日本漢字能力検定

漢字能力を検定する試験。小学生からビジネスマン、高齢者までたくさんの人が受験している人気資格です。

主催
(財)日本漢字能力検定協会

受験資格と難易度

受験資格

  • 受験資格の制限なし(年齢・学歴・職歴不問)
  • どの級からでも受験可能(初めてでも2級や1級を受験できる)

合格率と難易度

合格率(目安) 難易度
10級~8級 80~90% 初級(小学生向け)
7級~5級 70~80% 中級(小・中学生向け)
4級~3級 50~70% 標準(中学卒業レベル)
準2級 40~60% やや難しい(高校レベル)
2級 30~50% 難しい(大学・社会人向け)
準1級 10~20% 非常に難しい(専門家レベル)
1級 5~10% 最難関(漢字の専門家向け)

試験内容

漢字の読み書きだけでなく、熟語・四字熟語・部首・筆順・対義語・類義語・文脈における使い方など、幅広い知識を問う内容になっています。

また、級が上がるにつれて、より高度な漢字の知識や実用的な漢字運用能力が求められます。

試験の出題分野

漢検の試験は、以下の出題分野から構成されます。

出題分野 内容
① 漢字の読み 音読み・訓読み・難読漢字
② 漢字の書き取り 文脈に合った正しい漢字を書く
③ 部首・筆順 部首の名称・部首ごとの漢字分類、正しい筆順
④ 熟語の構成 漢字の組み合わせによる意味の成り立ち
⑤ 対義語・類義語 意味が反対・類似する熟語を適切に選ぶ
⑥ 四字熟語 正しい四字熟語の読み・意味・使い方
⑦ 敬語表現 適切な漢字を使った敬語の理解(2級以上)
⑧ 文章の中の漢字の使い方 文脈に適した漢字を選択・記述する
⑨ 難読漢字(準1級・1級) 古文・漢詩に使われる漢字の読み書き
⑩ 国字(1級) 和製漢字(峠・畑・働など)の読み書き

各級の試験内容

10級~8級(小学校低学年レベル)

  • 簡単な漢字の読み書き
  • 基本的な熟語
  • 筆順の理解
  • 簡単な対義語・類義語

7級~5級(小学校中・高学年レベル)

  • より複雑な漢字の読み書き
  • 部首の名称と意味
  • 対義語・類義語の選択
  • 基本的な四字熟語

4級~3級(中学レベル)

  • 日常生活で使用される漢字
  • 同音異義語・多義語
  • より難しい四字熟語
  • 文章の中の適切な漢字選択

準2級(高校基礎レベル)

  • 常用漢字(1946字)の全範囲
  • 実用的な漢字の使い方
  • 敬語表現(謙譲語・尊敬語)
  • 新聞やビジネス文書で使われる漢字

2級(高校卒業~社会人レベル)

  • 常用漢字(2136字)の完全理解
  • 新聞・ビジネス文書で使われる漢字
  • より高度な敬語表現
  • 古典・文学作品の語彙

準1級(大学・社会人レベル)

  • 常用漢字以外の難読漢字
  • 古文・漢詩に出る漢字
  • より高度な四字熟語
  • 法律・行政文書で使われる語彙

1級(漢字の専門家レベル)

  • 6000字以上の漢字の知識
  • 難読漢字・古文漢字の運用
  • 国字の理解
  • 漢詩・漢文の解釈

試験の出題形式

マークシート 記述問題 長文問題
10級~8級 ○(選択式) △(一部記述) ×
7級~5級 ○(選択式) ○(記述式) ×
4級~2級 ○(選択式) ○(記述式) △(文章問題あり)
準1級・1級 ○(選択式) ○(記述式) ○(長文問題あり)

試験対策

試験対策の基本方針

  1. 出題範囲の漢字をすべて覚える
    • 各級ごとに出題範囲が決まっているため、まずは該当級の漢字をすべて暗記する
  2. 出題形式に慣れる
    • 公式問題集や過去問を繰り返し解き、問題の傾向を理解する
  3. 実践的な演習を行う
    • 文章の中での漢字の使い方や、適切な語句選択の練習をする
  4. 2級以上は四字熟語や故事成語を徹底的に覚える
    • 読み・意味・使い方をすべてマスターする

級別の試験対策

① 10級~5級の勉強方法

  1. 教科書に出てくる漢字の読み書きを徹底的に覚える
    • 学年別の漢字ドリルを活用すると効率的
  2. 筆順や部首のルールを確認する
    • 特に部首の名称や意味を理解しておく
  3. 過去問を解いて問題形式に慣れる
    • 3回以上解いて、間違えた漢字を重点的に復習

おすすめ勉強法

  • 漢字練習ノートを作成し、1日に30字ずつ書いて覚える
  • フラッシュカードを使って、読みと意味を素早くチェック
  • 家族や友人に出題してもらい、クイズ形式で学習

② 4級~3級の勉強方法

  1. 常用漢字の範囲(2136字)を確認し、未習得の漢字を重点的に覚える
  2. 熟語の成り立ちや意味を理解し、対義語・類義語をセットで覚える
  3. 四字熟語や慣用句を暗記し、使い方も理解する

おすすめ勉強法

  • 熟語の意味を辞書で調べ、例文を作成する
  • 毎日10個の四字熟語を暗記し、1週間で70個を覚えるペースで学習
  • 文章問題を多く解き、適切な漢字の選択練習をする

③ 準2級~2級の勉強方法

  1. 常用漢字をすべて覚え、意味も理解する
  2. 難読漢字・同音異義語を重点的に学習
  3. 敬語・謙譲語・尊敬語の正しい使い方を覚える
  4. 過去問を5回以上解き、間違えた問題を徹底的に復習

おすすめ勉強法

  • 新聞やニュースの見出しをチェックし、知らない漢字をメモする
  • 「読み」「意味」「使い方」の3つをセットで覚える
  • ビジネスメールや手紙の書き方を練習し、漢字の適切な使い方を理解する

④ 準1級~1級の勉強方法

  1. 新聞・小説・古典を読み、難読漢字をピックアップ
  2. 故事成語や四字熟語の成り立ちを深く理解し、使い方も覚える
  3. 国字(和製漢字)や古文に登場する漢字の意味を暗記
  4. 過去問を10回以上解き、間違えた漢字の復習を徹底する

おすすめ勉強法

  • 「難読漢字辞典」を活用し、知らない漢字をまとめる
  • 漢詩・古典文学を音読し、文脈の中で漢字を学習する
  • 文章問題を解く際、書き順や部首も意識する

取得後に出来ること

取得すると、学業・仕事・日常生活のさまざまな場面で活用できるスキルが身につきます。特に、2級以上は履歴書に記載できるため、就職・転職活動で評価されることが多いです。

就職・転職で有利になる

企業の採用で評価される

漢検は、正しい漢字を理解し、適切に使える能力の証明となります。特に、書類作成や文章作成の多い職種では、評価が高くなります。

活かせる職種

  • 一般事務・営業事務(報告書・メール作成などで正しい日本語が求められる)
  • 秘書・受付(正しい敬語・ビジネス文書作成が必須)
  • 出版・編集・ライター(文章を扱う仕事で漢字の知識が重要)
  • 広告・広報・マーケティング(適切な言葉遣いやキャッチコピー作成に役立つ)
  • 公務員・教員(試験で加点対象になることも)

公務員試験・教員採用試験で加点対象になることがある

自治体や試験区分によっては、漢検2級以上を持っていると加点対象になる場合があるため、公務員を目指す人にも有利です。

役立つ職種

  • 公務員(市役所・都道府県職員・国税庁など)
  • 学校の教師・塾講師・家庭教師

実務で役立つスキルが身につく

文章作成能力の向上

  • 報告書・企画書・メール作成などで、適切な日本語を使えるようになる
  • 文章の誤字・脱字を減らし、正確な情報伝達ができる

取引先とのやり取りがスムーズになる

  • 敬語や正しい表現を使い、ビジネスマナーの向上につながる
  • 契約書・請求書・議事録などの文書作成で信頼性が上がる

キャリアアップ・昇進のチャンスが増える

管理職補佐・秘書業務に活かせる

  • 正しい文書作成能力があると評価され、昇進・昇格の際に有利になる
  • 経営会議の議事録作成や、重要な社外文書の作成を任される機会が増える

1級取得で専門職・指導者の道が開ける

  • 大学・専門学校の講師や、日本語教師の資格取得に有利
  • 漢字に関する専門職(校閲・編集者・辞書編纂など)で評価される

他の資格との組み合わせでさらに有利

漢検と他の資格を組み合わせると、より実務で活かせるスキルになる。

資格名 組み合わせのメリット
秘書技能検定 ビジネスマナー+正しい文書作成スキルを証明
ビジネス文書検定 実務的な文書作成力を強化し、企業での評価が高まる
日商簿記 経理・財務に強くなり、総務や経理部門で活躍しやすくなる
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS) Word・Excelでのビジネス文書作成スキルを向上させる
TOEIC(600点以上) 国際ビジネスでの言語スキルを強化し、外資系企業でも活躍可能

取得後の具体的な活用例

シチュエーション 取得後にできること
就職活動 履歴書に記載し、文書作成スキルの証明として活用
社内業務 正しい漢字・敬語を使った報告書、社内通知を作成できる
取引先対応 失礼のないビジネスメールや契約書の作成ができる
キャリアアップ 昇進時に「文書作成能力が高い」と評価される
教育分野 漢字指導・文章指導の講師として活躍できる

事務系資格一覧

秘書技能検定
ビジネス文書検定
日本漢字能力検定
ビジネス・キャリア検定
日本語コミュニケーション能力認定試験
速記技能検定
校正技能検定
校正士
書道
レタリング技能検定
賞状技法士
硬筆書写検定
文部科学省後援毛筆書写技能検定
ファイリング・デザイナー
米国秘書検定(CPS)
テープライター
電子化ファイリング検定
日商珠算能力検定試験
珠算検定
実用マナー検定
計算実務能力検定
電卓技能検定
ビジネス能力検定
ビジネス実務マナー検定
文書処理能力検定
日本語検定
トレース技能検定

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