目次
受験資格と難易度
受験資格
森林インストラクター資格試験は、誰でも受験可能です。
年齢・性別・学歴・職歴などの制限は一切ありません。
つまり、以下のような方も受験できます:
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森林や自然に興味のある学生や社会人
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教育関係者(教員・保育士など)
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退職後に自然活動を始めたいシニア層
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登山やキャンプなどアウトドアが好きな方
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自然体験活動の指導者やボランティアを目指す方
※ただし、二次試験まで進むには、一次試験の合格が必須です。
難易度
森林インストラクター試験は、知識と実技の両方が求められる資格です。
以下に一次試験・二次試験の難易度を分けて説明します。
一次試験(筆記試験)
【内容】
4科目(森林、野外活動、自然観察、教育・コミュニケーション)
マークシート+記述式で出題されます。
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初心者なら100時間前後を目安にコツコツ学習
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自然活動経験者なら50〜70時間程度で対策可能
二次試験(実技・面接)
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合格率:約80〜90%
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実技中心だが、評価はあくまで「指導力・意欲・態度」
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実務経験やボランティア活動のある人は有利
難易度のまとめ
試験 | 合格率 | 難しさ | 備考 |
---|---|---|---|
一次(筆記) | 約40〜50% | 中程度 | 独学も可能だが幅広い内容に注意 |
二次(実技・面接) | 約80〜90% | やや易しい | 実技力・熱意が重視される |
試験内容
森林インストラクター試験の概要
年1回実施。一次試験(筆記)と二次試験(実技・面接)の2段階構成。
一次試験(筆記)
試験形式
・選択式(マークシート)+一部記述式
・全4科目、各60分前後
・合格基準:全体の約60%以上
出題科目と内容
森林
森林の機能(CO₂吸収・水源涵養)、樹木の特徴、日本の林業の基礎など
野外活動
登山計画、装備、気象、地図とコンパス、安全管理、応急処置
自然観察
動植物の基礎、生態系、観察マナー、季節の自然変化、保護対象の扱い
教育・コミュニケーション
自然体験の進め方、解説技術、年齢別対応、活動評価、話し方の工夫
二次試験(実技・面接)
実技
模擬ガイド(5〜10分程度)、安全管理の実演、場合により地図やロープワークも
面接
志望動機、自然体験歴、将来の活動計画、自然への意識や思いを問われる
試験対策
一次試験(筆記)対策
学習方法
・公式テキストと過去問題集を中心に学習
・4科目をバランスよく学ぶ(苦手分野を偏らせない)
・1日30分〜1時間、3〜4ヶ月が目安(初学者の場合)
科目別ポイント
森林:森林の働き、樹種、生育環境を図や写真で覚える
野外活動:登山装備、気象、地図読みは実物に触れて理解
自然観察:動植物の図鑑を活用、地域の自然観察会に参加すると効果的
教育・コミュニケーション:ワークショップや指導法に関する本・動画で実例を確認
過去問演習
・試験形式に慣れるため、時間を測って解く
・間違えた問題はノートにまとめて復習
・記述問題の書き方(用語説明・短文記述)の練習も必要
二次試験(実技・面接)対策
実技対策
・模擬ガイドの練習を繰り返す(テーマ例:樹木、苔、野鳥など)
・仲間とロールプレイ形式で実施すると効果的
・安全配慮、話し方、参加者の目線を意識する
面接対策
・なぜ森林インストラクターになりたいのかを明確に言語化する
・これまでの自然体験や活動歴を整理しておく
・将来どのような活動をしたいか、地域との関わりも含めて話せるようにする
全体の勉強のコツ
・フィールド経験を積む(自然観察会や森林ボランティア)
・図鑑・地図・登山計画など実物に触れる
・記憶に頼らず「なぜそうなるのか」を理解する学び方を意識
取得後に出来ること
自然体験活動・環境教育での活躍
・小学校・中学校などの自然教室で、森林や動植物のガイド
・自然観察会や親子向けイベントの企画・講師
・野外活動(キャンプ、登山)の安全管理と自然解説
・ネイチャーゲーム、森のようちえんなどの指導補助や主催
地域・行政の環境事業への参加
・地方自治体が実施する森林体験、里山保全活動の講師やガイド
・環境省や林野庁の普及事業(森の案内人、緑の少年団など)での指導
・地域の森林ボランティア団体との連携・リーダー的役割
森林セラピー・観光ガイドとして活動
・森林セラピー基地でのウォーキングガイド
・自然公園やエコツーリズム施設での解説員
・観光地や宿泊施設での自然体験プログラムの企画・運営
講師・教育者としての道
・自然体験や環境教育に関する講座の講師(公民館・市民講座など)
・森林・自然系のNPOや自然学校での専任指導者
・企業や学校向けの研修プログラムの講師(SDGs、自然との共生など)
キャリアアップ・副業・地域貢献
・自然活動を副業として活用(週末ガイド、イベント講師)
・定年後のライフワークとして地域で指導活動
・森林や自然への思いをかたちにする「人と自然の橋渡し役」として活動できる
取得後のサポート体制
・全国森林レクリエーション協会に「登録森林インストラクター」として登録可能
・地域ごとのインストラクター会(勉強会・現地研修・活動紹介)あり
・研修会、情報誌、ネットワークによる活動機会の共有あり
その他資格一覧
準備中