Javaプログラミング能力認定試験

サーティファイ(Certify)が主催する資格試験で、Javaの文法やプログラム設計・実装能力を測定する試験 です。

Javaは、Webアプリケーション・業務システム・Androidアプリ開発 など、幅広い分野で活用されているため、この試験を取得することで、Javaのスキルを証明し、プログラミングに関するキャリアアップ につなげることができます。

主催
サーティファイ ソフトウェア活用能力検定委員会

受験資格と難易度

受験資格

Javaプログラミング能力認定試験には受験資格の制限はなく、誰でも受験可能です。
初心者から実務レベルのエンジニアまで、自分のスキルに合わせて受験できます。

試験の難易度と内容

3級(初級) – Javaの基本を理解するレベル

難易度:★☆☆☆☆(やさしい)
対象:Javaを学び始めた人、基本的なプログラムを作成できる人

2級(中級) – 実務レベルのスキルが必要

難易度:★★★☆☆(普通~やや難しい)
対象:基本的なプログラムを作成・解析でき、オブジェクト指向の概念を理解している人

1級(上級) – 高度なプログラム設計・実装が必要

難易度:★★★★★(難しい)
対象:Javaを用いたシステム開発や高度なアルゴリズムの実装ができる人

試験内容

3級は基礎、2級は実務レベル、1級は高度なプログラム設計や最適化技術が求められます。

3級(初級) – Javaの基本を理解するレベル

試験時間:60分
出題形式:選択問題(〇×問題、穴埋め問題)、簡単なプログラムの解析

試験範囲と出題内容

項目 詳細
データ型と変数 int, double, char, boolean などの基本データ型
演算子 四則演算(+ – * / %)、代入演算子(=)、比較演算子(==, !=, <, >)、論理演算子(&&,
制御構造 if, switch, for, while, do-while の使い方
配列 一次元配列の宣言・初期化・アクセス方法
文字列 文字列の基本(Stringクラス、Stringメソッドの利用)
メソッド 引数・戻り値のあるメソッドの作成・利用
クラスとオブジェクト クラスの定義、インスタンスの生成、メソッドの呼び出し
標準入出力 System.out.print, Scanner を使った入力
プログラムの解析 簡単なコードを読んで、出力結果を予想する問題

出題例

  1. Javaの基本構文の穴埋め問題
  2. if文やループの動作を問う問題
  3. 配列を使った簡単なプログラムの出力予測問題

基本的なJavaの知識があれば、学習時間は約1~2ヶ月で合格可能

2級(中級) – 実務で役立つプログラミングスキル

試験時間:60分
出題形式:選択問題+プログラムの解析・記述問題

試験範囲と出題内容

項目 詳細
クラスとオブジェクト クラスの継承、オーバーライド、カプセル化
コンストラクタ 引数あり・なしのコンストラクタの利用
配列とコレクション 配列(多次元配列)、ArrayList, HashMap の使い方
例外処理 try-catch の利用
ファイル操作 BufferedReader, FileWriter などのファイル入出力
スレッドの基礎 Runnable インターフェース、Thread クラス
アルゴリズム ソート(バブルソート、選択ソート)、線形探索
プログラム解析 コードのバグを見つける、最適な実装を考える

出題例

  1. オブジェクト指向の概念を問う問題
  2. 例外処理を使ったプログラムの動作を問う問題
  3. ファイルの読み書きを行うプログラムの穴埋め問題
  4. バブルソートのプログラムの誤りを指摘する問題

オブジェクト指向やコレクション、例外処理を理解していないと難しく感じる。学習時間は約3~6ヶ月が目安

1級(上級) – 高度なプログラム設計・実装を習得するレベル

試験時間:90分
出題形式:記述式(アルゴリズムの設計・実装)

試験範囲と出題内容

項目 詳細
高度なオブジェクト指向 抽象クラス、インターフェース、ポリモーフィズム
スレッド制御 マルチスレッド、同期処理(synchronized)、ExecutorService
データ構造 連結リスト、スタック、キュー
ソート・検索アルゴリズム クイックソート、マージソート、二分探索
デザインパターン Singleton, Factory, Observer など
データベースアクセス JDBCを使ったデータ操作(SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE)
ネットワークプログラミング ソケット通信
メモリ管理 ガベージコレクション(GC)、オブジェクトのライフサイクル

試験対策

共通の試験対策

1. Javaの基本をしっかり理解する

  • 変数・データ型・演算子・制御構造を確実に理解する
  • オブジェクト指向(クラス・インスタンス・メソッド)の基本を学ぶ
  • 標準ライブラリ(String, ArrayList, HashMap など)の使い方を覚える
  • エラーの原因を自分で特定し、デバッグできるようにする

2. 過去問題・模擬試験を解く

  • 公式問題集や過去問題を活用し、出題傾向を把握する
  • 制限時間内に解く練習をし、試験の時間配分に慣れる
  • プログラムの動作を予測し、バグを見つける能力を鍛える

級別の試験対策

【3級対策】(Javaの基本をマスターする)

  1. Javaの入門書を活用し、基本を確実に身につける
  2. サンプルコードを書いて実行しながら学習する
  3. プログラムの動作を予測し、出力結果を予想する練習をする
  4. 過去問題を解き、試験の形式に慣れる

【2級対策】(実務レベルのJavaスキルを習得する)

  1. オブジェクト指向の概念をしっかり理解し、コードを書いて実践する
  2. ArrayListやHashMapを使ったデータ管理プログラムを作成する
  3. 例外処理やファイル操作を実装し、動作を確認する
  4. 過去問題を解き、コードの誤りを指摘する練習をする

【1級対策】(高度なプログラム設計・実装を習得する)

  1. オブジェクト指向設計を実践し、設計パターンを学ぶ
  2. スレッド制御を理解し、適切な同期処理を実装する
  3. データ構造を実装し、それぞれの計算量を意識する
  4. JDBCを用いたデータベースアクセスのプログラムを書いてみる
  5. 過去問題や模擬試験を解き、記述問題に慣れる

取得後に出来ること

Javaを活かした仕事に就ける

Javaは、Webシステム・業務アプリ・モバイルアプリ・組み込みシステム など幅広い分野で利用されており、資格を取得することで、Javaエンジニアとしてのスキルを証明できます。

活かせる職種・分野

職種 活用できるスキル
Webアプリ開発 Javaサーバーサイド開発(Spring, JSP, Servlet)
Androidアプリ開発 Android Studioを用いたアプリ開発
業務システム開発 Java + データベース(JDBC, MySQL, PostgreSQL)
クラウドエンジニア AWSやGCPと連携したJavaシステム構築
組み込み開発 Javaを使った家電やIoTデバイスの制御

Javaは、多くの企業が利用する主要なプログラミング言語であるため、資格を持っていると就職・転職に有利になります。

Javaを活かして業務の自動化や開発効率を向上できる

Javaのスキルを活用すれば、業務の自動化や開発効率の向上 が可能になります。

具体的な活用例

  • データ処理の自動化(Excelファイルの操作、自動レポート生成)
  • 業務システムの開発(受発注管理、在庫管理などのアプリケーション開発)
  • バッチ処理の自動化(定期的なデータ更新・ログ解析の自動化)
  • API開発(Webサービスと連携するAPIの構築)

Javaは、企業システムの開発において重要な役割を果たしており、資格取得後は、業務改善や効率化のためのプログラム開発 に活かせます。

キャリアアップ・転職に有利になる

Javaプログラミング能力認定試験の取得は、IT業界への就職やキャリアアップに有利 です。

取得後のメリット

  • 未経験者でもプログラミングスキルを証明できる(IT業界に入りやすくなる)
  • Javaエンジニアとしての実力をアピールできる
  • 転職活動での評価が上がる(特に2級以上)
  • 社内での評価向上や昇進につながる

特に、実務未経験の人がJavaエンジニアを目指す場合、2級以上を取得しておくと履歴書に記載でき、面接でもアピールしやすくなります。

他のプログラミング言語や技術の学習がしやすくなる

Javaのスキルを習得すると、他のプログラミング言語の学習が容易になる というメリットもあります。

Javaの知識を活かせる言語・技術

言語・技術 Javaの知識が活かせるポイント
Kotlin Androidアプリ開発(Javaと互換性あり)
Python Web開発、データ分析、機械学習
C# .NETアプリケーション、ゲーム開発
Go クラウド・マイクロサービス開発
JavaScript フロントエンド開発(Webシステムとの連携)

特に、KotlinはJavaと互換性があり、Android開発では必須 になりつつあるため、Javaのスキルを活かして学習しやすいです。

さらに上位の資格取得やスキルアップが可能になる

Javaプログラミング能力認定試験を取得した後は、さらに高度な資格を取得することで、エンジニアとしてのスキルアップやキャリアアップが可能 です。

おすすめの資格・スキル

資格・スキル 説明
Oracle Certified Java Programmer (OCJP) Javaの国際資格、エンジニアの評価が高い
基本情報技術者試験(FE) IT業界全般の知識を問う国家資格
応用情報技術者試験(AP) システム開発・設計の知識を問う国家資格
AWS認定資格 Javaと組み合わせてクラウド開発に活用
Spring Framework Javaのフレームワークを習得し、Web開発に活かす

特に、OCJP(Oracle Certified Java Programmer)はJavaの公式資格であり、取得すると企業からの評価が高まる ため、さらなるスキルアップを目指す場合におすすめです。

フリーランスや副業の案件を受けられる

Javaのスキルがあると、フリーランスや副業として案件を受注することも可能 になります。

Javaを活かしたフリーランス案件例

  • Webアプリケーションの開発(Java + Spring Boot)
  • 業務システムの改修・メンテナンス
  • Androidアプリ開発(JavaまたはKotlin)
  • クラウドサービスとの連携アプリ開発(AWS, GCP)
  • データベース連携システムの開発(JDBC + MySQL)

フリーランス向けの案件では、Javaの経験が評価され、1件あたり数十万円の報酬を得ることができる案件も多い ため、副業や独立を考えている人にもおすすめです。

おすすめの講習、教材

教材

 講座

コンピューター系資格一覧

応用情報技術者試験
基本情報技術者
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
システム監査技術者
ITサービスマネージャ試験
ITパスポート試験
ネットワークスペシャリスト試験
プロジェクトマネージャ
情報処理安全確保支援士試験(RISS)
データベーススペシャリスト試験
Accessビジネスデータベース技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
Javaプログラミング能力認定試験
COBOLプログラミング能力認定試験
パソコン検定(P検)
C言語プログラミング能力認定試験
情報処理技術者能力認定試験
VisualBasicプログラミング能力認定試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
VBAエキスパート
IC3
ワードプロセッサ技能認定試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験
EC(電子商取引)実践能力検定
OracleApplication認定コンサルタント
CAD利用技術者試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
会計ソフト実務能力試験
Server+
A+
コンピュータサービス技能評価試験
J検(情報検定)
Linux+
Network+
UBA能力検定
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)
マイクロソフト認定資格プログラム
Linux技術者認定試験
情報セキュリティ検定試験
UMLモデリング技能認定試験
Oracle Certified Java Programmer(OCJP)
CGエンジニア検定
画像処理エンジニア検定
シスコ技術者認定
インターネット検定 .com Master
Cisco技術者認定資格(CCIE)
Turbo-CE/Pro/CI
CIW
RHCE(Red Hat認定エンジニア)
Oracle Solaris 11 System Administrator
PostgreSQL CE
情報ネットワーク施工プロフェッショナル(INIP)
Zend PHP 5 Certification
商PC検定試験

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