NACS-J 自然観察指導員

地域で自然観察会を開催し、自然とのふれあいを通じて自然保護の大切さを伝える人材です。

自然の楽しさを人々に伝え、環境教育や地域保全活動のリーダーとして活躍できる資格です。

資格の目的

  • 自然観察を通じて人と自然のつながりを再発見する機会を提供する

  • 自然保護の担い手を育成する

  • 地域社会での環境教育の推進を目指す

主催
日本自然保護協会

受験資格と難易度

受講資格

年齢・学歴などの条件

  • 高校生以上であれば、年齢・学歴・資格の有無は問いません

  • 自然や環境に関心があれば、専門知識や経験は不要

  • 教員・保育士・主婦・学生・会社員・シニアなど、幅広い層が対象です

必須条件

  • NACS-J主催の「自然観察指導員講習会」(2日間)に参加し、すべての講義と実習を修了すること

※筆記試験や面接はありません

難易度

合格率

  • 講習会を真面目に受講すれば、ほぼ全員が資格を取得できる

  • 試験がないため、「落ちる」という概念はありません

難易度の実際

  • 内容は初心者向けで、わかりやすく丁寧に指導されます

  • 難しい理科的な専門用語や知識は必要なく、実践的な自然観察の体験が中心

  • 野外活動が含まれるため、身体を動かすことに抵抗がない方なら問題なし

心構えとして大切なこと

  • 自然や人への関心・好奇心・やる気

  • 安全管理やマナーに配慮できる姿勢

  • 参加者と協力しながら活動できる協調性

試験内容

「試験」というよりは、正確には講習会の受講と修了が資格取得条件となっており、筆記試験などはありません。以下に、講習会の具体的な内容(=試験に相当する部分)を、詳しくご紹介します。

自然観察指導員講習会とは

  • 2日間の合宿または通い形式で開催

  • 室内講義と屋外実習を組み合わせた実践型の学習プログラム

  • この講習会を最後まで修了することで「自然観察指導員」の資格が与えられます

講習会の内容(=試験内容に相当)

1日目:理論講義(室内)

  • 自然観察とは何か

    • 自然を見る力、感じる力を育てる

    • 単なる知識ではなく「気づき」を大切にする姿勢

  • 自然観察と自然保護のつながり

    • 自然に親しむことが、なぜ自然を守ることにつながるのか

    • 身近な自然環境へのまなざしを育てる

  • 観察会の企画・運営方法

    • どのように観察会を組み立てるか(テーマ、対象年齢、場所選び)

    • 参加者への安全配慮、事故防止、保険などの基本事項

  • 指導者としての心構え

    • 子どもや初心者にもわかりやすく自然を伝える技術

    • 伝えすぎず、問いかけによって「気づき」を促す手法

2日目:実践実習(野外)

  • フィールドワーク(模擬観察会)

    • 実際に自然の中で、観察会を模擬的に開催

    • 受講者がリーダー役となってチームでプログラムを実施

  • 観察の工夫・指導技術の体験

    • ただ見るのではなく「五感を使った観察」を体験

    • 子どもたちが飽きずに楽しめるアイデアの共有

  • 振り返りとフィードバック

    • チームごとの発表、スタッフからの講評

    • 今後の活動への意識づけ

合格の判断基準

  • 講習を全て出席・参加すること

  • 積極的に実習に参加し、協調性・態度・理解力を示すこと

※筆記試験や作品提出、合否判定のテストは一切ありません
※出席と基本的な受講態度があれば、ほぼ全員が資格取得となります。

試験対策

講習会の準備と心構え

この資格は「試験に合格する」のではなく、講習会をしっかり受講し修了することが資格取得の条件です。
そのため、筆記試験対策は不要ですが、充実した講習体験のための準備がとても大切です。

講習前の準備

自然に親しんでおく

  • 近所の公園や野山で、身近な自然を観察する習慣を持つと良いです

  • 花、虫、木、鳥など、「名前がわからなくてもよい」ので、気づくことを意識しましょう

基本的な自然保護や環境教育の知識に触れる

  • 環境教育・自然観察・エコツーリズムなどの入門書やNACS-Jの活動紹介を読んでおくと、講義の理解が深まります

資料や持ち物の事前確認

  • 申込後に案内される「持ち物リスト」はしっかり準備

  • 天候に左右されるため、雨具・歩きやすい靴・帽子・筆記用具・飲料などの基本装備を確認

講習中のポイント(実質的な試験対策)

積極的に参加する姿勢

  • グループワークや発表など、参加型プログラムが多くあります

  • 人前で話すのが苦手でも、自分なりの関心や視点を伝えることが大切です

他の受講者との交流

  • さまざまな地域・年齢・職業の方が参加しているため、ネットワークづくりのチャンス

  • 観察の視点や工夫を共有し合うことで学びが深まります

メモや写真で学びを記録

  • 観察中に気づいたことをフィールドノートに記録しておくと、自分の「気づく力」を育てられます

  • 写真も記録として有効ですが、撮影の際は周囲への配慮も忘れずに

講習後のおすすめ復習・実践

自分で自然観察を企画してみる

  • 近所の公園や散策路などで、自分なりのミニ観察会を試してみましょう

  • 講習で学んだ「テーマ設定」「参加者目線」「問いかけの工夫」などを活かす

他の指導員やNACS-Jの活動に参加

  • 講習後、NACS-J主催のイベントや勉強会に参加することでスキルアップできます

  • SNSや地域団体との連携も◎

取得後に出来ること

自然観察指導員としてできること

自然観察会の企画・実施

  • 自分で自然観察会を主催・運営できるようになります

  • 対象:子ども、親子、高齢者、学校、地域住民など

  • 地域の公園、里山、学校の敷地、河川敷など、身近な自然を活用

NACS-J後援のイベントに参加・協力

  • 日本自然保護協会が関与する各地の自然観察会や環境イベントに協力者として参加できます

  • 他の指導員と連携して活動するチャンスも豊富です

教育・福祉分野での活用

  • 学校や保育園の総合学習・環境学習のサポート

  • 福祉施設や地域福祉イベントでの自然体験プログラムの提供

  • 「人と自然をつなぐ教育者」として幅広い場面で活躍

活動の広がり方

地域自然保護団体・NPOとの連携

  • 地元の自然保護団体や市民活動グループと協力し、自然保護や環境啓発の活動に関われます

自主グループや団体の立ち上げ

  • 仲間とともに自然観察グループや環境活動団体を結成し、継続的に活動する方も多いです

自宅・施設でのワークショップ開催

  • 自宅の庭、公民館、地域の集会所などで、季節の自然をテーマにした観察・クラフト教室なども可能

指導員としてのステップアップ

指導員向けの勉強会・研修への参加

  • NACS-Jが定期的に開催するフォローアップ講座や指導員交流会に参加可能

  • 最新の自然観察手法や指導技術を学び続けられる

他の環境系資格との組み合わせ

  • 森林インストラクター、ネイチャーゲームリーダー、ビオトープ管理士など、他の資格と組み合わせて専門性を広げる方も多いです

資格の信頼性と価値

  • NACS-Jは全国規模の自然保護団体であり、資格の信頼度が高い

  • 自然保護・教育・市民活動など、さまざまな分野で実践的な力を持つ人材として評価されます

その他資格一覧

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