Webサイト制作に必要なデザイン能力およびコーディングスキルを評価する資格試験です。 この試験は、スタンダード(初級)とエキスパート(上級)の2つのレベルが用意されており、受験者のスキルに応じて選択できます。
■主催
(株)サーティファイ
目次
受験資格と難易度
受験資格
- 制限なし
- 年齢・学歴・実務経験などの制限はなく、誰でも受験可能。
- 初心者から経験者まで、スキルに応じて「スタンダード」または「エキスパート」を選択できる。
難易度
(1) スタンダード(初級レベル)
-
対象者: 初心者向け。Web制作の基礎を学んだ人。
-
難易度: やさしい〜普通
- HTML5・CSS3の基本的な知識があれば合格可能。
- 実技試験のみ(知識問題なし)。
- 制限時間内に4ページのWebサイトを制作する形式。
- 合格基準は得点率65%以上。
-
学習目安: 約 24時間(独学でも十分可能)
-
合格率: 高め(70〜80%程度)
- しっかり学習すれば初心者でも合格可能。
-
(2) エキスパート(上級レベル)
-
対象者: Web制作の実務経験者、もしくはスキルアップを目指す人向け。
-
難易度: 普通〜やや難しい
- 知識問題(20問)+実技試験(5ページのWebサイト作成)。
- JavaScriptやレスポンシブ対応などより高度なスキルが求められる。
- 合格基準は得点率65%以上。
-
学習目安: 約 38時間(独学でも可能だが、実践練習が必要)
-
合格率: 50〜60%程度
- スタンダードより難易度は上がるが、しっかり対策すれば合格可能。
-
難易度の比較
レベル | 試験内容 | 難易度 | 学習時間の目安 | 合格率 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|
スタンダード | 実技試験(4ページ作成) | やさしい〜普通 | 約24時間 | 約70〜80% | HTML・CSSの基本ができればOK |
エキスパート | 知識試験(20問)+実技試験(5ページ作成) | 普通〜やや難しい | 約38時間 | 約50〜60% | JavaScript・レスポンシブ対応も必要 |
試験内容
スタンダード(初級)とエキスパート(上級)の2つのレベルがあり、各レベルで求められるスキルや試験内容が異なります。
スタンダード(初級)
-
対象者: Web制作の基礎を学びたい初心者向け。
-
試験内容: 実技試験のみで、HTML5とCSSを使用して約4ページのWebサイトを作成します。
-
試験時間: 使用するツールにより異なります。
-
テキストエディター使用: 70分
-
Webページ作成ソフト使用: 60分
-
-
合格基準: 実技問題の得点率65%以上。
エキスパート(上級)
-
対象者: 実務経験者や高度なWeb制作スキルを習得したい方。
-
試験内容: 知識問題と実技問題の両方が出題されます。
-
知識問題: 多肢選択形式(4択)で、デザインカンプや文書に基づく20問が出題されます。
-
実技問題: HTML、CSS、JavaScriptを使用して、基本ページ1ページと約5ページのWebサイトを作成します。レスポンシブWebデザインへの対応も求められます。
-
-
試験時間: 使用するツールにより異なります。
-
テキストエディター使用: 知識問題20分、実技問題110分
-
Webページ作成ソフト使用: 知識問題20分、実技問題90分
-
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合格基準: 知識問題と実技問題の合計得点率65%以上。
受験料(税込)
-
スタンダード: 6,100円
-
エキスパート: 7,700円
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随時試験: 全国の認定会場で随時受験可能。
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公開試験: 年に数回、指定の会場で実施。
学習時間の目安
-
スタンダード: 約24時間
-
エキスパート: 約38時間
これらの試験を通じて、Web制作の基礎から高度なスキルまでを体系的に習得することができます。
試験対策
試験範囲の理解
試験には「スタンダード(初級)」と「エキスパート(上級)」の2つのレベルがあります。各レベルで試験内容が異なるため、まずはどちらを受験するか決めましょう。
レベル | 試験内容 | 形式 | 試験時間 | 合格基準 |
---|---|---|---|---|
スタンダード | HTML5とCSS3を使ったWebサイト作成 | 実技試験のみ | 60〜70分 | 65%以上 |
エキスパート | HTML5、CSS3、JavaScriptを使用しレスポンシブ対応サイト作成 | 知識試験(20問)+ 実技試験 | 90〜110分 | 65%以上 |
効率的な学習方法
(1) HTMLとCSSの基礎を徹底する(両レベル共通)
- HTML5のタグの意味と役割
- CSSの基本
- フォーム要素の使い方
(2) JavaScriptの基礎(エキスパート向け)
- DOM操作
- イベント処理
- 簡単なバリデーション
(3) Webデザインの基本
- レスポンシブ対応
- CSSアニメーション
- デザインカンプの再現
試験対策に役立つ実践練習
(1) 過去問・模擬試験を解く
- 公式サイトや学習スクールの提供するサンプル問題を利用する
- 本番と同じ環境(テキストエディタorWeb制作ソフト)で解く
(2) 制限時間を意識した練習
- スタンダード: 4ページのサイトを60〜70分で完成させる
- エキスパート: 5ページ+基本ページを90〜110分で完成させる
(3) 実際のWeb制作をする
- 模擬案件を設定し、デザインカンプからコーディングする
- フリーのデザインテンプレートを利用し、模倣する
4. おすすめの学習教材
(1) 書籍
- 『HTML5&CSS3 標準デザイン講座』
- 『Webクリエイター能力認定試験 公式テキスト』
(2) 無料学習サイト
- Progate(HTML/CSSの基礎学習)
- ドットインストール(動画で短時間学習)
- MDN Web Docs(技術ドキュメント)
(3) 模擬試験・過去問
- 公式サイトで公開されているサンプル問題
- 資格スクールが提供する模擬試験
取得後に出来ること
取得すると、Web制作のスキルを証明できるため、以下のような分野で活躍が可能になります。
1. 就職・転職に活かせる
(1) Web制作会社・IT企業への就職
対象職種:
- Webデザイナー(HTML/CSSを使ったデザイン・コーディング業務)
- フロントエンドエンジニア(HTML/CSS/JavaScriptを活用したサイト構築)
- Webディレクター補助(制作進行管理・簡単な修正作業)
メリット:
- 未経験者でも「基本スキルあり」と評価されやすい
- 「HTML・CSSのコーディングができる」とアピールできる
- Web業界のエントリー資格として有効
(2) 企業のWeb担当者として活躍
- 一般企業の広報・マーケティング部門などで活用
- 企業の公式サイト・ブログの更新や管理を担当
- HTML/CSSの知識があると、簡単な修正や更新を外注せずに対応できる
2. 副業・フリーランスのWeb制作
(1) クラウドソーシングでの仕事獲得
資格を取得すると、クラウドワークス・ランサーズ・ココナラなどのサイトでWeb制作案件を受注しやすくなります。
初心者向けの案件例
- 個人ブログのカスタマイズ(5,000円〜1万円)
- 企業ホームページの簡単な作成(3万円〜10万円)
- LP(ランディングページ)の制作(2万円〜10万円)
(2) 自分でWebサイトを作成・運営
- ポートフォリオサイトを作成し、実績をアピール
- アフィリエイトサイトやブログ運営を行い、広告収入を得る
3. スキルアップ・上位資格の取得
(1) Web制作の実務経験を積み、より高度な資格へ
資格を活かして実務経験を積んだ後、さらにキャリアアップを目指すことが可能。
-
「HTML5プロフェッショナル認定試験」
- JavaScript・CSSアニメーションなどを含めた実践的なスキルを証明
- フロントエンドエンジニアとしてのキャリアアップが可能
-
「ウェブデザイン技能検定」
- 国家資格であり、より信頼性の高いスキル証明ができる
(2) フロントエンドエンジニアへのステップアップ
- JavaScript・React・Vue.jsなどの学習を進めると、より高単価の案件やエンジニア職への転職が可能
4. 企業のWebサイト運営・更新ができる
- HTMLやCSSの知識を活かして、企業サイトの運営・更新を担当
- WordPressのテーマ編集や簡単なプラグイン設定が可能
- バナーや広告のデザイン・修正もできる
5. 資格があると有利な場面
(1) 履歴書・職務経歴書でアピール
- Web関連の未経験者でもスキル証明ができる
- 採用担当者に基礎的な知識があることを伝えられる
(2) クラウドソーシングでの案件受注
- 「資格保有者」としてアピールでき、初心者でも信用されやすい
- 案件獲得の際の差別化要素として有効
通信・電気系資格一覧
電気主任技術者
電気工事施行管理技士
電気工事士
電気通信主任技術者
ウェブデザイン技能検定
WEBデザイナー検定
無線従事者
情報配線施工技能検定
工事担任者(ネットワーク接続技術者)
WEBクリエイター能力認定試験
ホームページ制作能力認定試験
WEB検定
JWDA WEBデザイン検定
アドビ認定プロフェッショナル(ACP)