TOPEC

技術者・エンジニア・研究者・専門職向けの英語試験であり、特に実務での英語運用能力を評価することを目的としています。

試験は、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を測定し、技術文書の読解やプレゼンテーション、会議での発言など、専門的な英語コミュニケーションスキルを評価します。

主催
プロフェッショナル イングリッシュ コミュニケーション協会

受験資格と難易度

受験資格

TOPEC(Test of Professional English Communication)資格には特別な受験資格はなく、誰でも受験可能です。

  • 年齢・学歴・職業の制限なし(学生・社会人・技術者・専門職など、誰でも受験可能)
  • 英語レベルの制限なし(初心者から上級者まで対応)
  • 何度でも受験可能(再受験の制限なし)

ただし、TOPECは特に技術者・エンジニア・研究者・専門職向けの試験であるため、以下のような人におすすめです。

難易度

TOPECの難易度は、一般的にCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)B1(中級)~C1(上級)レベルとされます。

TOPECスコア CEFRレベル 英語力の目安 TOEIC・IELTS換算(目安)
90~100点 C1(上級) 技術的な議論ができる TOEIC 900点以上 / IELTS 7.5以上
75~89点 B2(中上級) 専門的な英語を業務で使える TOEIC 750~900点 / IELTS 6.0~7.5
50~74点 B1(中級) 技術英語の基本を理解できる TOEIC 500~750点 / IELTS 4.0~6.0
30~49点 A2(初級) 簡単な技術英語を理解できる TOEIC 300~500点 / IELTS 3.0~4.0

TOEICやIELTSと比較すると、専門分野の英語知識が必要になるため、やや難易度が高いと考えられます。

試験内容

リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を測定し、技術文書の読解やプレゼンテーション、会議での発言など、専門的な英語コミュニケーションスキルを評価します。

試験の構成

TOPECの試験は、**4つのセクション(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)**で構成されています。

セクション 内容 試験時間
Reading(リーディング) 技術文書・論文・マニュアルの読解 約60分
Listening(リスニング) 技術会議・プレゼンテーションの聞き取り 約40分
Writing(ライティング) 技術報告書・ビジネスメールの作成 約60分
Speaking(スピーキング) 専門用語を使ったプレゼン・会議での発言 約15分

各セクションの詳細

(1) Reading(リーディング)

試験のポイント

  • 技術文書・仕様書・研究論文の読解
  • 専門用語の理解と正確な情報処理能力が求められる
  • 長文読解や要約問題が出題される

問題形式

問題タイプ 内容 例題
技術文書の読解 研究論文やマニュアルの内容を正確に理解する 「次の技術仕様書の内容を要約し、最も適切な選択肢を選びなさい。」
語彙・専門用語の理解 技術分野の専門用語を正しく理解する 「以下の文章の空欄に適切な技術用語を入れなさい。」
図表・グラフの解釈 図表やデータを正しく読み取る 「グラフの情報を基に、最適な結論を選びなさい。」

(2) Listening(リスニング)

試験のポイント

  • 技術会議やプレゼンテーションの聞き取り能力を評価
  • 専門用語を含む英語音声の正確な理解が必要
  • 音声の内容を要約し、適切な回答を選ぶ問題が多い

問題形式

問題タイプ 内容 例題
技術会議の聞き取り エンジニア同士の議論を理解する 「次の音声を聞き、プロジェクトの進行状況について正しい情報を選びなさい。」
プレゼンテーションの要点把握 技術的なプレゼンの要点を理解する 「発表者の主張を正しく要約しなさい。」
インタビュー・講義の理解 技術者・専門家の話を聞き取り、質問に答える 「スピーカーが述べた技術的課題とは何か?」

(3) Writing(ライティング)

試験のポイント

  • 技術報告書・ビジネスメールの作成能力を評価
  • 論理的に文章を構成し、専門的な内容をわかりやすく説明する力が必要
  • 正しい文法・専門用語を使い、明確な文章を書くことが求められる

問題形式

問題タイプ 内容 例題
技術報告書作成 技術的な分析や調査結果を報告する 「新しい機械の導入について、利点と課題をまとめたレポートを作成しなさい。」
ビジネスメール作成 クライアントや上司へのメール作成 「新製品の仕様変更について、クライアントに通知するメールを書きなさい。」
要約問題 技術文書の内容を短くまとめる 「以下の研究論文を100語以内で要約しなさい。」

(4) Speaking(スピーキング)

試験のポイント

  • 技術的な内容を英語で説明できる能力を評価
  • 会議でのディスカッションやプレゼンテーションのスキルが求められる
  • 即興で質問に答え、論理的に話を展開する力が必要

問題形式

問題タイプ 内容 例題
自己紹介・仕事の説明 自分の専門分野について話す 「あなたの現在の業務内容を1分以内で説明しなさい。」
技術的なプレゼンテーション 指定されたテーマについて説明する 「最新のAI技術について、3分間のプレゼンテーションを行いなさい。」
ディスカッション・問題解決 試験官との技術的な議論 「プロジェクトの遅延を防ぐための解決策を提案しなさい。」

 

試験対策

Reading(リーディング)の試験対策

(1) 出題形式の特徴

  • 技術文書・論文・マニュアルの読解
  • 専門用語の理解と適切な使い方を問う問題
  • グラフやデータを含む文章を解析する問題

(2) 効果的な対策

技術系の英語文書に慣れる

  • IEEE Spectrum、MIT Technology Review、Scientific American などの技術ニュースを定期的に読む
  • 特許文書や技術仕様書(technical specifications)を読む練習をする

専門用語を覚える

  • 分野ごとの専門用語リストを作成し、毎日復習
  • 技術英語の辞書(Oxford Dictionary of Science, Engineering & Technology)を活用

速読と要約の練習をする

  • 時間を計って技術文書を読み、要点を3~4文で要約する
  • 文章の構造を分析し、主題・詳細・結論を見つける訓練をする

模擬試験を解く

  • TOPECの公式問題集や類似試験(IELTS, TOEFLのリーディング問題)を活用する

Listening(リスニング)の試験対策

(1) 出題形式の特徴

  • 技術会議・プレゼンテーションの聞き取り
  • 技術者同士のディスカッションを正しく理解し、要点を把握する問題
  • 専門的な内容を含むインタビューや講義のリスニング問題

(2) 効果的な対策

技術英語のリスニングに慣れる

  • 技術系のポッドキャスト(The Engineering Commons, Tech Briefs, MIT Technology Review Podcast)を聞く
  • TED Talks(技術・科学系)の講演を視聴し、内容を要約する
  • YouTubeの技術カンファレンスやWebinarを視聴し、重要ポイントをメモする

ディクテーション(書き取り)を行う

  • 短い技術系の音声を聞き取り、正確に書き起こす練習をする
  • ディクテーションツール(BBC Learning Englishのサイトなど)を活用

シャドーイングを行う

  • 技術系のプレゼンテーション音声を聞きながら、同じ速度で発話する
  • イントネーションや専門用語の発音を正確に習得する

模擬試験を解く

  • TOPEC公式問題集やIELTS、TOEFLのリスニング問題を活用し、試験形式に慣れる

Writing(ライティング)の試験対策

(1) 出題形式の特徴

  • 技術報告書や研究レポートの作成
  • クライアントや上司へのビジネスメールの作成
  • 技術的な文章の要約や意見を述べる問題

(2) 効果的な対策

技術文書の構成を理解する

  • 技術レポートの基本構成(Introduction, Methods, Results, Discussion)を学ぶ
  • 英語の技術仕様書やマニュアルの文章構成を分析する

技術英語の表現を覚える

  • 「This report aims to analyze…」「One possible solution is…」などの頻出表現を暗記
  • 適切な接続詞やフォーマルな表現を使い、論理的な文章を書く練習をする

ライティングの添削を受ける

  • GrammarlyやProWritingAidなどのオンラインツールを活用して文法・語彙をチェックする
  • オンライン英語学習サービスを活用し、ネイティブスピーカーに添削してもらう

時間を計ってエッセイを書く練習をする

  • 模擬試験と同じ時間で、レポートやメールを書く訓練を行う

Speaking(スピーキング)の試験対策

(1) 出題形式の特徴

  • 技術的な内容を英語で説明するプレゼンテーション
  • 技術会議でのディスカッション
  • 技術的な問題に対する解決策を提案するスピーキング問題

(2) 効果的な対策

専門的なプレゼンの練習をする

  • 自分の専門分野について、英語で3~5分のプレゼンを作成し、録音する
  • 「問題→原因→解決策」という構成で話す訓練を行う

ディスカッションのフレーズを暗記する

  • 「I strongly believe that…」「The key challenge here is…」などの議論用フレーズを習得
  • 技術的な議論に必要な表現を暗記し、実際に使う練習をする

オンライン英会話を活用する

  • CamblyやPreplyなどのサービスで、ネイティブスピーカーと技術英語の会話をする
  • エンジニア向けの英語コースを受講し、実践的なスピーキング力を鍛える

即興スピーチの練習をする

  • 技術ニュースを見た後、3分以内で内容を要約する練習をする
  • 技術トピックをランダムに選び、その場で1分間スピーチを行う

総合的な試験対策

(1) 模擬試験を解く

  • 公式問題集や過去問を活用し、本番と同じ形式で解く
  • 時間を計り、試験環境を再現して練習する

(2) 毎日英語を使う習慣をつける

  • 英語ニュースを読む・技術系ポッドキャストを聞く・英語で日記を書く
  • オンライン英会話を活用し、実際に話す機会を増やす

(3) 弱点を分析し、重点的に学習する

  • リスニングが苦手ならディクテーションやシャドーイングを強化
  • ライティングが苦手なら毎日100~200語の技術英語を書く練習をする

取得後に出来ること

就職・転職で有利になる

(1) 外資系企業・グローバル企業で評価される

TOPECは、技術英語のスキルを証明できる試験のため、特にエンジニア・研究職・IT・製造業・医療・建築業界などの専門職で評価されやすい資格です。

  • TOPECのスコアが高いと、外資系企業・グローバル企業への就職・転職で有利
  • 専門職向けの試験のため、技術職の採用担当者に対してアピールしやすい
  • 技術文書の読解・英語での報告・会議での発言スキルを証明できるため、専門性の高い業務で役立つ
業界・職種 推奨TOPECスコア
外資系企業(技術職) B2(75点以上)
国際営業・マーケティング B2(75点以上)
航空・自動車業界のエンジニア C1(90点以上)
IT・ソフトウェア開発 B2(75点以上)
医療・バイオテクノロジー B2(75点以上)
建築・製造業の技術者 B2(75点以上)
  • TOPECのスコアを履歴書・職務経歴書に記載することで、採用担当者に専門的な英語力をアピールできる
  • 特に外資系企業では、技術職の採用時にTOPECスコアが評価される可能性が高い
  • TOEICやIELTSよりも、技術英語に特化した能力を示せるため、専門職の採用試験で有利になる

昇進・海外勤務の条件として活用できる

TOPECは、技術英語のスキルを証明する資格のため、昇進・海外赴任の条件として活用できる場合がある

  • 管理職・リーダー職への昇進要件として、TOPECスコアが求められる場合がある
  • 海外プロジェクトや国際会議への参加資格として、技術英語スキルが必要になることが多い
  • 特にC1(90点以上)を取得すると、外資系企業のマネージャー職や海外拠点勤務のチャンスが広がる

TOPEC B2(75点以上)で、国際プロジェクトに参加しやすくなる
TOPEC C1(90点以上)で、海外赴任や技術カンファレンスでの発表が可能になる

企業の昇進基準の例:

役職 推奨TOPECスコア
チームリーダー B2(75点以上)
プロジェクトマネージャー B2(80点以上)
海外赴任(技術職) C1(90点以上)
  • TOPECのスコアがあると、企業内での昇進・海外勤務のチャンスが増える
  • 技術系の国際プロジェクトに参加する際、英語でのコミュニケーション能力が評価される

技術英語のスキルを証明できる

TOPECでは、技術文書の読解・英語での報告書作成・会議での発言・プレゼンテーションのスキルが評価されるため、取得することで専門分野での英語能力を証明できる

  • 技術レポート・仕様書の読解力を証明
  • 英語での技術報告書・メール作成能力を証明
  • 英語でのプレゼンテーションや会議参加能力を証明

特に、技術職・研究職では、実務での英語運用能力が求められることが多いため、TOPECのスコアが役立つ

海外の学会・技術カンファレンスで活用できる

TOPEC C1(90点以上)を取得すると、海外の学会での発表・論文執筆に役立つ
技術英語のスキルを持っていることを証明できるため、国際会議での発表やディスカッションに自信が持てる

活用できる場面の例:

  • 国際学会での英語プレゼンテーション
  • 技術カンファレンスでの英語発表
  • 海外の専門家との英語ディスカッション
  • 英語での研究論文執筆

ビザ・移住申請で英語力を証明できる

TOPECのスコアが、技術職向けのビザ申請の英語要件として活用される可能性がある
特にオーストラリア・カナダ・イギリスなどの技術移民ビザ申請で、英語能力を証明する手段として利用できる場合がある

TOPECが役立つ可能性があるビザの例:

  • オーストラリアの技術移民ビザ(Skilled Visa)
  • カナダのExpress Entry(技術職向け永住権)
  • イギリスのTier 2 Work Visa(技術職向け就労ビザ)

技術系の移民ビザ申請では、専門職向けの英語スキルが評価されるため、TOPECスコアが有利になる可能性がある

語学系資格一覧

通訳案内士
翻訳実務士資格
JTFほんやく検定
知的財産翻訳検定
TOEIC Bridge
TOEIC
TOEIC Speaking & Writing
ケンブリッジESOL英語検定試験
TOPEC
工業英語能力検定試験
SST(スタンダードスピーキングテスト)
TSST
TEP TEST
TOEFL
ACT
SAT
GRE
GMAT
IELTS
全養協日本語教師検定
J-SHINE(小学校英語指導者資格)
日本語教育能力検定試験
中国語検定
ビジネス中国語検定
スコア式ビジネス中国語検定試験
新HSK(漢語水平考試)
世界韓国語認証試験(KLPT)
インドネシア語技能検定試験
タイ語検定試験(TAEC)
ハングル能力検定
実用タイ語検定試験
実用イタリア語検定
スペイン語技能検定
DELE(スペイン文部省認定証)
ドイツ語技能検定試験
フランス語能力認定試験(TEF)
実用フランス語技能検定
ロシア語能力検定
観光英語検定試験

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