CADトレース技能審査

CAD(コンピュータ支援設計)を使用した図面作成能力を証明する国家資格です。

CADを用いたトレース(図面の作成・修正)技術を評価し、機械・建築の分野で即戦力として活躍できるスキルを証明できます。

国土交通省の認定資格であり、特に建設業や製造業での設計・製図の仕事に就きたい人に有利な資格です。

主催
中央職業能力開発協会

受験資格と難易度

受験資格

CADトレース技能審査は、3級・2級は誰でも受験可能で、1級のみ制限あり。

試験区分 受験資格
1級 2級合格者 または 実務経験者(詳細は試験機関で確認)
2級 誰でも受験可能
3級 誰でも受験可能

未経験者でも3級・2級から挑戦できるため、初心者でも受験しやすい資格。
ただし、1級は高度な技術が求められるため、実務経験が必要となる場合がある。

難易度

CADトレース技能審査は、1級が最も難しく、2級は実務レベル、3級は初心者向けです。

試験区分 合格率(目安) 難易度
1級 30〜40% 高い(実務レベル+設計意図の理解が必要)
2級 50〜60% 普通(実務レベルのCAD操作が必要)
3級 70〜80% 易しい(基本的なCAD操作ができれば合格可能)

試験内容

「実技試験」+「学科試験」の2つで構成されており、機械部門・建築部門の2分野から選択できます。

試験の特徴

  • 実技試験では、指示に従いCADソフトで図面を作成・修正する能力が求められる。

  • 学科試験では、製図規則・JIS規格・CAD操作の知識が問われる。
  • 2級以上を取得すると、実務レベルのCADスキルを証明できる。

試験概要

等級 試験内容 試験時間 合格基準
1級 実技(高度な図面作成・修正)+学科 約3時間 70点以上
2級 実技(実務レベルの図面作成)+学科 約2時間 70点以上
3級 実技(基本的なCAD操作)+学科 約1.5時間 70点以上

実技試験は、機械部門・建築部門に分かれ、それぞれ異なる課題が出題される。

実技試験の詳細

1級(最難関)

  • 設計意図を理解し、複雑な図面を作成・修正する。
  • 指定された設計条件をもとに、適切な寸法・尺度・線種を選択する。
  • レイヤー管理・グループ化・属性設定など、高度なCAD機能を活用する。

2級(中級レベル)

  • 実務レベルの図面作成ができるかを評価される。
  • 指定された形状のトレースや寸法記入、レイヤー設定を正しく行う。
  • 基本的な編集作業(オブジェクトの移動・回転・複写・尺度変更)を使いこなす。

3級(入門レベル)

  • CADソフトの基本操作ができるかを確認する試験。
  • 簡単な図面のトレース作業が中心で、複雑な設計は求められない。
  • 図面の線種や寸法の設定を正しく行うことが求められる。
試験のポイント
  • CADの基本操作を習得していれば合格しやすい。
  • 時間制限があるため、手順を覚えてスムーズに作図することが大切。
  • 製図の基礎知識(JIS規格・尺度)も重要。

学科試験の詳細

学科試験は、JIS規格・製図ルール・CAD操作の知識を問う内容。

出題範囲 内容
製図の基礎知識 JIS規格、尺度、線種、寸法記入ルール
CADの基本操作 レイヤー管理、オブジェクト編集、寸法設定
建築・機械の専門知識 建築図面・機械図面の基本

試験対策

実技試験対策

1. CADソフトに慣れる

  • 試験本番と同じCADソフトを使って練習するのが理想。
  • ショートカットキーを活用し、作業効率を上げる。
  • 図面作成の手順をパターン化し、迷わず作業できるようにする。

2. JIS規格のルールを理解する

  • 線種(実線・破線・一点鎖線など)を適切に使い分ける。
  • 寸法記入のルール(配置、文字サイズ、単位)を覚える。
  • 尺度・レイヤー管理・注記の入れ方を正しく理解する。

3. 過去問や練習問題を繰り返し解く

  • 試験問題の傾向をつかみ、制限時間内に完成させる練習をする。
  • 模擬試験を実施し、時間配分を意識しながら作業する。
級別の重点ポイント
等級 実技試験のポイント
1級 設計意図の理解+高度な修正・作図技術
2級 実務レベルの図面作成・JIS規格の正しい適用
3級 基本的なトレース作業・CAD操作の習得

学科試験対策

1. JIS製図規格を徹底的に学習

  • 出題頻度が高いJIS規格(線種・寸法記入・尺度)の暗記が必須。
  • 図面のレイアウトや記号の使い方を正しく理解する。

2. CADの基本操作を理解する

  • レイヤー管理・オブジェクト編集・尺度変更など、試験に出やすい操作を押さえる。
  • 作業効率を上げるために、ショートカットキーを覚える。

3. 過去問演習

  • 学科試験の出題パターンは一定なので、過去問を繰り返し解くのが有効。
  • 間違えた問題は解説をしっかり読み、理解するまで繰り返す。
学科試験の出題例
出題範囲 内容
製図の基礎 JIS規格(線種・寸法記入・尺度)
CAD操作 レイヤー管理・オブジェクト編集・印刷設定
建築・機械の専門知識 図面の構成・投影法・断面図の描き方

取得後に出来ること

① CADオペレーターとしての活躍

  • 2級以上を取得すると、建設会社・設計事務所・製造業などでCADオペレーターとして働ける。
  • 建築・機械・インテリア・土木など、さまざまな業界での設計補助が可能。
  • CADソフトを使った図面作成・修正・加工の業務を担当できる。

CADオペレーターの主な業務

分野 業務内容
建築 建築図面の作成・修正、施工図のトレース
機械 部品図・組立図の作成、製品設計の補助
土木 道路・橋梁・配管図の作成
インテリア 住宅・店舗のレイアウト設計

② 1級取得者は管理職・指導者としてのキャリアも可能

  • CADオペレーターの教育・指導を担当できる。
  • 設計部門のリーダーとして、図面のチェックや品質管理を行う。
  • 建築士やエンジニアと協力し、設計業務を補助する役割を担う。

1級取得者に期待される業務

  • CADオペレーターの管理・教育
  • 設計意図を理解し、図面の最適化・修正を行う
  • 品質管理(図面の正確性チェック)

③ 転職・キャリアアップに有利

  • 資格を持っていると、CADオペレーターの求人応募時に優遇されることが多い。
  • 経験+資格を持つことで、未経験からでもCAD業界への転職が可能。
  • 2級以上を取得すると、建設会社や製造業での給与アップにつながることもある。

資格が有利になる職種

職種 期待される役割
CADオペレーター 図面作成・修正
設計補助(アシスタント) 設計者のサポート
製造業の設計担当 部品図や組立図の作成
建築士の補助 建築図面の作成・管理

④ 独立やフリーランスとして働く

  • 在宅でのCAD業務が可能になり、副業やフリーランスとしての仕事ができる。
  • 建築・インテリア・機械設計の分野で、クライアントから図面作成の依頼を受けられる。
  • 在宅ワーク向けの案件も増えており、柔軟な働き方ができる。

⑤ 他の資格と組み合わせてさらに活躍

CADトレース技能審査の資格を活かし、他の資格と組み合わせることでキャリアの幅が広がる。

組み合わせる資格 メリット
建築士(1級・2級) 建築設計者としてステップアップ
機械設計技術者試験 機械設計分野での専門性アップ
土木施工管理技士 インフラ・土木業界でのキャリア拡大
インテリアコーディネーター インテリア設計の仕事につなげる

資格取得後のキャリアパス

取得級 キャリアパス
3級 CADオペレーターとしての基礎を学び、転職の第一歩に活用
2級 実務レベルのCADスキルを証明し、設計補助・オペレーターとして活躍
1級 指導・管理職としてのキャリアを築く(チームリーダー・教育担当)

建築系資格一覧

一級建築士
二級建築士
木造建築士
構造設計一級建築士
設備設計一級建築士
建築施工管理技士
建築図面製作技能士
土木施工管理技士
ビル経営管理士
不動産鑑定士
測量士
宅地建物取引主任者
管理業務主任者
マンション管理士
土地家屋調査士
玉掛技能講習
環境計量士
管工事施工管理技士
建設機械施工技士
建築設備士
建築業経理士
コンクリート技士
CAD実務キャリア認定制度
CADトレース技能審査
建築CAD検定試験
Autodesk認定試験
3次元CAD利用技術者試験
マンションリフォームマネージャー
ダッソー・システムズ CATIA 認定資格
マンション維持修繕技術者
REセールスパーソンライセンス

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