Cisco Systemsが提供するネットワーク技術者向けの最高峰の認定資格です。
CCIEは、ネットワーク設計、実装、運用、トラブルシューティングに関する高度な知識とスキルを証明する資格であり、世界中のネットワークエンジニアにとって最も権威のある資格の一つです。
CCIEには、専門分野ごとに複数の認定トラックが用意されています。各分野において、ネットワークの設計・構築・管理に関する高度なスキルを証明することができます。
■主催
Cisco Systems
目次
受験資格と難易度
受験資格
CCIEには特別な受験資格は設定されていませんが、次の条件を満たしていることが望ましいとされています。
1. 前提条件
- 事前資格は不要(CCNAやCCNPを取得していなくても受験可能)
- 実務経験推奨(3〜5年程度のネットワークエンジニア経験があることが望ましい)
2. 必要なスキルレベル
- 高度なネットワーク技術(ルーティング、スイッチング、セキュリティ、データセンター、ワイヤレスなど)
- 実機またはシミュレーション環境でのトラブルシューティング能力
- Cisco製品およびネットワークアーキテクチャの深い理解
- スクリプトやオートメーション(Python、Ansibleなど)の基本知識
3. 試験の申し込み
- 筆記試験(Core Exam)はPearson VUEの試験センターで受験可能
- ラボ試験(Lab Exam)はCiscoの指定試験会場で受験(世界各国に拠点あり)
難易度
CCIEは、世界的に見ても最も難易度の高いネットワーク資格の一つとされています。
合格率
- 筆記試験(Core Exam):約30〜40%
- ラボ試験(Lab Exam):約10〜20%
- ラボ試験は特に難しく、複数回の受験を経て合格する人が多い
試験内容
筆記試験(Core Exam)とラボ試験(Lab Exam)**の2段階で構成されています。合格するには、どちらの試験にも合格する必要があります。
筆記試験(Core Exam)
1. 試験概要
- 試験形式:選択問題+シナリオベースの問題
- 試験時間:120分
- 出題範囲:CCIEの各専門分野ごとに異なるが、共通してネットワーク技術の高度な知識が必要
- 試験会場:Pearson VUEの試験センターで受験可能
- 合格基準:非公開(Ciscoが採点基準を公表していない)
2. 出題範囲(CCIE Enterprise Infrastructureの場合)
CCIE Enterprise Infrastructureの筆記試験では、以下のような分野が出題されます。
a. ネットワーク基盤
- IPv4/IPv6アドレッシングとサブネット
- ルーティングプロトコル(OSPF、EIGRP、BGP、IS-IS)
- VLAN、STP(スパニングツリープロトコル)、EtherChannel
b. ネットワークセキュリティ
- ACL(アクセスコントロールリスト)、NAT(ネットワークアドレス変換)
- VPN(IPsec、SSL)
- ネットワーク脅威と対策(IPS/IDS、ファイアウォール)
c. ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)
- Cisco DNA Center
- SD-WANアーキテクチャ
- ネットワーク自動化(Python、REST API)
d. ネットワーク設計
- ハイアベイラビリティ(高可用性)とQoS(Quality of Service)
- マルチキャストプロトコル
- ネットワークのトラブルシューティング
ラボ試験(Lab Exam)
1. 試験概要
- 試験形式:実技試験
- 試験時間:8時間
- 試験会場:Ciscoの指定ラボ試験会場(世界各国に拠点あり)
- 受験資格:筆記試験(Core Exam)に合格していること
- 合格基準:Ciscoが設定する採点基準をクリアすること
2. 試験の流れ(CCIE Enterprise Infrastructureの場合)
CCIEのラボ試験は、大きく3つのセクションに分かれています。
a. デザインモジュール(3時間)
- ネットワーク設計のシナリオを基に解答する
b. デプロイメントモジュール(5時間)
- 実際にCisco機器を設定し、ネットワークを構築する
c. 運用&最適化モジュール
- 既存ネットワークのトラブルシューティングや最適化を実施
試験対策
効率的な学習方法
1. 公式教材を活用
- Cisco公式ガイドブック(Cisco Press)
- 「CCIE Enterprise Infrastructure Official Cert Guide」など
- Cisco Learning Networkの無料リソース
- Cisco Liveの技術セッション(YouTubeでも一部視聴可能)
2. オンライン講座を活用
- INE(Internetwork Expert)
- CCIE受験者向けの詳細なビデオ講義
- CBT Nuggets
- CCIE関連のオンデマンドトレーニング
- Udemy
- CCIE試験対策コース(セール時に安く購入可能)
3. 実機環境を構築
- Cisco Packet Tracer(基礎学習向け)
- GNS3(実機に近い環境でのトレーニング)
- EVE-NG(大規模ネットワークのシミュレーションが可能)
4. 模擬試験で試験対策
- Boson ExSim(CCIE向け模擬試験)
- Cisco公式のプラクティス試験
- 実際の試験環境に近い模擬テストを定期的に実施
ラボ試験の攻略法
1. トラブルシューティング力を鍛える
- Ciscoのフォーラムやラボ環境での実践的な問題を解く
- 設定のエラーを発見し、迅速に修正する練習を積む
2. 時間管理を意識
- ラボ試験は8時間の長丁場
- 事前に時間配分を決め、各セクションでの目標時間を設定する
3. 試験の流れを理解
- デザインモジュール(3時間):設計問題に対応
- デプロイメントモジュール(5時間):実機設定
- 運用&最適化モジュール:トラブルシューティング
学習グループやコミュニティの活用
1. 勉強仲間を作る
- Cisco Learning Networkのフォーラムで情報交換
- RedditのCCIEコミュニティで最新情報をチェック
- DiscordやSlackのCCIEグループに参加
2. 実際のCCIEホルダーから学ぶ
- YouTubeでCCIE取得者の学習体験談を視聴
- LinkedInでCCIE取得者とつながり、アドバイスをもらう
取得後に出来ること
キャリアアップと昇進
シニアネットワークエンジニアへの昇格
- CCIE取得者は、シニアエンジニアやリードエンジニアへの昇格が期待できる。
- 企業のネットワークインフラの設計や運用をリードする立場になれる。
ITアーキテクトやコンサルタントとしてのキャリア
- 大規模ネットワークの設計や最適化を行うネットワークアーキテクトのポジションを狙える。
- コンサルタントとして、企業のネットワーク改善や最適化の提案を行うことも可能。
ITマネージャー・CTOへの道
- 組織のIT部門を統括するITマネージャーや**CTO(最高技術責任者)**のキャリアパスも考えられる。
- 経営層と連携し、ネットワーク戦略を立案する役割を担うことができる。
高収入の仕事に就ける
給与アップの期待
- CCIE取得者は、一般的なネットワークエンジニアよりも高収入を得ることが可能。
- 日本国内では年収800万〜1500万円が期待でき、外資系企業ではそれ以上の報酬も可能。
外資系企業やグローバル企業への転職
- CCIEは世界的に認められている資格のため、Ciscoパートナー企業や外資系IT企業への転職が有利になる。
- 特に、Google、AWS、Microsoft、Cisco、JuniperなどのグローバルIT企業でのキャリア機会が広がる。
フリーランス・独立
ネットワークエンジニアのフリーランスとして活躍
- CCIE取得者は市場価値が高く、フリーランスエンジニアとして高単価案件を受注できる。
- クラウドエンジニアやSDN(Software Defined Networking)エンジニアとしての案件も増えている。
ITコンサルタントとして独立
- 企業向けにネットワーク構築・最適化のコンサルティングを行うITコンサルタントとして独立可能。
- Cisco製品の導入支援や、ネットワーク設計に関するアドバイスを提供する仕事が増えている。
高度な専門職へのキャリアパス
ネットワークセキュリティ専門家
- CCIE Securityの取得者は、企業のセキュリティエンジニアやSOCアナリストとして活躍できる。
- ファイアウォール、VPN、IPS/IDSなどのセキュリティ技術の専門家としての需要が高い。
クラウドネットワークエンジニア
- AWS、Azure、Google Cloudなどのクラウド環境のネットワーク設計に関わる仕事が増加。
- クラウドネイティブネットワークの設計・構築・管理を行う職種に進むことができる。
ネットワークオートメーションスペシャリスト
- Python、Ansible、Terraformなどを活用し、ネットワーク自動化の専門家としての道もある。
- DevNetやSD-WANに特化したエンジニアとしてのキャリアが開ける。
研究・教育分野での活躍
技術トレーナーとしての活動
- CCIE取得後、Cisco認定トレーナーとしてネットワークエンジニア向けの研修講師になることも可能。
- Cisco Networking Academyなどの教育機関で講師として働く道もある。
技術ブログ・YouTubeで情報発信
- CCIE取得者としての知見を活かし、技術ブログやYouTubeで情報発信を行うことで収益化も可能。
- 海外のCCIEホルダーは、独自のオンラインコースを提供して収益を得ている例もある。
コンピューター系資格一覧
応用情報技術者試験
基本情報技術者
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
システム監査技術者
ITサービスマネージャ試験
ITパスポート試験
ネットワークスペシャリスト試験
プロジェクトマネージャ
情報処理安全確保支援士試験(RISS)
データベーススペシャリスト試験
Accessビジネスデータベース技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
Javaプログラミング能力認定試験
COBOLプログラミング能力認定試験
パソコン検定(P検)
C言語プログラミング能力認定試験
情報処理技術者能力認定試験
VisualBasicプログラミング能力認定試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
VBAエキスパート
IC3
ワードプロセッサ技能認定試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験
EC(電子商取引)実践能力検定
OracleApplication認定コンサルタント
CAD利用技術者試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
会計ソフト実務能力試験
Server+
A+
コンピュータサービス技能評価試験
J検(情報検定)
Linux+
Network+
UBA能力検定
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)
マイクロソフト認定資格プログラム
Linux技術者認定試験
情報セキュリティ検定試験
UMLモデリング技能認定試験
Oracle Certified Java Programmer(OCJP)
CGエンジニア検定
画像処理エンジニア検定
シスコ技術者認定
インターネット検定 .com Master
Cisco技術者認定資格(CCIE)
Turbo-CE/Pro/CI
CIW
RHCE(Red Hat認定エンジニア)
Oracle Solaris 11 System Administrator
PostgreSQL CE
情報ネットワーク施工プロフェッショナル(INIP)
Zend PHP 5 Certification
商PC検定試験