離婚カウンセラーは、離婚を考えている人や離婚後の生活に不安を抱える人に対して、 心理面・法律面・生活設計などのサポートを行うことができるスキルを証明する民間資格です。
日本ではNPO法人日本家族問題相談連盟が発行する「認定離婚カウンセラー」資格が代表的です。
主な役割と活動内容
- 離婚に関する悩み(夫婦関係、親権、財産分与など)の相談対応
- 離婚を決意するかどうかの心理的サポート
- 調停・裁判前の心構えや準備に関するアドバイス
- 離婚後の生活設計や子育てに関する支援
- 必要に応じて弁護士・司法書士・行政書士等への橋渡し
■主催
日本家族問題相談連盟
目次
受験資格と難易度
受験資格
誰でも受講・受験可能(初心者歓迎)
離婚カウンセラーは民間資格のため、受験にあたって特別な条件はありません。
主な受験資格の条件:
- 年齢・学歴・職歴に制限なし
- 心理学・法律の知識がない方でも受講OK
- 離婚経験の有無は問われない
- 講座を受講し、修了試験に合格することが必須
「家族や友人の相談に乗ることが多い」「自身の経験を活かしたい」など、 実生活での関心や経験がある方には特におすすめです。
難易度
初学者にもやさしい内容
離婚カウンセラー資格は、心理・法律の入門知識+カウンセリングの基礎を扱う講座内容となっており、 初めて学ぶ方にも理解しやすい構成になっています。
難易度の特徴:
- 合格率は90%以上(しっかり学習すればほとんどの方が合格)
- 試験は「講座の復習内容」から出題される
- 主に選択式+レポート形式の確認テスト
- 記述がある場合も「考えを自分の言葉で書く」やさしい内容
勉強量の目安:
- 1日30分〜1時間の学習で、1〜2か月で修了可能
- 忙しい方は週末だけの学習でも合格を目指せる
こんな方でも安心
- 「法律や心理学は初めて」という方
- 子育て・介護と両立しながら学びたい方
- 本格的なカウンセラー資格の前に入門的に取得したい方
試験内容
試験の概要
主催団体例:
- NPO法人 日本家族問題相談連盟
試験の形式:
- 講座修了後に受験可能(通信 or オンライン受講)
- 在宅受験形式が中心(マーク式または記述式)
- 試験内容は講座テキスト・映像教材に基づいて出題
主な出題内容(分野別)
以下のような実務に直結する知識や相談スキルが問われます。
① 離婚に関する法律知識(基礎)
- 離婚の種類(協議・調停・裁判)
- 親権・養育費・財産分与の基礎知識
- DV・モラハラ・婚姻費用・面会交流など
② 離婚に伴う心理的支援
- 夫婦関係における葛藤・不安・迷いの心理
- 離婚を決断するプロセスのサポート
- 離婚後の喪失感・自己再構築
③ カウンセリング技法・相談対応
- 傾聴・共感・受容の基本
- 相談の進め方(面談の流れ・注意点)
- 対応が難しいケース(DV被害・感情の激しさ)
④ 実務的な対応力
- 相談時のマナーや倫理
- 弁護士・行政書士など専門家との連携
- ケースに応じた対応方針の判断
試験問題の形式
代表的な出題パターン:
形式 | 内容例 |
---|---|
選択式(○×・4択) | 「離婚調停はどこで行う?」「養育費に関する法律はどれか?」など |
記述式(短文) | 「この相談者に必要な支援とは?」などを簡潔に説明 |
レポート課題 | (講座による)簡単な事例分析や自己の考察を書く場合あり |
合格基準
- 70~80%以上の正答で合格(目安)
- 講座修了と課題提出がセットで合格条件
- 再提出・再試験も可能な場合が多く、安心
試験対策
試験概要
項目 | 内容 |
---|---|
主催団体 | NPO法人 日本家族問題相談連盟 など |
試験形式 | 在宅受験(オンラインまたは郵送) |
問題形式 | 選択式・記述式・ケースワーク型課題 |
合格基準 | おおむね70〜80%の理解度 |
再提出 | 可能(再受験制度あり) |
主な出題分野と内容
① 離婚関連の法律知識(基礎レベル)
- 離婚の種類:協議離婚、調停離婚、裁判離婚
- 親権・養育費・財産分与の基本的な考え方
- 面会交流・婚姻費用・慰謝料など
② 離婚に関する心理的理解
- 離婚を決断するまでの心理的プロセス
- 葛藤、不安、自己否定、孤独感などへの対応
- 離婚後の心の回復、再出発への支援
③ カウンセリングの基本技法
- 傾聴・共感・受容の3原則
- 相談時の姿勢・言葉の選び方・沈黙への対応
- 相談者との距離感の保ち方(倫理的配慮)
④ 実務対応・ケーススタディ
- DV・モラハラ・依存症などの問題を含む複雑なケース
- 専門家(弁護士・行政書士など)へのつなぎ方
- 相談フローの設計、カウンセリングの進め方
試験問題の形式(例)
形式 | 出題例 |
---|---|
選択式 | 「財産分与に関する説明で正しいものはどれか?」 「DV被害者の初期対応として最も適切なのは?」 |
記述式 | 「この相談者に対して、どのように関わるべきかを述べなさい」 |
ケース課題 | 事例文を読んで、相談の進め方や注意点を答える |
合格のポイント
- テキスト内容をしっかり理解していれば十分対応可能
- 心理+法律+支援の視点をバランスよく学ぶ
- 「相談者の立場に立った思考」が記述問題で評価される
取得後に出来ること
離婚カウンセラー資格|取得後にできること
1. 離婚・夫婦問題に関する相談対応
離婚を考えている人や、離婚後の生活に不安を抱えている人に対して、 心理面・生活面・初歩的な法的観点からのサポートが可能です。
- 離婚すべきかどうかの相談にのる
- 親権・養育費・財産分与などの基礎知識を伝える
- 離婚後の生活設計や子どもの心のケアについて助言する
2. 相談窓口としての活動・開業
自宅やレンタルオフィス、またはオンラインでのカウンセリング活動が可能になります。
- 個人相談業としての副業・在宅ワークに
- 地域での家族問題相談室の立ち上げ
- HPやSNSでの情報発信・集客活動も可能
※ただし「法的助言」や「代理交渉」はできないため、必要に応じて専門家(弁護士等)との連携が必要です。
3. 法律・福祉・教育の現場での補助的役割
- 法律事務所・行政書士事務所などでの相談対応補助
- 児童福祉・教育現場における家族支援の一環として活用
- 夫婦問題に悩む親への支援(PTA・地域活動など)
4. 他の資格と組み合わせてステップアップ
離婚カウンセラーは心理支援の入門資格としても有効で、以下のような他資格と組み合わせることで活動の幅が広がります。
- メンタルケア心理士®・心理カウンセラー系資格
- キャリアコンサルタント(離婚後の再就職支援)
- ファイナンシャルプランナー(お金・生活設計)
活用事例(イメージ)
活動の場 | 内容 |
---|---|
個人相談 | 離婚したい人・迷っている人の悩みを丁寧に聴く/必要に応じて専門家を紹介 |
地域活動 | 自治体の相談窓口やNPOで、家庭問題の相談員として参加 |
副業・独立 | オンラインカウンセリングサービスの提供(Zoom・LINEなど) |
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