CAD利用技術者試験

コンピュータ支援設計(CAD: Computer-Aided Design)のスキルを証明するための資格試験です。日本で広く認知されており、CADオペレーターや設計者を目指す人にとって有利な資格とされています。

2次元CAD利用技術者試験

1級

  • 難易度: 上級者向け
  • 内容: 実技試験があり、設計能力が問われる
  • 対象者: 実務でCADを使っている人や、より専門的な知識を証明したい人
  • 試験形式: 記述式+実技(試験会場でCADを使用)

2級

  • 難易度: 初心者~中級者向け
  • 内容: CADの基本的な知識や操作についての筆記試験
  • 対象者: CAD初心者や基礎を固めたい人
  • 試験形式: マークシート形式(筆記試験のみ)

3次元CAD利用技術者試験

1級

  • 難易度: 上級者向け
  • 内容: 3D CADを用いた設計能力やモデリング技術を問う
  • 対象者: 3D CADを実務で使う設計者向け
  • 試験形式: 記述式+実技(試験会場で3D CADを使用)

2級

  • 難易度: 初心者~中級者向け
  • 内容: 3D CADの基礎知識を問う筆記試験
  • 対象者: 3D CADを学び始めた人
  • 試験形式: マークシート形式(筆記試験のみ)

主催
(社)コンピュータソフトウェア協会

受験資格と難易度

受験資格

CAD利用技術者試験には受験資格の制限がなく、誰でも受験可能です。
初心者でも2級から挑戦でき、実務経験がなくても受けられます。

難易度

試験の難易度は、2級 → 1級の順で高くなります。
また、3D CADよりも2D CADのほうが合格率が高い傾向があります。

試験区分 難易度 合格率(目安) 試験内容
2D CAD 1級 ★★★★☆(難関) 30~40% 記述+実技(製図)
2D CAD 2級 ★★☆☆☆(普通) 60~70% マークシート(筆記試験のみ)
3D CAD 1級 ★★★★☆(やや難関) 40~50% 記述+実技(モデリング)
3D CAD 2級 ★☆☆☆☆(易しめ) 70~80% マークシート(筆記試験のみ)

難易度のポイント

  • 2D 2級・3D 2級は基礎知識があれば合格しやすい
    • 過去問や公式テキストをしっかり勉強すればOK
  • 1級試験(2D・3D)は実技があるので難易度が高い
    • CADソフトを使いこなせることが重要
    • 事前に練習しないと時間内に作図できない

特に2D 1級は実技試験が厳しく、合格率も30~40%と低めなので、しっかり対策が必要です。

試験内容

2D(2次元)と3D(3次元)に分かれ、それぞれ1級と2級があります。1級は実技試験あり、2級は筆記試験のみです。

2D CAD利用技術者試験

【2D 1級】(実技+筆記試験)

試験時間:180分(3時間)

試験内容

  1. 実技試験(作図・製図)

    • 指定された図面をCADソフトで作成
    • 図面のルールに沿った作図(JIS製図規格)
    • 寸法や注記の正確な記入が求められる
    • 限られた時間内に作図する必要がある
  2. 筆記試験(記述式)

    • CADの応用知識(設計・製図の概念)
    • JIS規格に基づく製図ルール
    • CADソフトの操作知識
    • 機械製図・建築製図の基礎知識

合格基準

  • 実技試験:70%以上の得点
  • 筆記試験:70%以上の得点

【2D 2級】(筆記試験のみ)

試験時間:90分
出題形式:マークシート(多肢選択式)

試験内容

  1. CADの基本知識

    • CADの概要・歴史
    • 2D CADの基本操作(線、円、寸法記入、レイヤー管理など)
  2. 製図の基礎知識(JIS規格)

    • 図面の基本ルール(投影法、尺度、寸法記入)
    • 線の種類や太さのルール
    • 機械製図・建築製図の基本
  3. CADソフトの一般知識

    • 各種CADソフトの特徴(AutoCAD、Jw_cad など)
    • データ形式(DXF、DWGなど)

合格基準

  • 総得点の70%以上

3D CAD利用技術者試験

【3D 1級】(実技+筆記試験)

試験時間:180分(3時間)

試験内容

  1. 実技試験(3Dモデリング)

    • 与えられた設計図を基に3Dモデルを作成
    • ソリッドモデリング、サーフェスモデリングの活用
    • 組み立てモデル(アセンブリ)を作成する場合もある
    • ファイルの保存形式やデータ管理についての理解も必要
  2. 筆記試験(記述式)

    • 3D CADの基本概念(座標系、ビュー、レンダリング)
    • 3Dモデリングの方法(ソリッド、サーフェス、ワイヤーフレーム)
    • 機械・建築製図における3D CADの役割
    • CAE(解析)、CAM(加工)との連携

合格基準

  • 実技試験:70%以上の得点
  • 筆記試験:70%以上の得点

【3D 2級】(筆記試験のみ)

試験時間:90分
出題形式:マークシート(多肢選択式)

試験内容

  1. 3D CADの基本知識

    • 3Dモデリングの種類(ソリッド、サーフェス)
    • 各種3D CADソフトの特徴(Fusion 360、SolidWorks、CATIA など)
    • 座標系・ビュー・断面表示の概念
  2. 3D製図の基礎知識(JIS規格)

    • 投影図、アイソメ図、断面図の作成ルール
    • 3D図面の寸法記入・公差表現
  3. 3Dデータの活用

    • データ変換(STL、IGES、STEP)
    • CAMや3Dプリンタとの連携

合格基準

  • 総得点の70%以上

試験対策

2D CAD利用技術者試験の対策

【2D 2級】(筆記試験のみ)

試験対策のポイント

  • 公式テキストを活用
    • 「2次元CAD利用技術者試験公式ガイドブック(ACSP)」をしっかり学習する
  • 過去問題を解く
    • 出題傾向を把握し、間違えた問題を重点的に復習する
  • JIS製図規格を理解する
    • 基本的な線の種類、寸法記入のルール、投影法などを学ぶ
  • CADの基本操作を理解する
    • 各種コマンド(線、円、寸法、レイヤー管理など)を把握する

おすすめの学習方法

  1. 公式テキストを1周読む
  2. 過去問を解きながら、苦手な部分を復習
  3. JIS製図の基本ルールをチェック

【2D 1級】(実技+筆記試験)

試験対策のポイント

  • CADソフトを使った実技練習を徹底する
    • AutoCADやJw_cadなどのソフトを使い、時間内に作図できるようにする
  • JIS製図規格を深く理解する
    • 機械製図・建築製図のルールを学び、適切な表現方法を身につける
  • 記述式の問題に慣れる
    • 製図に関する専門知識が求められるため、JIS規格に基づく説明ができるようにする
  • 過去の実技課題を解く
    • 制限時間内に図面を作成する練習を繰り返し行う

おすすめの学習方法

  1. 公式テキスト・過去問を活用し、筆記対策を行う
  2. CADソフトで実技練習(基本操作 → 過去の試験課題を解く)
  3. JIS規格の要点をまとめ、自分の言葉で説明できるようにする

3D CAD利用技術者試験の対策

【3D 2級】(筆記試験のみ)

試験対策のポイント

  • 3D CADの基本概念を理解する
    • ソリッドモデリング、サーフェスモデリングの違いを把握する
  • 座標系、ビュー、断面表示を学ぶ
    • 3Dモデルの視点や断面の考え方を整理する
  • データ形式と3D CADの活用法を理解する
    • STL、IGES、STEPなどのデータ形式や、CAM・CAEとの連携について学ぶ

おすすめの学習方法

  1. 公式テキストを1周読む
  2. 過去問を解きながら、理解が浅い部分を重点的に復習
  3. 3D CADの基本用語・概念をノートにまとめる

【3D 1級】(実技+筆記試験)

試験対策のポイント

  • 3D CADソフトを使いこなす
    • Fusion 360、SolidWorks、CATIA などのソフトで実際にモデリング練習を行う
  • 3Dモデリングの基礎を固める
    • 基本形状の作成 → 組み立てモデル(アセンブリ)の順にステップアップ
  • JIS製図の知識を応用する
    • 3D製図のルール、寸法記入、公差の考え方を学ぶ
  • 実技試験の時間配分を意識する
    • 時間内に完成できるように、スピードと正確さを両立させる

おすすめの学習方法

  1. 公式テキスト・過去問を使って筆記対策
  2. 3D CADソフトで基本モデリング → 過去の試験課題を解く
  3. JIS製図のルールを学び、3D図面の作成方法を理解する

共通の試験対策

(1)公式テキスト・過去問の活用

  • 一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)の公式テキストを購入し、基本を学ぶ
  • 過去問を繰り返し解くことで、出題傾向を把握する

(2)CADソフトの実践練習

  • AutoCAD、Jw_cad(2D)、Fusion 360、SolidWorks(3D)などのソフトを使い、操作に慣れる
  • 実技試験がある1級の場合、制限時間内に作図・モデリングできるようにする

(3)JIS製図規格の理解

  • 寸法の入れ方、公差の考え方、投影法など、製図の基本ルールを学ぶ
  • 2級でも基礎知識が必要なため、しっかり理解しておく

(4)模擬試験・問題演習

  • 模擬試験を受け、本番と同じ環境で解くことで、試験のペース配分を身につける
  • 間違えた問題を復習し、弱点を補強する

取得後に出来ること

仕事・転職での活用

(1)CADオペレーターとして働く

  • 建築・機械・土木・インテリア・製造業などの分野でCADを使用した作図業務に携われる
  • 2D CAD資格を持っていれば、建築設計事務所や製造業の設計部門で活躍できる
  • 3D CAD資格があれば、**3Dモデリングを必要とする業界(自動車・航空・家電など)**での仕事に有利

具体的な業務例

  • 建築設計図や施工図の作成
  • 機械部品や製品の設計補助
  • 土木工事の設計図面の作成

(2)転職・キャリアアップに有利

  • CADスキルを証明できるため、未経験からでもCAD関連の仕事に応募しやすい
  • 2D CAD 2級を持っているだけでも、求人の選択肢が増える
  • 1級(特に3D CAD 1級)を取得すると、設計職やエンジニアとしてのキャリアアップが可能

CADを活かせる職種

職種名 求められる資格レベル
CADオペレーター(2D) 2D 2級以上
CADオペレーター(3D) 3D 2級以上
機械設計エンジニア 3D 1級が有利
建築設計士 2D 1級(+建築士資格)
インテリアデザイナー 2D・3D 2級以上

(3)フリーランスや副業として活用

  • CADのスキルがあれば、在宅ワークや副業で図面作成の仕事を受注可能
  • クラウドソーシング(ランサーズ、クラウドワークスなど)で、CAD関連の仕事を探せる
  • 3D CADが扱えれば、3Dプリンタ用データ作成やCGモデリングの案件にも対応できる

実務でのスキル向上

(1)CADソフトの操作スキルが向上

  • AutoCAD、Jw_cad、SolidWorks、Fusion 360などのCADソフトをスムーズに操作できる
  • レイヤー管理、寸法設定、図面の正確な作成ができるようになる
  • 3D CADの場合、**立体モデルの作成やアセンブリ(組み立て設計)**ができる

(2)JIS規格に基づいた正しい製図ができる

  • JIS製図規格に沿った図面を作成できるため、実務での信頼性が向上
  • 建築業界では施工図、機械設計業界ではパーツ設計などで活躍
  • 公差や寸法記入など、実際の製品や建築物を作るための基礎知識が身につく

(3)3D CADの活用で設計業務の幅が広がる

  • 2D図面から3Dモデルを作成し、設計の精度を向上
  • 3DプリンタやCAE(解析)、CAM(加工)との連携ができる
  • 試作やシミュレーションの段階で問題点を発見しやすくなる

さらなるスキルアップや資格取得

(1)より高度な資格に挑戦

  • 2級取得後は1級を目指すことで、さらに高度なスキルを証明できる
  • 3D CADの資格を取得すると、より専門的な分野へ進める
  • 建築や機械設計の分野では、「建築士」「機械設計技術者試験」などの上位資格を取得するとさらにキャリアアップできる

(2)専門分野のスキルを深める

  • BIM(Building Information Modeling)やCAM(Computer-Aided Manufacturing)との連携スキルを習得
  • 3D CGやゲーム業界など、CAD以外の分野にも応用可能
  • AIや自動化技術を活用した次世代CADの分野へ進むことも可能

おすすめの講習、教材

教材

 講座

コンピューター系資格一覧

応用情報技術者試験
基本情報技術者
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
システム監査技術者
ITサービスマネージャ試験
ITパスポート試験
ネットワークスペシャリスト試験
プロジェクトマネージャ
情報処理安全確保支援士試験(RISS)
データベーススペシャリスト試験
Accessビジネスデータベース技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
Javaプログラミング能力認定試験
COBOLプログラミング能力認定試験
パソコン検定(P検)
C言語プログラミング能力認定試験
情報処理技術者能力認定試験
VisualBasicプログラミング能力認定試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
VBAエキスパート
IC3
ワードプロセッサ技能認定試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験
EC(電子商取引)実践能力検定
OracleApplication認定コンサルタント
CAD利用技術者試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
会計ソフト実務能力試験
Server+
A+
コンピュータサービス技能評価試験
J検(情報検定)
Linux+
Network+
UBA能力検定
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)
マイクロソフト認定資格プログラム
Linux技術者認定試験
情報セキュリティ検定試験
UMLモデリング技能認定試験
Oracle Certified Java Programmer(OCJP)
CGエンジニア検定
画像処理エンジニア検定
シスコ技術者認定
インターネット検定 .com Master
Cisco技術者認定資格(CCIE)
Turbo-CE/Pro/CI
CIW
RHCE(Red Hat認定エンジニア)
Oracle Solaris 11 System Administrator
PostgreSQL CE
情報ネットワーク施工プロフェッショナル(INIP)
Zend PHP 5 Certification
商PC検定試験

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