接客サービスマナー検定

日本サービスマナー協会(JSMA)が主催する民間資格で、接客・サービス業において必要なマナー、立ち居振る舞い、コミュニケーションスキルを測定・認定するものです。

接客の現場で即活かせる内容が学べるため、販売・飲食・ホテル・医療福祉・教育現場など、**あらゆる「人と接する仕事」**に役立ちます。

主催
日本サービスマナー協会(JSMA)

受験資格と難易度

受験資格

【基本的にどの級も誰でも受験可能です】

  • 年齢・学歴・職歴などの制限なし
  • 学生・主婦・社会人・接客未経験の方でも受験OK

難易度

【級別に難易度が異なります】

難易度(目安) 特徴・内容
3級 ★☆☆☆☆(やさしい) 接客マナーの基本が中心。初学者向け。中高生や新入社員にもおすすめ。
2級 ★★☆☆☆(標準レベル) 電話応対・言葉遣いなど、実務に即した内容。社会人1~3年目向け。
1級 ★★★☆☆(やや難しい) クレーム対応や応用的マナー、教育者としての視点も含む。指導者向け。

合格率

  • JSMAの講座を受けてから受験するケースが多いため、合格率は高め(80%以上)と考えられます
  • 特に3級・2級は初学者でも安心して取り組めるレベルです

試験内容

試験形式の全体像

接客サービスマナー検定は、筆記試験実技試験(一部級)で構成されています。受験する級によって、内容や難易度が変わります。

【3級】(基礎)

▶ 対象:学生、新入社員、社会人マナー初級者向け
▶ 試験形式:筆記試験のみ

主な内容:

  • 基本のあいさつ・お辞儀の種類と使い方
  • 正しい身だしなみ・表情・立ち居振る舞い
  • 敬語の基本(尊敬語・謙譲語・丁寧語)
  • 名刺交換の流れ(基本パターン)
  • 電話応対のマナー(受け答えの基本)
  • 来客・訪問時の基本マナー
  • ビジネスマナーの重要性に関する理解

出題形式:

  • 選択式、○×問題、簡単な記述

【2級】(応用)

▶ 対象:社会人、接客経験者、2年目以降のスタッフ向け
▶ 試験形式:筆記試験+簡易ロールプレイ(実技)

主な内容:

  • 状況別あいさつと言葉遣いの応用
  • 名刺交換の応用(役職順・人数対応)
  • 電話応対(取り次ぎ・伝言・不在対応)
  • 来客対応とお茶の出し方
  • 訪問時のマナー(受付・入室・退室)
  • クレーム対応の基本姿勢
  • 表情・立ち姿・身のこなしの所作指導

出題形式:

  • 筆記:記述・選択・場面設定問題
  • 実技:講師との1対1の簡易ロールプレイ

【1級】(上級)

▶ 対象:接客リーダー、教育担当者、マナー講師志望者向け
▶ 試験形式:筆記試験+実技試験+面接

主な内容:

  • おもてなしの応用マナー(心のこもった対応)
  • クレーム対応・心理的配慮・非言語表現
  • 指導・育成するためのマナー知識とロールモデル行動
  • 状況判断に応じた臨機応変な対応力
  • 印象管理・声・表情・動作のトータルコントロール
  • 教える立場での伝え方・リーダーシップマナー

出題形式:

  • 筆記:記述式(接客の場面に対する自分の考えなど)
  • 実技:課題に応じたロールプレイ(例:クレーム対応など)
  • 面接:志望動機・考え方・指導者としての姿勢などを問う

合格基準

  • 筆記・実技・面接それぞれに基準点が設定されており、総合的なバランスが評価されます
  • 実技では、「丁寧さ」「自然さ」「印象の良さ」が大きな評価ポイントになります

試験対策

試験対策(全級共通)

公式テキストと講座の活用

JSMAの公式講座(対面・オンライン)では、筆記・実技・面接のすべてに対応した内容を学べます。特に2級以上では、実技の練習や講師からのフィードバックが効果的です。

敬語と表現の見直し

間違えやすい敬語を正しく覚えることが重要です。

非言語コミュニケーションの強化

姿勢・表情・声の大きさ・話し方なども評価対象です。
鏡や動画を使って、表情や動作を客観的に確認しながら改善していきましょう。

3級対策(基礎マナー)

  • あいさつ・お辞儀・身だしなみなどの基本を確認
  • 丁寧語を中心とした基本的な敬語を正しく使えるようにする
  • 名刺交換や電話応対の基本パターンを覚える
  • 選択式・○×式の問題に慣れておく

学習のコツ

文字だけでなく、実際に動作をしながら覚えるのが効果的です。教科書+実践で定着を図りましょう。

2級対策(応用マナー+実技)

  • 名刺交換の応用(役職順・複数対応)を理解し、練習する
  • 電話応対の場面ごとの対応パターン(取り次ぎ・伝言など)を身につける
  • 来客応対の一連の流れ(案内→応接→お見送り)をロールプレイで確認
  • 実技では「表情・所作・声の印象」が重要な評価対象

学習のコツ

動画で自分の対応を撮影し、改善点を可視化する。自然な振る舞いになるまで繰り返し練習することが合格への近道です。

1級対策(上級・指導者向け)

  • 応用的な対応(クレーム・トラブル時など)の判断力を養う
  • 指導者としての模擬講義やプレゼン力を磨く
  • 面接では志望動機やマナーに対する考え方、教育観を伝えられるようにする
  • 実技・面接の両方で「信頼感・安定感・説得力」が重視されます

学習のコツ

自己紹介や模擬講義の練習を動画で撮影して確認。話し方・構成・表情を細かく調整し、説得力のあるプレゼンに仕上げましょう。

取得後に出来ること

資格取得後にできること・活かせる場面

接客・サービス業での信頼性向上

検定を取得することで、基本マナーをきちんと習得していることが証明されます。
飲食、販売、宿泊、医療、福祉など、人と接する業種で即戦力として評価されやすくなります。

就職・転職活動でのアピール

履歴書や面接で「接客マナーの基礎がある」ことを証明でき、未経験でも接客業に挑戦しやすくなるメリットがあります。特に3級・2級は、アルバイトや新卒採用の場でも効果的な自己PRになります。

社内研修やOJTでの指導力向上(上級取得者)

1級を取得すれば、指導者レベルのマナー知識が身につき、新入社員や後輩への教育担当として活躍できます。社内研修の講師やマナー担当者として任命されることもあります。

接客品質の改善・CS向上に貢献

学んだマナーを実践することで、お客様の満足度やリピート率の向上に貢献できます。特に丁寧な応対や表情・所作の変化は、現場での信頼感に直結します。

自信とプロ意識が身につく

接客に苦手意識があった方も、体系的に学んだことで「安心してお客様対応ができるようになった」という声が多くあります。検定取得は“形のあるスキル”としての自信につながります。

活かせる業種・職種の例

  • ホテル・旅館・観光業(受付・フロント・コンシェルジュ)
  • 飲食店・カフェ・レストラン(接客・ホールスタッフ)
  • アパレル・雑貨店などの販売員
  • 病院・クリニック・調剤薬局の受付や医療事務
  • 福祉施設・介護職などの対人支援職
  • 美容・ブライダル・エステサロンのカウンセラー
  • 教育現場(専門学校・高校など)のマナー指導担当

上位級取得でのキャリアの広がり

1級取得者の活躍例

  • マナー講師として企業研修や学校教育に関わる
  • 接客マナーコンサルタントとして現場改善を提案
  • 自社研修プログラムの作成・運営に携わる
  • フリーランスとしてマナー講座を開講する

その他ビジネス系資格一覧

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キャリアコンサルタント(JPC)
キャリア・デベロップ・アドバイアー
NLPプラクティショナー
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー
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