民間の書道団体や協会が発行するものが多く、取得することで書道の技術や指導力を証明できます。以下、代表的な資格を紹介します。
書道の段級位認定
多くの書道団体では、初心者から上級者までのレベルを示す「段級位制度」を採用しています。
- 級位(10級~1級):初心者向け
- 段位(初段~十段以上):中・上級者向け
- 師範・教授資格:指導者レベル
主な書道団体:
- 日本書道協会
- 日本習字教育財団
- 日本書芸院
- 毎日書道会
- 読売書法会 など
書道師範資格
師範資格を取得すると、書道教室を開いたり、指導者として活動したりできます。各書道団体が認定を行っており、通常は段位が一定以上になると受験資格が与えられます。
文部科学省認定の資格
-
毛筆書写技能検定(文部科学省後援)
- 1級~5級があり、1級取得者は「書道の専門家」として認められる。
- 履歴書にも書ける公的資格。
-
硬筆書写技能検定(ペン字)
- 毛筆の資格とは別に、ボールペンや鉛筆の書写技術を評価する。
大学や通信講座での資格
書道関連の資格を取得できる通信講座や大学もあります。
- 通信講座
- ユーキャン、資格のキャリカレなどが「書道師範資格講座」を提供
- 大学の書道科
- 書道の専門課程を修了すると、書道教師や書道研究者としての道も開ける。
どの資格を選ぶべき?
資格名 | 受験資格 | 難易度 | 特徴 |
---|---|---|---|
書道の段級位 | なし(誰でも可) | 初心者~上級者向け | 趣味からプロまで幅広く対応 |
毛筆書写技能検定 | なし(誰でも可) | 3級までは簡単、1級は難しい | 実務や指導者向け資格として有効 |
硬筆書写技能検定 | なし(誰でも可) | 2級以上はやや難しい | ペン字の技術向上に適している |
書道師範資格 | 段位(六段以上など) | 難しい | 書道教室を開くために必要 |
大学の書道科卒業 | 高卒以上 | 難しい | 教師や研究者の道も可能 |
目次
受験資格と難易度
書道の段級位認定(書道団体による認定)
受験資格
- 特になし(初心者でも受験可能)
- 一般的に級からスタートし、段位へと昇格
- 段位が一定以上(六段~十段など)になると、師範資格の受験資格が得られる
難易度
- 級位(10級~1級):比較的簡単。初心者でも練習すれば合格可能。
- 段位(初段~十段以上):上がるほど審査基準が厳しくなり、十段レベルは高度な技術が求められる。
- 師範資格:団体によるが、通常は上級段位(六段以上)と試験が必要。教えるスキルも求められるため難易度は高め。
毛筆書写技能検定(文部科学省後援)
受験資格
- 制限なし(誰でも受験可能)
- 1級~5級まであり、級ごとに難易度が異なる
難易度
- 5級~3級:基本的な筆遣いができれば合格可能。初心者向け。
- 2級:実務レベルの筆力が必要。履歴書に書けるレベル。
- 準1級・1級:高難度。1級は指導者レベルで、正しい書写技術と表現力が求められるため、相当な練習が必要。
硬筆書写技能検定(ペン字)
受験資格
- 制限なし(誰でも受験可能)
難易度
- 5級~3級:比較的簡単で、日常的な字がきれいに書ければ合格可能。
- 2級:美しい字を書く技術が求められ、やや難しい。
- 準1級・1級:プロレベル。1級は書道講師レベルで、高い美文字技術が必要。
書道師範資格(各書道団体の認定)
受験資格
- 書道団体ごとに異なるが、通常は 六段以上 が必要
- 師範試験を受け、合格すると「師範資格」取得
難易度
- 高め。試験には実技や筆記(書道の歴史や理論)も含まれることが多い
- 書道教室を開くためには、この資格があると有利
大学の書道科で取得できる資格
受験資格
- 大学入学資格(高卒以上)
- 書道専門の大学や学部で所定の単位を修了する必要あり
難易度
- 中~高難度。大学の専門課程で学ぶため、体系的な書道知識と技術が必要
- 修了すると書道教師や研究者の道が開ける
試験内容
① 書道の段級位認定(書道団体による)
試験内容(団体によって異なるが、共通する内容)
- 書作品の提出(規定の課題を毛筆で書く)
- 臨書(お手本を見て書く)
- 創作(自由に書を書く)※上級者向け
- 筆使いや構成の審査
審査基準
- 級位(10級~1級):基本の筆遣いやバランスが重視される
- 段位(初段~十段以上):表現力、筆力、独自性が求められる
- 師範試験:段位に加え、書道の歴史や指導力も審査
試験形式:毎月や年数回の昇級審査(郵送提出・会場審査あり)
合格率:初級~中級は高め、上級・師範資格は難関
② 毛筆書写技能検定(文部科学省後援)
試験内容(級ごとに異なる)
級 | 試験科目 | 内容 |
---|---|---|
5級・4級 | 実技 | ひらがな・カタカナ・漢字の書写(お手本あり) |
3級 | 実技 | 一般的な文章の書写、筆順・画数の知識 |
2級 | 実技・理論 | 楷書・行書・草書の筆遣い、書の歴史や理論も出題 |
準1級 | 実技・理論 | 高度な書写技術、歴史・書法に関する記述試験 |
1級 | 実技・理論 | 書道指導レベル。臨書・創作・理論問題(難易度高) |
試験形式:筆記+実技試験(会場で実施)
合格率:3級~2級は60~80%、1級は10~20%程度(難関)
③ 硬筆書写技能検定(ペン字)
試験内容(毛筆検定と似ているが、ペン・鉛筆で書く)
級 | 試験科目 | 内容 |
---|---|---|
5級・4級 | 実技 | ひらがな・カタカナ・漢字の正しい書き方 |
3級 | 実技・理論 | 文章書写、整った字の書き方 |
2級 | 実技・理論 | 硬筆の美しさ・書道理論の知識が必要 |
準1級・1級 | 実技・理論 | 高度な書写技術・歴史・書法の記述試験 |
試験形式:筆記+実技(会場試験)
合格率:2級は40~60%、1級は10~20%(難易度高)
④ 書道師範資格(各書道団体の認定)
試験内容(団体によるが、一般的な内容)
- 課題作品の提出(楷書・行書・草書・篆書など)
- 臨書試験(古典の書を忠実に再現する)
- 創作試験(自由な書作品を制作)
- 筆記試験(書道の歴史、書法、指導法など)
- 実技試験(会場での書道実演)
試験形式:作品提出+筆記+実技試験(団体によって異なる)
合格率:20~50%(難関)
⑤ 大学の書道科(書道教育資格)
試験内容(大学による)
- 書道の実技試験(課題作品の制作)
- 学科試験(書道史・書法・芸術論)
- 卒業論文・制作発表(書道に関する研究や作品発表)
試験形式:実技+筆記試験+卒業制作
難易度:大学のレベルにより異なる
試験対策
① 書道の段級位認定(書道団体)
試験対策のポイント
- 基本の筆遣いを徹底的に練習する(トメ・ハネ・ハライを意識)
- 臨書を行い、お手本とそっくりに書く練習をする
- 作品のバランスを意識する(文字の配置や余白の取り方)
- 師範や上級者の作品を観察し、筆遣いを学ぶ
おすすめの勉強法
- 基礎練習を毎日続ける(短時間でも継続することが重要)
- 作品の添削を受ける(指導者に見てもらい、改善点を確認)
- 昇段試験の過去の課題を練習する
- 試験直前は清書の練習を繰り返す
使用する教材
- 書道団体の公式テキスト・昇段試験課題集
- 書道字典(楷書・行書・草書の参考書)
② 毛筆書写技能検定(文部科学省後援)
試験対策のポイント
- 楷書・行書・草書の特徴を理解し、バランスよく書く
- 筆記試験対策として、書道の歴史や筆順を暗記する
- 過去問を解き、時間配分を確認する
おすすめの勉強法
- 筆順・画数のルールを覚える
- 漢字の楷書・行書・草書をそれぞれ練習する
- 過去問を繰り返し解いて試験形式に慣れる
- 筆記試験の内容をノートにまとめて整理する
使用する教材
- 「毛筆書写技能検定 過去問題集」(公式)
- 「書写技能検定 必修ガイド」
- 漢字練習帳(筆順・書き方の確認)
③ 硬筆書写技能検定(ペン字)
試験対策のポイント
- ボールペンや鉛筆で美しく整った文字を書く練習をする
- 行書の流れを意識し、自然なつながりを作る
- 文章を書くスピードと正確さを上げる
おすすめの勉強法
- 毎日、硬筆の練習帳を1ページずつ進める
- 過去問を解いて、時間内に正しく書けるか確認する
- 書体ごとの特徴を覚え、実践で使い分ける
- 筆記試験対策として、書道用語や歴史を学ぶ
使用する教材
- 「硬筆書写技能検定 過去問題集」(公式)
- ペン字練習帳(楷書・行書のお手本付き)
- 「美文字ドリル」シリーズ(基礎力アップ)
④ 書道師範資格(各書道団体)
試験対策のポイント
- 高度な書道技術を身につける(楷書・行書・草書・隷書・篆書)
- 臨書と創作の両方をバランスよく練習する
- 書道の歴史や理論を深く理解し、筆記試験に備える
- 指導法を学び、弟子を育成できるレベルを目指す
おすすめの勉強法
- 試験の課題を事前に確認し、何度も練習する
- 臨書を徹底的に行い、古典の筆遣いをマスターする
- 書道史や理論を学び、筆記試験対策をする
- 指導経験を積み、教え方を学ぶ
使用する教材
- 書道団体の指定教材(試験対策用)
- 「書道辞典」(書道理論・書体の理解)
- 「中国書道史」「日本書道史」(筆記試験対策)
⑤ 大学の書道科(書道教育資格)
試験対策のポイント
- 大学入試の実技試験を徹底的に練習する
- 書道史や理論の知識を深める
- 創作書道の表現力を磨く
おすすめの勉強法
- 大学の過去問を研究し、試験形式に慣れる
- 書道家の作品を分析し、独自の表現を身につける
- 模擬試験を繰り返し受け、弱点を克服する
使用する教材
- 「大学入試 書道実技対策」(美大・教育大向け)
- 「書道の美と理論」(理論試験対策)
取得後に出来ること
取得すると、趣味の範囲を超えて、指導や仕事に活かすことができます。資格の種類によって可能な活動が異なるため、それぞれ詳しく説明します。
① 書道の段級位認定(書道団体)
できること
- 書道の実力を証明できる(履歴書やプロフィールに記載可能)
- 書道の公募展やコンテストに出品できる
- 上級者になると、師範や講師を目指せる
- 趣味としての書道をより深められる
② 毛筆書写技能検定(文部科学省後援)
できること
- 履歴書に記載できる(2級以上推奨)
- 学校やカルチャースクールで書道講師として活動できる(1級推奨)
- 公的な書類や看板の筆耕(筆文字を書く仕事)ができる
- デザインやアート分野での活動が可能
③ 硬筆書写技能検定(ペン字)
できること
- 履歴書に記載できる(2級以上推奨)
- ボールペン・筆ペンの指導ができる
- 事務職や公務員試験で評価される
- 手書き文字の仕事(宛名書き・筆耕業務など)に活かせる
④ 書道師範資格(各書道団体)
できること
- 書道教室を開くことができる(自宅や貸しスペースでの開講)
- カルチャースクールや教育機関で講師として活動
- 個人で書道作品を販売・展示できる
- 書道の大会や展覧会の審査員を務めることができる場合がある
⑤ 大学の書道科(書道教育資格)
できること
- 中学校・高校の書道教師になれる(教員免許取得が必要)
- 書道研究者や書道評論家として活動できる
- 公的機関や文化施設で書道に関する仕事ができる
- アーティストとして創作活動ができる
資格取得後のキャリアパスと収入例
活動内容 | 収入の目安 | 必要な資格レベル |
---|---|---|
書道教室の運営 | 月5万~30万円 | 師範資格以上 |
筆耕業務(賞状・宛名書き) | 1件500円~5,000円 | 毛筆書写検定2級以上 |
カルチャースクール講師 | 時給2,000円~5,000円 | 書道師範・書写技能検定1級 |
企業ロゴや広告デザインの制作 | 1案件5万円~50万円 | 書道師範・デザイン経験 |
学校教員(中学・高校) | 年収300万円~700万円 | 書道科卒+教員免許 |
書道アートの販売 | 1作品3,000円~数十万円 | 書道師範以上推奨 |
事務系資格一覧
秘書技能検定
ビジネス文書検定
日本漢字能力検定
ビジネス・キャリア検定
日本語コミュニケーション能力認定試験
速記技能検定
校正技能検定
校正士
書道
レタリング技能検定
賞状技法士
硬筆書写検定
文部科学省後援毛筆書写技能検定
ファイリング・デザイナー
米国秘書検定(CPS)
テープライター
電子化ファイリング検定
日商珠算能力検定試験
珠算検定
実用マナー検定
計算実務能力検定
電卓技能検定
ビジネス能力検定
ビジネス実務マナー検定
文書処理能力検定
日本語検定
トレース技能検定