髪のカット、パーマ、カラーリング、ヘアセットなどの美容施術を行うために必要な国家資格です。
この資格を取得することで、美容院での勤務や独立開業が可能になります。
また、ヘアメイクアーティストやブライダル業界、テレビ・映画業界での活躍も目指せます。
美容師資格取得の流れ
美容師資格を取得するまでの基本的な流れは以下の通りです。
ステップ |
内容 |
期間目安 |
1. 美容専門学校入学 |
厚生労働省認可の美容専門学校に入学 |
2年間(昼間部) |
2. 美容師国家試験受験資格取得 |
学校で必要単位取得、実習・学科試験対策 |
学校在学中 |
3. 美容師国家試験受験 |
実技試験と筆記試験を受験 |
卒業年に受験 |
4. 合格・資格取得 |
国家資格取得後、美容師として登録 |
試験合格後 |
5. 就職・開業 |
美容院勤務、フリーランス活動、独立開業 |
– |
■主催
(財)理容師美容師試験研修センター
受験資格と難易度
1. 受験資格
美容師国家試験の受験資格を得るには、以下の条件を満たす必要があります。
基本的な受験資格
項目 |
内容 |
年齢要件 |
制限なし |
学歴要件 |
中学校卒業以上(ただし専門学校入学には高校卒が一般的) |
教育要件 |
厚生労働省認可の美容専門学校を卒業、または卒業見込みの者 |
在籍期間 |
– 昼間課程: 2年 – 夜間課程: 2年 – 通信課程: 3年(実務経験が必要な場合もあり) |
特例措置 |
海外の美容学校卒業者でも厚生労働省認定で受験可 |
美容専門学校の種類
課程 |
対象者 |
学習期間 |
特徴 |
昼間課程 |
高校卒業者 |
2年 |
一般的な進学ルート。実技・理論ともに充実 |
夜間課程 |
働きながら学びたい社会人 |
2年 |
日中勤務・夜間学習が可能 |
通信課程 |
美容室勤務者 |
3年 |
実務経験を積みながら勉強できる |
2. 難易度
美容師国家試験の難易度は、実技試験と筆記試験の両方に合格する必要があることから、中程度の難易度とされています。
ただし、実技試験はスピードと正確さが要求されるため、練習量が合否を大きく左右します。
合格率(過去のデータ目安)
試験区分 |
合格率目安 |
備考 |
実技試験 |
約80〜85% |
技術練習を積めば高い合格率を狙える |
筆記試験 |
約70〜75% |
法規・理論・衛生学の暗記と理解が必須 |
総合合格率 |
約60〜65% |
実技・筆記両方に合格が必要 |
ポイント:
- 実技は日々の練習で技術向上が見込めるため合格率が高め。
- 筆記試験は範囲が広く、基礎知識の理解と暗記力が合否に直結。
- 実技・筆記のいずれかに不合格の場合、次回試験で片方のみ再受験可能。
難易度を左右する要因
要因 |
難易度への影響 |
実技試験の練習量 |
練習不足だと時間内に正確な施術が難しい |
筆記試験の範囲の広さ |
法規・衛生・美容理論など幅広い知識が必要 |
学校のカリキュラム |
実技授業が充実している学校の方が有利 |
個人の暗記力と理解力 |
筆記対策に十分な時間をかけることが重要 |
精神的なプレッシャー |
試験本番の緊張で実力が発揮できないこともある |
他資格との難易度比較
資格種類 |
難易度 |
合格率 |
備考 |
美容師国家試験 |
中程度 |
約60〜65% |
実技・筆記両方合格が必要 |
理容師国家試験 |
中程度 |
約65〜70% |
美容師と同様の試験構成 |
管理美容師資格試験 |
やや低め |
約80%以上 |
美容師免許取得後、実務経験要件あり |
ネイリスト検定2級 |
中程度 |
約50〜60% |
実技と理論のバランスが問われる |
カラーコーディネーター検定 |
やや低め |
約70% |
知識重視で実技なし |
試験内容
実技試験と筆記試験の2つの試験で構成されています。
どちらも合格することで、美容師資格を取得できます。
- 実技試験: 美容師として必要な基本技術が評価される
- 筆記試験: 法規、衛生管理、美容技術理論など幅広い知識が問われる
1. 実技試験
実技試験では、美容施術に必要な基礎技術の正確さとスピードが評価されます。
試験は2課題に分かれており、課題1と課題2の両方で合格基準を満たす必要があります。
実技試験の概要
項目 |
内容 |
試験時間 |
各課題20分間 |
評価基準 |
技術の正確さ、仕上がりの美しさ、衛生管理、作業の流れ |
合格基準 |
100点満点中70点以上 |
第1課題(カッティング)
試験内容
- 指定された長さ・スタイルのカットを20分以内に仕上げる
- 指定スタイル例: ワンレングスカット、レイヤーカットなど
評価ポイント
項目 |
評価基準 |
切り残しの有無 |
指定の長さで均一にカットされているか |
左右のバランス |
対称性が保たれているか |
毛先の仕上がり |
毛先のラインが乱れていないか |
作業姿勢・手順 |
正しい姿勢と順序で安全に作業しているか |
衛生管理 |
道具の扱いが適切で衛生的か |
第2課題(ワインディング or オールウェーブセッティング)
試験日によって以下のどちらかが課題として指定されます。
ワインディング(パーマ巻き)
内容 |
詳細 |
試験内容 |
ロッドを髪に均一な間隔で巻き、正しいテンションを維持する |
時間 |
20分以内 |
評価ポイント |
巻きの均一さ、ロッドの配置、ゴム止めの確実さ |
オールウェーブセッティング
内容 |
詳細 |
試験内容 |
櫛と整髪料を使用して、ウェーブを美しく整える |
時間 |
20分以内 |
評価ポイント |
ウェーブの均等性、リッジ(波)の美しさ、指の動き |
2. 筆記試験
筆記試験では、美容師として必要な知識の理解度が問われます。
問題形式はマークシート方式で、約50問出題されます。
試験概要
項目 |
内容 |
問題数 |
約50問 |
試験時間 |
1時間30分 |
合格基準 |
100点満点中60点以上 |
出題形式 |
4択または5択の選択式 |
出題分野と対策内容
分野 |
出題内容 |
対策ポイント |
関係法規・制度 |
美容師法、衛生法規、労働関連法規 |
用語の意味を理解し、頻出問題を覚える |
衛生管理 |
消毒方法、感染症対策、施設の衛生 |
実技と関連付けて理解を深める |
美容技術理論 |
カット理論、パーマ理論、カラー理論 |
技術と結びつけてイメージしながら暗記 |
運営管理 |
サロン経営、顧客管理、会計基礎 |
実務的な視点で内容を整理 |
文化・美容史 |
美容の歴史、伝統技術、国際的な美容事情 |
歴史的な流れを時系列で整理 |
3. 合格基準と採点方法
試験種別 |
配点 |
合格基準 |
備考 |
実技試験 |
100点 |
70点以上 |
技術・衛生・スピードが重要 |
筆記試験 |
100点 |
60点以上 |
知識力・理解力が問われる |
総合合格 |
実技・筆記両方で基準クリア |
両方の合格が必要 |
|
ポイント:
- どちらか一方のみ合格の場合、次回試験で片方のみ再受験可能
- 再受験有効期間は3年間
試験対策
1. 全体的な学習・練習戦略
効果的な学習・練習スケジュール
期間 |
対策内容 |
6〜4か月前 |
実技の基礎練習開始、筆記試験の基礎固め |
4〜2か月前 |
実技課題ごとの強化練習、筆記問題の過去問演習開始 |
2〜1か月前 |
実技模擬試験実施、筆記の弱点分野を集中対策 |
1か月前〜試験直前 |
実技の最終調整と筆記試験の総復習 |
ポイント:
- 実技と筆記を並行して対策し、試験直前に焦らないようにする。
- 週単位で練習計画を立て、習慣化させることが重要。
2. 実技試験対策
実技試験は、**第1課題(カッティング)と第2課題(ワインディングまたはオールウェーブセッティング)**の2つで構成されます。
合格には、スピード・正確さ・衛生管理の3要素を意識することが求められます。
カッティング対策
ポイント |
対策方法 |
時間内完成 |
ストップウォッチで測定し、20分以内に仕上げる練習を継続 |
左右のバランス |
鏡で左右の長さを確認しながら慎重にカット |
刃の角度と力加減 |
毛先がギザギザにならないように練習 |
作業姿勢 |
正しい姿勢を維持し、体の無駄な動きを減らす |
練習方法:
- 毎日カット練習を行い、1週間で最低5体のウィッグを使用。
- 指導者からフィードバックを受けて修正を心がける。
- 鏡で360度チェックし、仕上がりのバランス確認を徹底。
ワインディング対策
ポイント |
対策方法 |
巻きの均等性 |
各ロッドの間隔を均一にする練習を繰り返す |
テンション調整 |
強すぎず弱すぎない力加減を掴む |
ゴム止めの確実性 |
ロッドが緩まないように確実に固定 |
巻く方向の理解 |
課題に合わせて巻きの方向と角度を正確にする |
練習方法:
- 1日30本以上巻くことを目標に、巻くスピードと正確性を向上。
- 弱点となる箇所を重点的に練習し、手の動きを体に覚えさせる。
オールウェーブセッティング対策
ポイント |
対策方法 |
ウェーブの均一性 |
リッジ(波)の高さと流れを均等に仕上げる練習を実施 |
整髪料の適量使用 |
付けすぎるとべたつき、少なすぎるとウェーブが崩れる |
指と櫛の使い分け |
正しい指使いと櫛の角度でウェーブ形成 |
時間内の完成度向上 |
本番を想定して、20分以内で安定した仕上がりを目指す |
練習方法:
- リッジを強調した練習で視覚的に美しい仕上がりを目指す。
- 模擬試験形式で10回以上繰り返し練習し、動作を無意識レベルに。
実技試験総合対策
対策項目 |
内容 |
練習量の確保 |
毎日30分以上の練習で技術を体に定着させる |
模擬試験の実施 |
実際の試験環境で時間を測り、流れをシミュレーション |
道具管理の徹底 |
ハサミやロッドの清潔保持。忘れ物は減点対象になる |
フィードバック活用 |
練習動画を撮り、姿勢や手の動きの改善点を確認 |
3. 筆記試験対策
筆記試験は、関係法規、衛生管理、美容技術理論、運営管理、文化・美容史から出題されます。
幅広い範囲から出題されるため、早めの対策と繰り返しの学習が重要です。
分野別対策法
分野 |
対策方法 |
関係法規・制度 |
美容師法の条文や衛生管理の規定をノートにまとめる |
衛生管理 |
消毒法や感染症対策を、実技とリンクさせて覚える |
美容技術理論 |
カット・パーマ・カラーの理論は図を用いて理解 |
運営管理 |
美容室経営の基礎や顧客管理の問題を実務に関連付ける |
文化・美容史 |
年表や人物に関連づけて記憶、過去問で頻出問題を把握 |
効果的な学習方法
過去問演習(必須)
- 直近5年分の過去問を3周以上解く
- 不正解問題は原因分析→再解答で理解度向上
暗記のコツ
- 1日10分の復習を継続し、記憶の定着を促す
- 用語カードや語呂合わせで苦手分野を克服
模擬試験実施
- 週1回、制限時間内に模擬試験を実施
- 試験本番の時間感覚と集中力を養う
取得後に出来ること
取得すると、髪のカットやカラーリング、パーマなどの基本施術ができるだけでなく、幅広い分野で活躍の場が広がります。
また、一定の実務経験を積むことで、管理美容師資格の取得や独立開業、さらに専門分野へのキャリアアップも可能です。
1. 美容院・ヘアサロンでの勤務
基本的な業務内容
主な業務 |
内容 |
カット・カラーリング |
顧客の要望に応じたヘアスタイル提案と施術 |
パーマ・ストレート施術 |
髪質や髪型に合わせたパーマ、縮毛矯正施術 |
ヘアセット・アレンジ |
結婚式やパーティー用のヘアスタイリング |
シャンプー・ブロー |
髪と頭皮のケア、施術後の仕上げ作業 |
顧客対応・カウンセリング |
ニーズの聞き取り、施術メニューの提案 |
キャリアパス
経験年数 |
キャリア段階 |
主な仕事内容 |
1〜2年 |
アシスタント |
シャンプー、ブロー、施術補助 |
3〜5年 |
スタイリスト |
カットやカラーの担当、顧客指名獲得 |
5〜10年 |
トップスタイリスト |
常連顧客対応、新人教育、技術指導 |
10年以上 |
店長・マネージャー |
店舗運営、売上管理、スタッフ育成 |
任意 |
独立開業 |
自分のサロンを経営、多店舗展開も可能 |
2. 独立・開業
自分のサロンを開業
- 開業要件:
- 美容師資格取得
- 美容所開設届出を保健所へ提出
- 管理美容師資格取得(2年以上の実務経験必須)
メリット
メリット |
内容 |
自由なサロン運営 |
営業時間やメニューを自由に設定できる |
高収入の可能性 |
経営が軌道に乗れば年収1,000万円以上も可能 |
オリジナルブランド構築 |
独自のサービスやブランドで差別化ができる |
3. 美容業界での多様なキャリアパス
ブライダル・ヘアメイク業界
職種 |
内容 |
ブライダルスタイリスト |
結婚式での新婦ヘアメイクや着付け |
舞台・映像ヘアメイク |
映画・テレビ・舞台出演者のヘアスタイリング |
ファッション業界 |
雑誌撮影やファッションショーでのヘア担当 |
教育・講師として活躍
職種 |
内容 |
美容専門学校講師 |
学生への技術指導や試験対策指導 |
企業トレーナー |
サロンスタッフへの技術・接客研修 |
セミナー講師 |
全国での技術講習会やコンテスト審査員 |
訪問美容・福祉分野での活躍
- 高齢者施設・病院での訪問美容サービス
- 在宅介護中の方への美容施術提供
- 福祉美容師として社会貢献
化粧品・美容関連企業での勤務
4. 海外での活躍
国際的な美容師資格の活用
職種 |
内容 |
ビューティーアドバイザー |
店頭での接客・メイク指導 |
商品開発担当 |
新しい美容用品の企画・開発 |
マーケティング担当 |
美容商品の販売戦略や広報活動 |
活動内容 |
詳細 |
海外サロン勤務 |
ビザ取得後、現地の美容院で施術が可能 |
国際大会への出場 |
美容技術を競う世界大会での実力発揮 |
日本人向けサービス提供 |
海外在住の日本人顧客向けに特化したサービス |
5. 管理美容師資格取得後にできること
項目 |
内容 |
複数店舗の管理 |
店舗間の統括やスタッフのマネジメントが可能 |
美容所開設の責任者 |
開業時に必要な衛生管理や安全指導ができる |
独立・経営の強化 |
自分のサロン経営に役立つ衛生管理知識を取得 |
6. 取得後の収入モデル(目安)
職種・ポジション |
年収目安 |
備考 |
アシスタント |
約250〜300万円 |
技術習得中 |
スタイリスト |
約350〜500万円 |
指名顧客数で変動 |
トップスタイリスト |
約500〜700万円 |
高い指名率が収入に直結 |
店長・マネージャー |
約600〜800万円 |
売上管理・スタッフ指導が主業務 |
独立開業 |
約800万円〜1,200万円以上 |
成功すれば高収入が期待できる |
ブライダル・映像関係 |
約400〜700万円 |
繁忙期は高収入 |
講師・教育関連 |
約350〜600万円 |
セミナー講師の場合、報酬は案件次第 |
7. 美容師資格取得後のメリット
メリット |
内容 |
安定した職業 |
美容業界の需要は高く、長期的なキャリア形成が可能 |
独立・開業のチャンス |
自分のサロンを持つことで収入も自由度もアップ |
多様なキャリア選択肢 |
ヘアメイク、教育、訪問美容、海外勤務など幅広い |
人とのつながりが広がる |
顧客や業界関係者とのネットワークが形成できる |
自己表現と創造性が活かせる |
個性や創意工夫が仕事に直結 |
国際的に活躍可能 |
海外での就業や国際大会への参加も視野に入る |
8. 美容師資格取得後のキャリアステップまとめ
- まずはサロン勤務で経験を積む(1〜3年)
- スタイリストとして指名顧客を増やす(3〜5年)
- 管理美容師資格を取得し、マネジメントや独立を目指す(5年以上)
- 教育分野やメイク業界、海外で新たなチャレンジも可能!
美容・ファッション系資格一覧
和裁技能士
美容師
理容師
きものコンサルタント一般認定試験
きものプロスペシャリスト
和裁検定試験
洋裁技術検定
パターンメーキング技術検定試験
毛糸編物技能検定
ファッションビジネス能力検定
ネイリスト技能検定試験
メイクアップ検定試験
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験
調香技術士
ネイルスぺシャリスト技能検定試験
パーソナルカラー検定
色彩技能パーソナルカラー検定
グランビューティセラビスト
エステティシャン(AEA)
トータルビューティーセラピスト資格
エステティシャン(日本エステティック協会)
IBC検定
ABC協会認定ブライダルプランナー検定
美肌セラピスト
認定ウエディングスペシャリスト(CWS)
カットフラワーアドバイザー
ヨーロピアンフラワーデザイン
色彩心理額療法士
マインド・ボディ・セラピスト
箱庭心理セラピスト
整体療法士
カイロプラクター
療術師
整体セラピスト検定
日本予防医学療術協会認定 整体療術師
日本MTC療術師協会認定資格 整体師
整体セラピスト
JREC認定リフレクソロジスト認定試験
IFR認定リフレクソロジスト資格
JHRS認定リフレクソロジスト資格
JHRS認定フットセラピスト
IAI認定インテグレーターライセンス資格
台湾式リフレクソロジスト
フーレセラピスト
アロマビューティーセラピスト
漢方養生指導士
環境セラピージュニアセラピスト認定資格
ベビーセラピスト
ベビーマッサージインストラクター
ハーブ検定
ハーブコーディネーター
ロミロミセラピスト
アロマテラピー検定
アロマコーディネーター認定試験