FTP(Fitness Training Program)は、世界30か国以上で展開されている国際的なピラティスインストラクター養成プログラムです。
日本では「FTP JAPAN」が公式認定講座を提供しており、特に人気のある「ベーシックマットピラティスインストラクター」資格は、フィットネス業界やスタジオで幅広く認知されています。
■主催
FTP JAPAN
受験資格と難易度
受験資格(ベーシックマットピラティス)
年齢・学歴・職歴
- 年齢制限なし(18歳以上が目安)
- 学歴・職歴・運動歴などは不問
運動経験
- 初心者・未経験者でもOK
- ダンス・ヨガ・フィットネスなどの経験があると理解がスムーズ
その他
- 特別な資格(医療・保健など)は不要
- 日本語での理解力があれば外国人でも受講可能(※一部スクールでは英語対応あり)
難易度の目安
筆記試験の難易度
- 解剖学・ピラティス理論に関する基礎問題(記述 or 選択式)
- テキストに沿った内容なので、しっかり復習すれば合格可能
- 医療系専門知識までは問われない
実技試験の難易度
- 基本動作(呼吸法・姿勢保持・簡単なムーブメント)を実演・指導
- 完璧さよりも「伝え方・安全性・声かけの工夫」が評価される
- 練習すれば初心者でも合格可能
合格率の目安
- 公表はされていないが、全体の合格率は90%以上とされる
- 講師からのフィードバックが丁寧なので、落ちても再受験がしやすい
試験内容
FTPベーシックマットピラティスインストラクター資格を取得するには、養成講座を修了後、筆記試験と実技試験を受ける必要があります。 難易度は高すぎず、講習内容をしっかり理解・実践していれば合格が見込めます。
試験構成
- 筆記試験(選択式+記述式)
- 実技試験(デモ+指導プレゼンテーション)
1. 筆記試験の内容
出題形式
- 選択式問題:基礎知識・理論(10〜20問程度)
- 記述式問題:用語説明や指導方法についての簡単な記述
出題範囲
- ピラティスの6原則(呼吸・集中・コントロール・センタリングなど)
- 骨・筋肉・姿勢に関する基本的な解剖学知識
- レッスン構成の基本
- インストラクターとしてのマナー・安全管理
2. 実技試験の内容
構成
- デモンストレーション:動きの正確性・美しさ
- インストラクション(模擬レッスン):指導の流れ・言葉がけ・安全配慮
評価ポイント
- 基本ムーブメント(例:ハンドレッド、ロールアップ、レッグサークルなど)の正しい実演
- 動作の説明がわかりやすく、参加者への声かけが丁寧であること
- ポジティブな態度と、インストラクターとしてのふるまい
- 全体の構成(ウォームアップ〜クールダウン)が適切であること
合否の基準
- 筆記・実技ともに一定の基準を満たすと合格
- 試験後、講師からのフィードバックがある
- 万が一不合格でも、再試験(有料)にて再チャレンジ可能
試験の所要時間
- 筆記試験:約30~45分
- 実技試験:受験者1人あたり約15~20分
- 当日は他の受講生と一緒に行うケースが多い
試験対策
筆記試験対策
主な出題内容
- ピラティスの6原則(呼吸、集中、コントロール、センタリング、正確性、流れ)
- 基本的な解剖学(骨・筋肉・姿勢)
- インストラクターの役割、安全配慮
- レッスン構成と進め方
対策ポイント
- 公式テキストを繰り返し読む(特に6原則の意味)
- 講義中に配布されたプリント・ワークシートを見直す
- 専門用語の意味と使い方を暗記ではなく「理解」で覚える
- 友人とクイズ形式で出し合うと効果的
実技試験対策
評価されるポイント
- 動きの正確性と安定性
- 声かけ(インストラクション)のわかりやすさ
- 安全配慮(無理をさせない、呼吸の指示など)
- レッスン全体の流れ(ウォームアップ → メイン → クールダウン)
対策方法
- 鏡やスマホ動画で自分の動きをチェック
- 仲間同士で模擬レッスンを実施し、フィードバックし合う
- 基本ムーブメントの「目的」と「効果」を言葉で説明できるように練習
- 笑顔・丁寧な言葉遣い・安心感のある雰囲気づくりを意識
おすすめの練習内容
- ハンドレッド、ロールアップ、シングルレッグストレッチなど基本10種目
- それぞれに対して「どう伝えるか」を声に出して練習
- 実技チェックリストを作成して、弱点を1つずつ修正
本番での注意点
- 緊張しても基本に忠実に:無理にアレンジしない
- 話すスピードをゆっくりにして、呼吸を合わせる
- 姿勢と表情は常に「見本」であることを意識
- ミスしても冷静に対応すれば減点されにくい
直前のチェックリスト
- 用語の意味・理論の再確認
- 全ムーブメントをスムーズに実演できるか
- レッスン構成(流れ・時間配分)を暗記ではなく把握
- 服装・髪型・身だしなみの最終確認
取得後に出来ること
1. ピラティスレッスンの開催
- スポーツジムやフィットネスクラブでのクラス担当
- ヨガ・ピラティススタジオでのレギュラー講師としての活動
- 自治体・カルチャーセンター・学校などでの講座開設
- 自宅やレンタルスペースでのプライベートレッスン
2. オンラインでのレッスン提供
- Zoomなどを利用したオンライン指導
- 動画配信サービスやSNSを活用したコンテンツ販売
- 海外在住者や多忙な人への遠隔指導も可能
3. フリーランス・副業としての活動
- 本業と両立しながら副業としてピラティス講師をする
- イベント、企業研修、福利厚生プログラムへの出張指導
- 自分のブランドや教室を立ち上げ、独立も可能
4. ステップアップ・スキルアップ
- FTPアドバンスマットピラティスインストラクター資格への挑戦
- マタニティ・シニア・スポーツ向けの専門コース受講
- 他団体(STOTT、BASIなど)の資格との併用で幅を広げる
- 栄養学・ボディケア・心理学などとの連携で総合指導者へ
5. 活動を始める際の準備
- 指導用マット・音楽・インストラクション用の資料作成
- レッスン保険(インストラクター賠償責任保険)への加入
- 集客用のWebサイトやSNSアカウントの開設
- レンタルスタジオや提携施設の確保
資格の有効期限・更新
- FTPベーシックマットピラティス資格に有効期限はありません
- ただし、最新情報・スキルを保つために継続的な学習が推奨されます
その他資格一覧
準備中