BASI(Body Arts and Science International)は、アメリカ発祥のピラティス教育機関で、 世界30か国以上に展開している国際的なピラティス資格認定団体です。
BASI認定のインストラクター資格は、ピラティスの理論・解剖学・動作分析に基づいた 科学的かつ体系的な指導法を学び、グローバルに通用するインストラクターとして活躍できるものです。
■主催
BASI
受験資格と難易度
受験資格
どなたでも受講・受験可能(年齢制限あり)
BASIピラティスの養成コースには、特別な資格や実技試験は不要です。 ただし、以下の基本条件があります。
主な条件:
- 満18歳以上(高校卒業相当)
- ピラティス初心者でもOK(事前に体験レッスンを受けることが推奨)
- 医学・解剖学の専門知識は不要だが、あるとスムーズ
- 受講前に簡単な面談やカウンセリングを行う場合あり
運動指導未経験の方や主婦、社会人の副業希望者も多く受講しており、 初学者にも対応したカリキュラムが整っています。
難易度
合格率は高めだが、しっかりとした準備が必要
BASI認定インストラクター資格は「国際標準の学習内容」が特徴で、 内容は専門的ですが、講座にしっかり取り組めば合格は十分可能です。
難易度のポイント:
- 合格率は70〜90%程度(受講者の多くが取得)
- 全過程を修了すれば、筆記・実技試験も無理のない内容
- 座学(解剖学・理論)+ 実技(指導力・動作精度)の両方が評価される
試験内容
試験の概要
BASIの資格試験は、養成コース修了後に行われる筆記試験と実技試験で構成されています。 受講中のレポート提出や実習記録も評価対象となります。
試験形式 | 内容 |
---|---|
筆記試験 | 理論・解剖学・プログラミングに関する記述式問題 |
実技試験 | ピラティスのエクササイズ実演+模擬指導(マットまたは器具) |
課題提出 | 練習・見学・指導記録(チェックリスト形式) |
筆記試験の内容
主な出題分野:
- ピラティスの基本原則(呼吸・中心・集中・正確性など)
- 筋肉・骨格の解剖学(主に体幹・骨盤周辺)
- クライアントに応じたプログラム構成の考え方
- 動作の適応と制限(ケガ・障がいのある場合の対応)
問題形式:
- 選択式(○×・4択など)
- 記述式(短文・長文あり)
- ケーススタディに基づく応用問題
実技試験の内容
2つのパートで評価:
- 自分自身がエクササイズを正確に実演
- 他者に対しての模擬指導(インストラクション)
代表的な実技項目:
- The Hundred
- Roll-Up
- Single Leg Stretch
- Swan
- Spine Stretch
器具コース(コンプリヘンシブ)では、
リフォーマー・キャデラック・チェア・バレルを使った実技も含まれます。
評価ポイント:
- 動作の正確性・流れ・集中力
- クライアントの状態に応じた安全な指導
- 声かけ・姿勢・タイミングなどの指導力
課題・実習レポート
試験前までに以下の課題を所定の時間・回数分、記録し提出します。
課題 | 必要時間の目安 |
---|---|
自主練習 | 100時間 |
見学 | 20時間 |
モニター指導 | 30時間 |
合格基準
- 筆記+実技+課題の総合評価で合否判定
- 出席率80%以上が前提条件
- 合格後、BASI本部より「国際認定証」が授与される
試験対策
試験対策の基本方針
BASIの資格試験は、筆記+実技+課題提出の3本柱で構成されています。 講義・実習・自主学習をバランスよく進めることが、合格への最短ルートです。
筆記試験対策
STEP 1:公式テキスト・ノートを徹底復習
- 「ピラティスの原則(6つ)」や「中立姿勢」など、基本用語を暗記
- 解剖学(骨格・筋肉の名称と動き)を図とともに確認
- 症例対応(腰痛、肩こりなど)への配慮ポイントを整理
STEP 2:出題形式に慣れる
- 選択・○×・記述式が混在するため、要点を短くまとめる練習が有効
- 模擬問題や過去問(スタジオで配布される場合あり)を活用
実技試験対策
STEP 1:自分の動作を磨く
- 基本のマットエクササイズを「正確に・流れるように」実演
- 姿勢・リズム・呼吸・目線に注意
- スマホで動画撮影し、自分のフォームを客観的に確認
STEP 2:模擬指導を反復練習
- 友人やクラスメイトを相手に指導練習
- 安全確認・わかりやすい声かけ・フィードバックが評価ポイント
- 「見本を見せる」「言葉で導く」両方のスキルを養う
課題提出のコツ
練習・見学・指導を「こまめに記録」
- 専用フォームまたはノートに、日付・内容・所感を記入
- モニター指導では対象者の年齢や体調に応じた配慮もメモ
- スタジオに確認し、必要時間をしっかり満たす
取得後に出来ること
1. ピラティスインストラクターとして正式に指導ができる
BASI資格を取得すると、世界基準に沿ったピラティスメソッドを安全かつ効果的に指導できる技術と知識が身につきます。 以下のような指導が可能です。
- マットピラティスのグループレッスン
- リフォーマー、キャデラック、チェアなどの器具を使った個人指導
- ピラティス初心者から中上級者、スポーツ選手や高齢者まで対応可能
2. フィットネス・医療・美容業界での就職・契約が可能に
BASIは国際的に評価されているピラティス教育機関であるため、資格取得後は以下のような施設で「即戦力」として活躍できます。
勤務先の例 | 活動内容 |
---|---|
ピラティススタジオ | レッスンの担当、パーソナルセッションの提供 |
スポーツクラブ・ジム | マットクラスや体幹トレーニングのインストラクター |
整形外科・リハビリ施設 | リフォーマー等を使ったリハビリ支援 |
美容・エステサロン | 体幹・姿勢改善を目的としたプログラム提供 |
3. フリーランス・オンライン・副業としても活動できる
BASI資格は独立・副業にも適した資格で、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
- 自宅・レンタルスペースでの個人レッスン
- Zoomなどでのオンラインピラティスレッスン
- 出張指導(高齢者施設・企業・学校など)
4. 海外でも通用する国際資格としての強み
BASIの認定資格は世界30カ国以上で通用するため、海外移住・転職・留学の際にも武器になります。 英語版の認定証も発行され、国際的なピラティススタジオでの就業も可能です。
5. 他資格・スキルとの組み合わせで活躍の幅を広げられる
BASIの資格を土台として、以下のようなスキルと組み合わせることで、総合的なボディケアの専門家として活動できます。
- 理学療法士、柔道整復師との連携によるリハビリ分野への応用
- ヨガ・整体・アロマとの併用で独自メニューを展開
- 栄養・メンタル・自律神経ケアなど、健康トータル支援にも発展可能
こんな方におすすめの活用方法
- 子育て・主婦業と両立しながら自宅で開業したい方
- 本業のトレーナーや理学療法士のスキルを拡張したい方
- 独立・海外就職を視野に入れて国際資格を取りたい方
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