特定非営利活動法人日本語検定委員会が主催し、文部科学省が後援する日本語の語学検定試験です。
主に日本語を母語とする方を対象としており、日本語の知識と運用能力を測定します。年に2回、6月と11月に実施され、年間約10万人が受検しています。
検定の目的
日本語検定は、ビジネススキルの向上、就職活動、学力アップなどを目的として、日本語を正しく使えるようになるための手立てとなる検定です。 日本語を使うすべての人々に対して、日本語能力の向上に資することを目的としています。
検定の特徴
日本語検定は、日本語の知識と運用能力を総合的に評価することを目的としています。問題は、漢字、語彙、文法、敬語、表記、言葉の意味の6つの分野から出題され、受検者の日本語に関する理解度や実践力を測定します。
検定の級と合格基準
日本語検定は、1級から7級までの7段階のレベルが設定されています。各級の合格基準は以下の通りです。
級 | 合格基準 | 準合格基準 |
---|---|---|
1級 | 80%以上 | 70-80% |
2級 | 75%以上 | 65-75% |
3級 | 70%以上 | 60-70% |
4級 | 70%以上 | 60-70% |
5級 | 70%以上 | 60-70% |
6級 | 70%以上 | 60-70% |
7級 | 70%以上 | 60-70% |
ただし、各分野で50%以上の得点が必要であり、1つでも50%未満の分野があると不合格となります。
受験資格と難易度
受験資格
- 制限なし
- 年齢・学歴・職業に関係なく誰でも受験可能
- どの級からでも自由に受験できる(飛び級も可能)
難易度
日本語検定は、1級から7級までの7段階のレベルに分かれており、上位級になるほど難易度が高く、専門的な日本語力が求められます。
各級の難易度と求められる能力
級 | 難易度 | 求められる能力 |
---|---|---|
1級 | 最難関(日本語のプロレベル) | 高度な敬語、言葉の意味、漢字・語彙の深い知識、文章の適切な表現 |
2級 | 上級(社会人レベル) | 正確な敬語、適切な言葉の使い方、新聞やビジネス文章の理解 |
3級 | 中級(高校卒業レベル) | 日常的な文章の正しい理解と表現、漢字・語彙の幅広い知識 |
4級 | 初級(中学卒業レベル) | 基本的な文法・語彙、正しい敬語の使い方、簡単な文章の読解 |
5級 | 入門(小学校高学年レベル) | 日常会話レベルの語彙・漢字の知識、正しい言葉の使い方 |
6級 | 初歩(小学校中学年レベル) | ひらがな・カタカナ・簡単な漢字の知識、基本的な文の構造理解 |
7級 | 基礎(小学校低学年レベル) | ひらがな・カタカナの読み書き、簡単な文章の理解 |
合格率(目安)
級 | 合格率(推定) |
---|---|
1級 | 約30~40%(難関) |
2級 | 約50% |
3級 | 約60% |
4級 | 約70% |
5級以下 | 80%以上(比較的容易) |
- 1級は特に難しく、ネイティブでも対策が必要
- 2級はビジネスレベルの日本語力が求められる
- 3級以下は受験者の学習レベルに応じた対策をすれば合格可能
試験内容
1級~7級の7段階 に分かれており、漢字・語彙・文法・敬語・表記・言葉の意味 の6つの分野から出題されます。
それぞれの級ごとに、求められる日本語能力のレベルが異なります。
試験の出題形式
分野 | 内容 |
---|---|
漢字 | 読み書き、適切な使い方 |
語彙 | 熟語の意味、適切な表現 |
文法 | 助詞・動詞の活用、正しい語順 |
敬語 | 尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分け |
表記 | 送り仮名・仮名遣い・漢字の使い分け |
言葉の意味 | 文脈に合った適切な単語の選択 |
1級(最難関・高度な日本語力)
試験内容
- 高度な語彙・熟語の意味(日常会話ではあまり使わない表現を含む)
- 新聞・ビジネス文書・論文などの高度な文章の読解
- 誤った日本語表現を正す
- 敬語の高度な使い分け
- 文章作成能力(適切な語彙や表現を用いた文章を作る問題)
合格基準
- 正答率80%以上
- 各分野で50%以上の得点が必要
- 合格率:30~40%(難関)
2級(上級・社会人レベル)
試験内容
- 正しい日本語表現の判別
- 語彙・熟語の意味と使い方
- ビジネスでの適切な敬語の使用
- 新聞・雑誌の文章の読解
- 敬語のミスを指摘する問題
合格基準
- 正答率75%以上
- 各分野で50%以上の得点が必要
- 合格率:約50%
3級(中級・高校卒業レベル)
試験内容
- 日常生活で使われる語彙・熟語
- 基本的な敬語の使い方
- 文法の正誤問題
- 短文の読解
- 表記のルール(送り仮名・仮名遣いなど)
合格基準
- 正答率70%以上
- 各分野で50%以上の得点が必要
- 合格率:約60%
4級(初級・中学卒業レベル)
試験内容
- 日常会話レベルの語彙・熟語
- 敬語の基本的な使い方
- 簡単な文章の文法チェック
- カタカナ語・外来語の適切な使用
合格基準
- 正答率70%以上
- 各分野で50%以上の得点が必要
- 合格率:約70%
5級(入門・小学校高学年レベル)
試験内容
- 基本的な語彙と文法
- 敬語の簡単な使い方
- 簡単な文章の読解
- 小学校レベルの漢字の読み書き
合格基準
- 正答率70%以上
- 各分野で50%以上の得点が必要
- 合格率:約80%
6級(初歩・小学校中学年レベル)
試験内容
- ひらがな・カタカナ・基本的な漢字
- 簡単な語彙と文法
- 短い文章の読解
- 助詞の使い方
合格基準
- 正答率70%以上
- 各分野で50%以上の得点が必要
- 合格率:約85%
7級(基礎・小学校低学年レベル)
試験内容
- ひらがな・カタカナの読み書き
- 簡単な単語の意味
- 助詞や語順の基礎
- 短い文章の理解
合格基準
- 正答率70%以上
- 各分野で50%以上の得点が必要
- 合格率:約90%
試験対策
試験対策の基本戦略
① 出題範囲を理解する
- 日本語検定は 6つの分野(漢字・語彙・文法・敬語・表記・言葉の意味) から出題されるため、各分野をまんべんなく学習する。
- 公式サイトや過去問題集を活用し、どの分野が苦手かを把握 する。
② 過去問を解く
- 出題傾向を把握 し、試験形式に慣れる。
- 時間配分を考えて練習 し、試験当日にスムーズに解答できるようにする。
③ 読書量を増やす
- 難易度の高い級を受験する場合、新聞や書籍を読むことで 語彙力・読解力 を向上させる。
分野別の対策
① 漢字対策
- 漢字の読み書き、熟語の意味、適切な使い方を学ぶ
- 送り仮名や漢字の成り立ちも理解する
対策方法
- 漢字ドリルや漢検の問題集を活用 して、日常的に学習する
- 新聞・雑誌を読む ことで、漢字の使い方を確認する
- 苦手な漢字をノートにまとめる(特に1級・2級は高度な漢字が出題される)
② 語彙対策
- 言葉の意味、適切な使い方、類義語・対義語の理解
- 文脈に適した語彙を選ぶ能力が求められる
対策方法
- 日本語辞典や類義語辞典を活用 して、日常的に語彙を増やす
- ビジネス用語や慣用句を覚える(特に1級・2級)
- 読書を通じて語彙の使い方を学ぶ
③ 文法対策
- 助詞・助動詞の使い方
- 正しい語順・適切な文章構成
- 文法ミスを指摘する問題が出題される
対策方法
- 文法問題集を活用 し、正誤問題を解く
- 間違えやすい助詞の使い分けを確認(例:「に」「で」「へ」の違い)
- 文章を作ってみる ことで、文法を実践的に学ぶ
④ 敬語対策
- 尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分け
- 正しい敬語の使い方を理解する
対策方法
- ビジネスマナーの本や敬語の問題集を活用
- 間違いやすい敬語表現をノートにまとめる
- 実際のビジネスシーンで敬語を使って練習する
⑤ 表記対策
- 送り仮名の使い方、仮名遣い、正しい漢字の使い分け
- ひらがな・カタカナの適切な使い方
対策方法
- 公式テキストや漢字辞典を活用 して、ルールを確認する
- 誤った表記を見つける問題を解く
- 新聞記事などを使い、表記の間違いを探す練習をする
⑥ 言葉の意味対策
ポイント
- 文脈に合った語彙の選択
- 慣用句やことわざの正しい使い方
対策方法
- ことわざ・慣用句辞典を活用
- 会話の中で使うことで定着させる
- 過去問を解き、使い方の違いを学ぶ
級別の具体的な対策
1級(最難関・プロレベル)
- 高度な敬語・文章表現を正しく使う
- ビジネス・法律・新聞記事などの専門的な日本語を理解する
- 語彙力と読解力が合否を左右する
おすすめの勉強法
- 新聞・専門誌を読む
- 敬語の高度な使い方を学ぶ
- 誤った表現を見抜く練習をする
2級(上級・社会人レベル)
- 敬語や表現の正確さが求められる
- ビジネスメールや公式文書の文法ミスを見つけられる能力が必要
おすすめの勉強法
- ビジネスマナー本を活用
- ビジネス文書の読み書きを練習
- 実際の業務で使う日本語を意識して学ぶ
3級(中級・高校卒業レベル)
- 日常会話や学校教育で使われる日本語を正しく理解する
- 正しい文法・語彙を使いこなせるようにする
おすすめの勉強法
- 日本語文法書を活用
- 短い文章を書いてみる
- 表現の違いを意識して会話する
4級(初級・中学卒業レベル)
- 基本的な敬語や語彙を理解する
- 正しい仮名遣いや助詞の使い方を学ぶ
おすすめの勉強法
- 日常会話の表現を意識
- 簡単な文章を音読する
- 仮名遣いのルールを確認
5級以下(基礎レベル)
- ひらがな・カタカナ・基本的な漢字を確実に覚える
- 語順や助詞の使い方をマスターする
おすすめの勉強法
- 毎日少しずつ漢字を覚える
- 簡単な会話を繰り返し練習
- ひらがな・カタカナの正しい書き方を身につける
おすすめの学習リソース
公式テキスト・問題集
- 日本語検定 公式問題集
- 日本語検定 公式ガイドブック
- 日本語検定 過去問題集
- 漢検問題集(漢字対策用)
- 敬語・ビジネスマナー本(1級・2級向け)
取得後に出来ること
取得することで、正しい日本語の運用能力が証明され、学業・ビジネス・教育・就職・昇進などの場面で有利になります。
特に、上級の資格(1級・2級)を持っていると、文章作成能力や敬語の適切な運用スキルが評価され、キャリアアップの機会が広がります。
活用できる分野
日本語検定は、教育機関・企業・公的機関など、多くの場面で活用できます。
分野 | 活用方法 |
---|---|
学業・教育 | 受験対策・進学時のアピール・論文執筆能力の向上 |
ビジネス | 社内評価・昇進試験・履歴書でのアピール |
就職・転職 | 企業の採用基準で評価・文章力を求める職種で有利 |
公務員試験 | 筆記試験の国語力向上・正確な文章作成能力の証明 |
資格試験の補助 | 他の言語系資格(国語教員・日本語教師・公務員試験)との併用 |
取得後に目指せる職種
ビジネス・企業向け
事務職・総務
- 社内文書・メール作成時に適切な敬語や表現を使用できる
- 取引先や顧客とのビジネスコミュニケーションで信頼を得られる
広報・マーケティング
- 正しい日本語を用いた広告・プレスリリースの作成
- 文章の誤りを防ぎ、ブランドイメージを向上させる
編集・ライター
- 雑誌・新聞・ウェブメディアの記事執筆
- 文章の校正・誤字脱字のチェック業務
営業・販売
- 顧客対応時の適切な言葉遣い
- 社内外の報告書・プレゼン資料の品質向上
公務員
- 公務員試験の国語対策として有利
- 行政文書作成の精度を向上
教育・学術分野
国語教員
- 正しい文法や敬語を教える能力の証明
- 文章指導・論文指導のスキル向上
日本語教師
- 外国人に対する正しい日本語の指導
- ビジネス日本語・敬語の指導能力向上
塾講師・家庭教師
- 受験国語の指導
- 生徒の作文や読解能力を向上させる
研究者・大学教授
- 学術論文やレポート作成時の文章力向上
- 文章の正確性が求められる学術分野での活用
就職・転職でのメリット
履歴書・職務経歴書のアピール
- 日本語能力の証明として活用
- 企業によっては資格手当がつく場合がある
昇進・昇格の評価基準
- 企業によっては管理職昇格の要件に含まれる場合がある
- 社内試験(昇進試験)の国語対策として活用できる
他の資格試験と併用
- 実用国語力が求められる資格試験(秘書検定・ビジネス文書検定・校正技能検定など)と組み合わせると強みになる
取得後のキャリアアップ
追加資格の取得でさらに有利に
日本語検定を取得した後、関連資格を取得することでさらに活躍の場を広げることができます。
追加資格 | 説明 | キャリアメリット |
---|---|---|
国語教員免許 | 中学・高校の国語教師になるための資格 | 教育機関での指導が可能 |
日本語教育能力検定 | 日本語教師を目指すための資格 | 日本語学校・企業研修講師として働ける |
秘書検定 | 敬語・文書作成能力を評価する資格 | 事務職・秘書職で評価される |
ビジネス文書検定 | 正しい文書作成スキルを証明 | 企業の総務・人事で有利 |
校正技能検定 | 文章の誤りを正す技術を学ぶ資格 | 編集・出版業界でのキャリアに直結 |
取得後の評価・年収への影響
日本語検定が評価される職種の年収目安
職種 | 平均年収(目安) |
---|---|
編集・校正者 | 350万~600万円 |
国語教師 | 400万~700万円 |
日本語教師 | 300万~500万円 |
事務職・総務 | 300万~500万円 |
広報・マーケティング | 400万~700万円 |
営業・販売 | 350万~650万円 |
公務員 | 400万~800万円 |
- 特に1級・2級は評価が高く、就職や昇進に影響を与える
- 教育・出版・事務・営業など、幅広い分野で活かせる
- 他の資格と組み合わせることで、さらに市場価値が高まる
取得後のメリット
仕事でのメリット
- 文書作成スキルが向上 し、社内外の文章が正確になる
- ビジネスメールや報告書の品質が向上 し、信頼度が上がる
- 会話やプレゼンで適切な言葉を使える ため、仕事の成果が上がる
転職・昇進でのメリット
- 履歴書でアピールできる
- 公務員試験や社内昇進試験で評価される
- 文章作成や敬語を扱う職種で有利になる
学業・教育でのメリット
- 国語の成績向上につながる
- 受験対策(小論文・論文試験)で有利
- 研究・論文執筆に活かせる
事務系資格一覧
秘書技能検定
ビジネス文書検定
日本漢字能力検定
ビジネス・キャリア検定
日本語コミュニケーション能力認定試験
速記技能検定
校正技能検定
校正士
書道
レタリング技能検定
賞状技法士
硬筆書写検定
文部科学省後援毛筆書写技能検定
ファイリング・デザイナー
米国秘書検定(CPS)
テープライター
電子化ファイリング検定
日商珠算能力検定試験
珠算検定
実用マナー検定
計算実務能力検定
電卓技能検定
ビジネス能力検定
ビジネス実務マナー検定
文書処理能力検定
日本語検定
トレース技能検定