A+

IT業界での基礎的なハードウェア・ソフトウェアの知識や、ネットワーク・セキュリティの基本を証明する国際資格です。

ITサポートやヘルプデスク、システム管理の初心者向け資格として、世界中の企業で評価されています。

CompTIA(Computing Technology Industry Association)が認定するベンダーニュートラルな資格であり、特定のメーカーや製品に依存せず、幅広いITスキルを習得できます。

主催
CompTIA 日本支局

受験資格と難易度

受験資格

  • 特に制限なし(誰でも受験可能)
  • IT未経験者でも学習すれば取得可能
  • CompTIAは18歳以上を推奨しているが、年齢制限はなし
  • 英語試験が主流だが、日本語試験も実施されている

A+はIT初心者向けの資格であり、事前に特定の資格や経験を求められることはありません。

難易度

A+資格はITの基礎スキルを証明する資格ですが、**試験範囲が広いため、難易度は中程度(やや難関)**です。

試験 難易度 合格率(推定) 必要な学習時間
Core 1(220-1101) ★★★☆☆(中程度) 70~75% 100~150時間
Core 2(220-1102) ★★★★☆(やや難関) 65~70% 120~180時間

Core 1(220-1101):ハードウェア・ネットワーク系

  • PCの分解・組み立てができるレベル
  • ネットワークの基礎知識(IPアドレス、Wi-Fi設定など)
  • モバイルデバイスやクラウド技術の基礎

Core 2(220-1102):OS・セキュリティ系

  • Windows・Linux・Macの基本操作とトラブルシューティング
  • ウイルス対策、ファイアウォール、アカウント管理
  • ソフトウェアのインストール・管理

Core 2はセキュリティやOS管理が含まれるため、Core 1より難易度が高いとされています。

試験内容

2つの試験(Core 1:220-1101 / Core 2:220-1102)に合格する必要があります。

試験は、ハードウェア・ネットワーク・オペレーティングシステム(OS)・セキュリティ・トラブルシューティングなど、ITの基礎スキルを総合的に評価します。

試験の基本情報

項目 Core 1(220-1101) Core 2(220-1102)
試験内容 ハードウェア・ネットワーク・モバイル・クラウド OS・セキュリティ・ソフトウェア・トラブル対応
出題形式 多肢選択式(択一・複数選択)+パフォーマンスベース問題(シミュレーション)  
試験時間 90分 90分
問題数 最大90問 最大90問
合格基準 675点以上(100~900点) 700点以上(100~900点)
受験費用 約246ドル(約25,000円) 約246ドル(約25,000円)

試験はピアソンVUEのテストセンターまたはオンライン受験が可能です。

Core 1(220-1101):ハードウェア・ネットワーク

ハードウェア、ネットワーク、モバイルデバイス、クラウド技術に関する知識を問う試験です。

① ハードウェア(約25%)

  • PCの内部構造(マザーボード、CPU、RAM、ストレージ、電源ユニット)
  • 周辺機器と接続方法(USB、HDMI、VGA、Thunderbolt、Bluetooth、Wi-Fi)
  • ハードウェアのトラブルシューティング(電源が入らない、ビープ音、過熱対策)

② ネットワーク(約20%)

  • ネットワークの基本概念(LAN、WAN、VPN、DNS、DHCP)
  • ネットワーク機器(ルーター、スイッチ、アクセスポイント、ファイアウォール)
  • IPアドレスとプロトコル(IPv4、IPv6、TCP/IP、UDP、HTTP、FTP)

③ モバイルデバイス(約15%)

  • スマートフォン・タブレットの設定と管理
  • モバイルOS(Android、iOS)の特徴
  • モバイルデバイスのセキュリティ(リモートワイプ、ロック、暗号化)

④ 仮想化・クラウド(約10%)

  • 仮想マシン(VM)の概念と用途
  • クラウドサービスの種類(SaaS、PaaS、IaaS)
  • 仮想環境のセットアップ方法(Hyper-V、VMware、VirtualBox)

⑤ ハードウェアとネットワークのトラブルシューティング(約30%)

  • PC・ネットワーク機器の問題解決手順
  • 接続トラブルの診断(Wi-Fiがつながらない、IPアドレス競合、ネットワーク遅延)

Core 2(220-1102):オペレーティングシステム・セキュリティ

Windows、Mac、Linuxのオペレーティングシステム(OS)、セキュリティ、トラブルシューティングに関する試験です。

① オペレーティングシステム(約30%)

  • Windows 10/11のインストールと設定
  • MacOS、Linuxの基本操作
  • コマンドライン操作(Windows:CMD、PowerShell / Linux:Bash)
  • OSのアップデートとメンテナンス

② セキュリティ(約25%)

  • マルウェアの種類と対策(ウイルス、ランサムウェア、フィッシング)
  • ファイアウォールの設定
  • ユーザーアカウント管理とアクセス制御(パスワードポリシー、二要素認証)

③ ソフトウェアとアプリケーションのトラブルシューティング(約20%)

  • ソフトウェアのインストール・アンインストール
  • アプリケーションのクラッシュ対応
  • プリンターやスキャナーの設定とトラブルシューティング

④ 運用・保守のベストプラクティス(約25%)

  • バックアップとデータ復元の方法
  • リモートアクセス(VPN、リモートデスクトップ)
  • エンドユーザーサポートの基本(ヘルプデスク対応)

試験の出題形式

A+資格では、選択式の問題とパフォーマンスベースの問題が出題されます。

① 多肢選択式(択一・複数選択)

  • 1つまたは複数の正解を選択する形式
  • 例:「LANに適したケーブルはどれか?」(複数選択可)

② パフォーマンスベース問題(シミュレーション)

  • 実際の操作を模した問題
  • 例:「Windowsの設定画面でネットワークアダプタのIPアドレスを設定する」

パフォーマンスベース問題は、実務でのスキルを試す形式であり、実際にPCを操作しながら学習することが重要です。

試験対策

効果的な試験対策のポイント

① 公式教材・参考書を活用

  • CompTIA CertMaster Learn(公式オンライン教材)
  • CompTIA A+ Study Guide(英語の定番参考書)
  • 日本語の参考書(技術評論社やオライリーのA+対策本)

② 実機での学習

  • PCの分解・組み立てを実際に行う
  • Windows、Linuxの基本操作を学ぶ
  • 仮想環境(VirtualBox、Hyper-V)でOSのインストール・設定を試す

③ 模擬試験を解く

  • CompTIA公式模擬試験(CertMaster Practice)
  • Udemy、MeasureUpなどの模擬試験サイト
  • 時間を計って試験形式に慣れる

Core 1(220-1101)の対策

① ハードウェア

  • PCの基本構造を理解する(CPU、RAM、ストレージ、電源ユニットなど)
  • 周辺機器の接続方法と用途(USB、HDMI、VGA、Bluetooth)
  • 実際にPCを分解・組み立てて、各パーツの役割を覚える

② ネットワーク

  • IPアドレス、サブネット、DNS、DHCPなどの基礎を学ぶ
  • Wi-FiやLANの設定を試し、接続トラブルシューティングを練習する
  • ルーターやスイッチの設定方法を理解する

③ モバイルデバイス

  • スマートフォンやタブレットの基本操作を学ぶ
  • リモートワイプ、暗号化、セキュリティ設定を試す

④ クラウドと仮想化

  • 仮想マシン(VM)の作成と設定(VirtualBox、Hyper-V)
  • クラウドサービス(SaaS、PaaS、IaaS)の基本を理解する

⑤ トラブルシューティング

  • ハードウェア故障の診断方法を学ぶ(電源が入らない、ビープ音、過熱など)
  • ネットワーク接続の問題解決(IPアドレス競合、Wi-Fi不調)

Core 2(220-1102)の対策

① オペレーティングシステム

  • Windows 10/11、MacOS、Linuxの基本操作を学ぶ
  • コマンドライン(CMD、PowerShell、Bash)を試す
  • OSのインストール、設定、アップデート方法を理解する

② セキュリティ

  • ウイルス・マルウェアの種類と対策を学ぶ
  • ファイアウォール、アンチウイルス、アクセス制御の設定を試す
  • 二要素認証(2FA)や暗号化の仕組みを理解する

③ ソフトウェアトラブルシューティング

  • アプリケーションのインストール・アンインストールを試す
  • プリンターやスキャナーの設定とトラブル対応を学ぶ

④ ITサポートのベストプラクティス

  • バックアップの設定方法を試す
  • VPNやリモートデスクトップの設定を学ぶ
  • ヘルプデスク対応のシナリオを想定して練習する

実践的な学習方法

① 実機を使って学習

  • PCを分解・組み立てながら各パーツの機能を理解
  • WindowsやLinuxをインストールし、OSの基本操作を学ぶ

② 実際のIT環境を再現

  • 仮想環境(VirtualBox、Hyper-V)でOSを操作
  • ルーターやネットワーク機器の設定を試す

③ 模擬試験で試験形式に慣れる

  • 時間を計って模擬試験を解く(本番と同じ90分で実施)
  • 間違えた問題を復習し、理解を深める

取得後に出来ること

IT業界への就職・転職が有利になる

(1)エントリーレベルのIT職に応募できる

A+資格は、IT未経験者がエントリーレベルの職に就くための国際的な認定資格です。特に以下の職種で評価されます。

職種 A+資格の活用度
ITサポートスペシャリスト 高い(PC・ネットワークの基礎スキルを活用)
ヘルプデスク 高い(OS・アプリケーションのトラブル対応)
テクニカルサポート 高い(ハードウェア・ソフトウェアの知識を活用)
システム管理者(ジュニアレベル) 中程度(サーバー・ネットワーク管理に役立つ)
フィールドエンジニア 高い(PC・プリンターの設置・メンテナンス)

(2)IT企業や外資系企業での評価が高い

A+はCompTIAが認定する国際資格のため、海外企業や外資系企業のIT部門でも高く評価されます。
特に、米国では多くの企業がITスタッフの採用条件としてA+資格を求めています

(3)未経験からでもIT業界に入りやすい

  • IT業界未経験者が就職・転職時にアピールできる資格
  • 企業が求めるITサポートスキル(PC、OS、ネットワーク、セキュリティ)を持っていることを証明できる

キャリアアップ・上位資格へのステップアップ

A+資格取得後は、さらに専門性を高めるために、上位資格へのステップアップが可能です。

(1)CompTIAの上位資格を取得

上位資格 内容
CompTIA Network+ ネットワークの知識を深め、ネットワーク管理者・エンジニアを目指す
CompTIA Security+ セキュリティスキルを高め、サイバーセキュリティ分野へ進む
CompTIA Linux+ Linuxシステムの運用管理を学び、サーバー管理者へ

A+ → Network+ → Security+ の順に学ぶと、IT管理者やセキュリティエンジニアとしての道が開ける

(2)他のIT関連資格と組み合わせる

  • Cisco CCNA(ネットワーク管理)
  • Microsoft Azure / AWS認定資格(クラウド技術)
  • LPIC(Linuxの運用管理)

A+資格の知識をベースに、特定の専門分野(ネットワーク、クラウド、セキュリティ)に進むことで、より高度なITキャリアを築くことができる

フリーランス・副業での活用

A+資格を取得すると、ITスキルを活かしてフリーランスや副業として仕事を請け負うことも可能です。

(1)PC修理・ITサポートの仕事

  • 企業や個人向けにPC修理や設定サポートを提供
  • OSのインストール、ハードウェアの交換、トラブルシューティング
  • プリンターやネットワーク機器の設定代行

(2)クラウドソーシングでのITサポート業務

  • クラウドソーシングサイト(Upwork、ランサーズ、クラウドワークス)でITサポート案件を受注
  • オンラインでのPCトラブル対応やリモートサポート

特に中小企業や個人事業主向けのITサポートは需要が高く、安定した副業収入につながる

実務スキルの向上

(1)PCやネットワークのトラブル対応力が向上

  • 企業のITサポート担当者として、PCやOSの問題解決ができる
  • Windows、Mac、Linuxの基本操作を習得し、複数の環境に対応可能
  • ハードウェアのメンテナンスやネットワーク設定がスムーズにできる

(2)セキュリティ意識の向上

  • ウイルス・マルウェアの防御策を理解し、適切な対応ができる
  • パスワード管理やファイアウォール設定を実務で活かせる
  • データバックアップ・復元の手順を習得し、企業のIT環境を守るスキルが身につく

取得後の年収・給与の変化

(1)A+取得者の平均年収(米国)

職種 平均年収(目安)
ITサポートスペシャリスト 約50,000~60,000ドル(約700~850万円)
ヘルプデスク 約45,000~55,000ドル(約630~770万円)
システム管理者 約60,000~80,000ドル(約850~1,100万円)

(2)日本国内での給与目安

職種 年収目安
ITサポート 約300万~450万円
ヘルプデスク 約280万~400万円
システム管理者 約400万~600万円

A+資格だけでは高収入にはつながらないが、実務経験を積み、Network+やSecurity+を取得することで、年収600万円以上を狙うことが可能

コンピューター系資格一覧

応用情報技術者試験
基本情報技術者
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
システム監査技術者
ITサービスマネージャ試験
ITパスポート試験
ネットワークスペシャリスト試験
プロジェクトマネージャ
情報処理安全確保支援士試験(RISS)
データベーススペシャリスト試験
Accessビジネスデータベース技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
Javaプログラミング能力認定試験
COBOLプログラミング能力認定試験
パソコン検定(P検)
C言語プログラミング能力認定試験
情報処理技術者能力認定試験
VisualBasicプログラミング能力認定試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
VBAエキスパート
IC3
ワードプロセッサ技能認定試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験
EC(電子商取引)実践能力検定
OracleApplication認定コンサルタント
CAD利用技術者試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
会計ソフト実務能力試験
Server+
A+
コンピュータサービス技能評価試験
J検(情報検定)
Linux+
Network+
UBA能力検定
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)
マイクロソフト認定資格プログラム
Linux技術者認定試験
情報セキュリティ検定試験
UMLモデリング技能認定試験
Oracle Certified Java Programmer(OCJP)
CGエンジニア検定
画像処理エンジニア検定
シスコ技術者認定
インターネット検定 .com Master
Cisco技術者認定資格(CCIE)
Turbo-CE/Pro/CI
CIW
RHCE(Red Hat認定エンジニア)
Oracle Solaris 11 System Administrator
PostgreSQL CE
情報ネットワーク施工プロフェッショナル(INIP)
Zend PHP 5 Certification
商PC検定試験

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