PMP試験

プロジェクトマネジメントの専門資格であり、米国のPMI(Project Management Institute)が認定する国際資格です。

プロジェクトマネジメントの知識やスキルを証明する資格として、世界中で広く認知されています。

                                                                                                                                                                     受験料(2024年時点)

  • PMI会員:$405
  • 非会員:$575
  • PMI年会費:$129(+初回登録料$10)

試験の申し込み手順

  1. PMI公式サイト(https://www.pmi.org/)でアカウント作成
  2. 受験資格(実務経験・教育)を申請
  3. PMIによる審査(通常5営業日)
  4. 承認後、試験の申し込み
  5. Pearson VUEで試験を受験(自宅またはテストセンター)

試験の受験方法

  • オンライン試験(自宅で受験可能、監督官がリアルタイム監視)
  • テストセンター受験(全国のPearson VUE試験センターで受験)

受験資格と難易度

1. PMP試験の受験資格(2024年最新情報)

PMP試験を受験するには、「プロジェクトマネジメントの実務経験」と「35時間以上のPM教育」が必要です。

受験資格の条件

学歴 プロジェクトマネジメントの実務経験 PM教育(35時間以上)
学士号(4年制大学卒業以上) 3年以上(36か月) 必須
高卒・短大卒(準学士号) 5年以上(60か月) 必須

注意点

  • 実務経験のプロジェクトマネジメント業務は、正式なプロジェクトマネージャーでなくても可(リーダー的な役割でも可)。
  • 経験したプロジェクトの内容をPMIに申請する必要あり。
  • 35時間のPM教育は、PMI認定トレーニングプロバイダー(ATP)またはCAPM®資格で満たすことが可能。

2. PMP試験の難易度

合格率が公開されていない

PMIは公式に合格率を発表していないが、一般的に50~60%程度と言われている。
つまり、2人に1人は落ちる可能性がある試験。

試験問題の特徴

PMP試験は、単なる暗記ではなく、実務に基づいたシナリオ問題が多いのが特徴。

  • 試験時間:230分(約3時間50分)
  • 問題数:180問(選択式)
  • 出題範囲:
    • People(42%):チーム管理、リーダーシップ
    • Process(50%):プロジェクトの立ち上げ~終結
    • Business Environment(8%):組織の戦略、倫理

特に最近のPMP試験では、アジャイルの知識が必須で、約50%がアジャイル関連の問題。
アジャイルやスクラムの基本を理解していないと厳しい。

PMP試験の合格基準が不明

PMP試験は、単純な「○%以上正解で合格」ではなく、問題の難易度によってスコアが変動するため、明確な合格基準がない。

  • 問題ごとに難易度が異なるため、同じ正答率でも合否が変わる可能性あり。
  • PMIからのスコアレポートでは、以下の4段階評価で結果が表示される。
    1. Above Target(目標以上):合格
    2. Target(目標):合格
    3. Below Target(目標未満):不合格
    4. Needs Improvement(要改善):不合格

PMP試験の勉強時間

  • 平均的な勉強時間:100~200時間
    • ITやPM経験がある人:2~3か月(100時間前後)
    • PM未経験・アジャイル初心者:3~6か月(150~200時間)

学習方法のポイント

  1. PMBOKガイド(第6版・第7版)を読む
  2. 模擬試験を解く(最低1000問以上)
  3. 35時間のPM教育(研修)を受講
  4. アジャイルやスクラムの基礎を学ぶ(アジャイル問題が50%あるため)

3. PMP試験はどれくらい難しいか

難易度は「中~高」レベル

  • IT系やエンジニアの資格と比べると、応用情報技術者試験(AP)より難しく、情報処理安全確保支援士(SC)よりは易しい。
  • 簿記1級や中小企業診断士の一次試験と同じくらいの難しさとも言われる。
  • 一発合格できる人は、しっかり計画的に勉強した人のみ。

試験範囲が広いため、適当な勉強では受からない。
特にアジャイルとPMBOK第7版の知識が必要になったため、過去より難易度が上がった。

試験内容

1. 試験の概要

試験形式

  • 問題数:180問(選択式)
  • 試験時間:230分(3時間50分)
  • 出題形式:シナリオ問題が多く、単純な暗記ではなく応用力が求められる
  • 合格基準:PMIが非公開(問題の難易度によってスコアが変動)
  • 試験方法:テストセンターまたはオンライン受験(自宅受験可)

出題比率(ドメイン構成)

PMP試験の問題は、以下の3つの主要ドメイン(分野)に分類されます。

ドメイン 出題比率 内容の概要
People(人) 42% チーム管理、ステークホルダー対応、コミュニケーション
Process(プロセス) 50% プロジェクトの計画・実行・監視・制御・終結
Business Environment(ビジネス環境) 8% 組織のガバナンス、外部環境、倫理的考慮

特に「People(人)」の比率が42%と高く、チームのマネジメントやリーダーシップに関する問題が多く出題されるのが特徴。

2. PMP試験の出題内容

People(42%)

プロジェクトに関わる「人」に関する問題が中心。リーダーシップやチーム管理のスキルが求められる。

主な出題範囲

  • チームの形成とマネジメント
  • モチベーション管理とリーダーシップ
  • ステークホルダーとの関係構築
  • コミュニケーション計画
  • コンフリクト(対立)の管理
  • コーチングとメンタリング
  • 適切なリソース配分

Process(50%)

プロジェクトマネジメントのプロセス全体に関する問題が中心。PMBOKの知識が重要。

主な出題範囲

  • プロジェクトの計画(スコープ、スケジュール、コスト管理)
  • リスクマネジメント
  • 品質管理(QA・QC)
  • 変更管理(チェンジマネジメント)
  • プロジェクトの監視と制御(KPI、EVM)
  • アジャイル・ハイブリッド手法

Business Environment(8%)

組織のビジネス環境やプロジェクトが企業に与える影響を理解する必要がある。

主な出題範囲

  • 組織のガバナンスと戦略
  • プロジェクトのビジネスケースとROI
  • 法的・倫理的な考慮事項(PMI倫理規定)
  • サステナビリティ(持続可能な開発)

3. アジャイルとハイブリッド型の出題傾向

2021年以降のPMP試験では、アジャイルとハイブリッドの問題が50%以上を占めるようになった。
従来のウォーターフォール型プロジェクトだけでなく、アジャイル手法(Scrum、Lean、Kanbanなど)に関する知識も必須。

主なアジャイル関連の出題範囲

  • スクラムの役割(プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チーム)
  • アジャイルのプラクティス(スプリント、バックログ、デイリースクラム)
  • アジャイルとウォーターフォールの比較
  • ハイブリッドプロジェクトの管理

試験対策

1. PMP試験の勉強時間とスケジュール

推奨される学習時間

受験者のバックグラウンド 推奨学習時間 期間の目安
プロジェクトマネジメント経験あり 100~150時間 2~3か月
PM経験が浅い、または未経験 150~200時間 3~6か月

効率的な学習スケジュール例(3か月プラン)

期間 学習内容
1か月目 PMBOK第6版・第7版を読む、基礎知識の習得
2か月目 問題集(500~1000問)を解く、理解を深める
3か月目 模擬試験(最低2回)を受験、苦手分野を克服

2. PMP試験の勉強方法

PMBOKガイドの理解(基礎固め)

PMBOKガイド(第6版・第7版)を熟読することが基本。

  • 第6版:ウォーターフォール型のプロジェクト管理手法(49プロセス)
  • 第7版:12の原則と価値重視のアプローチ(アジャイルとの統合)

学習ポイント

  • 第6版のプロセスグループ(立ち上げ・計画・実行・監視・終結)を理解する
  • 第7版の12原則を把握し、アジャイルとの関連を理解する

問題演習(実践力を鍛える)

PMP試験はシナリオ問題が中心なので、実際に問題を解くことが重要
おすすめの問題演習ステップ

  1. 基礎問題(1問1答形式):PMBOKの各プロセスを理解する
  2. ケーススタディ問題:シナリオ型問題に慣れる
  3. 模擬試験(180問):本番形式で時間配分を意識する

3. おすすめの教材・問題集

公式教材

  • PMBOK Guide(第6版・第7版)(PMI公式)
  • Agile Practice Guide(PMI公式)(アジャイル関連)
  • PMP Exam Content Outline(PMI公式)(試験範囲のガイド)

人気の問題集・参考書

教材 特徴
Rita Mulcahy’s PMP Exam Prep 世界的に有名なPMP試験対策本、実践的な問題が豊富
PMP試験合格虎の巻(日本語) 日本語の解説が充実した参考書
UdemyのPMP模擬試験コース 安価で質の高い模擬試験が受けられる

無料の模擬試験(オンライン)

  • PMI公式模擬試験(PMI会員向け)
  • ExamTopics(無料PMP問題)
  • PrepCast(無料PMP模擬試験)

4. 35時間のPM教育(必須条件)

PMP試験の受験資格には**「35時間のPM教育」**が必要。
オンラインで受講できるコースが便利。

おすすめの研修(PMI認定ATP)

研修機関 特徴
PMI公式トレーニング PMI認定のATP(Authorized Training Partner)コース
UdemyのPMP試験対策コース コスパが良く、35時間の教育を満たせる
グローバルナレッジ(日本語) 日本語で受講可能、企業向けにも対応

5. 模擬試験で本番対策

最低2回は180問の模擬試験を解くことが推奨される。

模擬試験のポイント

  1. 時間配分を意識する(230分で180問)
  2. 正解・不正解の理由を理解する
  3. 苦手分野を重点的に復習する

本番では「試験中の休憩(10分)」が2回可能なので、90問ごとに休憩を取る練習をするのも有効

6. アジャイルの理解を深める

2024年のPMP試験では、出題の50%以上がアジャイルまたはハイブリッド関連
そのため、アジャイルの基本を押さえることが重要。

学ぶべきアジャイルの概念

  • スクラムのフレームワーク(プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チーム)
  • アジャイルマニフェスト(4つの価値と12の原則)
  • スプリント、バックログ管理、ベロシティ計算

おすすめのアジャイル教材

  • Scrum Guide(スクラムガイド)(無料)
  • PMI-ACP(アジャイル認定資格)の問題集

7. 試験直前のチェックポイント

  1. 模擬試験の結果を確認(目標:75%以上の正答率)
  2. プロセスグループと知識エリアの復習(PMBOK第6版)
  3. アジャイルの基本を再確認(スクラムの役割、イベント)
  4. 試験当日の流れを把握する(オンライン受験 or テストセンター受験の準備)

取得後に出来ること

1. キャリアの選択肢が広がる

プロジェクトマネージャーとして活躍

PMPはプロジェクトマネージャー(PM)としてのスキルを公式に証明する資格なので、多くの企業でPM職への転職・昇進が有利になる。

  • IT業界のシステム開発PM
  • 建設業のプロジェクトリーダー
  • 製造業の新製品開発プロジェクトマネージャー
  • コンサルティングファームのPMO(プロジェクト管理専門職)

海外・外資系企業でのキャリア形成

PMPは国際資格なので、海外企業や外資系企業でも通用する。

  • グローバルプロジェクトの管理
  • 英語を使ったPM業務(PMP試験は英語でも受験可能)
  • PMIの認定を持つ企業でのキャリアアップ

2. 年収アップの可能性

PMP取得者の平均年収(PMI調査)

PMIの「Earning Power: Project Management Salary Survey(2023年)」によると、PMP取得者は非取得者よりも約20%高い給与を得ている

地域 PMP取得者の年収(中央値) 非取得者との比較
日本 約850万円 約20%増加
アメリカ 約1300万円 約32%増加
インド 約700万円 約25%増加

PMP資格を持つことで、企業内での評価が上がり、昇給やプロモーションのチャンスが増える。


3. 転職・フリーランスの選択肢が増える

転職市場での優位性

PMPは、多くの企業の採用条件や推奨資格に含まれるため、転職活動が有利になる。

  • 「PMP資格保持者を優遇」とする求人が多い
  • PMOやプロジェクトリーダー職への応募が可能

フリーランスPMとして独立

PMP取得後は、フリーランスのプロジェクトマネージャー(PM)として働く選択肢もある

  • 1案件100~200万円の報酬も可能
  • IT、建設、製造、金融など、多くの業界で需要がある
  • PMIのネットワークを活用して案件獲得が可能

4. プロジェクトマネジメントの専門家として活躍

PMO(Project Management Office)職に進む

企業のPMO(プロジェクト管理専門部署)で、プロジェクト全体の品質向上や標準化を担当する職種にキャリアチェンジできる。

コンサルタントとして活躍

プロジェクトマネジメントの専門家として、企業のPM導入や改善を支援するコンサルタントになることも可能。

PMIの資格を活かして更なる専門資格を取得

PMP取得後は、PMIが提供する上位資格や専門資格に挑戦できる。

  • PMI-ACP(アジャイル認定資格):アジャイル型PMの専門知識を証明
  • PgMP(プログラムマネジメントプロフェッショナル):複数のプロジェクトを管理する能力を証明
  • PfMP(ポートフォリオマネジメントプロフェッショナル):企業全体のプロジェクトポートフォリオを管理

5. PMIのネットワークを活用

PMP取得後は、PMIの会員として世界中のプロジェクトマネージャーと交流し、最新のトレンドを学ぶことができる

  • PMI主催のセミナーやイベントに参加
  • PMPコミュニティで情報交換
  • PMBOKの最新情報を入手

6. 継続的なスキルアップ(PDUの取得)

PMP資格を維持するには、3年ごとに60PDU(Professional Development Unit)を取得する必要がある
PDUの取得方法

  • PMI主催の講座を受講
  • プロジェクトマネジメントに関する研修を受ける
  • 実務経験を報告する

PDUを取得しながら、最新のPM知識を学び続けることで、市場価値を維持し続けることができる

財務・経営系資格一覧

公認会計士
税理士
中小企業診断士
簿記検定
ファイナンシャル・プランニング技能士
証券アナリスト
簿記能力検定
建設業経理検定
経営士
ファイナンシャル・プランナー
実用数学技能検定
DCプランナー
DCアドバイザー
マーケティング・ビジネス実務検定
MBA
不動産証券化協会認定マスター
モーゲージプランナー
銀行業務検定試験
BATIC(国際会計検定)
CPA(米国公認会計士)
米国公認管理会計士
米国税理士(EA)
PMP試験
CISA(公認情報システム監査人)
CIRP(サーティファイド・IRプランナー)
シニアリスクコンサルタント
ITコーディネータ資格認定制度
ファイナンシャル・リスクマネージャ
アクチュアリー資格試験
二種外務員資格試験
CIA(公認内部監査人)
CFA(CFA協会認定証券アナリスト)
ホスピタリティ検定試験
イベント業務管理者
ファシリティマネージャー
PRプランナー資格認定制度
プロジェクトマネジメント資格
VEリーダー認定試験
販売士検定
セールススキル検定試験
セールスレップ資格認定制度
販路コーディネータ資格認定制度
交渉アナリスト
CISM(公認情報セキュリティマネージャー)

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