一般社団法人 日本ポストプロダクション協会(JPPA) が実施する認定資格です。映像制作やポストプロダクション業務に必要な技術・知識を証明する資格 であり、特に 映像編集・音響処理・放送技術 の分野で活用されています。
ポストプロダクション(映像編集・音響編集・CG・VFX など)を中心に、映像・音響の技術者のスキル向上と業界の標準化を目的 としています。
資格の概要
(1) 資格の目的
- 映像・音響のポストプロダクション技術を体系的に学び、業界標準のスキルを証明 する。
- 映像制作・音響制作に必要な専門知識を持つ技術者を育成 する。
- ポストプロダクション業界の品質向上と技術者のレベルアップ を目的とする。
(2) 資格の活用分野
- 映像編集(テレビ・映画・CM・MV など)
- 音響編集(録音・MA・ミキシング・サウンドデザイン)
- CG・VFX・アニメーション制作
- 映像・音響の技術管理(放送局・配信業界など)
この資格を持つことで、ポストプロダクション業界や放送業界での信頼性が向上し、就職やキャリアアップに役立つ 可能性があります。
■主催
一般社団法人 日本ポストプロダクション協会(JPPA)
受験資格と難易度
受験資格
誰でも受験可能
映像音響処理技術者資格認定には、特別な受験資格はなく、誰でも受験可能 です。
ただし、試験内容は専門的なため、映像・音響技術の基礎知識や実務経験があると合格しやすい です。
受験が推奨される人
- ポストプロダクション・映像制作会社の技術者(映像編集・音響編集・MA エンジニア)
- テレビ・映画・CM・配信業界の技術スタッフ
- 放送局・制作会社の映像・音響技術者
- 映像・音響の専門学校や大学で学んでいる学生
- 映像編集・音響処理に関する基礎知識を持つ人
実務経験がなくても受験可能ですが、事前に学習しないと合格は難しい ため、十分な試験対策が必要です。
試験の難易度
難易度の目安
- 中級~上級レベル(実務経験があると有利)
- 合格率:約40~60%(年度によって変動)
- 試験時間:90分
- 出題形式:筆記試験(選択式+記述式)
- 合格基準:70%以上の正答率が必要
難易度を決める要因
(1) 出題範囲が広い
試験では、映像技術・音響技術・業界法規の3分野から出題 されます。
特に、以下のような技術分野は、事前知識がないと理解が難しいです。
- 映像信号の基礎(アナログ・デジタル)
- 映像フォーマット(HD・4K・8K・HDR)
- カラーグレーディング(LUT・ガンマ補正)
- 音響信号処理(周波数・dB・サンプルレート)
- サウンドデザイン・ノイズ処理・音響ミキシング
(2) 最新技術の知識が必要
映像・音響業界は技術の進化が早いため、最新技術(HDR・Dolby Atmos・VR 映像 など) の知識も試験に含まれます。
(3) 実務経験がないと難しい問題もある
- ポストプロダクションのワークフロー(映像編集→音響編集→仕上げ)
- 編集ソフト・音響ソフトの操作知識(Premiere Pro・DaVinci Resolve・Pro Tools など)
実務経験があると理解しやすいですが、未経験者は事前に学習が必要です。
試験内容
試験範囲は 映像技術・音響技術・業界法規 の3つの分野に分かれており、ポストプロダクション業務全般に関する知識が求められます。
試験の基本情報
試験形式
- 試験時間:90分
- 出題形式:筆記試験(選択式+記述式)
- 問題数:50~60問程度
- 合格基準:70%以上の正答率
試験範囲(大分類)
- 映像技術(信号処理・フォーマット・編集・VFX など)
- 音響技術(録音・ミキシング・サウンドデザイン など)
- 業界法規・ポストプロダクションのワークフロー
試験範囲の詳細
映像技術(Video Technology)
映像技術の分野では、映像信号の基本、フォーマット、編集技術、映像処理技術など が問われます。
(1) 映像信号とフォーマット
- アナログ映像信号とデジタル映像信号の違い
- 解像度(SD・HD・4K・8K)とアスペクト比(16:9・4:3)
- カラーサンプリング(4:4:4 / 4:2:2 / 4:2:0)
- フレームレート(24fps / 30fps / 60fps など)
- HDR(ハイダイナミックレンジ)とSDR(標準ダイナミックレンジ)
- 映像圧縮技術(H.264 / HEVC / ProRes / DNxHD)
(2) 映像編集とポストプロダクション
- ノンリニア編集(NLE:Non-Linear Editing)の基本
- 映像編集ソフト(Adobe Premiere Pro / DaVinci Resolve など)の操作知識
- カラーグレーディングとカラーコレクション(LUT・ガンマ補正)
- コンポジット(After Effects など)とVFX(ビジュアルエフェクト)
(3) 映像制作の実務知識
- 撮影フォーマット(RAW / Log / Rec.709)
- クロマキー合成(グリーンスクリーン・ブルースクリーン)
- 放送規格とストリーミング技術(SDI / HDMI / IP 配信)
音響技術(Audio Technology)
音響技術の分野では、録音・編集・ミキシング・音響処理技術 に関する知識が求められます。
(1) 音の基本
- 音の物理特性(波形・周波数・デシベル)
- 音圧レベル(SPL)と聴覚特性
- サンプルレートとビット深度(44.1kHz / 48kHz / 96kHz / 16bit / 24bit)
(2) 録音技術とマイク
- マイクの種類(ダイナミック / コンデンサー / ラベリアマイク など)
- 録音の基礎(ダイレクト音と間接音、反響のコントロール)
- 音声収録の基礎(リップノイズ・バックグラウンドノイズの処理)
(3) 音響編集とミキシング
- 音響編集ソフト(Pro Tools / Adobe Audition)の操作知識
- イコライザー(EQ)とダイナミクス処理(コンプレッサー・リミッター)
- ノイズリダクションとリバーブ処理
- 映像と音声の同期技術(タイムコード・サンプルレート変換)
- サウンドデザイン(効果音・フォーリー録音)
(4) サラウンド音響と最新技術
- 5.1ch / 7.1ch / Dolby Atmos の基礎
- バイノーラルオーディオと立体音響
業界法規・ポストプロダクションのワークフロー
映像音響技術だけでなく、映像制作・ポストプロダクションに関する業界のルールや法律 も出題されます。
(1) 放送・映像制作の法律と規格
- 著作権法と肖像権の基礎知識
- 放送基準(総務省のガイドライン・テレビ放送規格)
- データ管理とアーカイブ技術(LTOテープ・クラウドストレージ)
(2) ポストプロダクションのワークフロー
- 映像編集→音響編集→カラーグレーディング→仕上げの流れ
- マスター納品形式(DCP / IMF / MXF など)
試験対策
試験範囲を正しく把握する
まず、試験の出題範囲を明確にし、優先的に学習すべき項目を整理します。
試験範囲(大分類)
- 映像技術(映像信号・フォーマット・編集・VFX など)
- 音響技術(録音・ミキシング・サウンドデザイン など)
- 業界法規(著作権・放送基準・ポストプロダクションのワークフロー)
対策ポイント
- 出題範囲の広さを理解し、学習の優先順位を決める
- 公式の試験ガイドや模擬試験を活用し、出題傾向を把握する
映像技術の試験対策
映像技術の分野では、映像信号の基本・編集技術・カラーグレーディング・映像圧縮 などが問われます。
(1) 映像信号とフォーマットの基礎を学ぶ
- デジタル映像とアナログ映像の違いを理解する
- 解像度(HD・4K・8K)・フレームレート(24fps / 30fps / 60fps)を押さえる
- HDRとSDRの違い・カラースペース(Rec.709 / Rec.2020)を理解する
おすすめ学習方法
- YouTube やオンライン講座で「映像信号の基礎」を学ぶ
- Adobe Premiere Pro や DaVinci Resolve でカラー補正を実践する
(2) 映像編集とポストプロダクションのワークフローを理解する
- ノンリニア編集(NLE)の基本を学ぶ
- オフライン編集・オンライン編集の違いを理解する
- 映像のコンポジット(VFX・CG処理)について学ぶ
おすすめ学習方法
- 実際に映像編集ソフトを使って編集を行う
- After Effects で簡単な VFX を作成し、合成技術を理解する
音響技術の試験対策
音響技術の分野では、音の基本・録音技術・音響編集・ミキシング などが出題されます。
(1) 音の基本特性を学ぶ
- 周波数・波形・デシベル(dB)などの基礎を理解する
- サンプルレート(44.1kHz / 48kHz など)とビット深度の違いを学ぶ
おすすめ学習方法
- 「音の物理学」に関する入門書を読む
- YouTube で「音の波形」「dB の概念」について学ぶ
(2) 録音・ミキシングの基本を学ぶ
- マイクの種類(ダイナミック / コンデンサー)と特徴を理解する
- 録音環境の設定(ゲイン調整・ノイズ対策)を学ぶ
- イコライザー(EQ)やコンプレッサーの使い方を理解する
おすすめ学習方法
- Pro Tools や Adobe Audition でオーディオ編集を実践する
- フリーの効果音をダウンロードし、音響編集の練習をする
業界法規の試験対策
業界法規の分野では、著作権・放送基準・ポストプロダクションのワークフロー について出題されます。
(1) 著作権と放送基準を理解する
- 著作権法の基本(引用・二次使用・フェアユース)を学ぶ
- 放送基準(総務省のガイドライン・テレビ放送規格)を確認する
おすすめ学習方法
- 文化庁の公式サイトで「著作権法の基礎」を読む
- 総務省の放送基準に関する資料をチェックする
(2) ポストプロダクションのワークフローを学ぶ
- 映像編集 → 音響編集 → カラーグレーディング → 納品の流れを理解する
- マスター納品形式(DCP / IMF / MXF など)を押さえる
おすすめ学習方法
- 映画やテレビ番組の制作プロセスを学ぶ
模擬試験を活用する
試験対策では、模擬試験や過去問を解いて、試験の形式に慣れることが重要 です。
(1) 模擬試験を解くポイント
- 時間を測って、本番と同じ条件で解く(90分)
- 間違えた問題の解説を読んで、知識を補強する
- 選択問題だけでなく、記述問題の対策も行う
(2) 過去問の入手方法
- JPPA 公式サイトで試験情報をチェック
- 映像・音響技術に関する問題集を活用する
取得後に出来ること
映像・音響業界でのキャリアアップ
映像音響処理技術者資格認定は、映像制作・ポストプロダクション・音響編集・放送技術 などの業界でのスキル証明となるため、就職・転職・昇進に役立ちます。
活かせる職種の例
- 映像編集者(ビデオエディター)
- 映像編集ソフト(Premiere Pro・DaVinci Resolve など)を使用して、映画・CM・テレビ番組・YouTube動画などの編集を行う。
- カラーリスト(カラーグレーディング技術者)
- DaVinci Resolve などを使い、映像の色補正やビジュアルの最適化を行う。
- 音響編集者(サウンドエディター)
- Pro Tools などを使い、映画・アニメ・ゲームの音響編集や効果音(SE)の調整を担当。
- MAミキサー(ポストプロダクションの音響技術者)
- マルチチャンネルの音響処理(5.1ch・Dolby Atmos など)を行う。
- 放送技術者(テレビ局・ラジオ局の技術スタッフ)
- 映像や音声の送出・収録・編集を担当し、放送品質を管理する。
資格を取得しておくことで、これらの職種へのキャリアアップがしやすくなります。
フリーランスや副業での仕事獲得
映像・音響のスキルが証明されることで、フリーランスとしての案件受注がしやすくなります。
受注可能な仕事の例
- 映像編集(YouTube動画・企業PR映像・ウェディングビデオ)
- 音響編集(ナレーション録音・ポッドキャスト編集・SE制作)
- 映像制作のコンサルティング(クライアント向けアドバイス)
- 映像・音響ソフトのトレーナー(オンライン講師・スクール運営)
活用できるプラットフォーム
- クラウドソーシングサイト(Lancers、クラウドワークス、Upwork など)
- 動画編集案件を扱うサイト(Mosh、ココナラ など)
資格を持っていることで、他のクリエイターとの差別化ができ、案件獲得の際に有利 になります。
映像・音響の講師やトレーナーとして活躍
映像編集や音響技術の講師として、専門学校・企業研修・オンラインスクール などで指導する機会が増えます。
活躍の場
- 映像・音響系の専門学校や大学での講師
- 映像制作スクール(Adobe認定トレーニングセンター など)
- YouTubeやUdemyなどのオンライン講座開設
特に、Adobe製品(Premiere Pro・After Effects など)の操作指導 に関する需要が高く、資格を活かして講師活動をすることも可能です。
映像・音響機器の技術サポート・システムエンジニア
映像・音響に関する技術的な知識を活かし、機材・システムの設計や保守管理の仕事 に携わることもできます。
活かせる業務の例
- スタジオ・劇場の音響設備設計・管理
- 放送局・映像制作会社の機材メンテナンス
- ライブ配信・イベント映像技術のサポート
- VR・AR技術の導入・開発支援
最近では、YouTubeライブ・オンラインイベント・ウェビナー の需要が高まっており、映像・音響技術者としてのサポート業務も増えています。
資格を活かした専門分野へのステップアップ
映像音響処理技術者資格認定を取得することで、さらに上位の専門資格や技術を学ぶための土台 となります。
ステップアップできる資格・分野の例
資格・分野 | 認定機関 | 内容 |
---|---|---|
舞台機構調整技能士 | 厚生労働省 | 劇場・ホールの映像・音響設備の設計・運用 |
映像情報メディア学会認定資格 | 映像情報メディア学会 | 放送・映像制作に関する高度な技術資格 |
サウンドレコーディング技術認定 | 日本音楽スタジオ協会 | 音楽・映像の録音・ミキシングの専門資格 |
Adobe Certified Expert (ACE) | Adobe | Adobeソフトの認定資格(Premiere Pro・After Effects など) |
映像・音響業界で長期的にキャリアを築くために、JPPA資格取得を足掛かりに、さらなる技術習得を目指すことも可能 です。
資格取得による信頼性向上と業界ネットワークの拡大
映像・音響業界では、実績が重視されますが、資格を持つことでクライアントや企業からの信頼度が向上 します。
資格を活かせる場面
- 履歴書・職務経歴書に記載し、転職活動を有利に進める
- クライアントとの商談時にスキルを証明し、受注率を高める
- 業界のカンファレンスやイベントでネットワークを広げる
JPPAは映像・音響業界の主要な団体であり、資格取得者は業界の最新情報にアクセスしやすくなる というメリットもあります。
デザイン系資格一覧
POP広告クリエイター
レタリング技能検定
色彩検定
カラーコーディネーター検定試験
DTP検定
クロスメディアエキスパート
マルチメディア検定
DTPエキスパート
IIIustratorクリエイター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験
アドビ認定エキスパート(ACE)
アドビ認定プロフェッショナル(ACP)
映像音響処理技術者資格認定
CGクリエイター
インテリアプランナー
キッチンスペシャリスト
インテリアコーディネーター
インテリア設計士
家具検定
照明コンサルタント
商業施設士
エクステリアプランナー
ハウスクリーニング士
整理・収納・清掃コーディネーター
ライフスタイルプランナー
DIYアドバイザー
ボーカルインストラクター資格
美術検定
ラッピング・ディレクター
シューフィッター
靴デザイナー認定資格
椅子張り技能者
ジュエリーコーディネーター
GG(Graduate Gemologist)
デコレーター技能検定