教育訓練給付金は、厚生労働省が実施する資格取得やスキルアップを支援する制度で、受講費用の一部が国から支給されるもので「一般教育訓練給付金」と「専門実践教育訓練給付金」の2種類があります。
給付金の種類
① 一般教育訓練給付金
対象者
- 雇用保険に1年以上加入している在職者または離職者(過去1年以内)
- 過去に教育訓練給付金を受給したことがある場合は、前回の受給から3年以上経過していること
支給額
- 受講費用の20%(上限10万円)
- 例えば、受講費用が30万円の場合、6万円が給付される
対象講座
- 厚生労働大臣が指定する講座
- 代表的な資格例:
- 簿記(2級・3級)
- ファイナンシャルプランナー(FP2級・3級)
- TOEIC、TOEFL、英検
- 宅地建物取引士(宅建)
- ITパスポート、基本情報技術者
- 調剤薬局事務
- 介護職員初任者研修 など
② 専門実践教育訓練給付金
対象者
- 雇用保険に2年以上加入している在職者または離職者(過去1年以内)
- 過去に受給歴がある場合は、前回の受給から3年以上経過していること
- 「特定の専門分野の講座」を受講すること
支給額
- 受講費用の50%(上限年間40万円、最長3年間で最大120万円)
- 資格取得後に一定の条件を満たすと、さらに20%追加支給(合計70%)
- 例:受講費用が50万円の場合 → 25万円支給(資格取得後に10万円追加で最大35万円)
対象講座
- 専門的・実践的なスキルを習得するための講座
- 代表的な資格例:
- IT・データサイエンス:応用情報技術者、AI・DX関連資格
- 医療・福祉系:看護師、介護福祉士、社会福祉士、保育士
- 建築・土木系:建築士、施工管理技士
- 経営・ビジネス系:中小企業診断士、MBA
- 調理・製菓:調理師、製菓衛生師 など
項目 | 一般教育訓練給付金 | 専門実践教育訓練給付金 |
---|---|---|
雇用保険加入期間 | 1年以上 | 2年以上 |
補助額 | 受講費用の20%(上限10万円) | 受講費用の50%(最大120万円)+ 追加20% |
対象資格 | 簿記、FP、TOEIC、宅建など | IT、医療、建築、調理師、MBAなど |
申請時期 | 受講開始前(1か月前まで) | 受講開始前(1か月前まで) |
追加給付 | なし | 資格取得&就職で+20% |
利用の流れ
-
対象講座を選ぶ
- 厚生労働省の「教育訓練給付制度検索システム」で対象講座を確認
- 受講するスクールや資格講座が指定されていることをチェック
-
ハローワークで事前手続き
- 受講開始の1か月前までに、最寄りのハローワークで申請
- 必要書類:
- 教育訓練給付金の申請書
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 雇用保険被保険者証 など
-
対象の講座を受講し、修了する
- 途中で辞めた場合、給付されない可能性があるため注意
-
受講終了後、給付金を申請
- 修了後1か月以内に、ハローワークへ申請
- 必要書類:
- 修了証明書
- 領収書(受講費用の証明)
-
支給決定後、銀行口座に給付金が振り込まれる
受給のポイントと注意点
雇用保険の加入期間を確認
→ 一般教育訓練:1年以上、専門実践教育訓練:2年以上が原則
事前申請が必須
→ ハローワークでの事前確認を怠ると、給付金が受けられない!
修了要件を満たすこと
→ 一定の出席率・成績基準を満たさないと支給対象外
支給額が資格ごとに異なる
→ 専門実践教育訓練のほうが手厚い補助が受けられる
追加給付を狙うなら、資格取得&就職
→ 資格取得後に一定期間就業すると、さらに20%の追加給付あり