建築CAD検定試験

NPO法人 全国建築CAD連盟が主催する資格試験で、建築分野におけるCADの操作スキルや図面作成能力を評価する試験です。

建築設計や施工管理の業務でCADを活用するための実務的なスキルが問われ、建築業界でのCADスキルの証明として活用できます。

主催
(社)全国建築CAD連盟

受験資格と難易度

受験資格

建築CAD検定試験は受験資格の制限がなく、誰でも受験可能です。
ただし、2級以上は実務レベルの知識が求められるため、実務経験者や専門的な学習をした人に向いています。

等級 受験資格 推奨対象者
1級 制限なし CAD実務経験がある人、設計者・施工管理者
2級 制限なし CADの基本操作ができる人、建築業界で働きたい人
3級 制限なし CAD初心者、建築設計の基礎を学びたい人
4級 制限なし CAD未経験者、これから学びたい人

初心者は4級・3級から挑戦し、2級・1級は経験を積んでから受験するのがおすすめです。

難易度と合格率

建築CAD検定試験は、級が上がるごとに難易度が高くなり、合格率も低くなる傾向があります。

等級 合格率 難易度 必要な学習時間(目安)
1級 30~40% 難しい(高度な製図スキルが必要) 6か月~1年以上
2級 50~60% やや難しい(JIS製図・建築基準法の理解が必要) 3~6か月
3級 70~80% 普通(基本操作ができれば合格可能) 1~3か月
4級 80~90% 易しい(入門レベル、独学でも合格可能) 1か月

各級の難易度の目安

  • 4級・3級は、CADの基本操作や簡単な建築製図の知識があれば合格可能。独学でも十分に対策できる。
  • 2級は、JIS製図規格や建築製図の知識が必要で、しっかりした学習が求められる
  • 1級は、建築設計や施工図作成の実務レベルが問われるため、難易度が高く、合格率も低い

試験内容

試験形式と概要

等級 試験形式 試験時間 出題内容
1級 実技+筆記 5時間 建築図面の作成(平面図・立面図・断面図)+JIS製図・建築法規
2級 実技+筆記 3時間 建築図面の作成(JIS規格に準拠)+製図の基本知識
3級 実技のみ 2時間 指示に従った基本的な建築図面の作成
4級 実技のみ 1時間 CADの基本操作(線・図形・寸法の作成)

試験は全国の認定試験会場(専門学校・スクール・企業など)で実施されます。

各級の試験内容の詳細

1級(最上級・実務レベル)

筆記試験(30分~1時間)

  • JIS製図規格(線種・尺度・寸法記入)
  • 建築関連法規(建築基準法・施工基準)
  • 建築製図のルール(断面図・配置図・構造図の理解)

実技試験(4~4.5時間)

  • 指定された建築図面をゼロから作成(平面図・立面図・断面図)
  • 詳細寸法の記入(JIS規格に基づく)
  • レイヤーの適切な設定(壁・柱・設備などの分離)
  • 図面の完成度・正確性・時間内の作成能力を評価

2級(実務向け・中級レベル)

筆記試験(30分~1時間)

  • JIS製図規格の基本知識(線種・尺度・寸法記入)
  • 建築用語、構造に関する基礎知識

実技試験(2.5~3時間)

  • 指示された建築図面の作成(平面図・立面図・部分詳細図など)
  • JIS規格に準拠した寸法・記号の記入
  • 作図スピードと正確性が重視される

3級(基礎レベル・初心者向け)

実技試験のみ(2時間)

  • 与えられた図面の指示に従い、基本的な建築図面を作成
  • 線の種類、寸法記入、レイヤー設定の基礎
  • 図面の修正や編集作業も含まれる

4級(入門レベル・未経験者向け)

実技試験のみ(1時間)

  • CADの基本操作(線・図形・寸法の作成)
  • 簡単な作図課題に対応

試験対策

公式テキストと過去問を活用する

建築CAD検定試験では、JIS製図規則CADソフトの操作方法が問われるため、以下の教材を活用すると効率的に学習できます。

  • 「建築CAD検定試験 公式テキスト」(全国建築CAD連盟)
    • JIS規格に基づいた製図のルールや基礎知識が学べる。
  • 過去問題集(筆記・実技対策)
    • 実際の試験形式に慣れるため、3~5年分の過去問を解く。

JIS製図の知識を深める

筆記試験では、JIS規格に基づいた製図のルールが出題されます。
特に以下のポイントを重点的に学習しましょう。

  • 線の種類と用途(実線・破線・一点鎖線 など)
  • 寸法記入のルール(基準寸法、寸法補助記号 など)
  • 尺度と図面の見方(1:1、1:2 などの縮尺)
  • 断面図とハッチングの表現方法
  • 寸法公差と幾何公差の基礎知識

参考資料として、JIS B 0001(機械製図)やJIS A 0203(建築製図)を確認すると理解が深まります。

実技試験対策として作図スキルを磨く

実技試験では、指示された図面を制限時間内に正確に作成する能力が求められます。

  • AutoCADやJw_cadを使用し、基本操作を確実に習得する。
  • レイヤー管理や寸法記入の設定を適切に行う。
  • 過去問の作図問題を時間を測りながら解く。
  • 試験の流れを想定し、制限時間内に図面を完成させる練習をする。

模擬試験を実施する

試験前の1ヶ月間は、本番と同じ時間配分で模擬試験を実施し、実際の試験環境に慣れておくことが重要です。

  • 筆記試験対策
    • 過去問を時間を測って解き、7割以上正解できるようにする。
  • 実技試験対策
    • 制限時間内に図面を作成できるかチェックし、時間配分を意識する。

取得後に出来ること

活躍できる職種・業務

1. CADオペレーター(建築・土木)

建築や土木業界で、設計者の指示に基づいて図面を作成・修正する業務を担当できます。

  • 建築設計事務所やハウスメーカーでの建築図面作成
  • 土木設計会社での施工図や配置図の作成
  • 住宅メーカーでのリフォーム図面や設計補助業務

2. 設計補助・アシスタント

建築士や設計士の補助として、図面作成や修正を担当する業務に就くことが可能です。

  • 設計チームの一員として、建築図面の作成・修正を担当
  • 建築確認申請用の図面作成
  • パース(立体図)の作成補助

3. 施工管理・現場監督補助

施工管理の仕事では、施工図や仮設計画図の作成・修正が求められるため、建築CAD検定の資格が役立ちます。

  • 建設現場での施工図作成
  • 工事スケジュールに合わせた図面管理
  • 図面を基にした資材の発注や工事計画の作成

4. 製造・建材業界でのCAD業務

建材メーカーやプレハブメーカーでは、部品設計や施工計画図の作成にCADが活用されます。

  • プレカット工場での木造住宅の構造図作成
  • 建材メーカーでの施工マニュアル図面作成
  • 設備メーカーでの施工図の作成補助

5. フリーランス・副業としての図面作成

CADオペレーターの仕事は、クラウドソーシングサイトやフリーランス案件としても需要があります。

  • 建築設計事務所の外注オペレーターとして図面作成
  • リフォーム業者向けの平面図・立面図の作成
  • 住宅メーカーのパートタイムCADオペレーター

資格取得のメリット

1. 転職・就職に有利

  • 建築・設計事務所、ハウスメーカー、施工管理会社などでの就職・転職に有利
  • 未経験でも、資格を取得することで基礎スキルを証明できる
  • CADスキルを活かして、異業種から建築業界へ転職する際のアピール材料になる

2. 資格手当や昇給の可能性

  • 企業によっては、建築CAD検定の取得で資格手当が支給される場合がある(5,000円~20,000円/月)
  • CADスキルを持つことで、昇進や昇給のチャンスが増える

3. フリーランス・副業の選択肢が広がる

  • 在宅ワークや副業として、建築図面作成の仕事を受注可能
  • クラウドソーシングサイトで、建築パースや施工図作成の案件に応募できる
  • 経験を積めば、独立してフリーランスのCADオペレーターとして活動も可能

4. 上位資格へのステップアップが可能

  • 1級合格後は、建築士や施工管理技士などの上位資格へ挑戦しやすくなる
  • 建築BIM資格や3D CAD資格と組み合わせると、さらに専門性が高まる

建築系資格一覧

一級建築士
二級建築士
木造建築士
構造設計一級建築士
設備設計一級建築士
建築施工管理技士
建築図面製作技能士
土木施工管理技士
ビル経営管理士
不動産鑑定士
測量士
宅地建物取引主任者
管理業務主任者
マンション管理士
土地家屋調査士
玉掛技能講習
環境計量士
管工事施工管理技士
建設機械施工技士
建築設備士
建築業経理士
コンクリート技士
CAD実務キャリア認定制度
CADトレース技能審査
建築CAD検定試験
Autodesk認定試験
3次元CAD利用技術者試験
マンションリフォームマネージャー
ダッソー・システムズ CATIA 認定資格
マンション維持修繕技術者
REセールスパーソンライセンス

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