賞状技法士

賞状や感謝状、表彰状などの手書き技術を認定する資格です。

手書きによる美しい文字で、賞状や記念証などの正式文書を作成する専門技術を証明する資格であり、筆耕士(ひっこうし)として活躍するための基礎資格になります。

賞状技法士資格の特徴

  • 日本筆耕技能協会が認定する資格
  • 手書きの美文字技術が求められる(硬筆・毛筆の両方に対応)
  • 企業や官公庁の賞状作成・筆耕業務で活かせる
  • 国家資格ではなく、民間資格だが、実務での評価が高い

資格の級位とレベル

賞状技法士資格には、1級・2級・3級・準3級の4つの級位があり、それぞれ求められるスキルが異なります。

級位 レベル・求められる技術 主な活用範囲
1級(最上位) 高度な筆耕技術+指導力 プロの筆耕士・賞状専門職・講師
2級 実務レベルでの賞状作成 企業・官公庁・書道教室の副業
3級 賞状作成の基礎技術 趣味・小規模な筆耕業務
準3級(入門) 賞状書写の基本 趣味・学習目的

受験資格と難易度

受験資格

賞状技法士資格の受験資格は、級によって異なります
基本的に誰でも受験できますが、1級の受験には2級の合格が必須です。

級位 受験資格
1級 2級合格者のみ受験可能(飛び級不可)
2級 誰でも受験可能(推奨:3級合格者)
3級 誰でも受験可能(初心者OK)
準3級 誰でも受験可能(入門レベル)
  • 1級は筆耕士レベルの試験のため、一定の技術を持った人のみ受験できる
  • 2級以下は学歴・年齢制限なしで受験可能
  • 初心者は準3級や3級から受験するのが一般的

難易度と合格率

賞状技法士の難易度は級が上がるほど高くなり、特に1級は最難関です。

級位 合格率 難易度(★5段階) 求められるスキル
1級 10〜15% ★★★★★(最難関) プロの筆耕士レベル(高度な筆耕技術+指導力)
2級 30〜40% ★★★★☆(難関) 実務レベルの筆耕技術(企業・官公庁で通用)
3級 50〜60% ★★★☆☆(普通) 賞状作成の基礎力(趣味・小規模業務)
準3級 70〜80% ★★☆☆☆(易しい) 初心者向け(賞状書写の基本)

難易度のポイント

  • 1級は合格率が低く、プロの筆耕士レベルの技術が求められる
    • 文字の均整・賞状のレイアウト・用字用語の正確さなどが厳しく評価
    • 指導力も問われるため、単に美しい字が書けるだけでは不十分
  • 2級は企業や官公庁での筆耕業務ができるレベル
    • 実務で使える賞状技術が必要
    • 隷書や行書をバランスよく書く能力が必須
  • 3級は賞状の基礎が理解できていれば合格可能
    • 文字の整え方や賞状の基本構成を理解していれば、対策すれば合格しやすい
  • 準3級は初心者向け
    • 正しい書き方の基礎を学ぶためのレベルで、試験対策をすればほぼ合格できる

試験内容

試験対策

実技試験対策(書写技術の向上)

賞状の書写技術を磨く

  • お手本を徹底的になぞる
    • 楷書・行書・隷書の見本を用意し、書き方の特徴をつかむ
  • 文字の均整を意識
    • 受賞者名・日付・授与者の配置を整え、全体のバランスを取る
  • 筆順・字形の正確性
    • 漢字のバランスを意識し、特に「とめ・はね・はらい」を正しく書く
  • 手の運びを安定させる
    • ペンを動かすときの筆圧やスピードを一定にする

書体の使い分け(1級・2級対策)

  • 楷書:基本の書体。正確な字形で書く
  • 行書:筆の流れを意識し、柔らかく
  • 隷書:賞状のタイトルに使うことが多いため、横長の形を意識

賞状のレイアウトを整える

  • 行間を均等にする
    • 賞状は中央揃えが基本。行ごとの間隔が均等になるように配置
  • 受賞者名を強調する
    • 文字のサイズを少し大きめにして、バランスよく目立たせる
  • 文章の中央揃えを厳密に
    • 「本文の中央」と「受賞者名・日付の中央」を微調整する

速書き(1級・2級向け)

1級・2級では制限時間内に正確に書く力が求められる。

  • タイマーを使って速書き練習(時間を測り、スピードと正確性を両立)
  • 崩れすぎない速書きの習得(乱雑にならないよう注意)
  • 筆順を間違えないよう意識(特に筆耕士レベルではミスは致命的)

理論試験対策(筆耕知識の習得)

賞状の基本構成を暗記

  • タイトル(表彰状・感謝状など)
    • 大きめの隷書で書く
  • 本文(受賞理由・功績など)
    • バランスを考えて中央揃え
  • 受賞者名
    • 目立つように書く(楷書が基本)
  • 日付・授与者
    • 一番下に配置

書体の特徴と使い分けを理解

  • 楷書:基本の書体で、賞状の本文に使われる
  • 行書:少し柔らかい印象を持たせるときに使用
  • 隷書:賞状のタイトルや公式文書の見出しに適用

レイアウトと筆順の知識をチェック

  • 適切な行間と配置を学ぶ
  • 間違えやすい筆順を復習

級別試験対策のポイント

級位 試験の特徴 対策ポイント
1級(最難関) 賞状の全文作成+隷書・楷書・行書の書き分け+添削問題 賞状のバランスを完璧に+添削練習
2級(実務レベル) 賞状全文作成(楷書・行書・隷書の使い分け)+レイアウト調整 速書き+レイアウトの正確性を重視
3級(基礎レベル) 短文の賞状書写+楷書の基本 書写技術の基礎を習得+筆順を正確に
準3級(初心者向け) 文字の書写(ひらがな・カタカナ・漢字) 正しい筆順を身につける

取得後に出来ること

取得すると、筆耕士(ひっこうし)としての仕事書道・ペン習字の指導など、さまざまな場面で活かすことができます。特に、1級・2級は企業や官公庁の賞状作成を担うプロフェッショナル資格として評価され、副業やフリーランスとしても活躍可能です。

筆耕士として仕事をする

賞状・表彰状・感謝状の作成
  • 企業や官公庁、学校、スポーツ団体などから依頼を受け、賞状を作成
  • 1枚あたり数千円〜数万円の収入になることもあり、安定した受注が可能
  • 1級・2級取得者は、筆耕士として正式な案件を請け負える
招待状・宛名書きの筆耕業務
  • 結婚式や企業の式典などの招待状の宛名書きを手書きで作成
  • 企業や結婚式場と提携し、定期的な仕事として請け負うことも可能
  • 1件につき50〜200枚程度の依頼があり、副業としても適している
賞状のデザイン業務
  • 手書きの賞状だけでなく、賞状のレイアウトデザインやフォーマット作成の仕事もある
  • 手書き技術を活かして、デジタル賞状のデザイン制作も可能

教育・指導者として活動

書道・ペン習字教室の講師
  • カルチャースクールや公民館で賞状書写の講師として活躍
  • 書道・硬筆書写の講師として独立し、個人教室を開業
  • 1級取得者は「筆耕指導者」としての指導力も認められる
オンライン講座の開講
  • ZoomやYouTubeを活用し、筆耕技術の講座を提供
  • 添削指導や動画レッスンを販売し、収益化が可能
  • 需要の高い「美文字講座」と組み合わせると、幅広い層にアピールできる

フリーランス・副業で活躍

クラウドソーシングで筆耕業務を受注
  • ココナラ・クラウドワークスなどのサイトで賞状や筆耕業務の案件を受注
  • 手書き文字の需要は根強く、1件数千円~数万円の案件もある
  • 隷書や行書の書ける筆耕士は特に貴重なため、高単価案件を狙える
ハンドメイド市場での活用
  • 手書きの命名書・ポエム・色紙などを作成し、ネット販売(minne・Creemaなど)
  • 筆耕技術を活かした「オーダーメイド作品」も人気

ビジネススキルとして活用

履歴書・職務経歴書の印象アップ
  • 資格として履歴書に記載できるため、事務職や接客業での評価が向上
  • 手書きの書類が必要な場面で、美しい文字を書くスキルがアピールポイントになる
企業の社内業務で活用
  • 表彰状や感謝状を手書きで作成し、企業内での筆耕業務を担当
  • 企業の広報や総務部門で、筆耕業務の専門職として活躍

賞状技法士の級別活用レベル

級位 活用できる分野 主な職種・活動
1級(最上位) プロの筆耕士・賞状の専門職・講師 筆耕士・賞状デザイン・筆耕講師・独立開業
2級 企業・官公庁・書道教室の副業 賞状筆耕・宛名書き・カルチャースクール講師
3級 趣味・小規模な筆耕業務 自宅教室・クラウドソーシングでの受注
準3級(入門) 趣味・学習目的 書写の基礎・日常の美文字習得

賞状技法士資格と他の資格の違い

資格名 対象スキル 活用分野
賞状技法士 賞状・筆耕技術の専門資格 官公庁・企業の筆耕業務、講師
硬筆書写技能検定 美しい字を書く技術 一般の手書き文書、履歴書、指導者
書道師範資格 毛筆の専門技術 書道教室の開業、書作品制作
  • 筆耕業務を専門にしたいなら「賞状技法士」が最適
  • 日常的な美文字スキルを身につけるなら「硬筆書写技能検定」
  • 書道作品や書道指導に興味があるなら「書道師範資格」

事務系資格一覧

秘書技能検定
ビジネス文書検定
日本漢字能力検定
ビジネス・キャリア検定
日本語コミュニケーション能力認定試験
速記技能検定
校正技能検定
校正士
書道
レタリング技能検定
賞状技法士
硬筆書写検定
文部科学省後援毛筆書写技能検定
ファイリング・デザイナー
米国秘書検定(CPS)
テープライター
電子化ファイリング検定
日商珠算能力検定試験
珠算検定
実用マナー検定
計算実務能力検定
電卓技能検定
ビジネス能力検定
ビジネス実務マナー検定
文書処理能力検定
日本語検定
トレース技能検定

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