ICT(情報通信技術)に関する知識や技術を証明する資格で、主に学生や社会人のITスキルを評価するための検定試験です。
正式名称は「情報検定」で、一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団(旧:文部科学省認定財団)が主催しています。
J検は、IT基礎知識からプログラミング、情報デザイン、セキュリティまで幅広い分野をカバーしており、初心者から上級者まで段階的に学べる資格です。
受験資格と難易度
受験資格
- 受験資格は特になし(誰でも受験可能)
- 学生・社会人・IT初心者でも受験可能
- 3級から受験するのが一般的だが、2級・1級からの受験も可能
J検は、情報システム・情報活用・情報デザインの3つの試験区分があり、各試験で1級・2級・3級が設定されています。自分のスキルレベルに応じた級から受験できます。
難易度
試験の種類や級によって難易度が異なります。
試験区分 | 級 | 難易度 | 合格率(推定) | 試験内容のレベル |
---|---|---|---|---|
情報システム試験 | 1級 | ★★★★☆(やや難関) | 50~60% | IT管理・プログラミングの実務レベル |
2級 | ★★★☆☆(中程度) | 60~70% | IT基礎知識+応用(ネットワーク・セキュリティ) | |
3級 | ★★☆☆☆(易しい) | 80%以上 | ITの基礎(ハードウェア・ソフトウェア・OS) | |
情報活用試験 | 1級 | ★★★★☆(やや難関) | 50~60% | ビジネスIT活用・データ分析の応用 |
2級 | ★★★☆☆(中程度) | 70~80% | Excel・Wordの応用(関数・マクロ) | |
3級 | ★★☆☆☆(易しい) | 80%以上 | PC操作・Officeソフトの基本 | |
情報デザイン試験 | 1級 | ★★★★☆(やや難関) | 50~60% | Webデザイン・UX/UI設計の実務レベル |
2級 | ★★★☆☆(中程度) | 60~75% | Web・プレゼン資料作成の応用 | |
3級 | ★★☆☆☆(易しい) | 80%以上 | デザイン・資料作成の基本 |
級ごとの試験レベル
1級(上級)
- 実務レベルの知識とスキルが必要
- 企業のIT管理者・エンジニア・デザイナー向け
- 合格率50~60%と難易度が高め
2級(中級)
- 基礎知識+応用スキルが必要
- IT関連職・事務職・デザイン職に活かせる
- 合格率60~80%で、しっかり学習すれば合格可能
3級(初級)
- 基本的なPC・ITスキルを学ぶ試験
- IT初心者向けで、比較的合格しやすい
- 合格率80%以上で、独学でも取得可能
試験内容
情報システム・情報活用・情報デザインの3つの試験区分があり、それぞれ1級・2級・3級に分かれています。
試験内容は、ITやデータ活用、デザインに関する知識や技術を問うもので、級が上がるごとに難易度も高くなります。
情報システム試験(ITエンジニア向け)
概要
情報システム試験は、ITエンジニアやプログラマーを目指す人向けの試験で、ハードウェア・ソフトウェア・ネットワーク・セキュリティ・プログラミングなどを扱います。
試験範囲
分野 | 出題内容 |
---|---|
ハードウェア | CPU、メモリ、ストレージ、周辺機器、入出力装置 |
ソフトウェア | OS(Windows・Linux・Mac)、アプリケーションの仕組み |
ネットワーク | TCP/IP、LAN、Wi-Fi、クラウド技術 |
データベース | SQLの基礎、リレーショナルデータベース |
セキュリティ | 暗号化技術、ファイアウォール、ウイルス対策 |
プログラミング | Python、Java、C言語の基礎(1級・2級のみ) |
級別の試験内容
1級(上級・IT管理者レベル)
- システム設計・管理に関する知識
- ネットワーク・セキュリティの応用(ファイアウォール設定、VPN構築)
- SQLの高度なクエリ作成、データベース設計
- プログラムの設計とアルゴリズムの応用
2級(中級・IT基礎+応用)
- ネットワークの基本設定(IPアドレス、サブネットマスク)
- データベースの基本操作(SQLでのデータ抽出)
- プログラムの基礎(変数、制御構文、関数)
- セキュリティ対策(マルウェア・フィッシング詐欺の防止策)
3級(初級・IT初心者向け)
- ハードウェア・ソフトウェアの基礎(PCの仕組み、OSの役割)
- ネットワークの基本概念(インターネットの仕組み、Wi-Fiの設定)
- 簡単なセキュリティ対策(ウイルス対策、パスワード管理)
情報活用試験(事務職・ビジネスIT向け)
概要
情報活用試験は、事務職・営業職向けのPC操作スキルやデータ活用スキルを評価する試験です。
試験範囲
分野 | 出題内容 |
---|---|
ビジネスIT活用 | Excel・Word・PowerPointの操作 |
データ分析 | Excelの関数(SUM、IF、VLOOKUP)、ピボットテーブル |
情報リテラシー | 個人情報保護、著作権、データセキュリティ |
IT基礎知識 | ネットワーク、クラウドサービス、AIの基本概念 |
級別の試験内容
1級(上級・IT管理者・データ分析者レベル)
- 業務システムの導入・運用に関する知識
- Excel VBAを活用した業務の自動化
- クラウドツール(Google Workspace、Microsoft 365)の活用
2級(中級・事務職向け)
- Excelの応用(関数、マクロの基本、データ可視化)
- Wordでの文書作成(表・画像・グラフの挿入)
- PowerPointでのプレゼン資料作成のスキル
3級(初級・PC初心者向け)
- Excelの基本(データ入力、表作成、簡単な関数)
- Wordでの文書作成(書式設定、印刷設定)
- PCの基本操作(ファイル管理、メールの送受信)
情報デザイン試験(デザイナー・クリエイター向け)
概要
情報デザイン試験は、Webデザイン・UX/UI・プレゼンテーションスキルを評価する試験です。
試験範囲
分野 | 出題内容 |
---|---|
Webデザイン | HTML/CSS、レスポンシブデザイン、SEO |
プレゼンテーション | PowerPoint・Googleスライドを使った資料作成 |
UX/UI設計 | ユーザーインターフェースの設計、アクセシビリティ |
級別の試験内容
1級(上級・プロレベル)
- Webサイトの設計・構築(HTML/CSS/JavaScript)
- UX/UIの実践(ユーザー行動分析、アクセシビリティ対応)
- マーケティング・SEO対策の知識
2級(中級・Webデザイン・プレゼン力向上)
- HTML/CSSの基本(レイアウト設計、フォント・色の設定)
- PowerPointでの効果的な資料作成(アニメーション・スライド構成)
- 情報の整理・伝達力(インフォグラフィックの活用)
3級(初級・デザインの基本)
- デザインの基本(色彩、フォント、レイアウト)
- プレゼン資料の作成(簡単なスライド作成)
- Webデザインの基本(HTMLタグの理解)
試験形式
試験形式 | 内容 |
---|---|
試験方式 | コンピュータ試験(CBT方式)または筆記試験 |
出題形式 | 選択問題(択一式)、実技問題(1級のみ) |
試験時間 | 約60~90分 |
合格基準 | 70%以上の得点で合格 |
試験対策
効果的な試験対策のポイント
① 公式教材・過去問題を活用
- J検公式テキスト・過去問題集を使用
- 過去問を繰り返し解いて出題傾向を把握
② 実技試験の対策(1級のみ)
- プログラミングやデータ分析は実際にPCを使って練習
- Webデザインやプレゼン資料は指定のソフトで作成練習
③ 知識試験の基礎を固める
- IT基礎知識(ハードウェア・ソフトウェア・ネットワーク)を学ぶ
- Excel・Word・PowerPointの基本機能をマスター
情報システム試験の対策(ITエンジニア向け)
① 3級対策(基礎レベル)
- PCの基本知識を学ぶ(ハードウェア・OS・ネットワークの仕組み)
- 基本的なプログラミングの考え方(変数・条件分岐・ループ)を学習
- ITパスポートの参考書を活用すると理解しやすい
② 2級対策(応用レベル)
- ネットワークの基礎(IPアドレス、サブネットマスク)を理解する
- SQLの基本操作(SELECT、INSERT、UPDATE)を実際に試す
- プログラミング(PythonやJava)の基礎を学び、簡単なアルゴリズムを実装する
③ 1級対策(上級レベル)
- システム設計・データベース管理の応用を学ぶ
- ファイアウォールや暗号化技術などのセキュリティ対策を深く理解する
- 高度なSQLクエリ(JOIN、GROUP BY)を活用し、データ分析を行う
おすすめの学習方法
- Cisco Packet Tracerを活用してネットワークの設定を試す
- PythonやJavaの環境を構築し、基本的なコードを実行する
- MySQLやPostgreSQLを使ってデータベース操作を実践する
情報活用試験の対策(事務職・ビジネスIT向け)
① 3級対策(基礎レベル)
- Excel・Wordの基本操作(データ入力、フォント変更、表作成)をマスター
- 簡単な関数(SUM、AVERAGE、IF)を使えるようにする
- ビジネスメールの書き方やファイル管理の基本を理解する
② 2級対策(応用レベル)
- Excelの応用機能(VLOOKUP、ピボットテーブル、条件付き書式)を習得
- Wordでのビジネス文書作成(ヘッダー・フッター、段落スタイルの活用)
- PowerPointでのプレゼン資料作成(アニメーション・スライドマスター)
③ 1級対策(上級レベル)
- ExcelのVBAを活用し、業務自動化を実践
- クラウドツール(Google Workspace、Microsoft 365)を活用する
- データ分析(BIツールの活用、統計分析の基本)を学ぶ
おすすめの学習方法
- Excelの実践問題を繰り返し解く(MOSの問題集も活用)
- 実際の業務資料を作成し、書式設定や関数を駆使する
- PowerPointで模擬プレゼン資料を作成し、発表の練習をする
情報デザイン試験の対策(デザイナー・クリエイター向け)
① 3級対策(基礎レベル)
- デザインの基本(色・フォント・レイアウトの基礎)を学ぶ
- 簡単なWebページのHTML・CSSを学習する
- PowerPointやGoogleスライドで資料作成の練習をする
② 2級対策(応用レベル)
- HTML/CSSを使ったWebサイトのデザインを実践する
- PhotoshopやCanvaを使ってビジュアルデザインを作成
- UX/UIの基本を学び、ユーザー視点でのデザインを考える
③ 1級対策(上級レベル)
- JavaScriptを活用し、動的なWebサイトを作成
- SEO対策やアクセス解析の手法を学ぶ
- プロジェクトとしてWebデザインの提案書を作成する
おすすめの学習方法
- Adobe XDやFigmaを使ってUIデザインを試す
- HTML/CSSの模擬問題を解き、コーディングのスキルを向上
- 実際にポートフォリオサイトを作成し、デザインを学ぶ
知識試験の対策
① 公式テキストの確認問題を解く
- 試験と同じ形式の問題を解き、出題傾向を把握する
- 間違えた問題を復習し、理解を深める
② ITリテラシーを強化
- 基本情報技術者試験やITパスポートの教材を参考にする
- セキュリティ対策・個人情報保護の基本を押さえる
取得後に出来ること
IT業界・事務職・デザイン職の就職・転職に有利
J検を取得すると、以下のような職種への就職・転職時にスキルの証明として活用できます。
① IT関連職
職種 | 必要なJ検レベル | 活用できるスキル |
---|---|---|
ITサポート・ヘルプデスク | 2級以上(情報システム) | ネットワーク・セキュリティの基本知識 |
システムエンジニア(SE) | 1級(情報システム) | プログラミング・データベース管理 |
ネットワークエンジニア | 1級(情報システム) | TCP/IP、VPN、ファイアウォールの設定 |
データアナリスト | 1級(情報活用) | Excel・データベース・統計分析 |
② 事務・営業職
職種 | 必要なJ検レベル | 活用できるスキル |
---|---|---|
一般事務・営業事務 | 2級以上(情報活用) | Excel・Word・PowerPointの応用スキル |
経理・財務 | 2級以上(情報活用) | データ集計・関数・ピボットテーブル |
総務・人事 | 2級以上(情報活用) | 社内文書作成・プレゼン資料作成 |
カスタマーサポート | 3級以上(情報活用) | ITリテラシー・ビジネスPCスキル |
③ デザイン・マーケティング職
職種 | 必要なJ検レベル | 活用できるスキル |
---|---|---|
Webデザイナー | 2級以上(情報デザイン) | HTML/CSS・UX/UI設計 |
マーケティング担当 | 2級以上(情報デザイン・情報活用) | プレゼン資料・データ分析 |
クリエイター・動画編集者 | 2級以上(情報デザイン) | デザイン思考・情報整理 |
J検の取得により、未経験でもIT・事務・デザイン分野での就職がしやすくなるメリットがあります。
仕事の効率化・業務改善
J検の知識を活用すると、日常業務の効率化や業務改善に貢献できます。
① Excelを活用した業務効率化
- 関数(IF、VLOOKUP、COUNTIF)を使った自動計算
- ピボットテーブルを活用したデータ分析
- Excel VBAを使った業務の自動化(マクロ作成)
② ITスキルを活かした業務改善
- ネットワークやセキュリティの基礎知識を活用し、社内のITトラブルを迅速に解決
- 社内データの管理・運用を適切に行い、業務の効率化を図る
③ プレゼン資料・Webデザインの向上
- PowerPointでの効果的なプレゼン資料作成
- UX/UIを考慮したWebデザインの改善
- 情報の整理・視覚化によるマーケティング施策の向上
J検取得者は、企業内のIT化・デジタル化を推進する人材として評価される機会が増えます。
フリーランス・副業の幅が広がる
J検のスキルを活かして、フリーランスや副業として活躍することも可能です。
① Web・デザイン関連の仕事
- Webサイト制作(HTML/CSSコーディング)
- バナー・チラシ・プレゼン資料のデザイン
- SEO対策・データ分析を活用したマーケティング支援
② ITサポート・PCトラブル対応
- 個人・企業向けのITサポート・PC設定代行
- ネットワーク構築・システム運用のサポート
③ データ入力・事務代行
- クラウドワークスやランサーズでのデータ入力業務
- Excel・Wordを活用した事務サポート
J検の取得により、企業勤務だけでなく、個人で仕事を請け負うチャンスが増えます。
他のIT・ビジネス資格へのステップアップ
J検で学んだ知識を基に、さらに上位のIT・ビジネス資格へ挑戦することが可能です。
① IT系資格
資格名 | 内容 | J検からのステップアップ |
---|---|---|
ITパスポート | IT基礎知識(国家資格) | 情報システム試験の3級レベル |
基本情報技術者試験 | プログラミング・ネットワークの基礎(国家資格) | 情報システム試験の2級・1級レベル |
応用情報技術者試験 | ITエンジニア向け(国家資格) | 情報システム試験の1級レベル |
MOS(Microsoft Office Specialist) | Excel・Word・PowerPointのスキル証明 | 情報活用試験の2級レベル |
② デザイン・マーケティング系資格
資格名 | 内容 | J検からのステップアップ |
---|---|---|
ウェブデザイン技能検定 | Webデザインの国家資格 | 情報デザイン試験の2級レベル |
色彩検定 | 色の理論とデザイン活用 | 情報デザイン試験の1級レベル |
Googleアナリティクス認定資格 | Webマーケティング・データ分析 | 情報デザイン試験の1級レベル |
J検で基礎を学んでから国家資格や実務向け資格に挑戦することで、さらに市場価値を高めることが可能です。
取得後の年収・給与アップの可能性
J検を取得し、実務経験を積むことで給与アップや昇進のチャンスが増えます。
職種 | J検取得後の想定年収 |
---|---|
一般事務(J検2級) | 約300万~400万円 |
ITサポート(J検2級以上) | 約350万~500万円 |
システムエンジニア(J検1級) | 約400万~600万円 |
データアナリスト(J検1級) | 約500万~800万円 |
企業によっては資格手当が支給される場合もあり、J検の取得が給与アップにつながる可能性があります。
コンピューター系資格一覧
応用情報技術者試験
基本情報技術者
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
システム監査技術者
ITサービスマネージャ試験
ITパスポート試験
ネットワークスペシャリスト試験
プロジェクトマネージャ
情報処理安全確保支援士試験(RISS)
データベーススペシャリスト試験
Accessビジネスデータベース技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
Javaプログラミング能力認定試験
COBOLプログラミング能力認定試験
パソコン検定(P検)
C言語プログラミング能力認定試験
情報処理技術者能力認定試験
VisualBasicプログラミング能力認定試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
VBAエキスパート
IC3
ワードプロセッサ技能認定試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験
EC(電子商取引)実践能力検定
OracleApplication認定コンサルタント
CAD利用技術者試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
会計ソフト実務能力試験
Server+
A+
コンピュータサービス技能評価試験
J検(情報検定)
Linux+
Network+
UBA能力検定
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)
マイクロソフト認定資格プログラム
Linux技術者認定試験
情報セキュリティ検定試験
UMLモデリング技能認定試験
Oracle Certified Java Programmer(OCJP)
CGエンジニア検定
画像処理エンジニア検定
シスコ技術者認定
インターネット検定 .com Master
Cisco技術者認定資格(CCIE)
Turbo-CE/Pro/CI
CIW
RHCE(Red Hat認定エンジニア)
Oracle Solaris 11 System Administrator
PostgreSQL CE
情報ネットワーク施工プロフェッショナル(INIP)
Zend PHP 5 Certification
商PC検定試験