの簡単な文書を読む。
    • 作文:
      • 100語程度の短文を書く(例:「自己紹介を書きなさい」)。

3級(初級レベル)

想定レベル: CEFR A2~B1
対象: タイ語の基礎ができている人

試験内容
  1. リスニング(約20分)

    • 短い日常会話・買い物などのやり取りを聞く。
  2. 筆記(約60分)

    • 短文読解:
      • 観光案内、レストランメニュー、メールの文章を読む。
    • 文法問題:
      • 基本的な動詞活用(現在形・過去形)を問う。

4級(入門レベル)

想定レベル: CEFR A1
対象: タイ語の基本を学んだ人

試験内容
  1. リスニング(約15分)

    • 単語や簡単なフレーズの聞き取り。
  2. 筆記(約50分)

    • 短文問題:
      • 基礎的なタイ語の読解。

5級(超入門レベル)

想定レベル: CEFR A1未満
対象: タイ語初心者

試験内容
  1. リスニング(約10分)

    • ごく簡単な単語の聞き取り。
  2. 筆記(約40分)

    • アルファベット・基本単語・簡単な文法問題。

試験対策

試験対策の基本方針

タイ検は リスニング・筆記(読解・文法・作文)・面接(1級・2級のみ) の3つの要素で構成されています。
特に 2級以上では作文力、1級・2級ではスピーキング能力 が求められます。

そのため、各技能(リスニング・読解・文法・作文・スピーキング)に特化した学習方法を組み合わせることが重要 です。

受験級別の学習計画

リスニング対策 読解・文法対策 スピーキング・作文対策
1級 タイ語ニュース・講演の聞き取り 専門的な文献・新聞記事の読解、作文(200語以上) 口頭試験対策(ディスカッション練習)
2級 長めの会話・ニュースの聞き取り 新聞・時事問題の記事の読解、作文(150語程度) 口頭試験対策(スピーチ練習)
準2級 旅行・ビジネスレベルのリスニング 文章読解・基礎的な作文(100語程度) 短文作成練習
3級 簡単な会話・アナウンスの聞き取り 短文読解・基本文法 なし
4級 基礎的なリスニング 初歩的な文法・短文問題 なし
5級 ごく簡単な単語の聞き取り 基礎単語・挨拶表現 なし

試験対策(分野別)

(1) リスニング対策

共通の対策

  • ディクテーション(書き取り練習)

    • 短いフレーズを聞いて書き取ることで、リスニング力が向上。
    • 初心者: 簡単な会話文から
    • 中級以上: ニュース記事を活用
  • シャドーイング(音声を真似る)

    • タイ語の音声を聞きながら、少し遅れて発話。
    • アクセント・リズムを習得するのに効果的。

級別の具体的な練習方法

対策教材・方法
1級 タイPBS(タイのニュース放送)、The Bangkok Postのニュースを聞く
2級 タイのラジオ番組、テレビ番組を視聴し、会話表現を学ぶ
準2級 タイの観光案内・ビジネス会話を聞く
3級以下 基礎的なタイ語教材(「タイ語リスニングCD」)を使用

(2) 読解・文法対策

共通の対策

  • 基本的なタイ語の構造を理解する

    • 主語+動詞+目的語(SVO) の基本構造を意識。
    • 文法ルールを整理し、例文を使って理解を深める。
  • 読解練習(長文・短文)

    • 初心者: 簡単な記事やパンフレットを読む。
    • 上級者: タイの新聞・文学作品を読む。

級別の具体的な練習方法

対策教材・方法
1級 タイPBSのニュース記事を読む
2級 The Nation(タイの新聞)やエッセイを読む
準2級 タイ語の観光パンフレットやニュース記事を読む
3級以下 短いダイアログを繰り返し読む(例:「タイ語検定公式問題集」)

(3) スピーキング・作文対策(1級・2級・準2級)

共通の対策

  • タイ語日記を書く

    • 毎日1つのトピックについて 100語程度 の文章を書く。
    • 例:「今日の出来事」「好きな食べ物について」「旅行の思い出」
  • オンラインタイ語レッスンを受講

    • ItalkiやHelloTalkでタイ語ネイティブと会話練習。

級別の具体的な練習方法

対策教材・方法
1級 タイ語でディスカッション練習(政治・社会問題など)
2級 指定テーマに関するスピーチ練習
準2級 タイ語で簡単な日常会話を練習
3級以下 タイ語で自己紹介・簡単な表現を練習

取得後に出来ること

タイ語を活かしたキャリアアップ

タイ検は 日本国内で最も認知度の高いタイ語検定 であり、特に準2級以上の取得 は就職・転職においてタイ語能力の証明として有効です。

活用できる職種

職種 具体的な業務内容 有利な級
通訳・翻訳 タイ語文書の翻訳、会議や商談の通訳 1級・2級
旅行会社スタッフ タイ語圏の旅行企画、ツアー手配、ガイド 準2級以上
ホテル・宿泊業 海外ゲストの接客・案内、予約対応 準2級以上
航空業界(CA・グランドスタッフ) 空港でのタイ語対応、機内アナウンス 準2級以上
外資系企業(商社・メーカー) タイ語圏の取引先対応、交渉、契約書作成 1級・2級
貿易・物流 タイ語での輸出入手続き、書類作成 2級以上
在日タイ大使館・文化機関 文化交流イベントの運営、タイ企業との折衝 1級・2級
教育関係(タイ語講師) タイ語の指導、教材作成 1級・2級
タイ企業での就職 タイ企業の日本支社やタイ現地採用 2級以上

タイ留学・移住での活用

タイ語圏の大学・専門学校に留学する場合、タイ検はタイ語能力の証明として役立ちます。

留学での活用

活用シーン 必要な級
タイの大学に進学 1級・2級
タイの専門学校に入学 準2級以上
語学留学 3級以上
タイのワーキングホリデー申請 準2級以上

多くのタイの大学では CU-TFL(チュラロンコン大学のタイ語試験)や TPA タイ語検定 のスコアが求められますが、タイ検2級以上を持っていると、タイ語学習歴の証明として役立つ場合があります。

外資系・タイ系企業への就職

タイ語を公用語とする企業や外資系企業では、タイ検取得が評価される場合があります。

求められるタイ語レベル

業界・業種 必要なタイ検レベル
外資系商社・メーカー 2級以上
在日タイ企業(CPグループ、PTTなど) 2級以上
タイ企業の日本支社(バンコク銀行、日本三菱UFJ銀行タイ支店など) 2級以上
タイ語を使うカスタマーサポート 準2級以上
国際機関(JICA、ASEAN事務局など) 1級

通訳案内士(タイ語)の受験

タイ検1級・2級を取得していると、「全国通訳案内士(タイ語)」の試験対策 に役立ちます。

通訳案内士とは?

  • 国家資格 を持ち、外国人観光客向けに有償で観光案内ができる。
  • タイ語での歴史・文化の知識が必要。
  • 2級レベルのタイ語力が求められる。

観光・ホテル業界での活用

観光業界では、タイ検準2級以上を持っていると、タイ語圏の観光客対応がスムーズになるため、ホテルや旅行会社での採用に有利 になります。

具体的な活用シーン

シチュエーション 活用できるタイ語スキル
ホテルのフロント業務 「ยินดีต้อนรับสู่โรงแรมของเรา(ようこそ当ホテルへ)」
空港での対応 「ต้องการความช่วยเหลือไหมคะ?(お手伝いしましょうか?)」
ツアーガイド 「วันนี้เราจะไปเที่ยววัดพระแก้ว(今日はワット・プラケオを訪れます)」

タイ語教育・講師業務

タイ検1級・2級を取得すると、タイ語教師・講師 としての仕事ができるようになります。

タイ語教育の活用

業種・職種 必要な級
タイ語講師(大学・専門学校) 1級・2級
タイ語スクールの講師 準2級以上
家庭教師・個人レッスン 準2級以上

日本国内のタイ語学校やオンラインレッスンで講師の求人があり、タイ検の資格を持っていると採用されやすくなります。

タイ語圏でのボランティア活動

タイ語が話せると、国際イベント・文化交流のボランティア に参加する機会が増えます。
特に 準2級以上を取得 していると、タイ語を話す観光客への案内などが可能になります。

ボランティア活動の例

活動 必要なタイ検レベル
タイ語での観光案内 準2級以上
国際イベントの案内スタッフ(万博・オリンピック) 準2級以上
留学生支援・タイ人向け日本文化紹介 3級以上

海外旅行での活用

タイ検3級以上を取得すると、海外旅行時のタイ語でのコミュニケーションがスムーズ になります。
特にタイ、ラオスなどのタイ語圏では、現地の人と直接会話ができると、より充実した旅行が楽しめます。

旅行先で役立つフレーズ

シチュエーション 使えるフレーズ
レストランでの注文 「ขอเมนูหน่อยครับ(メニューをください)」
道を尋ねる 「สถานีรถไฟฟ้าอยู่ที่ไหนคะ?(最寄りの駅はどこですか?)」
ホテルでのチェックイン 「ฉันมีการจองชื่อ Tanaka(田中という名前で予約しています)」

タイ語の文化・趣味を深める

タイ検の学習を通じて、タイの映画・文学・音楽などをタイ語の原文で楽しむことが可能 になります。

  • 映画: タイ映画を字幕なしで鑑賞
  • 文学: タイの小説や新聞を読めるようになる
  • 音楽: タイ語の歌詞を理解できる

語学系資格一覧

通訳案内士
翻訳実務士資格
JTFほんやく検定
知的財産翻訳検定
TOEIC Bridge
TOEIC
TOEIC Speaking & Writing
ケンブリッジESOL英語検定試験
TOPEC
工業英語能力検定試験
SST(スタンダードスピーキングテスト)
TSST
TEP TEST
TOEFL
ACT
SAT
GRE
GMAT
IELTS
全養協日本語教師検定
J-SHINE(小学校英語指導者資格)
日本語教育能力検定試験
中国語検定
ビジネス中国語検定
スコア式ビジネス中国語検定試験
新HSK(漢語水平考試)
世界韓国語認証試験(KLPT)
インドネシア語技能検定試験
タイ語検定試験(TAEC)
ハングル能力検定
実用タイ語検定試験
実用イタリア語検定
スペイン語技能検定
DELE(スペイン文部省認定証)
ドイツ語技能検定試験
フランス語能力認定試験(TEF)
実用フランス語技能検定
ロシア語能力検定
観光英語検定試験

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