校正士

書籍や雑誌などの印刷物における誤字脱字や表記の誤りを正す校正の技能を認定する資格です。​

この資格は、一般財団法人実務教育研究所が実施する「校正実務講座」を修了し、さらに「校正士認定試験」に合格することで取得できます。

主催
(財) 実務教育研究所

受験資格と難易度

受験資格

校正士資格を取得するには、「校正実務講座」 を修了することが必須条件です。
そのため、誰でも受講可能ですが、認定試験を受験するには講座を完了する必要があります。

受講資格(校正実務講座)

  • 特に制限なし(学歴・年齢・職歴不問)
  • 誰でも受講可能(初心者から経験者まで対象)
  • 通信教育の形式で受講

受験資格(校正士認定試験)

  • 「校正実務講座」を修了した者のみ受験可能
  • 独学では試験を受けることはできない
  • 在宅試験形式

難易度

校正士認定試験は、校正の実務能力を評価する試験 であり、一定の学習時間と練習が必要です。
特に、「校正の実践スキル」が問われるため、単なる暗記では合格できません。

項目 内容
試験形式 在宅試験(問題を受け取り、校正作業をして提出)
試験内容 誤字脱字のチェック、表記統一、文章の校正
求められるスキル 校正記号の知識、誤字脱字の発見力、文章の論理性の理解
試験時間 制限時間なし(提出期限までに完了すればOK)
合格率 非公開(推定70%前後)
難易度 中程度(実務経験があると有利)

難易度の詳細

  • 初心者でも学習すれば合格可能
  • 講座での指導が充実しているため、独学よりも学びやすい
  • 在宅試験なので、じっくり考えながら作業できる
  • 受験者の合格率は比較的高め(推定70%前後)
  • 試験の基準は非公開だが、明らかな誤りが多いと不合格になる可能性あり

試験内容

試験の基本情報

項目 詳細
試験形式 在宅試験(問題を郵送・ダウンロードし、校正作業をして提出)
試験内容 校正記号の適用、誤字脱字のチェック、表記統一、文章の論理性
受験時間 制限時間なし(提出期限内に完了すればOK)
出題数 3~5問程度
合格基準 非公開(正確性・指摘漏れの少なさが評価される)
試験結果 合格 or 不合格(点数評価はなし)

試験の出題内容

校正士認定試験は、以下の3つの試験セクションで構成されます。

セクション 試験内容 出題形式
1. 校正記号の適用 校正記号を使って、誤字脱字を修正 原稿+校正刷りを見比べ、記号で訂正
2. 誤字脱字・表記統一のチェック 誤記を発見し、適切に修正 指定の基準に沿って修正指示を書く
3. 文章の論理性・表現の適正化 不自然な表現を見つけ、改善提案をする 修正案を記述式で解答

各セクションの詳細な試験内容

(1) 校正記号の適用

  • 試験の内容
    • 指定された原稿と校正刷りを比較し、校正記号を用いて訂正する
    • 誤植、文字の欠落、誤字、脱字を発見し、JIS規格の校正記号を正しく使用 して修正する
  • 評価基準
    • 校正記号を正しく使えているか
    • 誤字脱字を見逃していないか
    • 適切な訂正指示ができているか

(2) 誤字脱字・表記統一のチェック

  • 試験の内容
    • 文章内の誤りを発見し、正しい表記ルールに基づいて修正する
    • 誤字脱字の発見、送り仮名の統一、漢字とひらがなの使い分け
    • 表記の揺れを統一する
  • 評価基準
    • 間違いを正確に指摘できているか
    • 統一すべき表記が統一されているか
    • ルールに則った修正ができているか

(3) 文章の論理性・表現の適正化

  • 試験の内容
    • 文章の意味がわかりにくい部分を改善する
    • 論理的に不自然な表現を修正する
  • 評価基準
    • 分かりやすい表現になっているか
    • 文章の流れを崩さずに改善できているか
    • 冗長な表現を適切に省略できているか

採点基準と合格の目安

  • 明確な点数基準は非公開 ですが、以下の要素が重要視されます。
    • 指摘ミスの少なさ(正確に誤りを発見しているか)
    • 校正記号の適切な使用
    • 表記統一・論理性の向上
  • 推定合格率は約70% とされ、基本的な校正スキルを身につけていれば合格可能 です。

試験対策

試験の対策ポイント

校正士認定試験は、以下の3つのスキルが重要になります。

① 校正記号の習得

対策

  • JIS規格の校正記号 を正しく使えるようにする
  • 校正記号の書き方と意味を 暗記 し、正確に適用する
  • 実際に文章を校正しながら練習 する

学習方法

  • 「校正記号の使い方」(日本エディタースクール) を活用
  • JIS校正記号一覧表 をプリントして毎日復習
  • 過去の新聞・雑誌の文章を校正し、記号を適用する練習

② 誤字脱字の発見力を鍛える

対策

  • 文章を読むだけでなく、細かくチェックする訓練 をする
  • 目を慣らすために 印刷物のミスを探す習慣 をつける
  • 意図的にミスを含んだ文章を用意し、校正する練習 を行う

学習方法

  • 新聞・雑誌・ブログの文章を1段落ずつ読んでミスを探す
  • 自分が書いた文章を翌日に見直して誤字脱字を発見する
  • 市販の校正ドリルや過去問を活用する

③ 表記統一のルールを理解する

対策

  • 常用漢字表 に準拠した表記を意識する
  • 送り仮名・カタカナ・漢字の使い分けの統一 を徹底する
  • 文章内の「ゆれ(例:こと・事、する・為る)」を統一する訓練 をする

学習方法

  • 「公用文作成の基準」を参照し、表記ルールを学ぶ
  • 新聞・雑誌を読み、表記の統一がどうなっているか観察する
  • 統一表記リストを作成し、実践で活用する

④ 文章の論理性を改善する力を鍛える

対策

  • 冗長な表現を削る訓練
  • 文章の論理性を意識し、意味が通じるかチェック
  • 「誰にでも伝わるか」を意識した推敲作業を行う

学習方法

  • 文章を短くする練習(50字→30字に要約する)
  • 文章を第三者に読んでもらい、違和感があるか確認する
  • 「校正練習問題」を解いて推敲スキルを鍛える

試験セクション別の対策

(1) 校正記号の適用

対策

  • 校正記号を 暗記するだけでなく、実際に使えるように練習 する
  • 原稿と校正刷りを比較しながら、適切な記号を適用 する
  • 校正記号の意味を正確に理解し、適切に使う

(2) 誤字脱字・表記統一のチェック

対策

  • 見落としを防ぐため、ゆっくり慎重に読む習慣をつける
  • 表記の一貫性を意識し、統一ルールを適用する
  • 誤字脱字を確実に見つけるための読み方を習得する

(3) 文章の論理性・表現の適正化

対策

  • 意味がわかりにくい文章を改善する練習をする
  • 冗長な表現を省略し、簡潔な文章を作る訓練をする
  • 文章の主語・述語の一致を確認する習慣をつける

取得後に出来ること

取得すると、出版・印刷業界、企業の広報・マーケティング部門、フリーランス など、多様な分野で活躍する道が開けます。

校正のスキルは、紙媒体だけでなく、ウェブコンテンツやビジネス文書のチェックにも活用 できるため、専門職としてのキャリアアップや副業にも役立ちます。

就職・転職に活かせる職種

校正士資格を取得すると、以下のような職種で有利になります。

(1) 出版・印刷業界

校正のスキルは、書籍・雑誌・新聞・ウェブメディア などの制作に不可欠です。

活かせる職種

  • 校正者(プロフェッショナル校正)
    • 書籍、雑誌、論文、新聞などの誤字脱字、表記ミスを修正
  • 校閲者(ファクトチェックも含む)
    • 文章の誤りだけでなく、事実関係・データの正確性を確認
  • 編集者(校正スキルがあると有利)
    • 企画立案、執筆依頼、原稿整理、校正チェックを行う
  • DTPオペレーター(レイアウト調整を伴う校正)
    • 書籍や雑誌の 文字組み・レイアウト・デザイン校正 を担当

活かせる業界

  • 出版社(書籍、雑誌、コミック)
  • 新聞社
  • 印刷会社
  • 編集プロダクション

(2) 企業の広報・マーケティング部門

企業の広告・マーケティング資料に 誤字脱字があると信用を損なうため、校正スキルが求められます。

活かせる職種

  • コピーライター(広告文やキャッチコピーの誤りチェック)
  • コンテンツディレクター(SNS・ブログ記事・ニュース記事の校正)
  • マーケティング担当者(パンフレットやプレゼン資料の校正)

活かせる業界

  • 広告代理店
  • 企業のマーケティング部門
  • PR会社
  • ウェブメディア運営企業

(3) 企業のビジネス文書チェック

一般企業でも、社内文書・プレゼン資料・契約書 などの校正は重要です。誤字脱字があると 企業の信頼性に影響するため、校正のプロが重宝されます。

活かせる職種

  • 事務職(総務・秘書)(文書作成・報告書の校正)
  • 法務・契約担当者(契約書・法律文書のチェック)
  • 企業広報・PR担当者(プレスリリースや広報資料の校正)

活かせる業界

  • 大手企業の広報・マーケティング部門
  • コンサルティング会社
  • IT企業(ウェブサイト・アプリの校正)

フリーランス・副業としての活躍

(1) フリーランス校正者

出版社や企業と契約し、 リモートで校正の仕事を受注 できます。
特に ウェブメディアや電子書籍市場が拡大 しているため、需要が高まっています。

主な案件

  • 書籍・雑誌・論文の校正
  • ウェブ記事・ブログの校正
  • 広告・販促資料のチェック

仕事の獲得方法

  • クラウドソーシング(ランサーズ、クラウドワークス)
  • 出版社や編集プロダクションと直接契約
  • SNSやブログで実績をアピール

(2) ライター・編集者として活動

校正スキルを活かして ライターや編集者 としても活躍できます。
特に 校正+ライティングができる人材 は重宝されます。

主な仕事

  • コラム・記事執筆(ウェブメディア、雑誌)
  • 編集ディレクション(書籍・ブログ運営)
  • 企業コンテンツの制作(ホワイトペーパー、広告文章)

メリット

  • 校正+ライティングスキルを活かせるため、仕事の幅が広がる
  • 高単価案件につながる(編集者やディレクターへステップアップ)

(3) YouTubeやSNSコンテンツの校正

近年、YouTubeやTikTokなどの 字幕・テロップの誤字脱字 が問題視されることが増えています。
企業案件では プロの校正者が字幕チェックを担当 することもあります。

主な案件

  • YouTubeの字幕・テロップの誤字脱字修正
  • SNSの投稿文章チェック
  • 動画スクリプトの推敲・校正

今後の展望

  • 動画市場の成長 により、字幕・テロップ校正の需要が増加
  • 海外向けコンテンツのローカライズ(翻訳+校正)で高単価案件もあり

校正スキルを活かせるその他の分野

分野 具体的な仕事内容
学術・研究機関 研究論文・学術書の校正・編集
法律・契約書関連 法律文書・契約書の誤記チェック
公務員・官公庁 公報・政策資料の校正
教育・学習教材 教科書・問題集の校正

事務系資格一覧

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ビジネス文書検定
日本漢字能力検定
ビジネス・キャリア検定
日本語コミュニケーション能力認定試験
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校正士
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